鳴り物入りで公開された実写映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』。
しかし、多くのファンが待ち望んだ続編である2章の制作は、事実上中止されたと噂されています。
なぜ、あれだけのビッグタイトルが打ち切りになってしまったのでしょうか。
その背景には、興行収入や作品の評価が関係しているのかもしれません。
また、ネット上ではキャストの不祥事が原因ではないかといった声も聞かれます。
幻となった続編のストーリーはどのようなものだったのか、特に作中屈指の人気を誇る敵役・吉良吉影の登場はどうなるはずだったのか、気になる点は尽きません。
この記事では、ジョジョ実写2章が中止になったとされる理由を、様々な角度から深く考察し、今後の続編の可能性に至るまで、網羅的に解説していきます。
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ジョジョ実写2章が中止になった理由を徹底考察
9.2億円だったジョジョ実写の興行収入
実写映画『ジョジョの奇妙な冒険』の続編が製作されなかった最大の要因は、興行収入が振るわなかったことにあると考えられます。
最終的な興行収入は9.2億円でした。
この数字だけを聞くと、大金のように思えるかもしれません。
しかし、大作映画の興行においては、必ずしも成功とは言えないのが実情です。
一般的に、映画の製作費の採算ラインは、興行収入が製作費の2倍から3倍になることだと言われています。
映画館の収益や配給会社の手数料、宣伝広告費などを差し引くと、それくらいの興行収入がなければ、製作委員会は利益を得ることができません。
今作の具体的な製作費は公表されていませんが、いくつかの要素から、かなり高額であったと推測できます。
高額な製作費が興行収入を圧迫
まず、海外ロケが挙げられます。
本作の舞台である「杜王町」の独特な風景を再現するため、スペインのバルセロナ近郊にある海辺の町シッチェスで大規模な撮影が行われました。
海外での撮影は、国内に比べて渡航費や滞在費、機材の輸送費などがかさみ、製作費を大きく押し上げる要因となります。
さらに、山﨑賢人さんを始め、神木隆之介さん、岡田将生さん、新田真剣佑さん、山田孝之さん、伊勢谷友介さんといった、主役級の俳優陣が集結した豪華なキャスティングも、製作費を高騰させた一因でしょう。
そして、「ジョジョ」の代名詞である「スタンド」を表現するためのVFX(視覚効果)にも、多額の費用が投じられています。
これらの点を踏まえると、製作費は10億円規模か、あるいはそれ以上であった可能性も否定できません。
仮に製作費が10億円だったとすれば、興行収入9.2億円では、製作費すら回収できていない計算になります。
これでは、続編へのゴーサインを出すのは商業的に極めて難しいと判断されても仕方ないでしょう。
賛否両論を呼んだジョジョ実写の評価
興行収入の不振と密接に関係しているのが、作品に対する評価です。
実写版ジョジョは、観る人によって評価が真っ二つに割れる、まさに賛否両論の作品となりました。
この評価の二極化が、幅広い層の観客を取り込むことを難しくし、結果として興行収入が伸び悩む一因になったと考えられます。
評価された点:世界観とスタンドの再現度
肯定的な評価としては、まず世界観の再現度を挙げる声が多く見られました。
前述の通り、ロケ地にスペインのシッチェスを選んだことで、日本のようで日本ではない、不思議な魅力を持つ「杜王町」の雰囲気が巧みに表現されていました。
また、「ジョジョ」のバトルに不可欠な「スタンド」のCGクオリティは高く評価されています。
特にクレイジー・ダイヤモンドのスピード感あふれる攻撃や、アクア・ネックレスの不気味な水の表現、バッド・カンパニーの緻密な軍隊アクションなどは、原作ファンからも「見ごたえがあった」という意見が聞かれました。
キャストについても、虹村兄弟を演じた岡田将生さんと新田真剣佑さん、片桐安十郎(アンジェロ)を演じた山田孝之さんなどは、そのビジュアルや雰囲気から「ハマり役だった」と好評でした。
批判された点:ビジュアルとセリフ回しの違和感
一方で、否定的な意見も数多く存在します。
最も多く指摘されたのが、キャラクターのビジュアル、特に髪型や衣装に対する「コスプレ感」です。
原作の奇抜なデザインを忠実に再現しようとした結果、かえって実写の映像の中では浮いてしまい、不自然に見えるという批判が相次ぎました。
また、「グレートですよ、こいつはァ」に代表されるような、原作特有の漫画的なセリフ回しをそのまま実写に持ち込んだことで、「俳優の演技が固く見える」「セリフが頭に入ってこない」といった違和感を覚える観客も少なくありませんでした。
