【ジョジョの奇妙な冒険】アナスイは女？性別変更の謎と真相を徹底解説

『ジョジョの奇妙な冒険』第6部「ストーンオーシャン」には、数多くの個性的なキャラクターが登場します。

その中でも、ナルシソ・アナスイは「初登場時は女性だったのでは？」という、非常に興味深い噂を持つキャラクターとして知られています。

この記事では、「ジョジョ6部のアナスイの性別は結局どうなの？」という疑問から、多くのファンが考察する「アナスイはなぜ男の設定になったのですか？」という謎、さらには彼のスタンド能力や徐倫との結婚の行方まで、アナスイというキャラクターの魅力を徹底的に掘り下げていきます。

アナスイの初登場シーンを漫画で確認し、デザイン変更前と後を比較しながら、「女説」の真相に迫ります。

ジョジョのアナスイは女？その真相を徹底解説

結局ジョジョ6部のアナスイの性別は？

結論から言うと、ナルシソ・アナスイの公式な性別は「男性」です。

しかし、「アナスイは女性だった」という噂がこれほどまでに広まっているのには、明確な理由があります。

それは、連載中の物語の途中で、彼のキャラクターデザインが大きく変更されたという異例の経緯を持つためです。

最初に登場した際のアナスイは、女性と見間違えるほど中性的、あるいは完全に女性として描かれていました。

しかし、物語に再登場した際には、骨格や体つきが明らかに男性的なものへと変更され、以降は男性キャラクターとして物語に深く関わっていきます。

このため、リアルタイムで連載を追っていた読者や、後から作品を知ったファンの間で「アナスイは最初は女性だった」「性別が変わったキャラクター」として広く認知されることになりました。

アニメ版では、このデザイン変更の経緯を汲み取り、初登場時から男性的な特徴を少し含ませることで、後のデザイン変更に違和感が出ないような配慮がなされています。

いずれにしても、物語の主要な役割を担う彼の性別は「男性」というのが最終的な答えとなります。

物議を醸したアナスイの初登場シーン【漫画】

ナルシソ・アナスイが初めて漫画に登場したのは、『ストーンオーシャン』の序盤、主人公・空条徐倫が収監されているG.D.st刑務所の「懲罰房棟」でのシーンです。

この時のアナスイの姿が、後に大きな話題を呼ぶことになります。

彼の初登場シーンでは、顔の輪郭は丸みを帯び、体つきも華奢で、胸の膨らみがあるかのように描かれていました。

その容姿は、およそ男性とは思えないほど女性的であり、多くの読者が彼を女性キャラクターとして認識しました。

この時点では、彼はまだ物語の中心人物ではなく、他の囚人たちと共に懲罰房にいるキャラクターの一人として描かれているに過ぎません。

セリフもほとんどなく、ミステリアスな存在として登場します。

この女性的なデザインが、作者である荒木飛呂彦先生の意図したものだったのか、あるいは試行錯誤の過程だったのかは明言されていません。

しかし、このミステリアスで中性的な初登場シーンがあったからこそ、その後の男性的な姿での再登場が読者に強烈なインパクトを与え、「アナスイ＝性別が変わったキャラ」という唯一無二の個性へと繋がっていったのです。

アナスイのデザイン変更前と後の比較

アナスイのデザインが「変更前」と「変更後」でどれほど違うのかを具体的に比較すると、その変化の大きさがよくわかります。

ここでは、それぞれの特徴を表でまとめてみましょう。

項目	変更前（初登場時）	変更後（再登場以降）
顔つき	丸みを帯びた輪郭、大きな瞳、女性的な顔立ち	シャープな輪郭、鋭い目つき、男性的な骨格
体つき	華奢、細身、胸の膨らみがあるように見える	筋肉質、がっしりとした肩幅、長身
髪型	ウェーブのかかったロングヘアー	基本は同じロングヘアーだが、より荒々しい印象
服装	網目状のボディスーツが中心	同じく網目状の服だが、男性的な体格にフィットしている
全体的な印象	中性的、ミステリアス、静かな雰囲気	男性的、情熱的、攻撃的な雰囲気

