猗窩座の病気モデルは麻疹！コレラ説との違いや由来を徹底解説

『鬼滅の刃』に登場する強敵、上弦の参・猗窩座。

その圧倒的な強さと悲しい過去に、多くのファンが魅了されています。

そんな猗窩座ですが、ファンの間では「モデルとなった病気があるのではないか」という考察が盛んに行われています。

麻疹やコレラなど様々な説が飛び交う中、本当のところはどうなのでしょうか。

この記事では、インプットした複数の情報源を元に、猗窩座の病気モチーフに関する説を徹底的に深掘りします。

さらに、他の鬼たちの病気モデルや、なぜ『鬼滅の刃』では病気がテーマの一つになっているのか、その理由まで詳しく解説していきます。

この記事を読めば、猗窩座というキャラクター、そして『鬼滅の刃』という物語が持つ、もう一つの深い側面に気づくことができるでしょう。

【結論】猗窩座の病気モデルは「麻疹」が最有力！コレラ説との違いも解説

最有力は麻疹（はしか）！「赤斑瘡（あかもがさ）」が名前の由来か

猗窩座のモデルとなった病気として、現在最も有力視されているのは「麻疹（はしか）」です。

その最大の理由は、麻疹の古い呼び名である「赤斑瘡（あかもがさ）」と「猗窩座（あかざ）」の音の響きが非常に似ていることにあります。

麻疹は、ウイルスによって引き起こされる感染症で、発熱や咳といった症状と共に、全身に赤い発疹が現れるのが特徴です。

この赤い発疹が出る様子から、かつては「赤斑瘡」と呼ばれていました。

作者の吾峠呼世晴先生が、この古い病名から着想を得て「猗窩座」という名前を創作した可能性は非常に高いと考えられています。

もう一つの説「コレラ（虎狼痢）」と関連付けられる理由とは？

麻疹説と並んで語られるのが「コレラ」説です。

コレラは細菌による感染症で、激しい下痢や嘔吐を引き起こします。

治療が遅れるとあっという間に死に至るその様から、日本では「虎狼痢（ころり）」という当て字が使われることもありました。

この「虎狼痢」という漢字が、猗窩座の性格や生き様と結びつけて考察されています。

「虎」のように強く武を極め、「狼」のように孤独を好む猗窩座のキャラクター性は、この当て字からインスピレーションを得たのではないか、というわけです。

作者・吾峠呼世晴先生からの公式な言及はある？

読者が最も気になる点として、作者からの公式な言及があるかどうかですが、現時点ではありません。

『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』などでも、猗窩座のモデルが特定の病気であるとは明言されていません。

