「FAIRY TAIL(フェアリーテイル)」のアニメは、原作の魅力を最大限に引き出した人気シリーズですが、長編作品ならではの「アニメオリジナルストーリー(アニオリ)」が存在します。
これから視聴する方や、見返している方の中には、「アニオリは飛ばしても大丈夫?」「面白い回だけ見たいけど何話なの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フェアリーテイルのアニオリ回が何話なのかを一覧で紹介し、見るべきか飛ばすべきかの判断基準、ファンから評価の高いおすすめ回、そして「つまらない」と言われることがあるシリーズの評判まで、網羅的に解説します。
結論:フェアリーテイルのアニオリは見るべき?飛ばしても平気?
【結論】基本的には見るのがおすすめ!その4つの理由とは?
フェアリーテイルのアニオリは、基本的には飛ばさずに見ることをおすすめします。
もちろん、原作のストーリーを最優先で追いたい場合はスキップすることも可能ですが、アニオリには作品をより深く楽しむための魅力的な要素が詰まっています。
主な理由は以下の4つです。
- キャラクターの新たな一面が描かれる: 原作では描かれないキャラクターの個性や成長が掘り下げられ、特にサブキャラクターに焦点が当たることで、作品全体への愛着が深まります。
- 本編に関連する伏線や設定が補完される: ギルドの歴史や過去の事件など、原作だけでは分からない設定が補完され、物語の理解度が向上します。
- 感動的なエピソードや魅力的な演出が多い: 友情や家族愛をテーマにした感動的な物語が多く、アニメならではの映像表現や音楽が物語を一層引き立てます。
- 原作にはないオリジナルキャラとの交流が楽しめる: アニオリ限定の個性豊かなキャラクターが登場し、彼らとの出会いを通じて主要キャラクターが成長する姿を見ることができます。
アニオリを飛ばしても本編のストーリーは理解できる?
はい、アニオリを全て飛ばしたとしても、原作のメインストーリーを理解することに支障はありません。
フェアリーテイルのアニオリは、基本的に本編の大きな流れに影響を与えない独立したエピソードとして制作されています。
そのため、原作の展開に集中したい方や、視聴時間を短縮したい方は、後述するアニオリ回の一覧を参考にスキップしても問題なく楽しめます。
アニオリを見なくても大丈夫な人の特徴
アニオリを見るかどうかは個人の好みによりますが、特に以下のような方は見なくても満足できる可能性が高いでしょう。
- 原作ストーリーのみを忠実に追いたい人
- 視聴時間が限られており、効率を重視する人
- 物語の整合性を何よりも重視する人
- アクションや緊迫した戦闘シーンを中心に楽しみたい人
- ナツやルーシィといった本編キャラクター以外の活躍に興味がない人
これらの特徴に当てはまる場合は、アニオリをスキップして本編の視聴に時間を充てるのがおすすめです。
フェアリーテイルのアニオリ回は何話?全シリーズ一覧
フェアリーテイルのアニメには、複数のアニオリシリーズや単発のエピソードが存在します。
ここでは、主要なアニオリ回をシリーズごとにまとめました。
| アニオリシリーズ名 | 話数 |
|---|---|
| 【第1期】 | |
| デロリアン島編(※一部) | 19話 |
| 単発アニオリ | 20話、49話~50話 |
| ダフネ編 | 69話~75話 |
| 星空の鍵編 | 125話~150話 |
| 【第2期】 | |
| 日蝕星霊編 | 204話~218話 |
| 単発アニオリ(冥府の門編後) | 219話~226話 |
※上記は主要なアニオリシリーズです。この他にも、原作の合間に短いオリジナルシーンが挿入されることがあります。
【第1期】ダフネ編など主要なアニオリ一覧
アニメ第1期(1話~175話)には、複数のアニオリシリーズが放送されました。
特に「ダフネ編」は、ナツとグレイの関係性を深掘りする重要なエピソードとして知られています。
