おそ松さんが気持ち悪いと感じる理由は?ファンや公式への不満を徹底解説

2015年に放送が開始され、一躍社会現象を巻き起こしたアニメ『おそ松さん』。

多くのファンを獲得した一方で、「おそ松さん 気持ち悪い」「ファンが嫌い」といったネガティブな声も少なくありません。

なぜ、これほどまでに人気を博した作品が、一部で強く敬遠されてしまうのでしょうか。

この記事では、「おそ松さん」に対して「気持ち悪い」と感じる理由を、ファンの行動、二次創作の文化、アニメ本編の内容、そして公式の運営姿勢といった複数の視点から深掘りし、その背景にある問題を徹底的に解説します。

作品自体は好きでも、周りの環境のせいで楽しめなくなってしまった方や、ブームの裏で何が起きていたのか知りたい方の疑問にお答えします。

目次

おそ松さんが気持ち悪い?ファンや二次創作への嫌悪感

一部のファンのマナーが悪くて嫌いという声

『おそ松さん』が気持ち悪い、あるいはファンが嫌いだと感じる大きな理由の一つに、一部のファンの公共の場でのマナーの悪さが挙げられます。

作品自体に嫌悪感はないものの、ファンの行動によって作品全体のイメージが悪化し、結果として作品ごと嫌いになってしまう、というケースは少なくありません。

実際に、アニメグッズ専門店やコラボイベント会場などで、一部のファンによる迷惑行為が多数報告されています。

例えば、狭い通路で大声で騒ぎながら商品を物色したり、周りの人に配慮せず立ち止まって道を塞いだりする行為です。

また、キャラクターグッズで装飾された大きなリュックサックを背負ったまま、人混みの中で向きを変え、意図せずとも周囲の人にぶつけてしまうといった光景も目撃されています。

こうした迷惑行為が一度きりであれば「たまたまマナーの悪い人に遭遇した」で済むかもしれません。

しかし、同様の光景が異なる場所やタイミングで何度も目撃されると、「おそ松さんファンはマナーが悪い人が多い」という固定観念が形成されてしまいます。

人気が爆発的に高まったことで、ファン層が急拡大し、その中にマナー意識の低い層が含まれてしまったことが、このような状況を生んだ一因と考えられます。

結果として、他のアニメファンや一般の買い物客に不快感を与え、作品へのネガティブなイメージを植え付けてしまったのです。

過激な二次創作が気持ち悪いと感じる人も

『おそ松さん』に対して「気持ち悪い」という感情を抱く原因として、過激な二次創作の存在も無視できません。

特に、キャラクター同士の恋愛を描くいわゆる「腐女子」向けのBL(ボーイズラブ)コンテンツが、一部の人々に強い嫌悪感を与えています。

この問題の根深い点は、そうした二次創作を意図せず目にしてしまう機会が多いことです。

Twitter(現X)などのSNSでは、自ら検索しなくても、フォローしている人がリツイートしたり、「いいね」をしたりすることで、見たくないイラストや漫画がタイムラインに流れてくることがあります。

あるインターネット上の投稿では、「アニメを普通に楽しみたいだけなのに、事故のように過激なBL漫画が目に入り、生理的な嫌悪感で泣いてしまった」という悲痛な声が上がっていました。

このようなコンテンツは、男性同士の性的な描写を含むことが多く、特に異性愛者の男性からすると、強い生理的拒否反応を引き起こすことがあります。

二次創作の作り手側には、閲覧者の目に触れないように配慮する「ゾーニング」という文化があります。

しかし、SNSの拡散性の高さから、そのゾーニングが十分に機能していないのが実情です。

成人向けコンテンツとしてフィルタリング設定をすり抜けてしまうケースもあり、自衛するにも限界があります。

このように、本来は特定のコミュニティ内で楽しまれるべき二次創作が、意図せず外部に流出してしまうことで、作品の一般ファンや何も知らない人々を不快にさせ、「おそ松さん=気持ち悪い二次創作」というイメージを植え付けているのです。

なぜ「おそ松さん好きな女子」は腐女子だと思われる?

