【ダンダダン】シャコ星人の本名と口癖「でぃす」の由来を徹底解説

「ダンダダン」に登場する数多くの個性的なキャラクターの中でも、ひときわ異彩を放つ宇宙人、シャコ星人。

彼の「でぃす」という独特な口癖や、謎に包まれた本名について、気になっている方も多いのではないでしょうか。

また、敵として登場しながらも、後には頼れる仲間となる彼の背景には、愛する子供「チキチータ」の存在があります。

この記事では、シャコ星人のプロフィールはもちろん、本名や口癖の謎、担当声優、そして「かっこいい」と評される理由や、作中で話題となった「リゲイン」の元ネタまで、彼の魅力を余すところなく徹底的に掘り下げていきます。

この記事を読めば、シャコ星人の全てがわかります。

【ダンダダン】シャコ星人の本名や口癖「でぃす」を解説

ダンダダンのシャコ星人の本名は？

「ダンダダン」に登場する人気キャラクター、シャコ星人の本名は「ペニーチンコス」です。

この衝撃的な名前は、漫画7巻の第50話で彼自身によって明かされました。

地球の発音に直訳するとこのような名前になってしまうそうで、あまりにも直接的な響きから、作中のキャラクターたちはもちろん、読者にも大きなインパクトを与えました。

このため、オカルンたちは彼の本名で呼ぶことをためらい、引き続き「シャコ」や「シャコさん」という愛称で呼んでいます。

ちなみに、「シャコ星人」というのは通称であり、彼の本来の種族名は「ドーバーデーモン」といいます。

これはアメリカのマサチューセッツ州ドーバーで目撃されたとされる未確認生物（UMA）に由来しています。

作中では、セルポ星人からは仕事上の関係性から「ギグワーカー」、そして宇宙人の存在を信じない星子からは頭の形が似ているという理由で「河童」と呼ばれるなど、複数の呼び名を持つキャラクターでもあります。

このように、シャコ星人は一つのキャラクターでありながら、個人名、種族名、そして複数の通称を持つ、非常に情報量の多い存在なのです。

シャコ星人の初登場は何話から？

シャコ星人が「ダンダダン」の物語に初めて姿を現すのは、漫画では3巻収録の第20話、アニメでは第1期の第8話です。

彼の初登場は、主人公たちにとって味方ではなく、明確な「敵」としてでした。

物語の序盤、オカルンの“大切なもの”を狙うセルポ星人に傭兵、つまり「ギグワーカー」として雇われ、モモ、オカルン、そして愛羅の3人がいる夜の学校を襲撃します。

登場当初は「チキチータ、ユメナイカ〜」という謎の歌を口ずさみながら、強力なパンチを繰り出す不気味な敵キャラクターとして描かれました。

その圧倒的なパワーと予測不能な言動は、読者や視聴者に強烈な印象を残したのです。

以下の表に、シャコ星人の初登場回をまとめました。

媒体	登場回
漫画	3巻 第20話
アニメ	第1期 第8話

最初は敵対関係にあったシャコ星人ですが、このエピソードでの戦いを経て、後に彼が抱える事情が明らかになります。

そして、物語が進むにつれて主人公たちの頼れる仲間へと変化していくのです。

この大きなギャップこそが、シャコ星人というキャラクターの深い魅力を形成する重要な要素の一つと言えるでしょう。

ダンダダンのシャコ星人の声優は誰？

アニメ版「ダンダダン」で、シャコ星人の声を担当しているのは、ベテラン声優の関智一（せき ともかず）さんです。

関智一さんといえば、非常に幅広い役柄を演じ分ける実力派として知られており、その卓越した演技力はシャコ星人という複雑なキャラクターに命を吹き込んでいます。

コミカルな「でぃす」という口癖から、家族を想うシリアスな演技、さらには戦闘時の力強い叫びまで、シャコ星人の持つ多面的な魅力を完璧に表現しています。

関智一さんがこれまでに演じてきた代表的なキャラクターは以下の通りです。

作品名	キャラクター名
ドラえもん	骨川スネ夫
Fate/stay night	ギルガメッシュ
機動武闘伝Gガンダム	ドモン・カッシュ
PSYCHO-PASS サイコパス	狡噛慎也
鬼滅の刃	不死川実弥
呪術廻戦	パンダ