そのため、ここで紹介している「麻疹説」や「コレラ説」は、あくまでファンの間で交わされている考察の一つです。

しかし、他の上弦の鬼たちにも病気との関連性が見られることから、これらの考察は作品をより深く楽しむための非常に興味深い視点と言えるでしょう。

【麻疹説】猗窩座と麻疹（はしか）の具体的な共通点を深掘り

共通点①：名前の響きが酷似している「あかざ」と「あかもがさ」

前述の通り、麻疹説を裏付ける最も強力な根拠は、名前の類似性です。

「猗窩座（あかざ）」と、麻疹の古名「赤斑瘡（あかもがさ）」。

両者の音の響きは非常に近く、偶然の一致と考えるにはあまりにも出来すぎています。

作者が意図的にこの言葉遊びを取り入れたと考えるのが自然でしょう。

共通点②：全身の模様と麻疹除けの「おまじない」の関係

猗窩座の全身を覆う特徴的な青い線状の模様も、麻疹と関連付けて考えられています。

かつて富山県の一部地域では、麻疹除けのおまじないとして、刺青の図柄としても人気の「九紋龍史進」の模様が描かれた手形を用いる風習があったとされています。

猗窩座の体に刻まれた模様が、この「魔除けの呪文」や「おまじない」を彷彿とさせることから、麻疹との関連性が指摘されているのです。

これは、病気という脅威に対する人々の祈りや願いが、猗窩座のデザインに反映されていると解釈できます。

共通点③：「通過儀礼」としての病気と強者を目指す生き様のリンク

麻疹は、かつて多くの子供が罹患し、乗り越えれば終生免疫を獲得できることから、一種の「通過儀礼」と見なされる側面がありました。

この「通過儀礼」という概念は、ひたすらに強さを求め、強者との戦いを望む猗窩座の生き様と重なります。

彼にとって強者との死闘は、自らを高めるための「通過儀礼」そのものであり、この点も麻疹という病気の性質とリンクしていると考察されています。

【コレラ説】猗窩座とコレラの意外な関係性とは？

「虎狼痢（ころり）」という別名が示す猗窩座の性格

コレラ説の根拠は、その別名である「虎狼痢」に集約されます。

この漢字が、猗窩座の持つ二面性を巧みに表現していると考えられています。

まず「虎」は、武術の達人としての圧倒的な強さや、戦闘スタイルを象徴しています。

そして「狼」は、群れることを嫌い、ただひたすらに自身の武を追求する孤高の求道者としての一面を表しているのではないでしょうか。

このように、病気の別名がキャラクターの核となる性格を見事に表現している点が、コレラ説の興味深いところです。

煉獄との戦いは「虎」同士の戦いだった？

さらに面白い考察として、猗窩座が対峙した炎柱・煉獄杏寿郎との関係性も挙げられます。

煉獄が繰り出す炎の呼吸・奥義「玖ノ型・煉獄」の技の形は、燃え盛る「虎」の姿をしています。

奇しくも、「虎」の要素を持つ猗窩座と「虎」を象徴する技を持つ煉獄が死闘を繰り広げたことになります。

これは、作者が意図的に「虎」というモチーフを両者に持たせた可能性を示唆しており、コレラ説を補強する一因となっています。

なぜ鬼滅の刃の鬼は病気がモチーフ？作品に隠された深いテーマ

理由①：舞台である大正時代に流行した「疫病」が背景にある

『鬼滅の刃』の物語の背景に「病気」というテーマが存在する理由の一つは、その時代設定にあります。

舞台である大正時代は、医療技術が発展途上にあり、結核や梅毒、スペイン風邪（インフルエンザ）といった様々な感染症（疫病）が人々の命を脅かしていました。

未知の病気への恐怖や、それによって失われる日常は、人間を襲い、理不尽に命を奪う「鬼」の存在と重なります。

作者は、当時の人々が感じていた疫病への恐怖を、「鬼」という形で作品に落とし込んだのかもしれません。

理由②：「鬼＝病気」という日本古来の考え方の反映

日本では古くから、目に見えない脅威である病気や災厄を「鬼の仕業」と考える風習がありました。

節分で行われる豆まきも、元は「追儺（ついな）」という、鬼（疫病）を追い払い健康を願う宮中儀式が由来とされています。

『鬼滅の刃』における「鬼」は、この日本古来の「病気の擬人化」という考え方を色濃く反映していると言えるでしょう。

人間を苦しめ、時に死に至らしめる存在として描かれる鬼は、まさに病気そのもののメタファーなのです。

理由③：鬼殺隊は「医療」、禰豆子は「ワクチン」のメタファーか

「鬼＝病気」という構図で物語を捉えると、鬼と戦う鬼殺隊の存在も違った意味を帯びてきます。

鬼殺隊は、病気に立ち向かう「医療」や「薬」の象徴と考えることができます。

主人公・竈門炭治郎の名前に「治」の字が使われていることや、鬼に毒を用いる蟲柱・胡蝶しのぶの存在は、その象徴と言えるでしょう。

さらに、鬼でありながら太陽を克服した妹の禰豆子は、病気に対する「ワクチン」や「抗体」のメタファーだと考察されています。

