【ワンピース】疑う暇あんならよ！黄猿の涙の絶叫シーンを徹底解説

「疑う暇あんならよ!! てめェの目で見に来いやクソガキ!!!!!」というセリフは、これまで飄々としていた海軍大将・黄猿（ボルサリーノ）が初めて感情を爆発させた衝撃的なシーンとして、多くの読者の心に刻まれました。

エッグヘッド編で描かれた彼の苦悩や、「かわいそう」「もう休ませてくれ」といった悲痛なセリフは、黄猿というキャラクターの印象を大きく変えるものでした。

この記事では、黄猿がなぜ激昂したのか、その背景にある状況や人間関係を徹底的に解説します。

また、噂される「黄猿死亡説」や、ルフィを助けたとされるSBSの真相、さらには元ネタが存在する名言についても詳しく掘り下げていきます。

「疑う暇あんならよ!!」黄猿、涙の絶叫。セリフの意味と状況を徹底解説

この名言は何話で登場する？漫画とアニメの該当シーンを紹介

黄猿の「疑う暇あんならよ!! てめェの目で見に来いやクソガキ!!!!!」というセリフは、週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1124話で登場しました。

単行本では、今後の収録が予定されています。

このシーンは、エッグヘッドでの激闘が終結した直後、海軍本部の元帥サカズキ（赤犬）との通信中に描かれました。

アニメに関しては、放送スケジュールによって変動しますが、原作の進行ペースから考えると、しばらく先のエピソードで描かれることが予想されます。

なぜ黄猿は赤犬（サカズキ）に激怒したのか？セリフが生まれた背景

黄猿が激怒した直接的な原因は、同期である元帥サカズキからの「甘ェ仕事しとりゃせんじゃろうのう」という言葉でした。

エッグヘッドでの任務は、黄猿にとって精神的に極めて過酷なものでした。

長年の親友であるDr.ベガパンクを自らの手で殺害し、愛弟子である戦桃丸とも戦い、かつて共に笑い合った仲間たちが苦しむ姿を目の当たりにしました。

肉体的にも精神的にも限界に達していた黄猿にとって、現場の惨状を知らずに軽々しく仕事ぶりを疑うサカズキの発言は、彼の心の地雷を踏み抜くには十分すぎるものでした。

親友ベガパンクを殺害…黄猿の壮絶な内面と後悔

黄猿は、任務を遂行するために親友ベガパンクに致命傷を与えました。

その脳裏には、ベガパンクや戦桃丸、くま、ボニーたちと共にエッグヘッドで過ごした平和な日々の思い出が浮かんでいました。

ピザを食べ、ニカのリズムで踊り明かした楽しい記憶。

それを自らの手で破壊したという事実は、彼の心に計り知れないほどの深い傷を残しました。

「オイ…サカズキ…お前さん “親友”を殺した事あんのかい」という問いかけは、任務の重さと自身の後悔、そして誰にも理解されないであろう苦しみが凝縮された言葉と言えるでしょう。

