【呪術廻戦】宿儺の技一覧を完全解説!領域展開や本来の姿も

『呪術廻戦』という作品において、絶対的な「強さ」と「恐怖」の象徴として君臨する存在、それが「呪いの王」両面宿儺です。

物語の序盤で主人公・虎杖悠仁の肉体に受肉して以来、その計り知れない力と残虐非道な性格で、読者に強烈なインパクトを与え続けてきました。

彼の繰り出す技は一つ一つが規格外の威力を誇り、多くの謎に包まれています。

本記事では、そんな両面宿儺の技一覧を軸に、神業と評される領域展開、物語の鍵を握る宿儺と伏黒の関係、そしてついに明かされた本来の姿(完全体)に至るまで、呪いの王の全てを徹底的に解説していきます。

目次

【完全版】両面宿儺の技一覧と基本術式

まずは両面宿儺の技一覧を大まかに解説

両面宿儺が使用する術式は、その効果自体は極めてシンプルでありながら、応用力と威力において他の術師とは一線を画します。

彼の生得術式は作中で未だ正式名称が明かされていませんが、その能力は大きく分けて「斬撃」と「炎」の二つに分類されます。

言ってしまえば、宿儺の戦闘スタイルの根幹をなすのが、この斬撃系統の技です。

主に、目に見えない斬撃を自在に放つ能力であり、対象に応じて二つの異なる斬撃を使い分けます。

斬撃の種類対象効果
解 (カイ)呪力を持つ生物(術師、呪霊など)対象の呪力や強度を見極め、一太刀で両断する通常の斬撃。
捌 (ハチ)呪力を持たない無機物(建物など)対象を「卸す」ように、無数の斬撃でサイの目状に切り刻む。

これら二つの斬撃は、宿儺の基本的な攻撃手段であり、その威力は特級呪霊ですら一瞬で解体してしまうほどです。

さらに、五条悟との死闘の中で、宿儺はこれらの斬撃を昇華させた究極の技を編み出しました。

それは、対象が存在する「空間」や「世界」そのものを断ち切る斬撃です。

これにより、五条悟が誇る絶対防御「無下限呪術」すら無効化し、現代最強の術師を葬り去りました。

炎を放つ宿儺のフーガと竈の謎

宿儺の術式は斬撃だけにとどまりません。

彼は「開(フーガ)」という解号と共に、口から超高温の炎の矢を放つことができます。

この技の威力は凄まじく、渋谷事変においては特級呪霊である漏瑚(じょうご)が放った最大火力の技「極ノ番『隕』」と正面から撃ち合い、一方的に焼き尽くしました。

それどころか、あらゆる事象に適応する最強の式神「魔虚羅(まこら)」さえも、この一撃で完全に消滅させています。

この炎の技に関して、作中では非常に興味深い考察がなされています。

漏瑚は宿儺の術式を目の当たりにした際、斬撃を魚を「捌(おろす)」「解(さばく)」ことに例え、炎の技を「竈(カミノ)」と表現して驚愕しました。

ここから、「竈」は単なる技名ではなく、宿儺が持つ炎の能力系統そのものを指す言葉ではないかと推測されています。

彼の本来の姿には二つの口があることから、一つが斬撃の詠唱、もう一つが炎の詠唱を担うのではないか、という説も存在します。

しかし、この「フーガ」と「竈」の詳細は未だ謎に包まれており、今後の物語で明かされるべき重要な要素の一つです。

神業と評される宿儺の領域展開

術師の奥義の極地である領域展開ですが、宿儺の「伏魔御廚子(ふくまみずし)」は他の領域とは一線を画す「神業」とまで称されます。

その最大の特徴は、「結界で空間を閉じない」という点にあります。

通常の領域展開は、結界を閉じて密閉空間を作り出すことで、内部の対象に術式を必中させるのが基本です。

しかし、「伏魔御廚子」はキャンバスを使わずに空に絵を描くかの如く、現実世界にそのまま領域を具現化させます。

これは、相手に逃げ道を与えるという「縛り」を自らに課すことで、その効果範囲を飛躍的に向上させるという離れ業です。

結果として、最大で半径200メートルという広大な範囲に必中効果を付与できます。

領域内に存在する対象には、絶え間ない斬撃の嵐が降り注ぎます。

呪力を持つ生物には自動で「解」が、呪力を持たない無機物には「捌」が選択され、領域内の全てが塵になるまで攻撃が続きます。

渋谷事変ではこの能力で半径140メートルを一瞬にして更地に変え、五条悟との領域勝負では、結界の外側から五条の領域「無量空処」を破壊するという規格外の芸当を見せつけました。

