『ダンダダン』の中でも特に人気の高いエピソード「呪いの家」編。
物語の重要なキャラクターであるジジ(円城寺仁)が登場し、彼に深く関わる怪異「邪視」との戦いが描かれます。
この記事では、「呪いの家」編の詳しいあらすじやネタバレ、そして多くの読者が気になっている邪視や呪いの家の元ネタについて、徹底的に解説していきます。
ジジがなぜ邪視に取り憑かれてしまったのか、そして邪視が「かわいい」と言われる理由まで、物語の核心に迫ります。
このエピソードの全貌を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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ダンダダン「呪いの家」編のネタバレと物語の始まり
「呪いの家へレッツゴー」32話のネタバレ
物語は、モモ、オカルン、そしてモモの幼馴染であるジジの3人が、ジジが住む「呪いの家」へ向かう電車の中から始まります。
この時点でジジの家では不可解な現象が頻発しており、その原因を突き止めて祓うために3人は行動を共にしていました。
道中、3人はトランプで遊んだり駄菓子を食べたりと、まるで小旅行のような雰囲気です。
しかし、幼馴染であるモモとジジが共通の思い出話で盛り上がる中、オカルンは疎外感と嫉妬心から一人モヤモヤしてしまいます。
そんな自分の感情にうんざりしながらも、オカルンは二人の会話に割って入ろうと、得意のUMA(未確認動物)であるツチノコの話題を振ります。
すると、意外にもジジがその話に興味を示し、自分の村に伝わる「大蛇伝説」やツチノコを祀る神社の話で応じました。
ここからオカルンとジジはUMA談義で意気投合し、オカルンは「友人」と言ってくれるジジに対して、恋のライバルでありながらも嫌いになれない不思議な感情を抱くのでした。
この道中のやり取りは、今後の3人の複雑な関係性を予感させると同時に、呪いの家へ向かう前の束の間の日常を描いた重要な場面となっています。
モモを巡る戦い!33話のネタバレ
電車に揺られ、3人はついにジジの家がある温泉地に到着します。
長い階段と坂を上った先にあったジジの家は、新しく綺麗な洋風の一軒家で、モモが霊視しても怪異の気配は全く感じられませんでした。
しかし、以前に星子(モモの祖母で霊能力者)に視てもらった際には、他の霊媒師が匙を投げるほど「ヤバい」と言われていた家です。
モモは「弱い妖怪だから気配が隠れているだけ」と高をくくり、「夜になれば出てくるだろう」と一人で温泉街へ遊びに行ってしまいました。
家に残されたオカルンとジジは、時間を持て余して庭でサッカーを始めます。
サッカー経験者のジジがオカルンにパスの仕方を教える和やかな雰囲気でしたが、突然ジジが「モモのこと好きなの?」とオカルンに問いかけます。
これをきっかけに、二人は互いにモモへの好意を隠さず、「どっちがよりモモを好きか」を競い合うように、サッカーボールの激しい奪い合いを始めました。
その真剣な戦いの最中、オカルンは家の玄関の隣に、間取り上は存在しないはずの奇妙な空間があることに気づきます。
この発見が、恐ろしい「呪いの家」の謎へと足を踏み入れる第一歩となるのでした。
ジジのネタバレ!邪視に取り憑かれた天才
ジジがなぜこれほど強力な怪異である「邪視」に狙われ、そしてその器として選ばれてしまったのか。
その理由は、彼が類まれなる才能の持ち主だったからです。
物語が進む中で、モモの祖母である星子や、味方となったターボババアが、ジジのことを「天才だ」と繰り返し評する場面があります。
これは単なる社交辞令や冗談ではなく、ジジが生まれつき「天才的に強力な霊力」と「高いフィジカル(身体能力)」を兼ね備えていることを見抜いていたからでした。
邪視がジジを狙った理由
邪視のような強力な怪異が人間の体に憑依し、その力を最大限に発揮するためには、器となる人間に高い霊的ポテンシャルが求められます。
並の人間が取り憑かれれば、その強大な力に耐えきれず、精神や肉体が崩壊してしまうからです。
邪視は、ジジがその最高の器であることを見抜き、彼の体を乗っ取るために周到に機会を窺っていました。
ジジの家に起こっていた怪奇現象のいくつかは、モンゴリアンデスワームという別の怪異によるものでしたが、邪視はジジを守るふりをしながら、彼が自分に同情し、心を開く瞬間を待っていたのです。
つまり、ジジの優しさや人の良さも、邪視にとっては計画を遂行するための好都合な要素だったのでした。
邪視がかわいい!そのギャップと理由を解説
「邪視」と聞くと、ブリーフ一丁で不気味な姿をした、人を自殺に追い込む恐ろしい妖怪というイメージが強いでしょう。
しかし、ファンの間では「邪視はかわいい」という声が多数上がっています。