このように、まるで別人かのようにデザインが変更されていることがわかります。

特に大きな違いは、顔の骨格と体つきです。

変更前は、徐倫やエルメェスといった女性キャラクターと並んでも違和感のない、しなやかなラインで描かれていました。

一方、変更後は、ウェザー・リポートのような他の男性キャラクターと並んでも遜色のない、たくましい筋肉質な体型へと変わっています。

この大胆なデザイン変更は、キャラクターの設定が固まるにつれて、その内面性を外見に反映させた結果と考えることができるでしょう。

「初期アナスイ」はなんjでどう語られた？

アナスイのデザイン変更は、インターネット上の掲示板、特に「なんでも実況J（なんJ）」のようなファンコミュニティで活発な議論の的となりました。

当時のリアルタイムな反応や、後年のファンによる考察は、アナスイというキャラクターがどのように受け止められてきたかを知る上で非常に興味深いものです。

コミュニティでの反応を要約すると、主に以下のような声が見られました。

驚きと混乱の声

「え、アナスイって女じゃなかったの！？」

「いつの間にか男になっててビビった」

「普通に新キャラかと思ってた」

やはり最も多かったのは、デザイン変更に対する純粋な驚きと混乱の声でした。

特に、しばらく間を空けて読み進めた読者にとっては、その変貌ぶりに戸惑いを隠せない様子でした。

考察と納得の声

「荒木先生の中ではよくあること」

「物語の都合上、男にする必要があったんだろうな」

「初期のデザイン、4部の杉本鈴美に似てない？」

「男になった後は5部のディアボロに似てる」

一方で、『ジョジョ』シリーズを長く読んでいるファンからは、「荒木先生ならありえる」といった納得の声も上がっていました。

また、他の部のキャラクターとデザインの類似性を指摘する鋭い考察も見られ、キャラクターデザインの変遷そのものを楽しむという、ジョジョファンならではの文化が垣間見えます。

このように、コミュニ-ティでの反応は、アナスイが持つ「性別変更」という特異な経歴が、ファンにとって驚きであると同時に、考察を深める面白いテーマとして愛されていることを示しています。

アナスイはなぜ男の設定になったのですか？

アナスイがなぜ男性キャラクターに変更されたのか、その公式な理由は作者の荒木飛呂彦先生から明言されていません。

しかし、ファンの間ではいくつかの説が考察されており、中でも最も有力視されているのが「空条徐倫の物語上のパートナーとして、男性キャラクターが必要だったから」という説です.

この説の根拠を、物語のテーマ性から紐解いてみましょう。

理由1：男性不信に陥った徐倫の精神的成長

物語の序盤、徐倫は恋人であったロメオに裏切られ、罪を着せられて刑務所に収監されます。

この経験から、彼女は深い男性不信に陥っていました。

物語は、そんな彼女が様々な困難に立ち向かい、精神的に成長していく姿を描いています。

その成長物語において、「自分を無条件に、一途に愛してくれる男性」の存在は非常に重要な役割を果たします。

ナルシソ・アナスイは、まさにその役割を担うキャラクターです。

彼は徐倫に一目惚れし、見返りを求めない純粋でストレートな愛情を注ぎ続けます。

もしアナスイが女性のままだったら、徐倫が男性不信を克服し、他者を再び信じるようになるというドラマは生まれにくかったかもしれません。

アナスイを男性に変更することで、徐倫の人間的成長をより深く、説得力を持って描くことが可能になったと考えられます。

理由2：「同性愛描写の禁止説」はデマの可能性

一部では、「当時の編集部の方針で、同性愛的な描写が禁止されたため、男性に変更された」という噂も存在しました。

しかし、これは信憑性の低いデマである可能性が高いです。

『ジョジョ』シリーズ全体を通して、性別を超えた多様な人間関係や愛情が描かれており、特定の関係性を制限するような方針があったとは考えにくいでしょう。

これらの理由から、アナスイの性別変更は、物語のテーマ性を深め、主人公・徐倫のキャラクターをより輝かせるための、計算された「設定変更」だったと考察するのが最も自然な結論と言えます。