『おそ松さん』が好きだと公言すると、特に女性の場合、「もしかして腐女子なの?」と偏見の目で見られてしまうことがあります。

この「おそ松さん好きな女子=腐女子」というステレオタイプは、純粋にギャグアニメとして作品を楽しんでいるファンにとって、大きな悩みとなっています。

このようなイメージが定着してしまった背景には、作品が女性ファン、とりわけ二次創作を楽しむ腐女子層から爆発的な支持を得た経緯があります。

『おそ松さん』は、個性豊かな6つ子というキャラクター設定が、ファンの想像力を大いに掻き立てました。

彼らの日常や関係性をベースに、ファンが独自の物語を創作する「二次創作」が活発に行われ、その中でも特にキャラクター同士の恋愛(カップリング)を描くBL作品が、同人界隈で一大ムーブメントとなったのです。

この熱狂ぶりは一般層にも広く知れ渡り、いつしか「おそ松さんを好む女性は、キャラクター同士のBLを妄想している腐女子である」という短絡的なイメージが形成されてしまいました。

実際には、声優が好き、ギャグのノリが好き、キャラクターデザインが可愛いなど、ファンが作品を好きになる理由は多様です。

しかし、腐女子層の熱量が非常に高かったため、そのイメージがファン層全体を代表するものであるかのように見えてしまったのです。

結果として、ただアニメが好きなだけなのに、「気持ち悪い」と見られるかもしれないという不安から、好きであることを隠さなければならないと感じる女性ファンを生み出す事態につながっています。

一大ブームを築いたおそ松さん女子はどこへ消えたのか

2015年の1期放送当時、グッズを買い集め、コラボカフェに通い詰め、熱狂的に作品を支持していた「おそ松さん女子」。

しかし、3期の放送時には、かつての熱狂は嘘のように静まり返り、「あのおびただしい数のおそ松さん女子はどこへ消えたのか?」と疑問に思う声が多く上がりました。

結論から言うと、彼女たちの多くは他のジャンルへ移ったり、時の経過とともに熱が冷めたりしたと考えられます。

他ジャンルへの移行

一つの大きな要因は、他の魅力的なコンテンツの台頭です。

アニメやゲームの世界では、常に新しい人気作が生まれています。

『おそ松さん』2期が放送された頃には『ユーリ!!! on ICE』が、3期放送時には『鬼滅の刃』や『ツイステッドワンダーランド』、『呪術廻戦』といった強力なコンテンツがオタク界隈を席巻していました。

ファンの興味や時間は有限であり、より新しく、より話題性のある作品にファンが流れていくのは自然な現象と言えるでしょう。

ある元おそ松さん女子は、1期の聖地巡礼で訪れた競馬にハマり、今では毎週競馬新聞を読むほどのめり込んでいるというユニークな事例も報告されています。

ブームの沈静化

もう一つの要因は、ブームの沈静化です。

1期と2期の間には約1年半の空白期間があり、この間に熱が冷めてしまったファンも少なくありませんでした。

爆発的なブームは永遠には続かず、時間が経つにつれて徐々に落ち着いていくものです。

1期で熱狂していたファンも、2期、3期とシリーズが続く中で徐々に作品から離れていったと考えられます。

このように、かつての一大ブームを支えたおそ松さん女子は、新たな沼にハマったり、ライフスタイルの変化によってアニメから離れたりして、徐々にその姿を消していったのです。

アニメおそ松さんが気持ち悪い?作品や公式への不満

公式からのあからさまな「腐」への媚びへの批判

『おそ松さん』が気持ち悪いと感じられる理由の一つに、アニメ公式による、いわゆる「腐媚び」と受け取られる姿勢への批判があります。

「腐媚び」とは、腐女子ファン層からの人気を獲得するために、公式が意図的にキャラクター同士の親密な関係性を匂わせるような描写や商品展開を行うことを指します。

この行為が、一部のファンから「あからさますぎる」「商売魂が見え見えで冷める」と反感を買っているのです。

特に批判の的になりやすいのが、特定の人気カップリング、例えば「色松」と呼ばれる一松とカラ松のコンビです。

知恵袋などのQ&Aサイトには、「アニメ本編では会話が少ないのに、なぜか2人の距離だけが近かったり、隣同士で描かれるシーンが多かったりする」といった指摘が寄せられています。

