ダンダダンはペルソナのパクリ？似てる理由とオマージュを徹底解説

「ダンダダン」と検索すると、関連キーワードに「ペルソナ」が表示されることがあります。

なぜ全く異なる作品であるはずの二つが、一緒に検索されているのでしょうか。

本記事では、「ダンダダン」と「ペルソナ」シリーズが似ていると言われる理由や、パクリ疑惑の真相、そして作品に散りばめられたオマージュについて、詳しく解説していきます。

アニメ化もされ、ますます注目を集める「ダンダダン」の魅力を、様々な角度から深掘りしていきましょう。

ダンダダンとペルソナの気になる関係性

ダンダダンとペルソナは似てる？

結論として、「ダンダダン」と「ペルソナ」シリーズが似ていると感じるファンは少なくありません。

その理由は、キャラクター設定や世界観、バトルスタイルなどに共通点や、彷彿とさせる要素が見られるためです。

例えば、「ダンダダン」の主人公オカルンは、ターボババアという怪異の力をその身に宿し、戦闘時に姿を変えて戦います。

この設定が、ペルソナ能力者が内に秘めた別人格「ペルソナ」を召喚して戦う「ペルソナ」シリーズのシステムと重なって見えるのです。

実際に、Yahoo!知恵袋では「ダンダダンの綾瀬モモがペルソナ3の岳羽ゆかりに似て見えるのは気のせいだろうか？」といった質問が投稿されており、キャラクターデザインの類似性を指摘する声もあります。

また、あるファンは「ダンダダン」の魅力を語る中で、「ペルソナ」との共通点を熱く語っています。

ペルソナを彷彿とさせる要素

• 内に宿る力との共闘
  オカルンがターボババアの力を借りて戦う様子は、ペルソナ使いそのものです。
  また、白鳥愛羅がアクサラの力を覚醒させるなど、主要キャラクターが人ならざる者の力を借りて戦う構図が共通しています。
• 異空間でのバトル
  学校の校舎など、現実世界に似ていながらもどこか歪んだ空間で敵と遭遇し、バトルを繰り広げる点も、「ペルソナ」シリーズにおける「パレス」や「タルタロス」といった異世界ダンジョンを思い起こさせます。
• マスコットキャラクターの存在
  主人公たちに同行し、時に導き、時に憎まれ口を叩くマスコット的な存在も共通点の一つです。
  「ダンダダン」では招き猫の姿になったターボババアがその役割を担っており、「ペルソナ5」のモルガナのような存在だと感じるファンもいるようです。

このように、複数の要素が重なることで、多くの読者が「ダンダダン」に「ペルソナ」の雰囲気を感じ取っていると考えられます。

ダンダダンとペルソナ4のオープニングの関係

「ダンダダン」と「ペルソナ4」のオープニングに直接的な関係性は公式には発表されていません。

しかし、ファンの間では、二つの作品のオープニングを組み合わせた動画が作成されるなど、その親和性が話題になることがあります。

Facebook上では、「ダンダダン × ペルソナ4 オープニング」と題されたファンメイドのビデオがシェアされており、スタイリッシュな演出や楽曲の雰囲気がマッチしていると感じる人がいるようです。

これはあくまでファンによる二次創作活動の一環であり、アニメ「ダンダダン」の公式オープニングが「ペルソナ4」を意識して作られたという事実はありません。

ちなみに、アニメ「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」のオープニングテーマは平田志穂子さんが歌う「Next Chance to Move On」であり、アニメ「ダンダダン」のオープニングテーマはCreepy Nutsが歌う「オトノケ」です。

アーティストや楽曲のジャンルも異なるため、音楽的な関連性はないと言えるでしょう。

ただ、ファンが「似ている」「雰囲気が合う」と感じるほど、両作品が持つスタイリッシュさや青春活劇のテイストに共通するものがあるのかもしれません。

ダンダダンの主人公オカルンとペルソナ

「ダンダダン」の主人公オカルン（高倉健）の設定は、「ペルソナ」シリーズの主人公像と重なる部分が多く、類似性を指摘される大きな要因となっています。

最も大きな共通点は、内に怪異の力を宿し、変身して戦うという能力です。

pixiv百科事典によると、オカルンはターボババアに呪われたことで、その力を利用して「ターボババアモード」へと変身できるようになりました。

この変身はいくつかの形態を持ち、形態によって性格や口調が大きく変化します。

オカルンの変身形態

• 第一形態
  髪が白く逆立ち、顔の下半分に歯のようなマスクが現れる姿。
  超スピードで戦えますが、身体への負担が大きく、性格も非常にネガティブになります。
• 第二形態
  第一形態からマスクがなくなった姿。
  精神が高ぶることで変身し、「萎えるぜ」という口癖に代表されるような、ダウナーでファンキーな性格になります。
• 第三形態
  「本気」を3回使った際に現れた怪物然とした姿。
  ターボババア本来の姿に近しい見た目となり、凄まじい力を発揮しますが、身体への反動も計り知れません。

