鬼滅の刃の時系列はおかしい?矛盾点やツッコミどころを徹底解説

大正時代を舞台に、鬼と鬼狩りの壮絶な戦いを描いた『鬼滅の刃』。

その作り込まれた世界観と魅力的なキャラクターたちは、多くのファンを魅了しました。

しかし、物語を深く読み解くと「この時系列、おかしくない?」「この設定、矛盾してるのでは?」といった疑問点が浮かび上がってくることも少なくありません。

特に、冨岡義勇や胡蝶カナエといった柱たちの時系列のズレや、鬼殺隊の「最終選別」のあり方については、ファンの間で活発な議論が交わされています。

この記事では、「鬼滅の刃の時系列はおかしい」と感じる方々の疑問に答えるべく、物語に存在する矛盾点やツッコミどころを網羅的に解説します。

この記事を読めば、作品への理解がさらに深まることでしょう。

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目次

鬼滅の刃の時系列はおかしい?物語の矛盾点を解説

鬼滅の刃の時系列を年表で確認

『鬼滅の刃』の時系列は、公式から明確に提示されているわけではありません。

しかし、原作漫画やファンブックの情報を組み合わせることで、おおよその流れを推測することが可能です。

その中で、最も大きな矛盾点として指摘されているのが、水柱・冨岡義勇が柱に就任したタイミングです。

この矛盾は、ファンブックに書かれた「柱になったばかりの頃に竈門兄妹と出会い」という一文と、作中で描かれる過去の出来事との間に生じるズレが原因となっています。

具体的には、以下の情報を元に時系列を整理すると矛盾が明らかになります。

  • 冨岡義勇は、風柱・不死川実弥よりも先に柱になっている(不死川が柱になる際の柱合会議に、すでに冨岡が柱として参加しているため)。
  • 不死川実弥は、元花柱・胡蝶カナエが亡くなる前に柱になっている。
  • 胡蝶カナエは17歳の時に上弦の弐・童磨との戦いで亡くなっている。

これらの情報をもとに簡易的な年表を作成してみましょう。

季節出来事備考
1911年春頃冨岡義勇、柱に就任(当時19歳)この時期を仮定
1911年秋頃不死川実弥、柱に就任この時の柱合会議に冨岡とカナエが出席
1911年胡蝶カナエ、死亡
1912年竈門家が襲撃され、炭治郎と禰豆子が冨岡と出会う冨岡は柱就任から約1年半経過している計算に