このような描写は、腐女子ファンにとっては「公式からの供給」として喜ばれる一方で、作品を純粋なギャグアニメとして楽しみたい層にとっては、ノイズに感じられます。

さらに、グッズやアプリゲームなどでも特定のペアがセットで扱われることが多く、この偏った展開が「公式が人気コンビで儲けようとしている」という印象を強めています。

こうした公式の姿勢は、二次創作の過熱を助長する一因にもなっています。

公式が匂わせることで、そのカップリングの二次創作が「公式も認めている」かのようなお墨付きを得たと解釈され、さらに多くのBL作品が生み出されるという循環が生まれます。

結果として、見たくもないBL画像がSNSでトレンド入りするなど、腐女子文化に興味のない層の目にも触れる機会が増え、「気持ち悪いからアンチになりそう」という感情を抱かせるに至っているのです。

特定コンビに偏った公式グッズ展開への不満

公式の「腐媚び」問題と関連して、公式グッズの展開が特定の人気コンビに偏っていることへの不満も、ファンが作品から離れる一因となっています。

自分の好きなキャラクター、いわゆる「推し」を応援したいファンにとって、グッズ展開は非常に重要な要素です。

しかし、その展開が不平等だと感じると、大きな失望につながります。

『おそ松さん』では、前述の「色松(一松・カラ松)」や「速度松(おそ松・チョロ松)」といった人気カップリングのグッズが数多く作られる傾向にありました。

アクリルスタンドや缶バッジ、キーホルダーなどが、単体ではなくコンビでセット販売されるケースが目立ちます。

これは、カップリングで推しているファンにとっては嬉しい展開かもしれませんが、問題はそれ以外のファンです。

例えば、一松だけが好きで、カラ松には特に興味がないファンにとって、セット販売は不満の種です。

また、「推しには特定のキャラクターとだけでなく、色々なキャラクターと絡んでほしい」と考えるファンも多く、公式によってコンビを固定されることに「萎える」と感じる人もいます。

このような偏ったグッズ展開は、ファン間に「自分の推しは不遇だ」「公式に大事にされていない」といった格差感情を生み出します。

結果として、グッズを購入する意欲が削がれ、ファン活動そのものへの熱意が冷めてしまうのです。

キャラクタービジネスにおいて、多様なファンのニーズに応えることは非常に重要です。

特定の層にのみアピールするような偏った商品展開は、短期的には売上が見込めるかもしれませんが、長期的にはファン離れを招き、コンテンツ全体の寿命を縮めるリスクをはらんでいると言えるでしょう。

視聴者から見たチョロ松が気持ち悪いという意見

六つ子という個性的なキャラクターたちの中でも、三男のチョロ松に対して、一部の視聴者から「気持ち悪い」というネガティブな意見が見られます。

これは、彼のキャラクター設定そのものが、ある種の人々には受け入れがたいと感じられるためです。

チョロ松は、六つ子の中で唯一の常識人を自称し、ツッコミ役を担うことが多いキャラクターです。

しかし、その一方で「自意識ライジング」と揶揄されるように、過剰な自意識と上昇志向を持っています。

真面目であろうとしながらも空回りしたり、他の兄弟を見下すような態度をとったりする場面が、一部の視聴者には「痛々しい」「見ていてイライラする」と映ってしまうのです。

また、チョロ松はアイドルである橋本にゃーちゃんの熱狂的なオタク(ドルオタ)という設定も持っています。

にゃーちゃんのことになると我を忘れて興奮したり、他のことには冷静な彼が必死になったりする姿は、ギャグとして描かれているものの、その執着心の強さや言動が生理的に受け付けない、と感じる人もいます。

