大人気漫画『呪術廻戦』における最大の盛り上がりを見せた、五条悟と両面宿儺の頂上決戦。
「最強vs最強」の戦いが、漫画で一体いつから描かれ、どのような結末を迎えたのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「五条vs宿儺の戦いは何話から読めるのか」という疑問にお答えするとともに、単行本の何巻に収録されているのか、衝撃的な結末が描かれた呪術廻戦236話の内容、そして多くのファンが議論する「結局どっちが強いのか?」というテーマまで、徹底的に解説していきます。
宿儺が放った次元斬の仕組みや、この戦いに対する「つまらない」といった評価の理由にも触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
呪術廻戦で五条vs宿儺の戦いは何話から?基本情報
五条vs宿儺の戦いはいつから始まった?
結論から言うと、五条悟と両面宿儺の歴史的な戦いは、漫画の第223話「人外魔境新宿決戦①」から本格的に始まります。
長きにわたって「獄門疆(ごくもんきょう)」に封印されていた五条悟が、味方の尽力によってついに復活を果たしたのが221話。
その後、虎杖悠仁の体を乗っ取った宿儺との決戦の日を2018年12月24日に定め、物語は一気に最終局面へと動き出しました。
222話では、五条や他の術師たちが決戦前のひとときを過ごす様子が描かれ、緊張感の中にも束の間の平穏が流れます。
そして迎えた223話、舞台は呪術師たちによって結界が張られた新宿。
高層ビルの屋上で対峙した二人は、互いに軽口を叩きながらも、一触即発のすさまじい呪力を放ちます。
この瞬間こそが、読者が待ち望んだ「最強同士の戦い」の火蓋が切られたタイミングであり、ここから壮絶な戦いの物語が展開されていくことになります。
漫画では五条vs宿儺は何巻で読める?
五条悟と宿儺の戦いは、単行本の25巻と26巻の2冊にわたって収録されています。
これから単行本で読もうと考えている方は、この2冊をチェックすれば、戦いの始まりから衝撃の結末までを一気に追うことが可能です。
具体的にどの巻にどの話数が収録されているのか、以下にまとめました。
単行本 | 収録話数 | 主な内容 |
25巻 | 第218話~第226話 | 五条悟の復活。宿儺との対峙、そして戦いの開始(虚式「茈」の発動など)。 |
26巻 | 第227話~第236話 | 領域展開の応酬、魔虚羅の登場、そして衝撃的な決着が描かれる。 |
このように、25巻で戦いが始まり、26巻でそのすべてが決着する構成となっています。
ちなみに、2025年6月現在、この戦いはまだアニメ化されていません。
アニメシリーズは「渋谷事変」編までが放送されており、その続編となる「死滅回游」編の制作が決定している段階です。
そのため、五条と宿儺の頂上決戦を映像で観られるのは、まだ少し先になるでしょう。
今すぐ戦いの全貌を知りたい方は、単行本25巻と26巻を読むことをおすすめします。
五条と宿儺の戦いを時系列で解説
五条と宿儺の戦いは、単なる殴り合いではなく、高度な呪術の応酬と緻密な戦略が繰り広げられた、まさに総力戦でした。
その激闘の流れを、大きく4つのフェーズに分けて時系列で解説します。
序盤:虚式「茈」による奇襲(第223話)
戦いの火蓋を切ったのは五条悟でした。
高専の仲間たちのサポートを受け、術式の発動を隠蔽しながら、自身の術式順転「蒼」と術式反転「赫」を衝突させて放つ必殺技、虚式「茈」を宿儺に直撃させます。
この奇襲攻撃は宿儺に大きなダメージを与え、戦いは序盤から五条優位で進むかのように見えました。
中盤:5度にわたる領域展開の応酬(第225話~第234話)
ここから、呪術戦の極致ともいえる領域展開の応酬が始まります。
五条の「無量空処(むりょうくうしょ)」と宿儺の「伏魔御廚子(ふくまみづし)」が激突。
領域の押し合い、結界の内と外の条件変更、領域の破壊と修復など、互いの能力と知略の限りを尽くした攻防が5回にもわたって繰り広げられました。
このフェーズは、呪術廻戦という作品の中でも特に複雑かつ高度な戦闘描写であり、最強同士の格の違いを見せつけました。
転換点:式神「魔虚羅」の投入(第234話)
領域勝負で追い詰められた宿儺が、戦況を覆すために切り札を投入します。
それは、自身が乗っ取っている伏黒恵の術式「十種影法術」で召喚できる最強の式神「魔虚羅(まこら)」でした。
魔虚羅は、あらゆる事象に適応する能力を持ちます。
宿儺はこの能力を利用して、五条の術式の根幹である「不可侵」を破ることを画策。
魔虚羅が盾となり、五条の攻撃を受け続けることで、宿儺は逆転の糸口を掴み始めます。
終盤:決着と「世界を断つ斬撃」(第235話~第236話)
魔虚羅の登場で劣勢に立たされた五条ですが、黒閃を立て続けに決め、再び流れを引き寄せます。
そして、2度目となる最大出力の虚式「茈」を放ち、宿儺と魔虚羅をまとめて戦闘不能に陥らせました。
誰もが五条の勝利を確信した瞬間、物語は衝撃の展開を迎えます。
次のページで描かれたのは、上半身と下半身が切断された五条悟の姿でした。
宿儺は、魔虚羅の適応をヒントに、五条の不可侵を破る新たな技「世界を断つ斬撃」を編み出し、五条を空間ごと切り裂いて勝利を収めたのです。
五条vs宿儺の戦いはつまらないという評価は本当?
