【ネタバレ】嫌がってる君が好きの最終回を考察!みことの死亡と結末の謎

『嫌がってるキミが好き』という漫画の最終回が、多くの読者の間で物議を醸しています。

「後味が悪い」「気持ち悪い」といった感想が飛び交う一方で、その衝撃的な結末に強く惹きつけられる人も少なくありません。

なぜ、ヒロインのみことは死亡という壮絶な最期を迎えたのでしょうか。

この記事では、『嫌がってるキミが好き』の最終回のあらすじをネタバレありで徹底解説し、多くの謎や「リンドウは枯れない」というタイトルの意味、そして作者が込めた意図まで深く考察していきます。

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目次

漫画『嫌がってるキミが好き』とは?まずはあらすじと登場人物を紹介

彼氏持ちのステータスが欲しい少女と歪んだ性癖を持つ少年の物語

『嫌がってるキミが好き』は、通信制高校に通う少女・白川みことと、同級生の少年・大槻まことの関係を描いた物語です。

自分に自信があるものの、周囲からは少し浮いている存在のみこと。

彼女は「彼氏持ち」というステータスに憧れており、好みではないまことからの告白を軽い気持ちで受け入れます。

しかし、まことには「相手が嫌がっている顔を見るのが好き」という非常に特殊な性癖がありました。

物語は、まことの歪んだ愛情表現にみことが振り回され、二人の関係が徐々に常軌を逸していく様子を描いています。

物語の鍵を握る主要キャラクターの関係性

この物語の中心には、歪な関係で結ばれた主要キャラクターたちが存在します。

  • 白川みこと:承認欲求が強く、空っぽな内面を持つヒロイン。当初はまことの行為に嫌悪感を示しますが、次第に被虐的な快感に目覚めていきます。
  • 大槻まこと:みことの「嫌がる顔」に性的興奮を覚える主人公。みことが快感を示すようになると、彼女への興味を失っていきます。
  • 安藤秀一:みことに興味を持つイケメンのハイスペック男子。しかし、彼もまたみことを通じて自身の加虐的な欲望に目覚めてしまいます。

彼らの歪んだ感情が交錯し、物語は予測不可能な悲劇的結末へと向かっていきます。

【ネタバレ】『嫌がってるキミが好き』最終回の衝撃的な結末を徹底解説

ヒロイン・みことは死亡する?壮絶な最期と顛末

結論から言うと、最終回でヒロインの白川みことは死亡します。

まことから一方的に別れを告げられたみことは、彼に与えられていた被虐的な快感を忘れられず、マッチングアプリで出会う男性たちに同じ行為を求めるようになります。

しかし、ある日出会った男との関係のもつれから、みことは激しい暴行の末に殺害されてしまうのです。

彼女の死は、後に「ホテル殺人現場の死体写真流出」というネットニュースとして、まことの同僚の目に留まることになります。

主人公・まことのその後と最後のシーンの意味

みことが殺害された頃、まことは工場で働き、平穏な日常を送っていました。

彼は同僚に「彼女はいますよ」「色々あって会えないがいつか会いにきてくれる」と、みことのことを過去の存在ではなく、現在の恋人として語ります。

物語のラストシーン、帰路につくまことの目の前に、セーラー服姿のみことの幻が現れます。

まことはその幻に「みことちゃん ずっと大好きだよ」と微笑みかけ、みことは彼を「嫌そうに見つめる」のです。

この場面は、まことにとっての理想、つまり「自分を永遠に嫌ってくれるみこと」が、彼の心の中で完成し、永遠に存在し続けることを示唆しています。

なぜ救いのないバッドエンドと言われるのか?

この物語が救いのないバッドエンドと言われるのは、登場人物の誰一人として幸せにならず、むしろ最悪の形で関係が清算されるからです。

みことは自身の歪んだ欲望の果てに命を落とし、まことは現実から目を背け、妄想の中で自身の歪んだ愛を成就させます。

読者がどこかに期待していたであろう、和解や更生、あるいは純粋な愛情といった要素は完全に排除され、ただただ歪んだ性癖とその結末だけが描かれている点が、本作を強烈なバッドエンドとして印象付けています。

最終回が「気持ち悪い」と物議を醸した理由を考察

最終話タイトル「リンドウは枯れない」に込められた意味とは?