この年表からわかるように、冨岡義勇が柱に就任してから炭治郎たちと出会うまでには、少なくとも1年半ほどの期間が経過していると考えられます。

そうなると、ファンブックの「柱になったばかり」という記述とは明らかに食い違いが生じます。

このズレが、「鬼滅の刃の時系列はおかしい」と言われる最大の要因となっているのです。

鬼滅の刃の時系列におけるカナエの矛盾

冨岡義勇の柱就任時期の矛盾に深く関わっているのが、元花柱・胡蝶カナエの存在です。

彼女の死亡時期と他の柱たちの経歴を照らし合わせると、時系列の矛盾がより一層鮮明になります。

この矛盾の中心にあるのは、やはり冨岡義勇が「いつ柱になったのか」という点です。

まず、蟲柱・胡蝶しのぶの年齢からカナエの死亡時期を逆算してみましょう。

物語終盤でしのぶは18歳です。

彼女が姉のカナエを亡くし、蝶屋敷の主人となったのは14歳の時でした。

つまり、カナエが亡くなったのは、物語本編が始まる炭治郎と冨岡の出会いから、さらに2年遡った「4年前」の出来事ということになります。

重要なのは、不死川実弥が柱になった時の柱合会議のシーンです。

この回想シーンには、亡くなったはずのカナエ、そして冨岡義勇も柱として出席しています。

このことから、不死川と冨岡は「4年以上前」にはすでに柱の位に就いていたことがわかります。

しかし、前述の通り、公式ファンブックでは、冨岡は炭治郎と出会った時(本編開始時、約2年前)に「柱になったばかり」と明記されています。

「4年以上前にすでに柱だった」にもかかわらず、「約2年前に柱になったばかり」というのは、どう考えても辻褄が合いません。

この明確な矛盾が、カナエの存在を通して浮き彫りになっているのです。

作者が物語の構成を練る中で生じた設定の変更などが原因かもしれませんが、読者にとっては大きな謎として残る部分と言えるでしょう。

鬼滅の刃の最終選別がおかしいと言われる理由

『鬼滅の刃』の世界で、鬼殺隊に入隊するために乗り越えなければならない最終試験、それが「最終選別」です。

しかし、このシステムは人材を確保し育成するという観点から見て、あまりにも非効率的で残酷すぎるため、「おかしい」と多くの読者から指摘されています。

その理由は、鬼殺隊が常に人材不足に悩まされている組織であるにもかかわらず、その貴重な人材候補を無為に死なせてしまう構造にあります。

鬼殺隊の隊士になるような人間は、そもそも非常に希少な存在です。

なぜなら、一般社会では存在すら認知されていない「鬼」を知り、その鬼に家族を殺されるなどの深い恨みを持ち、そして自らの命を懸けて戦う覚悟を決めた者でなければならないからです。

これほど厳しい条件をクリアした有望な若者たちを、鬼殺隊はどのように選別するのでしょうか。

その方法は、鬼が多数潜む藤襲山(ふじかさねやま)に候補者を7日間放置し、生き残った者だけを合格させるという、極めて過酷なサバイバル形式です。

実際に、主人公の炭治郎が受けた最終選別では、20人以上いた参加者のうち、合格できたのはわずか5人でした。

残りの15人以上は、山の中で命を落としたことになります。

さらに過去には、炭治郎の兄弟子である錆兎(さびと)や真菰(まこも)といった、将来有望な剣士たちもこの選別の犠牲となっています。

組織の存続にとって最も重要な「人材」を、入隊前にふるい落としてしまうこのシステムは、どう考えても合理的とは言えません。

この非効率性と非人道性が、「最終選別はおかしい」と指摘される最大の理由なのです。

「鬼滅の刃 最終選別 ひどい」という声も

最終選別のシステムが「おかしい」だけでなく、その非人道的な側面から「ひどい」と感じるファンも少なくありません。

特に、鬼殺隊の当主であるお館様・産屋敷輝哉(うぶやしきかがや)の言動が、その印象をさらに強めています。

物語の中で、お館様は亡くなったすべての隊士の名前や経歴を記憶し、病に倒れるまで墓参りを欠かさないなど、隊士一人ひとりに対して深い愛情を注ぐ「聖人」として描かれています。

しかし、その一方で、最終選別という残酷なシステムを容認し、多くの若者が命を落とした直後に、合格した炭治郎たちを見て「五人も生き残ったのかい、優秀だね」と発言します。