- デロリアン島編(19話): 原作にはない島での冒険が描かれるエピソードです。
- チェンジリング(20話): メンバーの心と体が入れ替わるコミカルな回です。
- ダフネ編(69話~75話): オリジナルキャラクター・ダフネが登場し、ナツとグレイの共闘が見どころのシリーズです。
【第1期】星空の鍵編(125話~150話)
「星空の鍵編」は、第1期の中でも特に長編のアニオリシリーズです。
ルーシィの過去や家族に焦点が当てられ、彼女の父が遺した謎のアイテム「無限時計」を巡る壮大な物語が展開されます。
「新生六魔将軍」といった過去の敵キャラクターも再登場し、感動的な結末が多くのファンに評価されています。
【第2期】日蝕星霊編(204話~218話)
第2期(176話~277話)で放送された大規模なアニオリシリーズが「日蝕星霊編」です。
ある日突然、黄道十二門の星霊たちが契約を破棄し、豹変してしまいます。
ルーシィとユキノは星霊界の異変を解決するため、仲間たちと共に豹変した星霊たちと戦いを繰り広げます。
普段とは違う星霊たちの姿や、星霊魔導士としてのルーシィの成長が見どころです。
【第2期】冥府の門編後の単発アニオリ(219話~226話)
原作の長編「冥府の門(タルタロス)編」の後には、キャラクターの日常やコメディ要素の強い単発のアニオリが放送されました。
- 413DAYS(220話): ルーシィがギルドの仲間と過ごした日々を振り返る総集編的なエピソードです。
- いかづちの男(225話): ラクサスと雷神衆がメインの依頼に挑む話です。
- FAIRY TAIL of the DEAD MEEEEEEEEEN(226話): 一夜が開発した薬が原因で、ギルド中が大パニックに陥るギャグ回です。
面白いのはどれ?ファンが選ぶおすすめアニオリ回を紹介
数あるアニオリの中でも、特にファンからの評価が高く「面白い」と言われるおすすめのエピソードをテーマ別にご紹介します。
【感動回】星空の鍵編 最終話(150話):ルーシィとミッシェルの結末
「星空の鍵編」の最終話(150話)は、シリーズの集大成として非常に感動的なエピソードです。
オリジナルキャラクターであるミッシェルとルーシィの関係、そしてルーシィが自身の過去や父親の想いと向き合う姿が丁寧に描かれています。
仲間との絆の力で大きな危機を乗り越える展開は、フェアリーテイルらしさが詰まっており、涙なしでは見られないと評判です。
【戦闘シーン】大魔闘演武補完回(173話):ラクサスの圧倒的な強さ
「大魔闘演武編」の中で描かれるアニオリ回(173話)では、ラクサスが大鴉の尻尾(レイヴンテイル)のメンバーを一人で圧倒する戦闘シーンが見どころです。
原作では描かれなかったラクサスの戦闘がアニメで補完されており、彼の桁外れの強さと迫力のアクションシーンはファン必見です。
ラクサスの仲間への想いが感じられるドラマチックな演出も魅力の一つです。
【熱い友情】ダフネ編(70話):ナツとグレイの共闘シーン
「ダフネ編」の70話では、普段は喧嘩ばかりしているナツとグレイが力を合わせて戦う、熱い共闘シーンが描かれます。
敵の罠によって絶体絶命の状況に追い込まれた二人が、互いを信頼し合い、協力して困難を乗り越える姿は多くのファンの胸を熱くしました。
ユーモアと緊張感が絶妙に混ざり合った、フェアリーテイルならではの友情物語が楽しめます。
【コメディ回】ギルド再建の宴会(52話):シリアス展開後の癒し
エドラス編の後に放送された52話は、ギルドの再建を祝う宴会を描いたコミカルなエピソードです。
シリアスな戦闘が続いた後の息抜きとして、キャラクターたちの普段は見られない一面や、賑やかで笑いにあふれた日常が楽しめます。
フェアリーテイルのギルドメンバーの温かい絆が感じられる、ほのぼのとした雰囲気が魅力です。
主要アニオリシリーズのあらすじと評判は?つまらないって本当?
