『終末のワルキューレ』の物語は、神と人類のタイマン勝負「ラグナロク」を中心に熱い展開が続いていますが、ここにきて物語の根幹を揺るがす新たな謎、「原初神」の存在が浮上してきました。
オーディンの真の目的、ジークフリートの幽閉、そして過去に起こったもう一つの「ラグナロク」。
これらの謎の鍵を握るのが、まさに原初神です。
この記事では、作中で明かされた情報を基に、『終末のワルキューレ』における原初神とは何者なのか、その正体や目的、そして物語の核心である原初四至柱やイザナギといった神々との関係性について、深く掘り下げて解説していきます。
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終末のワルキューレにおける原初神の正体
そもそも原初神とは何者なのか?
結論として、『終末のワルキューレ』における原初神とは、この世界を創り出した始まりの神々のことです。
その存在が初めて語られたのは、物語の重要人物であるジークフリートの口からでした。
彼によれば、かつてこの世界には88柱の原初神が存在し、天と地、そして後に生まれる数多の神々を創造したとされています。
つまり、ゼウスやシヴァといった現在天界に君臨する神々よりも以前から存在する、まさに創造主と呼ぶべき存在なのです。
私たちが神話として知る歴史は、実は原初神の存在を隠すために、後の神々によって書き換えられたものである可能性が示唆されています。
作中では、ゲルが知る神話「原初神たちは自らの強大な力に耐えきれず自滅し、その後、今の神々が新世界を創った」という内容が、ジークフリートによって「真実ではない」と一蹴されました。
このことから、原初神の存在そのものが、現在の天界にとって最大の禁忌の一つであることがうかがえます。
彼らの力は現在の神々とは比較にならないほど強大であり、その存在が再び世に出ることは、世界の秩序を根底から覆しかねない事態を意味するのです。
物語の鍵となる終末のワルキューレの原初四至柱
原初神の中でも、特に圧倒的な力を持ち、88柱を統べていたとされるのが「原初四至柱(げんしょししちゅう)」と呼ばれる4柱の神々です。
彼らは至高かつ至強の存在であり、物語の核心に深く関わってきます。
その理由は、彼らがかつて「増えすぎた出来損ない(=原初神以外の神々)は不要」とし、神々の粛清を企てた張本人たちだからです。
この思想が、天界を二分する大戦争、すなわち真の「原初神達の黄昏(ラグナロク)」を引き起こすきっかけとなりました。
原初四至柱の構成メンバーは以下の通りです。
神名 | 肩書き | 神話体系 |
ユミル | 原初の巨人 | 北欧神話 |
サタン | 魔皇 | キリスト教(悪魔) |
カオス | 混沌の主 | ギリシャ神話 |
オーディン | 創造神 | 北欧神話 |
この中で特に注目すべきは、ラグナロクの観客席で意味深な動きを見せるオーディンが名を連ねている点です。
この4柱とその思想に賛同した7柱、合計11柱の粛清派と、それに反対する77柱の神々との間で、壮絶な戦いが繰り広げられました。
数が圧倒的に不利であるにもかかわらず、戦況を優勢に進めていたという描写から、原初四至柱がいかに規格外の力を持っていたかが分かります。
彼らの復活は、現在の神々にとって悪夢の再来を意味するでしょう。
作中で示唆される原初神の一覧
前述の通り、原初神は全部で88柱存在したとされています。
その全てが作中で明かされているわけではありませんが、物語の断片からいくつかの神々の存在が示唆されています。
まず、先の「原初神達の黄昏」において、勢力は以下のように分かれていました。
- 粛清派(11柱): 原初四至柱(ユミル、サタン、カオス、オーディン)+思想に賛同した7柱。
- 反対派(77柱): 上記を除く、神々の存続を願った原初神たち。
この反対派77柱の中には、日本の神話で有名な「イザナギノミコト」が含まれていることがシルエットで明確に描かれています。
他にも、シルエットで描かれた神々の中には、豊満な体つきの女神や、エジプト神話を思わせるような姿の神など、今後の登場が期待されるキャラクターが多数確認できます。
ギリシャ神話の原初神ガイアは登場する?
ここで気になるのが、ギリシャ神話における原初の神「ガイア」の存在です。
原初四至柱に「カオス」が含まれていることから、『終末のワルキューレ』の世界観がギリシャ神話の原初神を取り入れていることは間違いありません。
ギリシャ神話において、ガイアは大地母神であり、天の神ウラノスや海の神ポントスを産んだ、まさに全ての始まりの存在の一柱です。
現在のところ作中での言及はありませんが、これほど重要な存在が物語に絡んでこないとは考えにくく、今後の展開で登場する可能性は非常に高いと考察できます。
オーディンが原初神だったという衝撃の事実
ラグナロクで北欧神話の主神として振る舞うオーディン。
彼が原初四至柱の一人であったことは、読者に大きな衝撃を与えました。
しかし、ジークフリートの口から語られた真実はさらに衝撃的なものでした。
結論を言うと、現在のオーディンは「原初のオーディンのルーン(神性)に寄生された、元々は取り柄のない若き凡神」なのです。
原初神たちが封印される際、彼らは自らの神性を「厄災の四宝」と呼ばれる宝物に込めて外の世界へ放ちました。
その一つである「魔剣グラム」を、野心を抱く一人の凡神が見つけ出します。
彼がグラムに手を伸ばしたとき、その身はルーンと適合し、原初オーディンの強大な力と叡智を継承。
その過程で片目を失い、現在の片目のオーディンの姿となりました。
つまり、ラグナロクの観客席にいるオーディンは、原初神そのものではなく、その力を乗っ取った(あるいは乗っ取られた)成れの果てと言えます。
彼が抱く「我が宿願」とは、原初神としての完全な復活、あるいは新たな世界の創造である可能性が考えられます。
終末のワルキューレと原初神を巡る謎
原初神ガイアは登場するのか?