このように、国民的アニメの少年役から、クールな二枚目、熱血漢の主人公、さらには人間以外のキャラクターまで、その演技の幅は計り知れません。

「ダンダダン」のアニメ化が発表された際、豪華な声優陣は大きな話題となりましたが、関智一さんのキャスティングも多くのファンを喜ばせました。

彼の声によって、シャコ星人の人間（宇宙人）味あふれるキャラクター性がより一層引き立てられているのは間違いありません。

ダンダダンに登場するシャコの子供について

シャコ星人が物語の中で見せる行動や感情の根源には、彼のたった一人の子供の存在が大きく関わっています。

彼には「チキチータ」という名前の一人息子がいます。

シャコ星人がなぜ危険を冒してまでセルポ星人の傭兵として働いていたのか、その理由は全てこの息子の命を救うためでした。

チキチータは、体内の血液が尿や便として排出されてしまい、毎日新しい血液を輸血しなければ生きていけないという、非常に深刻な難病を患っています。

悲しいことに、シャコ星人の妻も同じ病気によって既に命を落としていました。

息子の治療には莫大なお金が必要でしたが、シャコ星人の故郷は紛争地帯で安定した収入を得ることが困難でした。

さらに、彼は自身の種族の中では「おちぶれ者」であり、まともな仕事に就くことができず、やむを得ずアウトローで危険なセルポ星人の依頼を受けるしかなかったのです。

この設定は、単なる敵キャラクターであったシャコ星人に、同情の余地と深い背景を与えました。

ただの不気味な宇宙人ではなく、愛する子供のために必死に戦う一人の父親としての側面が明らかになったことで、彼のキャラクターは一気に深みを増し、読者の心を強く揺さぶる存在へと変わっていったのです。

ダンダダンのシャコ星人、本名以外の魅力や元ネタも紹介

シャコ星人の息子チキチータとは？

前述の通り、シャコ星人の息子である「チキチータ」は、彼の行動原理そのものであり、物語の重要な転換点を作り出したキーパーソンです。

彼の正式名称は「チキチータ」で、シャコ星人が戦う全ての理由でした。

オカルンたちとの激しい戦いに敗れた後、満身創痍のシャコ星人はモモたちに介抱されます。

そこで初めて、彼は自身の境遇と息子の病気について涙ながらに告白するのです（漫画4巻 第26話）。

この告白がきっかけとなり、彼の運命は大きく変わります。

話を聞いた星子が、シャコ星人の血液（体液）が地球の「牛乳」とほぼ同じ成分であることに気づいたのです。

この発見により、チキチータの命を救う道が開けました。

星子の手引きによって乳牛を手に入れたシャコ星人は、息子の治療のために地球へ移住することを決意します。

現在は、地球人に擬態して「辺新（ぺにー）」という偽名を使い、酪農場で真面目に働きながら生計を立てています。

そして息子のチキチータも「辺新チキ太郎」として日本の小学校に通っており、親子共々すっかり地球の生活に馴染んでいる様子が描かれています。

ちなみに、「チキチータ（Chiquitita）」という名前はスペイン語で「小さな子」や「かわいい子」といった意味を持つ言葉です。

病弱な息子への愛情が込められた、美しい名前と言えるでしょう。

かわいいと話題！ダンダダンのチキチータ

シャコ星人の息子チキチータは、その愛くるしい見た目と素直で健気な性格から、作中屈指の人気キャラクターとして多くの読者から「かわいい」と絶大な支持を得ています。

彼の魅力は、まずそのビジュアルにあります。

父親譲りのつぶらな瞳をさらに大きくしたようなまん丸の目、そして常に被っているレトロな航空帽が、マスコット的な愛らしさを際立たせています。

父親であるシャコ星人を「とーちゃん」と呼び、心から慕っている姿は非常に微笑ましいです。

また、自分を救ってくれたモモのことを「お姉ちゃん」と呼んで懐いたり、特に自分と同じ父子家庭という境遇を持つ愛羅からは溺愛されたりと、他のキャラクターとの心温まる交流も彼の魅力の一つとなっています。

