『地獄先生ぬ〜べ〜』の「くだん」は何巻に出てくる?あらすじや正体を解説

『地獄先生ぬ〜べ〜』に登場する数々の妖怪の中でも、ひときわ不気味な存在感を放ち、多くの読者にトラウマを植え付けた「くだん」。

その恐ろしい予言と物語の展開は、今なおファンの間で語り草になっています。

この記事では、「くだん」が登場するのは漫画の何巻なのか、その衝撃的なあらすじ、そして元ネタとなった妖怪「件(くだん)」の伝承まで、あらゆる情報を徹底的に解説します。

さらに、続編での登場の有無や、作品をお得に読む方法もご紹介しますので、『ぬ〜べ〜』の「くだん」について知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

目次

『ぬーべー』の「くだん」!トラウマ回の詳細を解説

『ぬーべー』における「くだん」のあらすじ

『地獄先生ぬ〜べ〜』に登場する「くだん」のエピソードは、単なる妖怪退治の話ではなく、人の運命や過ちと向き合う深いテーマを描いた物語です。

このエピソードは、主人公である霊能力教師・鵺野鳴介(ぬ〜べ〜)のクラスにいる、おとなしくて心優しい女子生徒が、メスの「くだん」から「水で死ぬ」という絶望的な予言をされるところから始まります。

「くだん」の予言は100%的中すると言われており、ぬ〜べ〜とクラスメイトたちは、彼女を死の運命から守るために全力を尽くすことを決意します。

学校生活はもちろん、日常生活のあらゆる場面で水を徹底的に避けさせるという、緊迫した日々が続きます。

しかし、ただ逃げ続けるだけでは解決になりません。

ぬ〜べ〜は、災いの予言をするメスの「くだん」がいれば、その回避方法を教えてくれるオスの「くだん」も必ずどこかに生まれるはずだと考え、ダウジングを駆使してその誕生場所を探し出します。