彼女の存在が、鬼という病を克服する希望の光となるのです。

猗窩座だけじゃない！他の上弦の鬼や無惨の病気モデル一覧

猗窩座以外の上弦の鬼たちも、病気がモデルになっているという考察が有力です。

ここでは、それぞれの鬼と関連付けられる病気を一覧で紹介します。

上弦の壱「黒死牟」のモデルは黒死病（ペスト）

最強の鬼である黒死牟（こくしぼう）のモデルは、その名の響きと強さから「黒死病（ペスト）」とされています。

皮膚が黒くなる症状と、黒死牟の顔の痣がリンクしています。

上弦の弐「童磨」のモデルは結核

童磨の血鬼術は、吸い込むと肺が壊死するというもので、これは「結核」の症状と酷似しています。

大正時代に「国民病」と恐れられた結核が、上弦の弐という高い地位に反映されていると考えられます。

上弦の肆「半天狗」のモデルはハンセン病

半天狗の額のコブや、嘘（Lie）をつき続ける性格が、かつて「らい病」と呼ばれた「ハンセン病」と結びつけて考察されています。

分裂して増える能力も、菌のしぶとさを表しているのかもしれません。

上弦の伍「玉壺」のモデルはアメーバ赤痢

壺を使い、水や魚に関連する技を繰り出す玉壺は、「アメーバ赤痢」がモデルとされています。

汚染された水や魚から感染し、腸に「壺型」の潰瘍ができるという病気の特徴と、玉壺の能力や姿が見事に一致します。

上弦の陸「堕姫・妓夫太郎」のモデルは梅毒

遊郭に潜む堕姫と妓夫太郎のモデルは、性感染症である「梅毒」でほぼ間違いないでしょう。

堕姫の生前の名前「梅」は、母親が患っていた病名が由来だと作中で語られており、これは梅毒を指していると考えられます。

鬼の始祖「鬼舞辻無惨」のモデルは癌（がん）細胞

全ての鬼の祖である鬼舞辻無惨は、人間の正常な細胞から発生し、増殖・転移する「癌（がん）細胞」がモデルだと考察されています。

日光（放射線）を浴びると死ぬという弱点や、薬（毒）によって倒されるという展開も、癌治療と重なります。

【Q&A】鬼滅の刃と病気に関するよくある質問

下弦の鬼にも病気のモデルはいる？

下弦の鬼については、上弦の鬼ほど明確な病気のモデルは特定されていません。

しかし、下弦の壱・魘夢は「アフリカ睡眠病」、下弦の伍・累は「ハンセン病」といった説があります。

また、名前自体が「病葉（わくらば）」など、病気や植物に関連する言葉から取られているケースも見られます。

新上弦の肆「鳴女」のモデルになった病気は？

半天狗に代わって上弦の肆となった鳴女については、定説がありません。

空間を操る能力から、視覚や距離感に異常をきたす「不思議の国のアリス症候群」ではないか、というユニークな考察も存在しますが、謎の多いキャラクターです。

鬼と病気の考察はどこで読める？

『鬼滅の刃』と病気に関する考察は、この記事で紹介したように、様々なファンサイトや個人のブログ、SNSなどで活発に議論されています。

また、『鬼滅の刃公式ファンブック』などを読むことで、キャラクターの新たな一面を発見し、自分なりの考察を深めるきっかけにもなるでしょう。

まとめ：猗窩座のモチーフを知ると物語がもっと面白くなる

猗窩座のモデルは「麻疹」説と「コレラ」説の2つが存在する

猗窩座の病気モデルについて、決定的な公式情報はありませんが、「麻疹（はしか）」と「コレラ」という2つの有力な説が存在します。

名前の響きや全身の模様からは「麻疹」が、その性格や生き様からは「コレラ」が連想されます。

どちらの説もキャラクターの魅力を深める面白い視点であり、甲乙つけがたいのが現状です。

「鬼＝病気」という視点で見える鬼滅の刃の奥深さ

猗窩座だけでなく、多くの鬼が「病気」をモチーフにしているという考察は、『鬼滅の刃』という物語に隠された深いテーマを浮かび上がらせます。

それは、人類と病気の長きにわたる闘いの歴史です。

鬼と鬼殺隊の戦いを、「病気」と「医療」の戦いのメタファーとして捉え直すことで、キャラクターたちの言動や物語の結末が、より一層深い意味を持って見えてくるはずです。

• 猗窩座の病気モデルの最有力説は麻疹（はしか）である
• 麻疹の古名「赤斑瘡（あかもがさ）」と「猗窩座」の音が似ている
• もう一つの説としてコレラの別名「虎狼痢」が性格と結びつく
• 作者からの公式な言及はなく、いずれもファンの考察である
• 鬼滅の刃の鬼は、大正時代に流行した疫病がモチーフの可能性がある
• 日本古来の「病気＝鬼の仕業」という考えが作品に反映されている
• 鬼殺隊は「医療」、禰豆子は「ワクチン」のメタファーと考察される
• 上弦の壱・黒死牟は黒死病、上弦の弐・童磨は結核がモデルとされる
• 鬼の始祖・鬼舞辻無惨は「癌細胞」のメタファーである
• 「鬼＝病気」という視点は、物語に更なる深みを与える