「クソガキ!!!!!」作中初の激昂シーンが読者に与えた衝撃とは

これまで黄猿は、常に間延びした口調で本心を見せず、「どっちつかずの正義」を掲げる掴みどころのない人物として描かれてきました。

そんな彼が、涙を流しながら感情をむき出しにして激昂する姿は、ワンピースの作中で初めて描かれたものであり、多くの読者に大きな衝撃を与えました。

このシーンにより、黄猿がただの「仕事人」ではなく、深い葛藤と痛みを抱える一人の人間であることが明確になりました。

彼のキャラクターに深みが加わり、今後の動向がさらに注目されるきっかけとなったのです。

「もう休ませてくれ…」エッグヘッド編で黄猿が「かわいそう」と言われる理由

「傷ならある…深い傷が…」黄猿の心が折れた瞬間とは

このセリフは、親友ベガパンクにトドメを刺した後、巨大化したルフィによって軍艦まで投げ飛ばされた際に黄猿が漏らした言葉です。

物理的なダメージ以上に、自らの手で友の命を奪ったという事実が彼の精神を完全に打ち砕きました。

これまで任務として割り切り、私情を抑え込んできた彼の心が、ついに耐えきれなくなった瞬間でした。

戦意を完全に喪失し、「もう休ませてくれ」と懇願する姿は、彼の精神的疲弊が限界に達していることを物語っています。

親友ベガパンク、愛弟子・戦桃丸との辛すぎる対立

エッグヘッドでの任務は、黄猿にとって個人的に関わりの深い人物たちとの対立を意味していました。

若い頃からの友人であるベガパンクは暗殺の対象であり、我が子同然に育てた愛弟子の戦桃丸とは、島の入り口で刃を交えなければなりませんでした。

「本当は親友…と」と言葉を漏らしながらも戦桃丸を下し、複雑な表情でベガパンクを貫く姿は、任務と個人の感情の板挟みになる彼の苦悩を色濃く反映しています。

サターン聖の非道と板挟みになった「どっちつかずの正義」の限界

任務に同行した五老星ジェイガルシア・サターン聖は、くまやボニー親子に対して非人道的な言動を繰り返し、悪魔のような本性を露わにしました。

一方で、黄猿が抹殺すべき対象であるベガパンクは、人として真っ当な怒りをぶつけます。

この光景を目の当たりにした黄猿は、自身が遂行しようとしている「正義」とは一体何なのか、その無常さに打ちひしがれました。

組織の命令と個人の良心との間で、彼の掲げる「どっちつかずの正義」は限界を迎えていたのです。

人間らしい一面に同情の声

エッグヘッド編を通じて、黄猿の人間らしい弱さや葛藤が初めて詳細に描かれました。

飄々とした態度の裏で深く苦悩し、涙を流し、心が折れてしまう姿に、多くの読者から「かわいそう」「辛すぎる」といった同情の声が上がりました。

これまでの底知れない強キャラとしてのイメージが覆り、彼の今後の運命を案じる声が多く聞かれるようになっています。

「光の速さで…」黄猿は本当にルフィを助けた？SBSで明かされた真相

ギア5の時間切れで倒れたルフィに食事を渡したのは誰か

結論から言うと、ギア5の反動で動けなくなったルフィに食事を届けたのは、黄猿である可能性が極めて高いです。

作中では誰が届けたのか明確な描写はありませんでしたが、空腹で倒れていたルフィが次の瞬間には大量の食料を前にして満腹になっているという不思議なシーンがありました。

この謎について、多くの読者が考察を重ねていました。

作者がSBSで語った「光の速さで行われた」の真相とファンの反応

この謎は、単行本110巻の質問コーナー「SBS」で作者の尾田栄一郎先生によってほぼ解き明かされました。

読者からの「ルフィに食事を持ってきたのは誰？」という質問に対し、先生は「誰にも見られてはいけないので…目にも止まらぬ『光の速さ』で行われた様です」と回答しました。