主演の山﨑賢人さんに対しても、一部からは「仗助のイメージとは違う」といった声が上がるなど、キャスティングに対する不満も、評価が割れた要因の一つです。
このように、原作に忠実であろうとした試みが、ある層には評価され、別の層には批判されるという結果を生み、万人が楽しめるエンターテイメントにはなり得なかったことが、興行的な苦戦に繋がったと言えるでしょう。
なんJで噂されたジョジョ実写打ち切りの真相
なんJ(現在は5ちゃんねるに移行)などの匿名掲示板では、映画公開当時から続編の打ち切りに関する噂が絶えませんでした。
そこでは、興行収入の不振が打ち切りの直接的な原因であると、かなり早い段階から指摘されていました。
匿名掲示板のユーザーは、公開初週の週末興行ランキングや、日々の観客動員数の推移といった客観的なデータを非常に重視します。
実写版ジョジョは、公開初週の映画ランキングで初登場5位と、ビッグタイトルとしてはやや物足りないスタートを切りました。
その後も、口コミが爆発的に広がることはなく、興行収入が伸び悩んでいる様子がデータとして共有されていきました。
このような状況から、「この興行収入では続編は絶望的」「大爆死」といった辛辣な意見が、スレッド内で大勢を占めるようになりました。
掲示板では、興行不振の理由として、前述したような「コスプレ感の強いビジュアル」や「キャスティングへの不満」などが具体的に挙げられ、議論されていました。
特に、原作ファンからは「そもそもジョジョの世界観を2時間の実写映画で表現するのは無理がある」といった、企画そのものに対する根本的な批判も多く見られました。
このように、匿名掲示板では、公開直後から客観的なデータとユーザーの厳しい評価に基づいて「打ち切りは確実」という空気が醸成されており、その噂は残念ながら現実のものとなってしまったと言えます。
ジョジョ実写2章の中止理由を多角的に考察
これまで述べてきたように、ジョジョ実写2章が中止になった最大の理由は興行収入の不振にあります。
しかし、理由はそれだけではなく、複数の要因が複雑に絡み合った結果と考えるべきでしょう。
ここでは、興行収入と評価以外の側面から、中止の理由をさらに深く考察します。
原作を実写化すること自体の難易度
まず、「ジョジョの奇妙な冒険」という作品が、そもそも実写化するには極めて難易度の高い原作であったことが挙げられます。
荒木飛呂彦先生が描く独特の色彩感覚、コマを突き破るような勢いのある構図、「ゴゴゴゴゴ」といった擬音による表現、キャラクターたちの奇妙なポージングなど、その魅力は漫画という表現方法と不可分に結びついています。
これらを実写で完全に再現しようとすると、どうしても「やりすぎ感」や「不自然さ」が生まれてしまいます。
本作は、そのジレンマに正面から挑みましたが、結果として原作ファンと一般の観客の両方を満足させることは難しいという壁に直面しました。
長大な原作を映画2時間に収めることの限界
原作の第4部「ダイヤモンドは砕けない」は、単行本にして18巻にも及ぶ長大なストーリーです。
これをわずか2時間の映画(しかもシリーズ化を前提とした第一章)に収めるには、どうしても物語を大幅に改変・省略せざるを得ません。
本作は、原作の序盤であるアンジェロ戦と虹村兄弟戦を中心に描きましたが、それでも駆け足な印象は否めず、各キャラクターの掘り下げが不十分に感じられた観客もいました。
物語が中途半端なところで終わってしまうため、一本の映画としてのカタルシスが得にくい構成になっていたことも、評価が伸び悩んだ一因かもしれません。
成功例『岸辺露伴は動かない』との比較
対照的な成功例として、同じくジョジョシリーズを原作とする実写ドラマ・映画『岸辺露伴は動かない』が挙げられます。
高橋一生さん主演のこのシリーズは、原作ファンからも高い評価を受け、ギャラクシー賞を受賞するなど、批評的にも商業的にも成功を収めました。
なぜ「岸辺露伴」は成功できたのでしょうか。
その理由として、一話完結の短編である原作の構成が、テレビドラマのフォーマットと非常に相性が良かったことが挙げられます。
また、脚本家の小林靖子さんが、原作の奇妙な世界観のエッセンスはそのままに、実写として自然なセリフ回しや展開に巧みにアレンジしたことも大きな成功要因です。
主演の高橋一生さんの演技も、原作の露伴のイメージを損なうことなく、実在感のあるキャラクターとして確立されていました。
この成功例は、長大な本編をそのまま映画化するのではなく、作品の性質に合わせたフォーマット選びや、原作への深い理解に基づいた脚本作りがいかに重要であるかを示しています。
実写版『ダイヤモンドは砕けない』は、この点で課題を抱えていたと言えるかもしれません。
キャストの不祥事は中止に影響したのか?