そして、間一髪のところでオスの「くだん」の誕生に立ち会うことに成功しました。

オスの「くだん」が告げた回避方法は、単なる力技の妖怪退治ではありませんでした。

少女の死の運命は、彼女の先祖がかつて水神様の土地を汚し、無礼を働いたことが原因であると明かされます。

その呪いを解くためには、水神様を祀る神社に供物を捧げ、心から誠心誠意、謝罪をすることでした。

このエピソードは、避けられない運命に立ち向かうサスペンスフルな展開と、友情の力、そして過去の過ちを真摯に反省することの大切さを教えてくれます。

予言の恐怖と、それを乗り越えようとするぬ〜べ〜たちの必死の努力が読者の胸を打ち、「トラウマ回」として強く記憶に残る一編となっているのです。

そもそも予言獣である妖怪「くだん」とは

『地獄先生ぬ〜べ〜』で強烈なインパクトを残した「くだん」ですが、この妖怪は漫画のオリジナルキャラクターではありません。

実は、江戸時代後期から昭和にかけて、日本各地で語り継がれてきた実在の伝承に基づく予言獣なのです。

一般的に「件(くだん)」は、牛から生まれ、人間の顔を持つ「人面牛身」の姿をしているとされています。

生まれてすぐに人間の言葉を話し、農作物の豊凶や疫病の流行、戦争といった重大な出来事を予言し、その予言は必ず的中すると言われています。

そして、予言を終えると数日のうちに死んでしまうという、儚くも不気味な存在です。

この「くだん」の伝承は、時代と共にその性質を少しずつ変化させてきました。

伝承の変遷

記録に残る最も古い例の一つは、江戸時代の文政10年(1827年)頃に現れた「くたべ」という妖怪です。

「くたべ」は、「自分の絵姿を見れば疫病の難を逃れられる」と告げたとされ、当時は疫病除けの縁起物として扱われていました。

しかし、幕末から明治、そして昭和へと時代が進むにつれて、「くだん」の予言は戦争や災害といった不吉なものが中心となっていきます。

特に第二次世界大戦中には、「神戸でくだんが生まれ、空襲の終わりを予言した」といった都市伝説が広まり、人々の不安な心に深く根付いていきました。

『ぬ〜べ〜』作中では、この基本伝承を踏まえつつ、「オスとメスがいて、メスが災いを予言し、オスが回避方法を教える」という独自の面白い設定が加えられています。

これにより、単なる恐怖の対象ではなく、物語に希望と救いをもたらす重要な役割を担うキャラクターへと昇華されているのです。

時代・時期主な出現地(伝承地)容姿(特徴)主な予言内容(性質)
文政10年(1827年)頃越中国立山(富山県)獣身人面(くたべ)疫病の流行、絵姿を見れば除災
天保7年(1836年)丹波国倉橋山(京都府)人面牛身大豊作、家内繁盛・疫病避け
幕末〜明治初期各地(牛の産地)牛から生まれた人面の子牛戦争(日露戦争など)、疫病
第二次世界大戦末期神戸(兵庫県)不明空襲を免れる方法
現代の目撃談兵庫県六甲山付近など牛頭人身、赤い着物予言はせず、肉食の傾向

『ぬーべー』で「くだん」が登場するのは何巻?

読者に強烈なトラウマと感動を与えた「くだん」のエピソードが登場するのは、ジャンプ・コミックス(単行本)版の第8巻です。

物語全体から見ると、初期から中期にかけての重要な時期にあたります。

この第8巻は、「くだん」のエピソード以外にも、ぬ〜べ〜の運気をことごとく吸い取る強敵「貧乏神」との戦いや、ぬ〜べ〜の左手に宿る「鬼の手」の秘密に迫るエピソードなど、見どころの多い巻となっています。

鬼の手の封印が解けかけ、ぬ〜べ〜自身が暴走してしまうというシリアスな展開もあり、作品の根幹に関わる謎が少しずつ明かされていく重要な一冊です。

「くだん」のエピソードは、こうした物語の大きな流れの中で、ぬ〜べ〜の教師として、そして霊能力者としての深い苦悩と生徒への愛情が描かれる、非常に印象深い話として収録されています。

もし書店やオンラインで探す場合は、この第8巻を目印にすると良いでしょう。

表紙には、ぬ〜べ〜と貧乏神が描かれていることが多いので、そちらも参考になります。

「くだん」の話をピンポイントで読みたい方は、まずこの第8巻を手にとってみることをお勧めします。

文庫版での「くだん」の収録巻について

『地獄先生ぬ〜べ〜』は、全31巻のジャンプ・コミックス版の他に、全20巻構成の文庫版も発売されています。

文庫版はコンパクトで持ち運びやすく、場所を取らないというメリットがあります。

さて、この文庫版で「くだん」のエピソードを読みたい場合、収録されているのは第5巻になります。

ジャンプ・コミックス版の第8巻に収録されていた話が、文庫版では再編集されて第5巻に収められている形です。

コミックス版と文庫版では巻数が異なるため、購入する際には注意が必要です。

文庫版を選ぶメリットは、単にサイズが小さいことだけではありません。

巻末には、作者である真倉翔先生と岡野剛先生による制作裏話や、連載当時の思い出を語るあとがきなどが収録されていることがあります。

これはファンにとって非常に嬉しい特典であり、作品をより深く楽しむことができます。

「くだん」のエピソードがどのようにして生まれたのか、作画で苦労した点など、貴重な情報が語られているかもしれません。

価格も単行本より手頃な場合が多いため、全巻揃えたいと考えている方にも文庫版はおすすめです。

これから『ぬ〜べ〜』を読み始めたい方や、「くだん」のエピソードを改めてじっくり味わいたい方は、特典も楽しめる文庫版の第5巻を選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

「くだん」から知る『ぬーべー』の世界と読む方法

『地獄先生ぬ~べ~NEO』に「くだん」は登場する?