「光の速さ」という言葉が強調されていることから、これは「ピカピカの実」の能力者である黄猿の行動を示唆していると解釈するのが自然です。

この回答を受け、ファンの間では驚きと共に、黄猿の行動の意図についての議論がさらに活発化しました。

なぜ黄猿は敵であるルフィを助けたのか？その動機を考察

黄猿の本来の任務は「ベガパンク全員の抹殺」と「パワープラント等の確保」であり、麦わらの一味の殲滅は最優先事項ではありませんでした。

彼がルフィを助けた理由は、自身の任務とは直接関係のないところで、かつて親交のあったボニーやくまを助けたいという私情があったからだと推測されます。

ルフィが再び戦えるようになれば、結果的にボニーたちが島から脱出できる可能性がわずかでも生まれます。

任務と良心の狭間で揺れ動く黄猿が、誰にも知られず、自身の立場を危うくしない範囲で取った、せめてもの抵抗だったのかもしれません。

黄猿は死亡した？今後の展開と裏切り・離反の可能性を考察

結論：エッグヘッド編で黄猿は死亡していない【現在の生存状況】

まず結論として、黄猿はエッグヘッド編で死亡していません。

ルフィとの戦闘で大ダメージを受け、精神的にも限界を迎えましたが、物語の最後には軍艦の上で立っており、サカズキとの通信に応じていました。

したがって、現在も生存していることは間違いありません。

なぜ黄猿の死亡説が噂されるのか？考えられる伏線を解説

黄猿の死亡説が囁かれる背景には、いくつかの伏線と考えられる要素があります。

一つは、映画『ONE PIECE FILM Z』で描かれた元教官ゼファーとの関係です。

かつての師であるゼファーに自らトドメを刺した黄猿の姿は、師弟関係の悲しい結末を印象付けました。

また、彼の部下である戦桃丸は昔話の「金太郎」がモチーフとされており、金太郎が仕えた源頼光は戦死するという物語があります。

「光」の名を持つ頼光と黄猿を重ね合わせ、同じような運命を辿るのではないかという考察が存在します。

海軍を裏切る可能性は？クザンとの対比から今後の行動を予想

エッグヘッドでの一件は、黄猿の世界政府や海軍に対する忠誠心を大きく揺るがした可能性があります。

同じく元海軍大将である同期のクザン（青雉）は、サカズキとの対立の末に海軍を去り、黒ひげ海賊団に身を寄せています。

親友を殺し、組織の非道な面を目の当たりにした黄猿が、クザンと同じように海軍を離反する、あるいは独自の行動を取る可能性は十分に考えられます。

彼の掲げる「どっちつかずの正義」が今後どのような形に変化していくのか、目が離せません。

黄猿の名言・プロフィール・声優まとめ

「捨てちゃいかんでしょう夢だけは…！」は言ってない？元ネタを解説

「捨てちゃいかんでしょう夢だけは…！」というセリフは、黄猿の名言としてインターネット上で広まっていますが、実は原作漫画やアニメ、映画の中で彼が言ったことは一度もありません。

このセリフの元ネタは、ファンが黄猿の声真似をして発言した動画が広まったものです。

非常にキャラクターのイメージに合っていたため、本編のセリフだと勘違いする人が続出しました。

「速度は重さ」「コワイねェ〜」黄猿の有名なセリフ一覧

黄猿には、彼の掴みどころのない性格を象徴するような有名なセリフが数多くあります。

• 「速度は…“重さ” “光”の速度で蹴られた事はあるかい」
• 「どいつもこいつも…“億”を超える様な輩は化け物じみていてコワイね～…」
• 「これは大問題だよォ」
• 「ん～～これは効くねェ～～～」
• 「みっともねェよな……もっと濃いのをかけて来るんだったよ サングラス」

これらのセリフは、彼の飄々とした態度と底知れない実力を同時に感じさせます。

黄猿（ボルサリーノ）の基本情報と能力「ピカピカの実」

黄猿のプロフィールと能力は以下の通りです。

項目	詳細
本名	ボルサリーノ
役職	海軍本部大将
出身地	北の海（ノースブルー）
年齢	58歳（新世界編）
身長	302cm
掲げる正義	どっちつかずの正義
悪魔の実	ピカピカの実（自然系ロギア）
能力	身体を光に変え、光速での移動やレーザー攻撃が可能

自然系の能力者として圧倒的な戦闘力を誇り、海軍の最高戦力の一人として君臨しています。

声優は誰？石塚運昇さんから置鮎龍太郎さんへの交代について

アニメで黄猿の声を担当している声優は、時期によって異なります。

初代声優は、石塚運昇さんでした。

渋く、味のある声で黄猿の飄々としたキャラクターを見事に表現し、多くのファンに愛されましたが、2018年に逝去されました。

その後、2代目として声優を引き継いだのが、置鮎龍太郎さんです。

アニメ第881話から担当しており、石塚さんが作り上げたイメージを尊重しつつ、新たな黄猿像を確立しています。

まとめ：疑う暇あんならよ 黄猿の全てを徹底解説