このように、普段の気弱でオタク気質な姿から、内に秘めた力によって大胆不敵な戦闘スタイルへと変貌する様は、まさに「ペルソナ」の覚醒を彷彿とさせます。

特に、変身後に性格や口調まで変わる点は、単なるパワーアップではなく、別人格を発現させる「ペルソナ」のコンセプトと非常に近いと言えるでしょう。

また、普段は丸メガネをかけた冴えない雰囲気の少年であるという点も、「ペルソナ5」の主人公を思い起こさせるといった声もあります。

ダンダダンはパクリではなくオマージュ？

「ダンダダン」には「ペルソナ」以外にも様々な作品の影響が見られるため、「パクリではないか？」という意見が一部で出ることがあります。

実際にYahoo!知恵袋では、「いくらなんでも他の作品パクリすぎじゃないですか？」といった趣旨の質問が投稿されたこともありました。

しかし、結論から言えば、これは「パクリ」ではなく、作者である龍幸伸先生の多岐にわたる作品への深い知識とリスペクトが込められた「オマージュ」と捉えるのが適切です。

多くのファンは、これらのオマージュを作品の魅力の一つとして楽しんでいます。

そもそも「パクリ」と「オマージュ」は似て非なるものです。

• パクリ（盗用）
  他者の作品を、あたかも自分が創作したかのように無断で使用すること。
  元ネタへの敬意がなく、安易な模倣であることが多いです。
• オマージュ（敬意）
  尊敬する作家や作品に影響を受け、創作に取り入れること。
  元ネタへのリスペクトが根底にあり、独自の表現へと昇華されているのが特徴です。

「ダンダダン」の場合、様々な作品の要素を取り入れつつも、それらが龍幸伸先生の卓越した画力と独特の世界観の中で見事に融合し、唯一無二の面白さを生み出しています。

元ネタを知っている読者はニヤリとでき、知らない読者も純粋なエンターテイメントとして楽しめる。

この絶妙なバランス感覚こそが、「ダンダダン」が多くの読者を惹きつける理由の一つであり、「パクリ」という批判が的外れであることの証明と言えるでしょう。

ダンダダンはペルソナのオマージュ？作品の魅力

ダンダダンの豊富なオマージュネタ

前述の通り、「ダンダダン」の魅力の一つは、ペルソナシリーズに限らない、非常に豊富なオマージュネタにあります。

作者の龍幸伸先生が影響を受けたであろう様々な映画、漫画、アニメ、さらには都市伝説や昭和のCMまで、あらゆるカルチャーの要素が作品の随所に散りばめられています。

ここでは、その一部を表でご紹介します。

キャラクター/要素	オマージュ元とされる作品/人物・元ネタ
高倉健（オカルン）	俳優の故・高倉健さん、「自分、不器用ですから」のセリフ、漫画『NARUTO -ナルト-』の螺旋丸
綾瀬星子（モモの祖母）	志村けんさんの「バカ殿様」、ドラマ『3年B組金八先生』の「このバカちんがぁ！」
円城寺仁（ジジ）	漫画『らんま1/2』の、水をかぶると変身する設定
シャコさん	栄養ドリンク「リゲイン」のCMソング「24時間戦えますか」、スウェーデンの音楽グループABBAの楽曲「チキチータ」
坂田金太	音楽デュオ「ブリーフ&トランクス」の楽曲『金太の大冒険』、映画『AKIRA』のバイク、アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズ
怪獣ガモラ	映画『ゴジラ』、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のプラグスーツ
出囃子の専門集団	ロックバンド「X JAPAN」の楽曲『紅』
タイトル「ダンダダン」	映画『ターミネーター2』のテーマ曲のリズム「ダダン・ダン・ダダン」

これらはあくまで一例であり、作中にはまだまだ多くのオマージュが隠されています。

これらの元ネタを探しながら読み進めるのも、「ダンダダン」の楽しみ方の一つと言えるでしょう。

世代やジャンルを問わない多彩なオマージュは、幅広い層の読者の知的好奇心を刺激し、物語に一層の深みを与えています。

ダンダダンのキャラの魅力に迫る

「ダンダダン」が多くの読者から支持される最大の理由は、その個性豊かで魅力的なキャラクターたちにあります。

2024年に行われた初の公式キャラクター人気投票では、総数38万票以上が集まり、作品の人気ぶりを証明しました。

ここでは、人気投票で上位にランクインしたキャラクターを中心に、その魅力をご紹介します。

第1位：オカルン（高倉健）

主人公の一人であるオカルンは、38,699票を獲得し見事1位に輝きました。
普段は気弱でコミュ障なオカルトオタクですが、ひとたび変身すると超人的な力を発揮し、仲間を守るために体を張って戦います。
このギャップと、不器用ながらも純粋にヒロインのモモを想う姿が、多くの読者の心を掴みました。