最終話のタイトル「リンドウは枯れない」は、物語の結末を象徴する重要なキーワードです。

青いリンドウの花言葉には、「寂しい愛情」や「悲しんでいるあなたを愛する」といったものがあります。

これは、まさにみことの嫌がる顔や悲しむ姿にのみ愛情を感じる、まことの歪んだ価値観そのものを表しています。

そして「枯れない」という言葉は、まことの心の中で、彼の理想である「嫌がるみこと」の幻が永遠に生き続けることを暗示しており、彼の歪んだ愛が決して終わることのない呪いであることを示唆しているのです。

作者のあとがきから読み解く結末の本当の意図

作者の鬼山瑞樹先生は、単行本のあとがきでキャラクターたちの結末について言及しています。

それによると、みことは「中身がなく、主体性がない」キャラクターであり、だからこそ他者に振り回され、あのような最後を迎えてしまったとされています。

一方、まことは「自己中で芯がありすぎる」ため、空っぽなみことが都合の良かった存在でした。

そして、「まことの人生にみことという芯がいた、それだけ」であり、今後みことのような存在が現れれば、それがまた彼の芯になるだろうと語られています。

これは、二人の関係が恋愛ではなく、あくまで一時的な利害と性癖の一致に過ぎなかったという、非常にドライで客観的な視点を示しています。

読後感が最悪…それでも惹きつけられる作品の魅力

「気持ち悪い」「読後感が最悪」といった感想が多く見られる一方で、この作品が多くの読者を惹きつけているのも事実です。

その魅力は、人間の心の奥底にある倒錯した欲望や、承認欲求、依存といったテーマを一切ごまかさずに描き切った点にあるでしょう。

綺麗ごとでは済まされない人間の暗部を直視させる力があり、不快感と共に強烈なカタルシスを感じさせる稀有な作品と言えます。

怖いもの見たさで読み始めた読者が、いつの間にかその歪んだ世界の虜になってしまう魅力を持っているのです。

物語を理解する上で重要なキャラクターの心理と背景

まことの異常な愛情はどこから来た?「お兄さん」との関係性

まことの歪んだ性癖の根源には、彼が同居している「お兄さん(睦己)」の存在が大きく関わっています。

作中では、まことが幼少期から睦己に性的虐待や暴力といった異常な支配を受けていたことが示唆されています。

愛情を正常な形で学べなかったまことが、他者との関係において「加虐」という形でしか愛情を表現できなくなったのは、このお兄さんとの歪な関係が原因であると考えられます。

彼の行動は、受けた愛情の形を他者に再現している、悲しい連鎖の結果なのかもしれません。

もう一人の加害者・秀一が選ばなかった道とその後

物語には、まこととは別に、みことに加虐的な欲望を抱く安藤秀一というキャラクターが登場します。

読者の中には、最終的に被虐に目覚めたみことと、加虐願望を持つ秀一が結ばれていれば、ある種のハッピーエンドになったのではないかと考える人もいます。

しかし、物語はそうはなりませんでした。

秀一の存在は、みことの悲劇が単なる加害者と被害者の関係ではなく、まこととみことという特定の二人にしか成立しえない、極めてパーソナルで閉鎖的な関係性の果てにあったことを浮き彫りにしています。

まとめ:『嫌がってるキミが好き』の最終回から見える物語の核心

  • 『嫌がってるキミが好き』は、少女みことと歪んだ性癖を持つ少年まことの倒錯した関係を描く物語である
  • 最終回でヒロインのみことは、マッチングアプリで出会った男に殺害される
  • 主人公のまことは、みことが死んだ後も彼女の幻を見続け、歪んだ愛を心の中で完成させる
  • この結末は、一切の救いがない「バッドエンド」として多くの読者に衝撃を与えた
  • 最終話のタイトル「リンドウは枯れない」は、まことの歪んだ愛情が永遠に続くことを象徴している
  • 作者あとがきでは、二人の関係が恋愛ではなく一時的な依存関係に過ぎなかったことが示唆されている
  • 「気持ち悪い」という感想の一方で、人間の暗部を赤裸々に描く点が作品の魅力となっている
  • まことの異常性の背景には、「お兄さん」からの虐待という過去が関係している
  • 秀一の存在は、物語が単純なサディストとマゾヒストの話ではないことを示している
  • この物語の核心は、歪んだ愛情の果てにある救いのない結末と、断絶された人間関係の悲劇である
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