この言葉は、亡くなった若者たちへの配慮が欠けているように聞こえ、彼の隊士への愛情と矛盾しているように感じられます。

お館様の二面性が生む違和感

このお館様の言動のギャップが、読者に「ひどい」「偽善者ではないか」という強烈な違和感を与えます。

隊士を心から大切に思う人物が、なぜこれほど残酷な選別方法を長年続けてきたのか。

なぜ誰もそのシステムに異を唱えなかったのか。

これらの疑問に対する明確な答えは、作中では示されません。

一部の考察では、お館様は「鬼舞辻無惨を倒す」という大目的のためには、隊士の命すらも駒と考える、常人には理解できない価値観を持つ人物だとされています。

無惨自身が「あの男は完全に常軌を逸している」と評したように、お館様は聖人の仮面を被った、ある種の狂気を秘めた指導者だったのかもしれません。

いずれにせよ、命を軽んじているかのような選別システムとその後の言動は、物語の倫理的な問題点として「ひどい」という批判的な声を生む一因となっています。

鬼滅の刃は時系列以外にもおかしい?設定上の矛盾

鬼滅の刃における様々なツッコミどころ

『鬼滅の刃』の魅力は練り込まれたストーリーにありますが、時系列の矛盾以外にも、細かく見ていくと様々な「ツッコミどころ」が存在します。

これらは物語の面白さや展開のテンポを優先した結果生まれたものと考えられますが、ファンの間では格好の議論の的となっています。

ここでは、代表的なツッコミどころをいくつか紹介します。

時代考証の曖昧さ

物語の舞台は大正時代とされていますが、いくつかの点で時代考証の矛盾が指摘されています。

最もわかりやすいのは、鬼殺隊士の「帯刀」です。

史実では明治9年(1876年)に廃刀令が施行されており、大正時代に公然と刀を腰に差して歩いていれば、警察に捕まるのが普通です。

作中でも善逸が刀を隠すよう注意する場面がありますが、多くの隊士は堂々と帯刀しており、その点が疑問視されています。

キャラクター設定の無茶

個々のキャラクター設定にも、ユニークであるがゆえのツッコミどころがあります。

  • 善逸の髪色: 我妻善逸は、雷に打たれた衝撃で黒髪から金髪になったとされています。これは漫画的な表現として面白いものの、現実的にはありえない設定です。
  • 胡蝶しのぶの仕事量: 彼女は蟲柱としての任務をこなしながら、蝶屋敷の運営、負傷者の治療、鬼を倒すための毒の研究、禰豆子を人間に戻す薬の開発、継子であるカナヲの育成と、あまりにも多くの役割を担っています。その超人的な仕事量には、読者から「働きすぎでは?」という声が上がっています。
  • 鱗滝の暗示の強さ: 鱗滝左近次が鬼になった禰豆子にかけた「人間は皆お前の家族だ」という暗示。この暗示だけで、鬼の本能である食人衝動を2年以上も抑え込めたのは、あまりにも強力すぎると感じる人も多いようです。

これらのツッコミどころは、物語の欠点というよりは、作品を楽しむ上での一つのスパイスとして機能していると言えるかもしれません。

無惨の行動にも矛盾?下弦の鬼解体の謎

鬼の始祖であり、物語のラスボスである鬼舞辻無惨。

千年以上を生きる彼の行動は、常に合理的で冷徹であるかのように思えます。

しかし、その無惨が見せた行動の中で、最も合理的でない、矛盾した行動として指摘されるのが「下弦の鬼の解体」、通称「パワハラ会議」です。

この出来事は、下弦の伍・累が那田蜘蛛山で討伐されたことを受け、無惨が残りの下弦の鬼(壱、弐、参、肆、陸)を無限城に集め、一方的に粛清するという衝撃的な展開でした。

しかし、組織のトップとして、この行動は本当に正しかったのでしょうか。

下弦の鬼たちは、確かに柱には及ばないかもしれません。

それでも、彼らは一般の鬼殺隊士にとっては大きな脅威であり、鬼殺隊の戦力を削ぎ、情報を集める上で十分に有用な駒であったはずです。

それを、累が一人倒されたという理由だけで「下弦の鬼は弱すぎる」と断じ、自らの手で全滅させてしまうのは、戦力を自ら削ぐ愚策としか言えません。

この非合理的な行動の背景には、無惨の極端なまでの自己中心的な性格と、他者への不信感があったと考えられます。

しかし、物語の展開という視点で見ると、この下弦解体は「物語のテンポを上げ、より強大な敵である上弦の鬼の存在を際立たせるため」のご都合主義的な展開だったのではないか、という見方も根強くあります。

千年生きた策略家らしからぬ感情的な行動は、無惨というキャラクターの矛盾した一面として、多くの読者に強い印象を残しました。

鬼滅の刃の無限城編での疑問点と展開

物語の最終局面である「無限城編」は、鬼殺隊と鬼との総力戦が描かれる、最も盛り上がるパートの一つです。

しかし、そのスピーディーで怒涛の展開ゆえに、いくつかの疑問点や描写不足が指摘されることもあります。

これらは物語の瑕疵というよりも、多くのキャラクターの戦いを限られた紙面で描くための取捨選択の結果と言えるかもしれません。

上弦の鬼の強さに関する疑問

刀鍛冶の里編で登場した上弦の肆・半天狗と上弦の伍・玉壺は、柱二人がかりでようやく倒せるほどの強敵でした。

しかし、一部の読者からは「上弦の割にはあっさり倒された」という印象を持たれることがあります。

これは、彼らの前の戦いで登場した上弦の陸・妓夫太郎と堕姫や、後に登場する上弦の参・猗窩座以降の鬼たちの強烈なインパクトと比較されるためかもしれません。

唐突に感じる過去回想

無限城編では、柱たちの壮絶な戦いと共に、彼らの過去が次々と明かされていきます。

しかし、その回想シーンの挿入タイミングが「唐突すぎる」と感じられることがあります。

特に、岩柱・悲鳴嶼行冥の過去回想は、炭治郎との会話の途中で突然始まるため、物語の流れを少し止めてしまう印象を与えかねません。

これは、キャラクターに深みを与えるための重要な描写ですが、最終決戦の緊迫した雰囲気の中では、展開のテンポを重視する読者にとって少し冗長に感じられた可能性があります。