『地獄先生ぬ〜べ〜』の正統な続編として描かれた『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』は、原作の最終話から12年後の世界が舞台です。

成長した生徒たちが登場し、現代ならではの学校問題や社会問題をテーマにした新たな怪異に、ぬ〜べ〜が立ち向かいます。

ファンとしては、この続編に「くだん」のような人気妖怪が再登場するのか、気になるところでしょう。

結論から言うと、現時点で『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』の本編に、「くだん」が直接的に登場するエピソードは描かれていません。

『NEO』では、モンスターペアレントやSNSでのトラブル、育児放棄といった現代社会の歪みが、妖怪や悪霊を生み出す原因として描かれることが多くなっています。

そのため、「くだん」のような古くからの伝承に基づく予言獣よりも、より現代的なテーマ性を持つ新たな妖怪が中心となっています。

しかし、作中では「逢魔ヶ刻(おうまがとき)」という、霊現象が多発する危険な時間帯が再び童守町を脅かすなど、怪異の根源となる世界観は引き継がれています。

「くだん」が持つ「人間に警告を与える」という役割は、形を変えて『NEO』に登場する妖怪たちに受け継がれていると考えることもできるでしょう。

直接の登場はありませんが、「くだん」のエピソードが示した「人の過ちが災いを招く」というテーマは、続編である『NEO』の根底にも通じる重要なメッセージとして生き続けているのです。

「くだん」だけじゃない『ぬーべー』の妖怪「茶袋」

『地獄先生ぬ〜べ〜』の魅力は、「くだん」のような恐ろしい妖怪だけではありません。

日本の伝承をベースにしながらも、作者独自のユニークな解釈が加えられた、多種多様な妖怪たちが物語を彩っています。

その中でも特に独創的なのが「茶袋(ちゃぶくろ)」という妖怪です。

この「茶袋」は、見た目はただの古い巾着袋が宙に浮いているだけという、非常に地味な姿をしています。

しかし、その能力は極めて特殊で、「邪心のない清らかな心の持ち主が掴むと、過去に戻ってたった一度だけ、やり直したい出来事を修正できる」という、まるでタイムマシンのような力を持っています。

作中では、この滅多に現れない「茶袋」がぬ〜べ〜の前に出現します。

ぬ〜べ〜には、かつて自分の力不足で救えなかった生徒がおり、そのことを深く悔やんでいました。

「茶袋」の力を使って過去をやり直し、その生徒を救おうとするぬ〜べ〜の葛藤が描かれるこのエピソードは、彼の人間らしい一面や教師としての深い愛情を感じさせる、感動的な物語として知られています。

このように、『ぬ〜べ〜』には「くだん」のような恐怖の象徴から、「茶袋」のような切ない物語を生む妖怪まで、様々なキャラクターが登場します。

伝承では恐ろしい妖怪である「ぬらりひょん」が、実は神様だったという心温まる話や、盗人の手に出るとされる「百目鬼」が、万引きをしてしまった少女の罪悪感から生まれた妖怪として描かれるなど、単なる善悪では割り切れない深みが、この作品の大きな魅力となっているのです。

この機会に『ぬーべー』の漫画を全巻読んでみよう

「くだん」のエピソードを読んで『地獄先生ぬ〜べ〜』に興味を持ったなら、ぜひこの機会に漫画を全巻通して読んでみることを強くおすすめします。

この作品は、1993年から1999年まで『週刊少年ジャンプ』で連載され、単行本は全31巻、シリーズ累計発行部数は2800万部を超える大ヒットを記録した不朽の名作です。

『ぬ〜べ〜』がこれほどまでに多くの人々に愛され続ける理由は、そのジャンルの多様性にあります。

基本は、霊能力教師ぬ〜べ〜が左手の「鬼の手」で生徒を妖怪から守る学園ものですが、そこにはホラー、ギャグ、バトル、友情、恋愛、感動、お色気といった、少年漫画の面白さがすべて詰まっています。

