カグラバチの妖刀「刳雲」とは?所有者と折れた結末を解説

週刊少年ジャンプで話題沸騰中の漫画『カグラバチ』。

その物語の中で、主人公チヒロが父の仇を討つ過程で手にする重要なアイテムが「妖刀」です。

数ある妖刀の中でも、特に謎多き運命を辿った一本が、今回ご紹介する「刳雲(くれぐも)」です。

元々の所有者は誰だったのか、なぜ折れてしまったのか、そして最後は消滅したという噂は本当なのでしょうか。

この記事では、妖刀「刳雲」の読み方から能力、そして歴代所有者と辿った壮絶な物語の結末まで、初めて『カグラバチ』に触れる方にも分かりやすく、徹底的に解説していきます。

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目次

妖刀「カグラバチ 刳雲(くれぐも)」の正体と歴代所有者

刳雲とは何ですか?天候を操る能力を解説

結論として、妖刀「刳雲」は、物語の鍵を握る伝説の刀匠・六平国重によって作られた特別な刀であり、天候を自在に操る強力な能力を持っています。

単なる武器ではなく、所有者の「玄力」と呼ばれる生命エネルギーに反応して、超常的な現象を引き起こすのが妖刀の特徴です。

中でも刳雲は、その名の通り「雲」に関連する自然現象を巻き起こします。

具体的には、以下の三つの能力が確認されています。

能力名読み方効果
めい刀身から強力な雷を発生させ、敵を攻撃する。作中でも多用される主要な攻撃能力です。
こう大量の水を放出し、敵の動きを封じたり、視界を遮ったりする。応用範囲の広い能力と言えます。
ゆい水を瞬時に凍らせ、氷の壁や足場を作り出す。防御だけでなく、戦術的な利用も可能です。

このように、刳雲は雷、水、氷という三つの異なる事象を操ることができ、一対一の戦闘から集団戦まで、あらゆる状況に対応できる非常に汎用性の高い妖刀と言えるでしょう。

その玄力反応は「雲の龍」として顕現し、まさに天災を具現化したかのような力を持っています。

カグラバチ「刳雲」の意外と知らない読み方

この妖刀の名前「刳雲」は、「くれぐも」と読みます。

初めて見た多くの読者が「なんて読むんだろう?」と疑問に思ったのではないでしょうか。

「刳」という漢字は、「えぐる」や「くる」と読み、「中をえぐり取る」といった意味を持ちます。

一方で「雲」は、空に浮かぶ雲を指します。

作者である外薗健先生がどのような意図でこの名前を付けたのかは明言されていませんが、「雲を刳り抜いて作ったかのような刀」あるいは「天候を自在に操る(えぐる)力」といったイメージから着想を得たのかもしれません。

いずれにしても、その独特で少し不気味な響きが、妖刀のミステリアスな雰囲気を一層引き立てています。

作品を楽しむ上で、キャラクターやアイテムの名前の読み方や由来を知ると、より深く物語の世界に没入できるはずです。

カグラバチの妖刀としての刳雲の位置づけ

『カグラバチ』の世界には、主人公チヒロが持つ「淵天(えんてん)」を含め、複数の妖刀が登場します。

その中で刳雲は、「妖刀六工(ようとうろっこう)」と呼ばれる、特に強力な六本のうちの一本に位置づけられています。

妖刀六工は、かつて行われた「斉廷戦争」の際に、六平国重が戦況を打開するために作り出した特別な妖刀です。

つまり、刳雲は最初から純粋な兵器として、戦争の道具として生み出された背景を持っています。

これは、戦争が終わった後に平和な時代を願って作られた七本目の妖刀「淵天」とは、その出自が大きく異なる点です。

また、すべての妖刀には「命滅契約(めいめつけいやく)」という絶対的なルールが存在します。

これは、一度所有者と認められた者が死なない限り、他の誰もその妖刀を真の意味で使いこなすことはできないという契約です。

刳雲もこの契約に縛られており、所有者が変わるたびに、壮絶な物語が繰り広げられることになりました。

刳雲の元所有者は誰ですか?