お館様の自爆という選択

お館様・産屋敷輝哉が無惨を屋敷に誘い込み、妻と二人の娘を巻き添えにして自爆するシーンは、彼の壮絶な覚悟を示す名場面です。

しかし、「我が代で鬼を終わらせる」という強い意志の表れである一方、もし無惨を倒しきれなかった場合のリスク管理として、後継者となる子供まで失う選択は合理的だったのか、という冷静な指摘も存在します。

これらの点は、物語を完結へと導くためのダイナミックな展開として理解できるものの、細部を見ると議論の余地が残る部分と言えるでしょう。

鬼滅の刃で五体満足で生き残ったのは誰か

鬼舞辻無惨との最終決戦は、鬼殺隊の歴史上、最も苛烈で壮絶な戦いとなりました。

多くの柱や隊士たちが命を懸けて戦い、見事に無惨を討ち取りましたが、その代償は計り知れないほど大きなものでした。

では、あの死闘を戦い抜いた主要な剣士たちの中で、後遺症なく「五体満足」で生き残ったのは一体誰だったのでしょうか。

結論から言うと、その条件を満たすのは我妻善逸と嘴平伊之助の二人だけです。

他の生存者たちは、誰もが戦いの爪痕をその身体に深く刻み込まれています。

  • 竈門炭治郎: 主人公である炭治郎は、右目を失明し、左腕も肩から先が機能不全となりました。さらに、痣の発現による寿命の問題も抱えています。
  • 冨岡義勇: 水柱として最後まで戦い抜いた義勇は、右腕を失いました。彼もまた、痣の代償を背負うことになります。
  • 不死川実弥: 風柱・実弥は、右手の指を二本失いました。彼も痣者であり、余命は長くありません。
  • 栗花落カナヲ: 炭治郎を助けるために「花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼」を使用した影響で、片目の視力をほとんど失いました。

そして、炎柱・煉獄杏寿郎を始め、蟲柱・胡蝶しのぶ、霞柱・時透無一郎、恋柱・甘露寺蜜璃、蛇柱・伊黒小芭内、岩柱・悲鳴嶼行冥といった、多くの柱たちがこの最終決戦で命を落としました。

善逸と伊之助もまた、数多の傷を負いながら戦いましたが、奇跡的にも大きな後遺症を残すことなく生き残ることができました。

この結果は、鬼との戦いがどれほど過酷なものであったかを物語っています。

物語はハッピーエンドを迎えましたが、それは多くのキャラクターの犠牲と、生き残った者たちの払った大きな代償の上に成り立っているのです。

まとめ:鬼滅の刃の時系列はおかしい?矛盾点を総括

  • 『鬼滅の刃』の時系列は冨岡義勇の柱就任時期に大きな矛盾がある
  • 胡蝶カナエの死亡時期と照らし合わせると時系列のズレがより鮮明になる
  • 最終選別は人材不足の鬼殺隊において非効率で残酷なシステムである
  • 隊士を想うお館様の言動と最終選別の残酷さにはギャップがある
  • 大正時代なのに帯刀しているなど時代考証に曖昧な点が見られる
  • 善逸の髪色やしのぶの仕事量などキャラクター設定にツッコミどころがある
  • 鬼舞辻無惨による下弦の鬼の解体は非合理的な行動として疑問視されている
  • 無限城編では展開の速さからキャラクターの過去回想が唐突に感じられる部分がある
  • 最終決戦後、主要剣士で五体満足で生き残ったのは善逸と伊之助のみである
  • これらの矛盾点は物語の面白さやテンポを優先した結果生まれたと考えられる
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