その理由は、彼の恐ろしい能力や見た目と、時折見せる子供っぽさや無邪気さとのギャップにあります。
かわいいと言われる理由1:本当は遊びたいだけ
邪視は、生前、村の因習のために人柱として生贄にされた悲しい過去を持つ少年でした。
友達と遊ぶこともできずに命を落とした彼の根源的な願いは、「みんなと一緒に遊びたかった」という純粋なものです。
体を乗っ取ったジジに「人間は皆殺しだ」と叫ぶ恐ろしい姿を見せますが、その根本には子供らしい承認欲求や寂しさが隠されています。
オカルンとの戦いの後、「火曜日にだけ全力で遊んであげる」という約束を交わしてからは、その約束を律儀に守る素直な一面も見せます。
かわいいと言われる理由2:現代社会をエンジョイ
ジジと体を共有するようになってからは、不意に入れ替わった際に現代社会を満喫する姿が描かれています。
学校でジュースのおいしさに感動したり、冷やし中華に舌鼓を打ったり、サッカー部の練習を見て「ワシのじゃあ!」とボールを追いかけたりと、その行動は非常に人間味にあふれていて微笑ましいものです。
恐ろしい怪異としての側面と、好奇心旺盛な子供としての側面。
この二面性が、読者に「怖いけど、なんだか憎めない」「むしろかわいい」と感じさせる大きな魅力となっているのです。
ダンダダン「呪いの家」のネタバレと怪異の正体
ジジが邪視と契約!40話と41話のネタバレ
物語はついに核心部分、「呪いの家」の最下層へと進みます。
ジジは、邪視の本体が家の地下深くにあることに気づき、過去に人柱の儀式で埋められた家々の残骸を駆け抜けていきます。
そして、最下層で「×」と書かれた扉の奥に、柱に縛られ焼かれた邪視の亡骸を発見しました。
その悲惨な光景を目の当たりにしたジジは、邪視に深く同情してしまいます。
その時、同じく地下に潜んでいた怪異「モンゴリアンデスワーム」が電撃を放ち、モモたちは動けなくなってしまいました。
この隙に、邪視は子供の姿でジジの意識に語りかけ、「一緒に遊びたかっただけなんだ」と訴えます。
人の良いジジが「いくらでも付き合う」と答えた瞬間、二人の間に契約が成立。
ジジの体は邪視に乗っ取られ、額には第三の目が開眼し、ブリーフ一丁の姿に変貌してしまいました。
体を乗っ取った邪視は「人間は皆殺しだ」と宣言し、凄まじい力でモモに襲いかかります。
さらに、モンゴリアンデスワームに対しては、この家で殺された人々の怨念を凝縮した「呪いの家」という技を放ち、ボール状にした怨念を蹴りつけて撃退しました。
その戦闘能力は圧倒的で、味方であったはずのジジが、最も危険な敵としてモモとオカルンの前に立ちはだかることになったのです。
「呪いの家」の元ネタはくねくねや都市伝説?
『ダンダダン』に登場する怪異の多くは、実在する都市伝説や民間伝承が元ネタになっています。
「邪視」や「呪いの家」も例外ではなく、複数の元ネタが考察されています。
邪視の元ネタ考察
邪視の元ネタとして最も有力視されているのは、以下の3つです。
元ネタ候補 | 特徴 | 『ダンダダン』との共通点 |
くねくね | 2000年代初頭にネットで広まった都市伝説。田んぼなどで目撃される白くくねくね動く存在。正体を知ると精神に異常をきたす。 | ジジを乗っ取る際に体がくねくねと動く描写がある。目撃することで異常が起きる点が共通。 |
2ちゃんねるの都市伝説「邪視」 | 洒落怖(死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?)に投稿された話。眉間に大きな目があり、目が合うと自殺したくなる。 | 眉間に目があるというビジュアル。「目が合うと自殺に追い込まれる」という能力が酷似。 |
民間伝承の「邪視(Evil Eye)」 | 世界各地に存在する伝承。悪意ある視線によって、相手に呪いや不運をもたらす概念。 | 「邪視」という名称そのもの。視線によって害をなすという能力の根幹が一致。 |
これらの特徴から、作者である龍幸伸先生は、複数の都市伝説や伝承を組み合わせ、独自のキャラクター「邪視」を生み出したと考えられます。
特に、くねくねのような不気味な動きと、都市伝説「邪視」の直接的な能力を併せ持っている点が特徴的です。
呪いの家の元ネタ考察
「呪いの家」そのものに特定のモデルがあるわけではありません。
しかし、物語の背景には日本の古い因習が色濃く反映されています。
- 人柱(ひとばしら): 災害を防ぐために人間を生贄として捧げる風習。邪視が人柱にされた過去と一致します。
- 大蛇信仰: 火山の噴火を大蛇の怒りと捉え、鎮めるために供物を捧げる信仰。ジジの村の伝説のベースとなっています。