続編中止の理由として、一部で囁かれているのが、虹村億泰役を演じた新田真剣佑さんの不祥事です。
結論から言うと、彼の不祥事が続編中止の「直接的な原因」となった可能性は極めて低いと考えられます。
その理由は、不祥事が報じられた時期にあります。
新田真剣佑さんに関して、緊急事態宣言下での沖縄旅行などが週刊誌で報じられたのは2020年のことでした。
映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が公開されたのは2017年です。
報道があった時点で、映画公開からすでに3年が経過していました。
前述の通り、映画は興行的に成功したとは言えず、公開から1年も経たないうちに、続編の企画は事実上凍結状態にあったと考えるのが自然です。
したがって、キャストの不祥事が原因で、もともと進行していた続編企画が白紙になった、という流れではないでしょう。
ただし、不祥事が「全く影響しなかった」とも言い切れません。
万が一、製作委員会の中に、興行的な厳しさを乗り越えてでも続編を実現したいという動きが水面下であったと仮定するならば、メインキャストの一人である新田真剣佑さんのネガティブな報道は、その機運に水を差す要因になった可能性はあります。
映画やドラマの製作においては、キャストのイメージは非常に重要です。
特に、スポンサー企業はタレントのスキャンダルに敏感であり、不祥事があったキャストを起用することに難色を示すケースは少なくありません。
まとめると、不祥事は「打ち切りの直接的な引き金」ではなく、すでに消えかけていた続編製作の火を、完全に消し去る一つの出来事になったかもしれない、という程度の関与だったと推測するのが妥当な見方と言えそうです。
ジョジョ実写2章の中止で幻になった続編とは
幻のジョジョ実写2章のストーリー予想
もし実写映画の2章が製作されていたら、物語は杜王町に潜む最大の脅威、連続殺人鬼・吉良吉影との対決へと突入していたはずです。
その伏線は、第一章のラストで明確に張られていました。
第一章の終盤、物語の本筋とは別に、謎の部屋のシーンが挿入されます。
そこには、人間の爪を収集した瓶や、人間の手首を仕込んだ紙袋、そして物語のキーアイテムである「弓と矢」が映し出されます。
これは、まぎれもなく吉良吉影の異常性を象徴するシーンです。
さらに、エンドクレジットの後には、虹村兄弟のアジトにドクロの顔がついた戦車のような物体が侵入してくる映像が流れます。
原作ファンなら誰もが知る、吉良吉影のスタンド「キラークイーン」が放つ第二の爆弾「シアーハートアタック」の登場です。
これらの明確なヒントから、2章のストーリーは以下のように展開したと予想されます。
まず、新たなスタンド使いとして、お金にがめつい少年・矢安宮重清(通称:重ちー)が登場します。
彼のスタンド「ハーヴェスト」を使い、仗助と億泰は大金を手に入れるものの、ひょんなことから重ちーは吉良吉影の秘密を知ってしまい、キラークイーンによって無慈悲に消されてしまいます。
友人の死を目の当たりにした仗助たちは、杜王町に潜む正体不明の殺人鬼を追い詰めることを決意します。
吉良が残した手がかりを元に捜査を進める承太郎と康一。
そして、康一が追い詰められる原作屈指の緊迫したバトル「シアーハートアタック戦」が、2章のクライマックスの一つになったことでしょう。
映画オリジナルの展開が加わる可能性もありますが、物語の主軸は、この「静かに暮らしたい」と願う殺人鬼との、奇妙でスリリングな追跡劇になったことは間違いありません。
登場が確実だった宿敵・吉良吉影
続編で登場が確実視されていた吉良吉影は、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ全体を通しても、屈指の人気を誇る非常に魅力的な悪役です。
彼が単なる悪役で終わらないのは、その特異なキャラクター性にあります。
吉良吉影は、高い知能と強力なスタンド能力を持ちながら、彼が何よりも望むのは「植物のような平穏な生活」です。