刳雲の「元所有者」という言葉が指す人物は、文脈によって二人考えられます。

一人は、この刀を最初に手にし、その名を轟かせた初代所有者です。

もう一人は、物語が始まる時点で刳雲を所持していた人物です。

ここでは、まず物語開始以前の、最初の所有者について解説します。

刳雲の最初の所有者は、巳坂(みさか)という人物です。

彼は斉廷戦争で刳雲を振るい、多大な戦果を挙げたことから「英雄」と称えられていました。

しかし、その輝かしい活躍とは裏腹に、彼の人物像や具体的な戦いの記録はほとんど残されていません。

分かっているのは、妖刀の作り手である六平国重が殺害されたのと同じ時期に、巳坂もまた何者かによって殺害されたという事実だけです。

英雄の突然の死と妖刀の行方不明。

これが、刳雲が辿る数奇な運命の始まりでした。

初代所有者、カグラバチの巳坂とは?

前述の通り、刳雲の初代所有者は「巳坂」という名の英雄です。

彼は、国家間の存亡をかけた斉廷戦争において、六平国重が打った妖刀・刳雲を手に、目覚ましい活躍を見せたとされています。

彼がどのようにして刳雲の所有者となったのか、そして戦場でどのような戦いぶりを見せたのか、その詳細は未だ謎に包まれています。

現在のところ、作中では彼の回想シーンや具体的な人物描写はほとんど登場していません。

しかし、彼が「英雄」と呼ばれている事実から、その実力は計り知れないものであったと推測されます。

刳雲の持つ天候を操る力を最大限に引き出し、戦況を覆すほどの力を持っていたのでしょう。

残念ながら、巳坂は戦争終結後、六平国重と共に殺害されてしまいます。

英雄の死によって所有者を失った刳雲は、その後、闇市場へと流出していくことになりました。

巳坂というキャラクターの謎が多いからこそ、読者の想像力を掻き立て、今後の物語で彼の過去が明かされるのではないかと期待されています。

「カグラバチ 刳雲(くれぐも)」の物語と衝撃の結末

では、カグラバチの刳雲の所有者は誰に?