ジョジョのアナスイが女と噂された魅力と謎

衝撃的なアナスイの罪状は？

ナルシソ・アナスイは、主人公たちと共にプッチ神父と戦う頼もしい仲間ですが、彼がG.D.st刑務所に収監された理由は、非常に衝撃的なものです。

彼の罪状は「殺人の罪」、それも極めて異常な手口によるものでした。

アナスイは、当時付き合っていたガールフレンドが他の男と浮気している現場に遭遇します。

そして、そのガールフレンドと浮気相手の二人を、文字通り「バラバラに分解」して殺害したのです。

この「分解癖」とも言える異常な性癖は、彼の根源的なパーソナリティの一部とされています。

彼は幼い頃から、時計やぬいぐるみなど、あらゆるものを分解せずにはいられない衝動を持っていました。

その衝動が、最悪の形で人間に対して向けられてしまったのが、この事件です。

この罪状は、単なる残忍な殺人鬼という設定に留まりません。

彼のスタンド能力である「ダイバー・ダウン」の性質と密接に結びついています。

物体に潜り込み、内部から組み替えたり破壊したりする彼の能力は、まさに彼の「分解したい」という欲求を具現化したものと言えるでしょう。

仲間になってからは、その異常性は徐倫への一途な愛へと昇華され、徐倫を守るためならば自らを分解（犠牲に）することも厭わないという、彼の行動原理の根幹をなしていきます。

彼の衝撃的な罪状は、その危うさと純粋さが同居する、複雑なキャラクター性を象徴しているのです。

アナスイのスタンド「ダイバー・ダウン」の能力と特徴

ナルシソ・アナスイのスタンド「ダイバー・ダウン」は、第6部「ストーンオーシャン」において、非常に高い汎用性と応用力で味方を幾度となく救った強力なスタンドです。

その能力と特徴を詳しく見ていきましょう。

基本能力：潜行と再構成

ダイバー・ダウンの最も基本的な能力は、人や物など、あらゆるオブジェクトに「潜行」することです。

そして、潜行したオブジェクトの内部構造を自在に組み替えたり、破壊したりすることができます。

例えば、壁に潜り込んで内部から破壊して穴を開けたり、機械の内部に潜って部品を組み替えて誤作動させたりといった使い方が可能です。

スタンドのパワーとスピードも高く、直接的な戦闘能力にも優れています。

パラメータ	評価
破壊力	A
スピード	A
射程距離	E (約1m)
持続力	C
精密動作性	B
成長性	B

応用能力：ダメージの肩代わりと人体改造

ダイバー・ダウンの真価は、その多彩な応用能力にあります。

• トラップ設置： 物体に潜行し、「内部から攻撃するエネルギー」だけを蓄積させることができます。これにより、相手がその物体に触れた瞬間に内部から破壊する、といったトラップを仕掛けることが可能です。
• ダメージの肩代わり： 他の人間や生物に潜行し、その対象が受けるダメージを肩代わりさせることができます。作中では、アナスイ自身が負うはずだった致命傷を、別の生物に肩代わりさせて生き延びるシーンがありました。
• 人体の改造： 他人の体内に潜行し、骨格や筋肉を組み替えることで、別人のように変装させることができます。この能力を使い、窮地に陥った仲間を救う場面も描かれました。