結論から言うと、原初神ガイアが登場する可能性は極めて高いと考えられます。
その理由として、物語のスケールと神話上の重要性が挙げられます。
『終末のワルキューレ』では、北欧のユミル、ギリシャのカオスなど、様々な神話体系の「創世」に関わる神が原初神として設定されています。
この流れで、ギリシャ神話における大地母神であり、ゼウスたちの祖母にあたるガイアが登場しないのは不自然です。
彼女はティターン神族やギガンテスを産み、ゼウスに対して反乱を起こさせたこともあるなど、神々の世界の秩序を揺るがす力を持つ存在。
これは、現在の神々の支配を良しとしない原初神の思想と重なります。
具体的な登場シーンの予想としては、二つ考えられます。
一つは、オーディンが進める「原初神復活計画」の鍵として、その名が語られるパターン。
もう一つは、ラグナロクの混乱に乗じて、他の原初神と共に封印から解き放たれ、ラスボス級の敵として立ちはだかるパターンです。
いずれにしても、彼女の登場は物語に大きな波乱を巻き起こすことになるでしょう。
封印に関わった終末のワルキューレのイザナギ
日本の創造神であるイザナギノミコトが、原初神の一人であったことも重要なポイントです。
彼は、原初神の黄昏において、原初四至柱をはじめとする粛清派11柱に立ち向かった「反対派77柱」の中心的な役割を担っていました。
ジークフリートの回想シーンでは、多くの神々と共に、その身と命を捧げる大禁術「グレイプニル」を用いて粛清派を封印する姿が描かれています。
この術によって多くの原初神が命を落としたとされていますが、イザナギは生き残った数少ない一柱のようです。
この事実は、第10回戦で沖田総司が死の淵をさまよった際に、神々がイザナギの動向にざわついた理由を説明しています。
単なる日本神話の神ではなく、世界を創造した原初神の一柱が動くとなれば、他の神々が警戒するのも当然です。
しかし、ここで一つの疑問が残ります。
なぜイザナギは、原初オーディンに乗っ取られた現在のオーディンの存在を黙認しているのでしょうか。
考えられる理由としては、封印の禁術によって彼自身も消耗しきっており、事を荒立てたくないという思いがあるのかもしれません。
あるいは、オーディンの計画を静観し、何かを待っている可能性も否定できません。
原初神の復活がラグナロクの目的なのか
ベルゼブブがオーディンの宿願を「原初神の復活」と指摘したことから、少なくともオーディン個人の目的はそこにあると見て間違いないでしょう。
禁書には「世界樹 命の水を吸いつくせし時 双眸のオーディンその身を捧げ 世界は再び原初に還らん」と記されており、彼がラグナロクの混乱に乗じて何かを企んでいることは明らかです。
しかし、これがラグナロク全体の目的かというと、そうとは言い切れません。
なぜなら、ゼウスをはじめとする他の神々は、原初神の存在やオーディンの真の狙いをほとんど知らないように見えるからです。
彼らにとっては、ラグナロクはあくまで「生意気な人類に神の威厳を見せつけるための戦い」という認識でしょう。
つまり、現在の状況は「人類の存亡を賭けたラグナロク」という表の舞台の裏で、オーディンによる「原初神復活計画」が秘密裏に進行している、二重構造になっていると考えるのが自然です。
この計画が表沙汰になったとき、ラグナロクは神々をも巻き込む、全く新しい戦いへと変貌する可能性があります。
人類と神々の闘士が、共通の敵である原初神に立ち向かうという共闘展開も期待できるかもしれません。
ジークフリートと原初神の関係性とは
ジークフリートは、この原初神を巡る物語の中心にいる最重要人物です。
彼は、神々の牢獄タルタロスに幽閉されながらも、原初神の復活を阻止するために動いています。
ブリュンヒルデの妹であるゲルをタルタロスに呼び寄せ、協力を求めたのもその一環です。
彼がなぜ原初神の復活を止めようとしているのか、そしてなぜ神々に幽閉されなければならなかったのか、その理由はまだ謎に包まれています。
一つの大きなヒントは、オーディンが「ジークに死なれちゃ困る」と発言している点です。
これは、オーディンが現在の老いた肉体から、より強靭なジークフリートの肉体へ乗り換えることを計画している可能性を示唆しています。
ジークフリートは、半神半人の英雄であり、その肉体は原初神のルーンを受け入れる器として、非常に適しているのかもしれません。
また、ジークフリートの主治医をオーディンに頼まれてノストラダムスが務めているという事実も、事態の複雑さを物語っています。
人類代表の一人であるノストラダムスが、なぜ敵であるはずのオーディンの頼みを聞いているのか。
ジークフリート、オーディン、そしてノストラダムス。
この三者の間には、我々の知らない「込み入った事情」が存在することは間違いなく、彼らの関係性が解き明かされるとき、原初神を巡る全ての謎が明らかになるでしょう。
まとめ:終末のワルキューレの原初神に関する謎と今後の展望
- 原初神は世界を創造した88柱の神々である
- 原初四至柱はユミル、サタン、カオス、オーディンの四柱を指す
- 現在のオーディンは原初神の力に寄生された存在である
- 原初神の黄昏は神々の粛清を巡る内乱であった
- イザナギは原初神を封印した側の重要人物である
- 厄災の四宝に原初神の神性が込められている
- オーディンの目的はラグナロクを利用した原初神の復活である
- ジークフリートは原初神復活を阻止する鍵を握る
- ジークフリートの肉体がオーディンの次の器として狙われている可能性がある
- 今後は人類と神々が原初神という共通の敵と戦う展開も考えられる
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