第2位：モモ（綾瀬桃）

もう一人の主人公であるモモは、25,763票で2位にランクイン。
霊媒師の家系に生まれ、強い霊能力を持つ女子高生です。
勝ち気で口は悪いですが、根は優しく情に厚い性格。
そのポジティブで頼もしい言動と、戦うヒロインとしての格好良さが熱狂的な支持を集めました。

第3位：ターボババア

22,920票で3位に入ったのは、なんと怪異であるターボババア。
当初は恐ろしい敵として登場しましたが、後に招き猫の姿でマスコット的な存在に。
怖さと可愛さを併せ持つ独特のキャラクター性が人気を博し、物語に欠かせない存在となっています。

この他にも、イケメンチャラ男かと思いきや仲間思いなジジ（円城寺仁）や、美少女だが腹黒な一面も持つカシマレイコなど、一癖も二癖もあるキャラクターたちが物語を彩ります。

これらのキャラクターが織りなす人間（？）模様や、シリアスなバトルの中に見えるコミカルなやり取りが、「ダンダダン」の大きな魅力となっています。

ダンダダンのアニメ化情報まとめ

「ダンダダン」は、その絶大な人気を受けて、2024年10月からMBS/TBS系全国28局ネットにてテレビアニメの放送が開始されました。

アニメーション制作を手掛けるのは、『犬王』や『映像研には手を出すな！』などで国内外から高い評価を受ける「サイエンスSARU」です。

この発表はファンに大きな衝撃と期待をもって迎えられました。

アニメ版「ダンダダン」基本情報

• 放送情報: 2024年10月より放送開始
• アニメーション制作: サイエンスSARU
• 監督: 山代風我
• シリーズ構成・脚本: 瀬古浩司
• 音楽: 牛尾憲輔
• キャラクターデザイン: 恩田尚之
• 宇宙人・妖怪デザイン: 亀田祥倫

主要キャスト

• モモ（綾瀬桃）: 若山詩音
• オカルン（高倉健）: 花江夏樹
• ターボババア: 田中真弓
• セルポ星人: 中井和哉

原作の持つ緻密で躍動感あふれる作画を、サイエンスSARUがどのように映像化するのか、放送前から大きな注目が集まっていました。

そして放送が開始されると、そのハイクオリティな作画や演出、声優陣の熱演が大きな話題を呼び、原作ファンだけでなく、アニメから作品を知った新規ファンも獲得しています。

さらに、2025年7月4日には、アニメ第2期のBlu-ray&DVDシリーズの発売も決定しており、その勢いはとどまるところを知りません。

ダンダダンに打ち切りの噂は本当？

結論から言うと、「ダンダダン」が打ち切りになるという噂は完全なデマです。

これだけの人気を誇り、アニメ化も大成功を収めている作品が打ち切りになる可能性はまず考えられません。

では、なぜこのような噂が一部で流れたのでしょうか。

考えられる理由の一つは、Yahoo!知恵袋などで「打ち切りは本当ですか？」といった質問が投稿されたことが発端となり、情報が一人歩きしてしまった可能性です。

しかし、これらの質問は、単行本の発売ペースが遅いと感じたファンや、過激な描写から作品の今後を心配したファンによるものであるケースがほとんどです。

「ダンダダン」は、集英社の漫画アプリ「少年ジャンプ＋」で連載されており、その人気はアプリ内でもトップクラスです。

2023年11月の時点で、累計発行部数は320万部、閲覧数は3億6,000万を突破しています。

これだけの人気作を編集部が打ち切りにする理由はどこにもありません。

アニメ化の成功や各種コラボレーションの展開など、作品はますます盛り上がりを見せていますので、ファンの方は安心して今後の展開を楽しみにしていて問題ないでしょう。

まとめ：ダンダダンとペルソナの類似性と独自の魅力

• 「ダンダダン」と「ペルソナ」はキャラクター設定や世界観に類似点が見られる
• 主人公オカルンの変身能力がペルソナ使いを彷彿とさせる
• パクリではなく、作者の多彩な作品へのリスペクトが込められたオマージュである
• ペルソナ以外にも映画やアニメ、昭和のカルチャーなど豊富なオマージュネタが満載
• オマージュを探しながら読むのも作品の楽しみ方の一つ
• 個性豊かなキャラクターたちが作品の大きな魅力である
• 公式キャラクター人気投票では38万票以上が集まった
• 2024年10月から待望のテレビアニメが放送開始された
• アニメ制作はハイクオリティな作風で知られるサイエンスSARUが担当
• 打ち切りの噂はデマであり、作品の人気は非常に高い