宿儺が伏黒恵に執着した理由

物語の序盤から、宿儺は虎杖悠仁の同級生である伏黒恵に対して、並々ならぬ興味と執着を見せていました。

その理由は、伏黒恵が継承する禪院家相伝の術式「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」にありました。

宿儺はこの術式に、他の誰にも見いだせなかった絶大なポテンシャルを感じ取っていたのです。

十種影法術は、影を媒介として十種類の式神を操る術式ですが、その真価は式神の能力だけではありません。

宿儺が特に注目していたのは、この術式の拡張性と、その奥に眠る最強の式神「八握剣 異戒神将 魔虚羅(やつかのつるぎ いかいしんしょう まこら)」の存在です。

魔虚羅は「あらゆる事象への適応能力」を持ち、一度受けた攻撃を二度と通じさせなくする、まさに無敵の式神です。

宿儺は、この魔虚羅の能力を応用すれば、五条悟の「無下限呪術」すら攻略可能であると見抜いていました。

そのため、彼は伏黒恵を生かし、その術式の成長を促すような行動をとり、虎杖の身体の内側から虎視眈々とその力を奪う機会を窺っていたのです。


宿儺の技一覧と謎多き正体への深掘り

宿儺は伏黒恵の身体をどう奪ったか

宿儺が伏黒恵の肉体を奪うという衝撃的な展開は、「死滅回游」編で起こりました。

これは、宿儺が長期間にわたって周到に準備していた計画の集大成と言えます。

絶体絶命の状況に追い込まれたことが、計画実行の引き金となりました。

天使(来栖華)の術式「邪去侮の梯子(やこぶのはしご)」によって、受肉した呪物である宿儺自身が消滅させられる寸前まで追い詰められます。

このとき、多くの読者は虎杖との間に結んでいた「契闊(けいかつ)」という縛りを使って虎杖の体を乗っ取るものと予想していました。

しかし、宿儺が選んだのは全く別の、より狡猾な手段でした。

彼は事前に、虎杖の小指を分離して呪物化し、それを自身の魂の器として保持していたのです。

そして、天使の術式が発動する瞬間にその小指を気絶していた伏黒恵に無理やり飲み込ませ、受肉を果たしました。

これにより、宿儺は消滅を免れると同時に、長年狙っていた最高の器と術式を手に入れることに成功したのです。

この一連の流れは、宿儺の圧倒的な戦闘能力だけでなく、その悪辣なまでの知性と計画性の高さを物語っています。

ついに明かされた両面宿儺の本来の姿

物語が終盤に差し掛かり、人外魔境新宿決戦において、宿儺はついにその「本来の姿」を現しました。

これは、彼が呪術全盛の平安時代に生きていた頃の、真の姿です。

これまで虎杖悠仁や伏黒恵といった他者の肉体に受肉していましたが、特定のプロセスを経て、ついに全盛期の肉体を取り戻しました。

その姿は、伝説で語られていた通りの「四本の腕と二つの顔」を持つ異形そのものです。

この姿は単なる見た目の変化ではなく、戦闘において計り知れないアドバンテージをもたらします。

二つの顔、四本の腕を持つことで、常人には不可能なアクションを同時に行うことが可能になります。

例えば、片方の口で術式の詠唱を行いながら、もう片方の口で別の詠唱をする、あるいは二本の腕で印を結びながら、残りの二本の腕で物理攻撃や呪具による攻撃を繰り出す、といった具合です。