特に、彼がアイドルに向ける情熱と、現実の自分とのギャップが、滑稽さを通り越して「気持ち悪い」という印象につながることがあるようです。

もちろん、こうした人間臭さやダメな部分こそがチョロ松の魅力であり、共感できると感じるファンも数多く存在します。

しかし、キャラクターの好き嫌いは個人の感性に大きく左右されるため、彼の持つ「常識人ぶった痛々しさ」や「過剰なオタク気質」が、一部の視聴者にとって拒絶反応の対象となってしまうのは、ある意味で仕方のないことかもしれません。

シリーズ失速がおそ松さんが嫌われる理由の一つか

1期で社会現象を巻き起こした『おそ松さん』ですが、2期、そして3期へとシリーズを重ねるにつれて、その勢いが失速していったことは否めません。

このシリーズの失速感が、かつてのファンが作品に失望し、「嫌い」「つまらない」と感じる大きな理由の一つになっています。

なぜシリーズは失速してしまったのか、その要因は複合的ですが、主に以下の点が指摘されています。

項目1期 (2015-2016)2期 (2017-2018)3期 (2020)
作風破壊的な不条理ギャグ、社会現象化1期の勢いを引き継ぐも、やや内輪受け感全体的に暗い、シリアス展開、AIの新要素
円盤売上(1巻)約79,000枚約10,000枚5,000枚以下(予測)
キャラデザ浅野直之浅野直之安彦英二(変更)
脚本複数人体制松原秀がメイン松原秀が単独
主なファンの声斬新で面白い、爆発的人気下ネタがキツい、マンネリ感つまらない、暗い、ネタ切れ
競合作品ユーリ!!! on ICEなど鬼滅の刃、ツイステ、呪術廻戦など
公式企画作品主導のコラボが中心ファン参加型が増加ファン参加型(コンテ松など)が賛否両論

作風の変化とマンネリ化

最も大きな原因は、作風の変化とマンネリ化です。

1期の魅力は、何が飛び出すかわからない予測不能な不条理ギャグと、ギリギリを攻めるパロディ精神にありました。

しかし、2期以降は脚本家がほぼ一人に固定されたことで、ギャグのパターンに既視感が生まれたり、下ネタが過激化して一部視聴者が不快感を覚えたりと、マンネリ化が指摘されるようになります。

特に3期では、新キャラクターのAIが登場し、物語全体がシリアスで暗い雰囲気に包まれました。

ニートであることのリアルな辛さを描くなど、視聴者が求めていた「何も考えずに笑えるギャグ」とはかけ離れた展開に、「見ていて疲れる」「笑いたいのに笑えない」と戸惑うファンが続出しました。

制作体制の変更

3期からはキャラクターデザインが変更されたことも、古くからのファンが違和感を覚える一因となりました。

絵柄の変化に戸惑い、キャラクターへの愛着が薄れてしまった人も少なくありません。

これらの要因が重なり、「昔のおそ松さんは面白かったのに」という失望感を生み、作品への興味を失わせる結果につながったのです。

一度築いたブランドイメージとファンの期待から大きく逸脱してしまったことが、シリーズ失速の最大の原因と言えるでしょう。

まとめ:おそ松さんが気持ち悪いと感じる多角的な理由

  • 一部ファンのマナーの悪さが作品全体の印象を低下させている
  • 意図せず目にする過激な二次創作(特にBL)に嫌悪感を抱く人がいる
  • 「おそ松さん好きの女性=腐女子」という偏見が存在する
  • 1期で熱狂したファンの多くは、ブームの沈静化や他ジャンルへの移行で離れた
  • 公式による特定のカップリングを推す「腐媚び」が批判の対象となっている
  • グッズ展開が人気コンビに偏っており、他のファンから不満の声が上がっている
  • 三男チョロ松の「自意識の高さ」や「ドルオタ」設定が一部で敬遠されている
  • シリーズを重ねるごとに作風が暗くシリアスになり、ファンが離れた
  • 脚本家が固定化され、ギャグのマンネリ化やネタ切れ感が指摘されている
  • キャラクターデザインの変更など、制作体制の変化もファン離れの一因である
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