このように、「呪いの家」は特定の建物や場所がモデルではなく、日本各地に残る少し怖い伝承や風習をモチーフにして作られた、物語の中核をなす舞台装置と言えるでしょう。
「呪いの家」に実在するモデルはあるのか考察
前述の通り、「呪いの家」という建物そのものが実在するわけではありません。
『ダンダダン』の物語は、特定の場所を舞台にしているというよりは、日本中どこにでもあり得るような地方の町や、そこに根付く少し怖い伝承を上手く取り込んで世界観を構築しています。
しかし、物語の雰囲気に影響を与えた可能性のある要素はいくつか考えられます。
舞台の雰囲気のモデル
物語の舞台は「温泉街」として描かれています。
日本には火山活動が活発な地域に温泉街が多く、そうした場所にはしばしば山岳信仰や、自然の猛威を鎮めるための伝説が残されています。
例えば、火山の噴火と人柱の伝説は、日本各地の歴史や伝承に見られる組み合わせです。
作中で語られる「大蛇信仰」も、自然への畏怖から生まれた架空の信仰ですが、龍神信仰や水神信仰といった形で、蛇を神聖視したり、あるいは恐れたりする文化は実際に存在します。
結論:特定のモデルはないが、日本の原風景がベース
結論として、「呪いの家」や物語の舞台に、ここがモデルだ、と断定できる特定の場所はありません。
作者は、日本の読者なら誰もがどこか懐かしくも恐ろしく感じるような、「田舎の因習」「古くからの言い伝え」といった要素を巧みに抽出し、それらを組み合わせて『ダンダダン』独自の世界観を作り上げています。
読者が「自分の地元にも似たような話があるかも」と感じるような普遍性こそが、この物語のリアリティと恐怖を増幅させているのかもしれません。
邪視に乗っ取られたジジとの戦いのネタバレ
モンゴリアンデスワームを圧倒的な力で退けた邪視ジジの敵意は、再びモモへと向けられます。
超能力で防戦一方のモモが絶体絶命のピンチに陥ったその時、遅れて駆けつけたオカルンが登場します。
モモを傷つけられた怒りから、オカルンはターボババアの力を解放し、邪視ジジとの激しい戦いが始まりました。
天才的な霊力とフィジカルを持つジジの体に、強力な怪異である邪視が憑依した状態は、ターボババア状態のオカルンと互角以上に渡り合えるほどの強さです。
戦いの末、星子たちの協力もあり、一度は邪視をジジの体から引き離し、人体模型に封印することに成功します。
しかし、この影響でジジは「水に触れると邪視に、お湯に触れると自分に戻る」という、非常に厄介な体質になってしまいました。
共存への道
その後、専門家を呼んで邪視を完全に祓おうとしますが、ジジは邪視の孤独な過去に同情し、「祓いたくない」と拒否します。
彼は、邪視を一方的に排除するのではなく、家族のように共に生きる道を選んだのです。
このジジの決意を受け、オカルンは邪視に対して一つの約束を提案します。
それは、「無抵抗な人を傷つけない代わりに、毎週火曜日の放課後、自分が全力で戦って(遊んで)あげる」というものでした。
遊び相手を欲していた邪視はこの約束を受け入れ、以降はむやみに暴れることはなくなりました。
こうして、恐ろしい怪異「邪視」は、危険性をはらみながらも、ジジやオカルンたちと奇妙な共存関係を築いていくことになります。
まとめ:ダンダダン「呪いの家」編のネタバレと怪異の正体
この記事では、『ダンダダン』の人気エピソード「呪いの家」編について、あらすじから怪異の正体、元ネタまで詳しくネタバレ解説しました。
ジジという魅力的なキャラクターの登場と、彼が背負うことになった怪異・邪視との関係性は、今後の物語においても非常に重要な要素となります。
ただ怖いだけでなく、悲しい過去やどこか憎めない一面を持つ邪視の存在が、物語に更なる深みを与えています。
「呪いの家」編は、オカルトバトルと青春ドラマが融合した『ダンダダン』の魅力が凝縮されたエピソードと言えるでしょう。
- 「呪いの家」編は、モモ、オカルン、ジジの3人がジジの家に向かうところから始まる
- ジジは天才的な霊力と高いフィジカルを持つため、邪視に器として狙われた
- 邪視の正体は、人柱として生贄にされた少年の霊である
- 邪視の元ネタは「くねくね」や2chの都市伝説、民間伝承などが考えられる
- 「呪いの家」自体に実在のモデルはなく、日本の古い因習がモチーフである
- ジジは邪視に同情し、体を乗っ取られる契約を結んでしまう
- 邪視に乗っ取られたジジは、圧倒的な戦闘能力を発揮する
- オカルンは邪視ジジと激しい戦いを繰り広げる
- 戦いの後、ジジは邪視と完全に分離するのではなく、共存の道を選ぶ
- オカルンと邪視は「火曜日に戦う」という約束を交わし、一時的な和解を果たす

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