この歴史的な戦いは、多くの読者から絶賛される一方で、「つまらない」や「分かりにくい」といった否定的な評価も一定数存在します。
これは、戦いの内容が極めて高度で専門的だったことや、結末の迎え方が賛否を呼んだためです。
ここでは、両方の意見を公平に見ていきましょう。
「面白い」という評価の理由
肯定的な意見の多くは、呪術の緻密な設定を最大限に活かした「高度な頭脳戦」である点を評価しています。
単なるパワーのぶつかり合いではなく、領域の特性をどう利用するか、相手の術式をどう攻略するかといった戦略的な駆け引きは、まさに呪術戦の最高峰でした。
最強同士だからこそ成立する、一瞬の油断が命取りになる緊張感も、多くのファンを魅了した要因です。
「つまらない」という評価の理由
一方、否定的な意見の背景にはいくつかの理由があります。
まず、「術式解説が難解すぎる」という点です。
領域展開の攻防では専門用語が多用され、何が起きているのかを正確に理解するのが難しいと感じた読者も少なくありませんでした。
また、「領域展開の攻防が何度も繰り返され、展開が冗長に感じた」という声もあります。
そして最も大きな要因が、「唐突すぎる決着への不満」です。
235話で五条が勝利したかのような演出があった直後、236話で何の説明もなく敗北していた展開は、「過程が省略されすぎている」「カタルシスがない」といった批判につながりました。
最強キャラクターであった五条の死に様が、彼の格を落とすものだと感じたファンもいたようです。
このように、五条vs宿儺の戦いは、その内容の高度さと衝撃的な結末から、読者の間で様々な評価が生まれることとなりました。
五条vs宿儺の結末は何話?戦いの詳細と考察
呪術廻戦での五条vs宿儺の結末をネタバレ
前述の通り、呪術廻戦における五条悟と両面宿儺の戦いは、五条悟の敗北と「死」という衝撃的な結末を迎えました。
235話のラストで、最大出力の虚式「茈」を放ち、宿儺に大ダメージを与えた五条。
その場にいた誰もが五条の勝利を確信しましたが、決着は236話に持ち越されます。
そして236話の冒頭、描かれたのは、上半身と下半身が綺麗に切断された五条の亡骸でした。
宿儺は、魔虚羅の適応能力をヒントにして編み出した「世界を断つ斬撃」によって、五条の最強の防御である無下限呪術を突破し、勝利を収めたのです。
この斬撃は、五条という個人ではなく、五条が存在する「空間そのもの」を切断する規格外の技でした。
五条の死が確認された直後、間髪入れずに雷神の異名を持つ術師・鹿紫雲一(かしもはじめ)が戦場に乱入し、宿儺との次の戦いが始まります。
これにより、五条の死を悼む間もなく、物語は非情に進んでいくことになりました。
このあまりにも突然で悲劇的な結末は、週刊少年ジャンプの発売当時、読者に大きな衝撃と悲しみを与え、SNSなどで爆発的な議論を巻き起こしました。
衝撃の決着!呪術廻戦236話で何が起きた?
呪術廻戦236話「南へ」は、単に五条の死を描いただけではありません。
彼の死の間際の心境が描かれた、非常に重要な回です。
一体、何が起きたのかを詳しく見ていきましょう。
空港での仲間との再会
肉体が死を迎えた瞬間、五条の精神は、空港のような場所へとたどり着きます。
そこには、かつての親友である夏油傑(げとうすぐる)をはじめ、学生時代の恩師である夜蛾正道(やがまさみち)や、後輩の七海建人(ななみけんと)といった、既に亡くなった仲間たちがいました。
彼らとの会話の中で、五条は宿儺との戦いを振り返ります。
そして、「楽しかった」「全力をぶつけられたことに満足している」と、晴れやかな表情で語りました。
最強であるがゆえに常に孤独を感じていた五条が、生まれて初めて自分と対等な存在と死力を尽くして戦えたことに、心の底から満たされていたことが明かされます。
しかし同時に、宿儺の全力を引き出しきれなかったことに対して「申し訳なく思う」とも語っており、最強の術師としての複雑な心境が描かれました。
「北」と「南」の意味とは
夏油との会話の中で、「北へ行けば新しい自分に、南へ行けばありのままの自分でいられる」という象徴的な言葉が交わされます。
これは、死後の世界の選択を示唆しているとされ、読者の間で様々な考察が生まれました。
「南」を選び、五条悟としての人生に満足して死を受け入れたのか。
それとも「北」を選び、何らかの形で復活する可能性を残しているのか。
この謎めいた描写は、五条悟というキャラクターの物語に、深い余韻を残すことになりました。
236話は、最強の術師の壮絶な最期と、その人間らしい一面を描いた、呪術廻戦の歴史に残る一話と言えるでしょう。
宿儺の次元斬の仕組みを分かりやすく解説
五条の最強の防御「無下限呪術」を破った宿儺の斬撃。
通称「次元斬」とも呼ばれるこの技は、一体どのような仕組みなのでしょうか。
その原理は、「術式の対象を拡張する」という、極めて高度な呪術の解釈にあります。
なぜ無下限呪術を突破できたのか?