目立つことを極端に嫌い、勝ち負けにこだわらず、心の平穏を保つことを第一に行動します。
しかし、彼には「美しい女性の手」に対する異常な性的嗜好があり、その欲望を満たすためだけに、長年にわたり殺人を行ってきました。
この「平穏な日常」と「異常な殺人衝動」という、相反する二つの要素が一人の人間の中に同居している点が、吉良吉影というキャラクターの底知れない不気味さと魅力の源泉となっています。
自分の平穏を脅かす者に対しては、普段の冷静さが嘘のような激情を見せ、躊躇なくスタンド能力「キラークイーン」で相手を「爆殺」します。
証拠を完全に消し去るその能力ゆえに、長年誰も彼の犯行に気づくことができませんでした。
もし2章が作られていれば、この静かなる狂気を秘めた強敵に、仗助たちがどう立ち向かっていくのかが物語の核となったはずです。
彼の哲学、美学、そして追い詰められた時に見せる人間臭さまで、実写でどこまで表現されるのか、多くのファンが期待を寄せていました。
その登場が幻に終わったことは、非常に残念でなりません。
幻の吉良吉影キャストは誰だったのか?
続編が幻に終わったことで、ファンにとって最大の関心事の一つであった「吉良吉影を誰が演じるのか」という問いの答えも、永遠に謎のままとなりました。
当然ながら、製作が中止になったため、公式なキャスト発表は一切ありませんでした。
しかし、映画公開当時から、ファンの間では「もし2章があるなら、吉良吉影役はこの人しかいない」といったキャスト予想で、大いに盛り上がっていました。
ここでは、当時よく名前が挙がっていた俳優と、その理由について考察してみます。
予想された俳優 | 選ばれた理由(考察) |
北村一輝 | 最も多くのファンから支持されていた俳優の一人。爬虫類的な鋭い目つきと、上品さの中に狂気を秘めた演技は、まさに吉良吉影のイメージそのもの。映画『容疑者Xの献身』やドラマ『あなたの番です』などで見せた怪演も、期待を高める要因となりました。 |
及川光博 | 「ミッチー」の愛称で親しまれる王子様キャラクターでありながら、インテリジェンスと妖艶な雰囲気を併せ持つ稀有な存在。スーツをスタイリッシュに着こなし、スマートに殺人をこなす吉良の姿が容易に想像できると、多くの支持を集めました。 |
高橋一生 | 後に『岸辺露伴は動かない』で岸辺露伴役として完璧なハマり役を見せましたが、当時は吉良役としても有力候補でした。穏やかな物腰の中に、得体のしれない狂気を滲ませる演技力は、吉良の二面性を見事に表現してくれるだろうと期待されていました。 |
伊勢谷友介 | 第一章で空条承太郎を演じていましたが、「承太郎役ではなく吉良役の方が合っていたのでは?」という声も少なくありませんでした。カリスマ性と、どこか人間離れした雰囲気が、吉良のキャラクター像と重なる部分があったためです。 |
もちろん、これらは全てファンの想像の域を出ませんが、これだけ多くの実力派俳優の名前が挙がること自体、吉良吉影というキャラクターがいかに魅力的で、ファンにとって重要な存在であるかの証明と言えるでしょう。
ジョジョ映画での小松菜奈の役どころと正体
実写映画で、注目の若手女優・小松菜奈さんが演じたのは、山岸由花子というキャラクターです。
第一章を観ただけでは、彼女が一体どんな人物なのか、よく分からなかった人も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、第一章での彼女の出番は、広瀬康一に意味深に声をかけるワンシーンのみであり、物語の本筋にはほとんど絡んできませんでした。
しかし、山岸由花子は、原作においては非常に重要かつ人気の高いキャラクターであり、本来であれば2章以降でその本領を発揮するはずでした。
彼女の正体は、康一に一目惚れし、その愛情が常軌を逸したレベルにまで達してしまう「ヤンデレ」なスタンド使いです。
自分の髪の毛を自在に操るスタンド「ラブ・デラックス」を使い、言うことを聞かない康一を別荘に監禁してしまうなど、その行動は愛情表現というにはあまりにも過激で、序盤は敵役として仗助たちの前に立ちはだかります。