長編のアニオリシリーズは、一部で「つまらない」という意見もあります。
ここでは、特に話題に上がりやすい3つのシリーズのあらすじと、それぞれの評判について解説します。
「星空の鍵編」はどんな話?あらすじと登場キャラクター
ルーシィのもとに、父の遺品である時計の針が届けられたことから物語が始まります。
その針は、世界を混沌に陥れる力を持つ「無限時計」の一部でした。
ルーシィと仲間たちは、無限時計の完成を企む「新生六魔将軍」と戦いながら、全ての部品を集める旅に出ます。
オリジナルキャラクターの「ミッシェル・ロブスター」の正体や、ルーシィの家族の過去が大きな鍵を握るストーリーです。
【評判】
感動的な結末やルーシィの成長が評価される一方で、一部では「話の展開が分かりにくい」「オリジナルキャラクターに感情移入しにくい」といった声もあり、評価が分かれるシリーズです。
「日蝕星霊編」はつまらない?あらすじとファンの評価
ある日突然、黄道十二門の星霊たちが契約を破棄し、性格や姿も豹変して人間界に反乱を起こします。
星霊界の異変の原因である「日蝕」の影響を止めるため、ルーシィたちは豹変した星霊たちと戦うことになります。
【評判】
普段の頼もしい星霊たちが敵として立ちはだかる展開は斬新で、戦闘シーンも見応えがあると評価されています。
しかし、原作のシリアスな展開を期待するファンからは「本編と雰囲気が違う」「ストーリーが単調でつまらない」という厳しい意見も見られます。
キャラクターたちの意外な一面を楽しめるかどうかで、評価が大きく変わるシリーズと言えるでしょう。
「ダフネ編」のあらすじと見どころ
謎の魔導士ダフネが作り出した人工竜「ドラゴノイド」を巡る物語です。
グレイがギルドを裏切ったかのような行動を取り、ナツをダフネに引き渡してしまいます。
しかし、それはダフネの計画を阻止するための作戦でした。
ナツがドラゴノイドの動力源にされてしまう絶体絶命の状況で、ナツとグレイが共闘するシーンが最大の見どころです。
【評判】
比較的短いシリーズでテンポが良く、ナツとグレイの友情に焦点が当たっているため、ファンからの評価は概ね良好です。
小説が原作のアニオリ「ケモケモ」(223話)とは?
223話「ケモケモが来た!」は、厳密にはアニオリではなく、原作者である真島ヒロ先生がイラストを手がけた小説『FAIRY TAIL 2 大魔闘演武その後、それぞれの1日』を原作としています。
ナツが拾った謎の卵から生まれた生き物「ケモケモ」との心温まる交流が描かれます。
ケモケモの正体や、ナツとの絆を描いた感動的なストーリーは、多くのファンに愛されています。
フェアリーテイルのアニオリに関するよくある質問
『FAIRY TAIL ZERØ』(266話~275話)はアニオリ?見るべき?
『FAIRY TAIL ZERØ』は、原作者・真島ヒロ先生が自ら描いた公式スピンオフ漫画が原作のため、アニオリではありません。
物語はフェアリーテイル本編の前日譚にあたり、ギルド創設の秘密や初代マスター・メイビスの過去が描かれます。
本編の核心に触れる非常に重要なエピソードであり、フェアリーテイルの世界を深く理解するために、必ず見るべきシリーズと言えます。
アニオリにはどんなオリジナルキャラクターが登場する?
フェアリーテイルのアニオリには、物語の鍵を握る魅力的なオリジナルキャラクターが多数登場します。
- ミッシェル・ロブスター(イミテイシア): 「星空の鍵編」の中心人物。ルーシィの過去と深く関わっています。
- ダフネ: 「ダフネ編」に登場する謎の魔導士。人工竜ドラゴノイドを開発します。
- ケモケモ: 小説原作のアニオリに登場する謎の生物。ナツと深い絆で結ばれます。
アニメ全328話のうちアニオリは何話ある?
フェアリーテイルのアニメ全328話のうち、主要なアニオリシリーズや単発エピソードを合計すると、およそ70話以上がアニメオリジナルストーリーに該当します。
これは全話数の約20%以上を占めており、アニメシリーズがいかにオリジナル要素を大切にしているかが分かります。
まとめ:フェアリーテイルのアニオリを網羅的に解説
- フェアリーテイルのアニオリは、キャラクターの深掘りや設定補完があり、基本的には見るのがおすすめ
- アニオリを飛ばしても本編のストーリー理解に大きな支障はない
- アニオリは第1期と第2期に集中しており、合計で約70話以上存在する
- 「星空の鍵編」はルーシィの過去に迫る長編で、感動的な結末が評価されている
- 「日蝕星霊編」は星霊たちが敵になる異色のストーリーで、ファンの間で評価が分かれる
- 「ダフネ編」はナツとグレイの共闘が見どころの人気の高いシリーズである
- おすすめのアニオリには、感動回、戦闘シーンが魅力の回、コメディ回などがある
- 『FAIRY TAIL ZERØ』は原作者による公式外伝であり、アニオリではなく必見のエピソード
- アニオリにはミッシェルやダフネなど、魅力的なオリジナルキャラクターが登場する
- 原作ファンもアニメから入った人も、アニオリを見ることでフェアリーテイルの世界をより一層楽しめる