通常の斬撃は、「相手」という物体を対象にして放たれます。
しかし、五条の無下限呪術は、自分に近づいてくる物体を無限の空間で停止させるため、通常の攻撃は決して届きません。
そこで宿儺が編み出したのが、「世界を断つ斬撃」です。
この技は、術式の対象を「五条悟」という個人から、「五条悟が存在している空間・世界そのもの」へと拡張しています。
つまり、五条個人を狙うのではなく、彼がいる空間ごと断ち切ったのです。
家の中にいる人を狙うのではなく、家ごと破壊するようなイメージです。
防御壁が張られた空間そのものが消滅させられるため、五条の無下限呪術は防御として機能しませんでした。
ヒントとなった魔虚羅の適応
この規格外の技を編み出すヒントとなったのが、前述の式神「魔虚羅」です。
魔虚羅は、あらゆる事象に適応する過程で、五条の不可侵を破るための最適解を見つけ出しました。
それは、五条の呪力や術式に干渉するのではなく、術式が展開されている「空間」自体に呪力を流し込み、中和・切断するというものでした。
宿儺はこの現象を一度見ただけで完全に理解し、自身の術式に応用して「世界を断つ斬撃」として再現してみせたのです。
これは、宿儺の千年分の経験と、他者の術式を一目で見抜き、応用する天才的な呪術センスのなせる業と言えるでしょう。
結局、五条悟と宿儺はどっちが強い?
「五条悟と宿儺、結局どっちが本当に強いのか?」は、この戦いが終わった今でも、ファンの間で最も熱く議論されるテーマの一つです。
直接対決の結果は宿儺の勝利でしたが、単純に「宿儺>五条」と言い切れない要素が多くあります。
結論としては、「実力は紙一重で拮抗しており、宿儺は伏黒恵の術式というアドバンテージを最大限に活かして勝利した」と言えるでしょう。
両者の強さを項目別に比較してみます。
比較項目 | 五条悟 | 両面宿儺 | 考察 |
呪力・術式 | 無下限呪術+六眼 | 御厨子+多彩な斬撃 | 現代最強の術式と呪いの王の術式。甲乙つけがたい。 |
領域展開 | 無量空処 | 伏魔御廚子 | 史上最高レベルの攻防。互角。 |
身体能力 | 非常に高い | 非常に高い | 互角。 |
戦闘経験・知略 | 現代最強 | 千年の経験を持つ呪いの王 | 経験値では宿儺に分がある。 |
勝敗の要因 | – | 伏黒恵の肉体と十種影法術(特に魔虚羅)の利用 | 宿儺は「魔虚羅」という明確な攻略カードを持っていた。 |
このように、純粋な術師としての能力は、ほとんど互角と言っても過言ではありません。
領域展開の応酬を見ても、どちらが一方的に上回っているわけではなく、互いに相手の能力をギリギリで見切り、対策を講じている様子が描かれました。
勝敗を決定的に分けたのは、やはり宿儺が伏黒恵の肉体を乗っ取り、「十種影法術」、特に最強の式神「魔虚羅」を使えたことです。
魔虚羅がいなければ、宿儺は五条の無下限呪術を破る術を見つけられなかった可能性が極めて高いです。
もし、宿儺が本来の姿で、十種影法術なしで戦っていた場合、結果は全く違ったものになっていたかもしれません。
これらの理由から、「最強の個人」として完成されていたのは五条悟であり、宿儺は他者の能力を巧みに利用する戦術眼と経験値で、その「最強」を打ち破ったと考えるのが妥当ではないでしょうか。
まとめ:五条vs宿儺は何話で決着?戦いの要点を振り返り
- 五条vs宿儺の戦いは漫画223話から始まる
- 決着が描かれるのは漫画236話である
- 単行本では25巻から26巻にかけて収録されている
- 結末は五条悟の敗北と死亡で幕を閉じる
- 236話では五条が死の間際に仲間と再会し満足して逝く様子が描かれた
- 宿儺の勝利の決め手は「世界を断つ斬撃(次元斬)」であった
- 次元斬は五条が存在する空間ごと切断する規格外の技である
- 強さの比較では実力は拮抗していたが宿儺が戦術で上回った
- 宿儺の勝利には伏黒恵の「十種影法術」の利用が大きく影響した
- この戦いは高度な内容と衝撃の結末から読者の間で賛否両論を呼んでいる