この姿こそが、平安時代の術師たちを絶望の淵に叩き込んだ「呪いの王」の真の戦闘形態であり、彼の力の根源を理解する上で非常に重要な要素となっています。

宿儺の完全体が見せた圧倒的な戦闘能力

前述の通り、本来の姿を取り戻した宿儺、通称「完全体」は、受肉していた頃とは比較にならないほどの戦闘能力を発揮します。

その強さは、単純な呪力出力の向上だけでなく、異形の肉体がもたらす物理的な利点に起因します。

詠唱と印の同時進行

呪術において、強力な技を発動する際には「詠唱」や「印」といったプロセスが必要になることが多いです。

これは強力な反面、発動までに隙を生むというデメリットも抱えています。

しかし、二つの口と四本の腕を持つ宿儺は、このプロセスを並行して、あるいは省略して行うことができます。

二本の腕で防御や体術を行いながら、残りの腕で術式発動のための印を結ぶといった、常識外れの攻防一体を可能にしています。

呪具と体術の併用

完全体の宿儺は、空いている腕で金剛杵(こんごうしょ)に似た呪具を振るう姿が描かれました。

これにより、近接戦闘においても一切の隙がありません。

斬撃、炎、領域展開といった強力な呪術に加え、四本の腕から繰り出される呪具攻撃と体術が合わさることで、相手は文字通り息つく暇もなく、一方的に蹂躙されることになります。

この完全体の戦闘スタイルこそ、宿儺が「最強」である所以を最も色濃く示していると言えるでしょう。

両面宿儺を封印した人は実在するのか

「両面宿儺を封印した人」というキーワードで検索する方も多いようですが、作中の描写を紐解くと、特定の一個人が生前の宿儺を封印したわけではないことがわかります。

この事実は、宿儺がいかに規格外の存在であったかを物語っています。

平安時代の術師たちは、文字通り総力を結集して宿儺一人に挑みました。

しかし、彼らは宿儺を「殺しきること」はできたものの、その強すぎる魂と呪力を完全に消滅させることはできなかったのです。

つまり、「封印」という行為は、生前の宿儺に対して行われたものではありません。

宿儺の死後、その遺体は消えることなく20本の指に分かたれ、それぞれが特級呪物として絶大な呪力を宿し続けました。

当時の術師たちが行った「封印」とは、この危険極まりない20本の指が後世に災いをもたらさないよう、日本各地に分散させ、強力な結界を張って厳重に保管・管理するという、死後の処置だったのです。

したがって、「両面宿儺を封印した人」は特定の英雄ではなく、当時の術師集団全体であった、というのが最も正確な答えになります。


まとめ:宿儺の技一覧と今後の展開予測

この記事では、「呪いの王」両面宿儺の技一覧を中心に、その強さの秘密や謎に包まれた正体について解説しました。

宿儺の恐ろしさは、単一の強力な技だけでなく、それらを複合的に、かつ常識外の方法で使用する戦闘センスと、他者の術式すら瞬時に理解し応用する知性にあります。

今後、物語がどのように進展し、主人公たちがこの絶対的な存在にどう立ち向かっていくのか、目が離せません。

  • 両面宿儺の基本技は「解」と「捌」という二種類の斬撃である
  • 切り札として「開(フーガ)」と呼ばれる高火力の炎の技も持つ
  • 領域展開「伏魔御廚子」は結界を閉じずに広範囲を攻撃する神業である
  • 五条悟との戦いで「世界を断つ斬撃」を習得した
  • 宿儺は伏黒恵の「十種影法術」に強い執着を見せていた
  • 理由は最強の式神「魔虚羅」の適応能力を応用するためであった
  • 死滅回游編にて、自身の指を使い伏黒恵の肉体へ受肉した
  • 本来の姿は四本の腕と二つの顔を持つ平安時代の異形である
  • 完全体は詠唱や印、呪具の使用を同時に行うことで圧倒的な戦闘力を誇る
  • 宿儺は特定の誰かに封印されたのではなく、死後に遺体を分割・封印された
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