初代所有者・巳坂の死後、闇に葬られたかと思われた刳雲ですが、物語が始まる時点では新たな所有者の手に渡っていました。

その人物こそ、妖術師たちが組織する「毘灼(ひしゃく)」と繋がりを持つ武器商人、双城厳一(そうじょう げんいち)です。

双城は、独自のルートで刳雲を入手し、その力を私利私欲のために利用していました。

そして、父の仇である妖術師を追う主人公チヒロは、双城と対峙することになります。

激闘の末、チヒロは双城を打ち破ります。

この戦いの結果、刳雲は一時的にチヒロの手に渡ることになりました。

ただし、これは「命滅契約」を上書きして正式な所有者になったわけではありません。

双城が死亡したことで契約が切れ、チヒロが「一時的な使用者」として刳雲の力を引き出せるようになった、という状態です。

こうして刳雲は、英雄・巳坂から武器商人・双城、そして主人公・チヒロへと、数奇な運命を辿って所有者を変えていくことになったのです。

カグラバチの双城の過去と刳雲への異常な執着

刳雲を巳坂から奪い、チヒロの前に立ちはだかった双城厳一は、単なる悪役ではありません。

彼は、六平国重に対して異常なまでの憧れと執着を抱く、複雑な背景を持ったキャラクターです。

表向きは武器商人として活動していますが、その本質は六平国重の熱狂的な信奉者であり、自身の手で国重を超える「真打」を作り出すことを生涯の目標としていました。

双城は、過去に何らかの深いトラウマを抱えていることが示唆されており、その心の歪みが、国重の作った妖刀、特に刳雲への強い執着に繋がったと考えられます。

彼にとって刳雲は、憧れの対象である国重の魂が宿る神器であり、同時に自身の刀匠としてのプライドを刺激する研究対象でもありました。

彼は刳雲をただ使うだけでなく、その構造を徹底的に分析し、自らの刀作りに活かそうとします。

この異常なまでの執着心があったからこそ、彼は命滅契約の壁を越えて刳雲の力をある程度引き出すことに成功したのかもしれません。

双城の悲しい過去と歪んだ憧れが、刳雲の運命を大きく狂わせていく原因の一つとなったのです。

壮絶!カグラバチで刳雲が折れた瞬間

チヒロが双城から引き継いだ形となった妖刀・刳雲ですが、その輝きは長くは続きませんでした。

衝撃的な瞬間が訪れたのは、単行本4巻に収録されている第17話、チヒロと双城の二度目の死闘の中でのことです。

双城は、自らが作り上げた最高傑作の刀を手に、チヒロに襲いかかります。

一方のチヒロは、自身の妖刀「淵天」と、手にしたばかりの「刳雲」の二刀流で迎え撃つという、極めて困難な戦いを強いられました。

戦いのクライマックス、チヒロは淵天の固有能力である「錦(にしき)」を発動します。

これは、玄力を増幅させ、他の能力を強化する力です。

チヒロはこの「錦」の力を、あろうことか別の妖刀である刳雲へと流し込み、その能力を極限まで高めて雷撃を放ちました。

本来、別の妖刀の能力を上乗せするなど、想定された使い方ではありません。

凄まじい威力の一撃は双城を打ち破りましたが、その代償はあまりにも大きなものでした。

増幅された玄力の莫大な負荷に耐えきれず、伝説の妖刀・刳雲は「パキィン」という乾いた音を立てて、刀身の中ほどから無残にも折れてしまったのです。

カグラバチで刳雲が消滅した最後のシーン

折れてしまったとはいえ、刳雲にはまだ力が残されていました。

しかし、その物語には、さらに過酷な結末が待っています。

刳雲が完全に「消滅」したのは、単行本6巻にあたる第28話での出来事です。

新たな敵との戦いの中、チヒロは刀身が折れたままの刳雲を再び手に取ります。

満身創痍のチヒロに残された選択肢は、この折れた妖刀に残された最後の力をすべて絞り出すことだけでした。

彼は、最後の玄力を振り絞り、こう叫びます。

「頼む 最後の雷!!」

その言葉に応えるかのように、折れた刳雲は最後の輝きを放ち、強烈な雷撃を敵に浴びせました。

そして、すべての力を使い果たした刀身は、砂のようにサラサラと崩れ落ち、完全に消滅してしまったのです。

英雄の手に渡り、悪党に利用され、そして最後は主人公の道を切り拓くためにその身を捧げた刳雲。

修復不可能な形で砕け散ったその最期は、妖刀という存在の儚さと、一つの道具が辿った壮絶な物語の終わりを読者に強く印象付けました。

刳雲とは別物?カグラバチの酌揺能力とは

『カグラバチ』の考察で、「刳雲」と時折混同されるキーワードに「酌揺能力(くめゆりのうりょく)」があります。

結論から言うと、この酌揺能力は、刳雲とは全く関係のない、別の妖刀が持つ能力です。

酌揺能力を持つ妖刀の名前は、そのまま「酌揺(くめゆり)」と言います。

この妖刀は、所有者の玄力を花魁(おいらん)の姿として顕現させ、幻覚を見せたり物体を操ったりする、非常にトリッキーな能力を持っています。

酌揺の能力

  • 宴(えん): 強力な幻覚を見せ、相手を惑わす。
  • 遊(ゆう): 物体を自在に操る。

刳雲が天候を操る直接的な戦闘能力であるのに対し、酌揺は幻覚や遠隔操作といった、搦め手を得意とする能力です。

所有者も異なり、作中では漆羽(うるは)という人物から、昼彦(ひるひこ)というキャラクターの手に渡っています。

では、なぜこの二つが関連付けて検索されるのでしょうか。

これは、どちらも「妖刀六工」に数えられる強力な妖刀であることや、物語の序盤から中盤にかけて、それぞれの妖刀を巡る戦いが繰り広げられるため、読者が情報を整理する過程で混同しやすいためと考えられます。

刳雲と酌揺は、全くの別物であると覚えておきましょう。

まとめ:「カグラバチ 刳雲」の物語を振り返る

  • 妖刀「刳雲(くれぐも)」は六平国重が作った妖刀六工の一つである
  • 能力は「鳴(雷)」「降(水)」「結(氷)」という天候操作である
  • 初代所有者は斉廷戦争の英雄「巳坂」であった
  • 巳坂の死後、武器商人の「双城厳一」が所有者となる
  • 双城は六平国重に異常な憧れを抱き、刳雲に執着した
  • 主人公チヒロは双城を倒し、一時的に刳雲を使用する
  • チヒロが淵天の能力を上乗せしたことで、刳雲は負荷に耐えきれず折れた
  • 折れた後、チヒロが最後の力を使い切り、完全に砕け散り消滅した
  • 「酌揺(くめゆり)」は幻覚能力を持つ別の妖刀であり、刳雲とは無関係である
  • 刳雲は英雄、悪役、主人公と所有者を変え、壮絶な運命を辿った妖刀であった
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