しかし、様々な事件を経て、最終的には康一と結ばれ、仗助たちの頼もしい仲間の一人となっていきます。
この狂気的な愛情と、時折見せる純粋さのギャップが彼女の魅力であり、もし2章が製作されていれば、物語に強烈なインパクトを与える重要な役割を担ったことでしょう。
ミステリアスで、どこか影のある雰囲気を持つ小松菜奈さんは、由花子の持つ狂気と美しさを表現するのに、まさにうってつけのキャスティングでした。
彼女が演じる山岸由花子の本格的な活躍が見られなかったことは、続編中止における大きな損失の一つと言えます。
ジョジョ実写に続編の可能性は残っているか
多くのファンが気になるのは、「今後、ジョジョの実写に続編の可能性はあるのか?」という点でしょう。
まず、2017年に公開された山﨑賢人さん主演の映画『ダイヤモンドは砕けない 第一章』の直接的な続編、つまり「第二章」が製作される可能性は、残念ながら限りなく低いと言わざるを得ません。
その理由として、以下の点が挙げられます。
- 興行的な失敗: 前述の通り、続編製作を判断する上で最も重要な興行収入が振るわなかったこと。
- 時間の経過: 第一章の公開から長い年月が経過しており、プロジェクトを再始動させる機運が失われていること。
- キャストの年齢: 公開当時高校生役だったキャストたちも、相応に年齢を重ねており、同じ役柄で続投することには違和感が生じる可能性があること。
これらの障壁を乗り越えて、同じ座組で続編を製作するのは、現実的に非常に困難です。
リブート(仕切り直し)による新たな実写化の可能性
ただし、「ジョジョの実写化」という企画そのものが、未来永劫なくなったわけではありません。
今回の映画とは全く別のプロジェクトとして、キャストやスタッフを一新し、物語を最初から作り直す「リブート」という形で、再び実写化される可能性はゼロではないでしょう。
例えば、今回と同じ第4部を新たな解釈で描くことも考えられますし、あるいは第3部「スターダストクルセイダース」や第5部「黄金の風」など、人気の高い他の部を実写化するという選択肢もあり得ます。
『岸辺露伴は動かない』という成功モデル
そして、今後の可能性を考える上で最も重要なのが、実写ドラマ・映画『岸辺露伴は動かない』の成功です。
このシリーズは、原作の世界観を尊重しつつも、実写ならではの魅力を持った作品として、多くの視聴者に受け入れられました。
この成功は、製作陣に「ジョジョの実写化は、やり方次第で成功しうる」という大きな自信と、貴重なノウハウを与えたはずです。
長大な本編を無理に2時間の映画に詰め込むのではなく、ドラマシリーズとしてじっくり描いたり、特定のエピソードに絞って映画化したりするなど、『岸辺露伴』で確立されたアプローチを踏襲すれば、新たな実写化企画が成功する可能性は十分にあります。
直接の続編は絶望的ですが、形を変えた新たな「ジョジョ実写」が、いつか私たちの前に現れる日を期待して待つのも、一つの楽しみ方かもしれません。
まとめ:ジョジョ実写2章が中止になった理由と続編の噂
- 実写ジョジョ1章の興行収入は9.2億円であった
- 高額な製作費に対し興行収入が振るわず商業的に失敗した
- 続編中止の最大の原因はこの興行不振と見られている
- 評価はスタンドのCG等を評価する声とビジュアルへの批判で二分した
- キャストの不祥事は公開から数年後で直接的な中止理由ではない
- 2章では原作通り「吉良吉影」が登場するはずだった
- 吉良吉影のキャストは未発表のまま幻となった
- 山岸由花子(小松菜奈)の活躍も2章以降で描かれる予定だった
- 2017年版の続編が作られる可能性は極めて低い
- 「岸辺露伴」の成功により別形態での実写化の可能性は残されている
- 初回ログインで6回使える【70%OFF】クーポン配布中!
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