SNS上でも「チキチータを育てたい」「とにかくかわいい」といった声が溢れており、彼の登場シーンは多くの読者にとって癒やしのひとときとなっています。

しかし、チキチータはただ可愛いだけのキャラクターではありません。

邪視編では、山の火事を消すために自ら宇宙船を操縦して消火活動を行うなど、いざという時には父親を助けて活躍する勇敢な一面も見せています。

この守られるだけではない健気さと芯の強さが、彼の「かわいい」という魅力をさらに深いものにしているのです。

実はかっこいい？シャコ星人が人気の理由

シャコ星人は、そのコミカルでどこか気の抜けた見た目とは裏腹に、非常に義理堅く、仲間や家族のために命を懸ける「かっこいい」一面を持っており、それが人気の大きな理由となっています。

初登場時の敵としての印象から一転、彼の背景が明らかになるにつれて、その評価は大きく変わりました。

その人気を証明するように、「ダンダダン」の第1回キャラクター人気投票では、数多くの魅力的なキャラクターを抑えて11位にランクインするという快挙を成し遂げています。

ファンの間では、彼の生き様を評して「高倉健より高倉健をしている漢」とまで言われるほどです。

仲間と家族を守る義理堅さ

一度受けた恩は決して忘れないのがシャコ星人です。

自分と息子を救ってくれたモモたちに深い恩義を感じており、「何かあった時は必ずあなた達の味方になる」という誓いを立てました。

その言葉通り、邪視編やクル編など、モモたちがピンチに陥った際には必ず駆けつけ、身を挺して戦います。

高い戦闘能力

普段はおっとりしていますが、戦闘民族の血は伊達ではありません。

特に得意とする水中戦では、そのパンチ力が地上のおよそ10倍にも跳ね上がります。

クル編では、強敵であるカマキリ型の宇宙人を水中での「ジェットパンチ」一撃で粉砕するという圧倒的な強さを見せつけ、読者を驚かせました。

毒が効かないというタフさも持ち合わせており、非常に頼りになる戦闘員です。

この普段の姿と戦闘時のギャップ、そして何よりもその熱い魂が、多くの読者の心を掴み、「かっこいい」という評価に繋がっているのです。

ダンダダンのシャコ星人が歌うリゲインの元ネタ

シャコ星人が作中でパワーアップする際に高らかに歌い上げる歌、その元ネタは、1988年に第一三共ヘルスケアから発売された栄養ドリンク「リゲイン」のCMソング『勇気のしるし』です。

このCMは、俳優の時任三郎さんを起用し、「24時間戦えますか」というキャッチフレーズと共に、バブル期の日本を象徴する社会現象となりました。

作中でシャコ星人は、セルポ星人からエナジードリンクを注入され、「ドーバーデーモンストロングスタイル24」という形態にパワーアップします。

この「24」という数字は、CMの「24時間」というフレーズにかけたものであり、変身していられる時間も「24秒」（アニメ版では24分と説明）という設定になっています。

原作漫画では「にじゅ〜よじかん、たたかーえまっすーか」とフレーズを口ずさむ程度でしたが、アニメ版では制作陣の熱意により、権利元の許諾を得て、なんとCMソングをほぼワンコーラス、商品名まで含めて歌い上げるという驚きの演出がなされました。

この徹底したパロディは、当時を知る世代の視聴者には懐かしさと笑いを、知らない若い世代の視聴者には新鮮なインパクトを与え、大きな話題となりました。

シャコ星人のイメージカラーが黄色であることや、強化形態のデザインが「黄色と黒は勇気のしるし」という歌詞を彷彿とさせるなど、細部にまでこだわりが感じられる見事なオマージュと言えるでしょう。

まとめ：ダンダダンのシャコ星人！本名と口癖「でぃす」の謎を解明