一つのエピソードで大笑いしたかと思えば、次の話では涙し、また別の話では恐怖に震える、といった具合に、読者を全く飽きさせません。

さらに、各ストーリーの根底には、ぬ〜べ〜の教育者としての哲学や人生論が流れており、子供だけでなく大人が読んでも深く考えさせられる教養漫画としての一面も持っています。

単なる妖怪退治に留まらず、「人の心が妖怪を生む」というテーマのもと、いじめや差別、環境問題といった社会的なメッセージが込められている話も少なくありません。

「くだん」のエピソードをきっかけに全巻読めば、他の魅力的な妖怪や、ぬ〜べ〜と生徒たちの成長物語、そしてライバルである玉藻京介との熱い戦いなど、さらに広大で奥深い『ぬ〜べ〜』の世界に魅了されること間違いなしです。

『ぬーべー』で「くだん」の話を読む方法まとめ

『地獄先生ぬ〜べ〜』及び「くだん」が登場するエピソードは、現在、様々な方法で楽しむことができます。

ご自身のライフスタイルに合わせて、最適な方法を選んでみてください。

紙の漫画で読む

昔ながらの紙媒体でじっくり読みたい方には、単行本か文庫版がおすすめです。

  • ジャンプ・コミックス版(全31巻):古本屋やオンラインの中古市場で探すと、比較的安価に全巻揃えられる可能性があります。「くだん」の話は第8巻です。
  • 文庫版(全20巻):コンパクトで収納しやすく、作者のあとがきなどのおまけページが魅力です。「くだん」の話は第5巻に収録されています。

電子書籍で読む

スマホやタブレットで手軽に読みたい方には、電子書籍が便利です。

多くの電子書籍サイトでは、新規登録時の割引クーポンやポイント還元キャンペーンを実施しており、定価よりもお得に購入できる場合があります。

  • コミックシーモア:初回登録で70%OFFクーポンがもらえるなど、お得なキャンペーンが豊富です。
  • ebookjapan:Yahoo!系列のサービスで、特にPayPayユーザーにお得なキャンペーンを頻繁に開催しています。
  • BookLive!:毎日引けるクーポンガチャなど、ユニークな割引サービスが特徴です。

アニメで観る

漫画だけでなく、アニメで「くだん」のエピソードを観ることも可能です。

『地獄先生ぬ〜べ〜』のアニメは1996年から放送され、こちらも非常に人気を博しました。

現在、U-NEXTなどの動画配信サービスで見放題配信されています。

U-NEXTには31日間の無料トライアル期間があるため、その期間を利用すれば「くだん」のエピソードを含むTVシリーズ全話を実質無料で視聴することも可能です。

さらに、2025年には完全新作となるアニメの放送も決定しており、再び『ぬ〜べ〜』ブームが巻き起こることは必至です。

この機会に、ぜひ様々な媒体で『ぬ〜べ〜』の世界に触れてみてください。

まとめ:『ぬーべー』の「くだん」について徹底解説

  • 『ぬ〜べ〜』の「くだん」は生徒が「水で死ぬ」と予言されるトラウマ回である
  • 「くだん」は日本に古くから伝わる人面牛身の予言獣が元ネタとなっている
  • 作中ではオスが回避方法を教えるというオリジナル設定が加えられている
  • 漫画単行本で「くだん」が登場するのは第8巻である
  • 全20巻の文庫版では第5巻に「くだん」のエピソードが収録されている
  • 続編の『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』に「くだん」が直接登場したことはない
  • 過去を修正できる「茶袋」など、「くだん」以外にも魅力的な妖怪は多い
  • 『ぬ〜べ〜』はホラー、ギャグ、感動など多様なジャンルが融合した名作漫画である
  • 電子書籍サイトの初回クーポンなどを利用すればお得に全巻を読むことが可能だ
  • U-NEXTなどの動画配信サービスでアニメ版を視聴でき、2025年には新作も控えている
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