このように、ダイバー・ダウンは直接的な攻撃だけでなく、サポートやトリッキーな戦術においても非常に優秀なスタンドです。

アナスイの持つ「分解」と「組み立て」の才能が、戦闘において天才的な応用力として発揮されているのです。

都市伝説？ジョジョのアナスイとディアボロの関係

ジョジョファンの間で、長年にわたって囁かれている興味深い都市伝説（ファンセオリー）があります。

それは、「ナルシソ・アナスイは、第5部のラスボスであるディアボロと何らかの関係があるのではないか？」という説です。

もちろんこれは公式設定ではありませんが、多くのファンを惹きつけるだけの説得力を持っています。

その根拠とされる点をいくつかご紹介します。

根拠1：外見の類似性

最も分かりやすい根拠は、その外見です。

• 髪の色： どちらも特徴的なピンク色のロングヘアーです。
• 服装： どちらも全身を覆う網目状の服を好んで着用しています。

特に男性キャラクターに変更された後のアナスイの姿は、ディアボロの姿と重なって見える部分が多く、ファンが関係性を疑う大きなきっかけとなりました。

根拠2：能力や性質の共通点

アナスイの「分解癖」と、ディアボロのスタンド「キング・クリムゾン」の能力にも奇妙な共通点が見られます。

キング・クリムゾンは「時を消し飛ばし、過程を省略して結果だけを残す」能力です。

これは見方を変えれば、「物事の過程を分解し、必要な部分だけを繋ぎ合わせる」とも解釈できます。

アナスイの分解・再構成能力と、どこか通じるものがあると感じるファンも少なくありません。

根拠3：「生まれ変わり」または「別側面」説

これらの根拠から、「アナスイは、死後も永遠に死に続ける運命を背負ったディアボロの魂の、別の可能性の姿（生まれ変わり）ではないか」という壮大な考察が生まれました。

悪の化身であったディアボロが、一巡した世界で愛を知る人間として生まれ変わったのがアナスイなのではないか、という解釈です。

この説は、物語に明示されていないからこそ、ファンの想像力を掻き立てるロマンのある都市伝説として、今なお語り継がれています。

悲願！ジョジョのアナスイと徐倫の結婚の行方

ナルシソ・アナスイの行動原理のすべては、「空条徐倫への愛」に集約されると言っても過言ではありません。

彼は徐倫に一目惚れして以来、一途に彼女を愛し、「徐倫と結婚すること」を最大の目標として公言し続けます。

この彼の純粋すぎる愛が、最終的にどのような結末を迎えたのか、その行方は物語の最も感動的なシーンの一つです。

最終決戦でのプロポーズ

物語の最終盤、プッチ神父との絶望的な戦いの中で、アナスイは自らの命を犠牲にして徐倫たちを守ろうと決意します。

彼は、自分のスタンド「ダイバー・ダウン」を徐倫の父親である空条承太郎の体内に潜行させ、承太郎がプッチ神父の攻撃を確実に防げるように身代わりになろうとします。

その覚悟を決めたアナスイは、徐倫に対して「もしこの戦いを生きのびれたなら…ぼくと結婚してくれ」とプロポーズします。

これまでアナスイの求愛を軽くあしらってきた徐倫でしたが、彼の自己犠牲を厭わない本気の愛を目の当たりにし、静かに「いいわ」とそのプロポーズを受け入れるのです。

一巡後の世界での成就

しかし、その直後、プッチ神父のスタンド「メイド・イン・ヘブン」によって世界の時は加速し、アナスイを含む仲間たちは命を落としてしまいます。

彼の結婚の夢は、一巡前の世界では叶うことはありませんでした。

物語の本当のエピローグは、プッチ神父が倒され、新たに始まった「一巡後の世界」で描かれます。

そこには、徐倫によく似た「アイリン」という女性と、その恋人である「アナキッス」という青年が登場します。

このアナキッスこそ、罪を犯すことなく、愛する人と結ばれる運命を手に入れたアナスイの姿なのです。

彼の徐倫への純粋な愛は、世界が一巡するという壮大な運命の果てに、最高の形で成就したのでした。

アナスイ「女説」の真相とキャラクターの魅力まとめ

これまでの情報をまとめると、アナスイの「女説」の真相と、彼のキャラクターの魅力は以下のように整理できます。

「アナスイ女説」の真相は、連載初期に女性的な容姿で描かれ、その後、物語の都合（特に徐倫のパートナーとしての役割）から男性的なデザインへと変更された、という事実にあります。

これは公式な性別変更であり、彼のキャラクター性を語る上で欠かせないユニークな経歴です。

しかし、彼の本当の魅力は、その特異な経歴だけに留まりません。

• 純粋で一途な愛： 異常な分解癖を持つ危険人物でありながら、一度愛した徐倫に対しては、どこまでも純粋でまっすぐな愛情を注ぎ続けます。
• 自己犠牲の精神： 仲間や愛する徐倫のためならば、自らの命を投げ出すことを厭わない、崇高な自己犠牲の精神を持っています。
• 高い戦闘能力と応用力： スタンド「ダイバー・ダウン」を駆使した天才的な戦術で、幾度となくチームの窮地を救う頼もしさも兼ね備えています。

性別が変更されるという前代未聞のキャラクターでありながら、その背景には物語のテーマ性を深めるための計算がありました。

そして、その危うさと純粋さが同居した人間性、そして愛に殉じた彼の生き様こそが、ナルシソ・アナスイが多くのファンから愛され続ける最大の理由と言えるでしょう。

まとめ：ジョジョのアナスイは女？その謎と魅力の全て