ワンピースがいよいよ最終章に突入し、その幕開けとなる「エッグヘッド編」が大きな話題を呼びました。
未来島で繰り広げられる物語は、これまでの伏線を回収しつつ、さらに大きな謎を提示する重要なエピソードです。
あまりにも情報量が多いため、結局何が起きたのか整理したいという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エッグヘッド編のあらすじから衝撃の結末、そして明かされた世界の真実について分かりやすく解説します。
物語の核心に迫るネタバレを含みますので、内容を把握して次のエルバフ編へ備えたい方はぜひ最後までご覧ください。
エッグヘッド編とは?漫画は何話から何話まで?
エッグヘッド編は、単行本105巻の第1061話から始まり、111巻収録予定の第1125話あたりでひと区切りとなる長編エピソードです。
ワノ国を出港したルフィたちが次に辿り着いたのは、500年後の未来と言われる科学の島「エッグヘッド」でした。
ここでは世界最大の頭脳を持つ天才科学者Dr.ベガパンクが登場し、物語は一気にSFミステリーの様相を呈します。
単なる冒険譚にとどまらず、世界政府の闇や空白の100年に関する情報が次々と明かされるのが最大の特徴です。
読者にとっては、長年の謎が解き明かされる興奮と、予想外の展開に驚愕する連続の章となりました。
エッグヘッド編のあらすじ【序盤〜中盤】
麦わらの一味とベガパンクの出会い
ルフィたちは航海中に巨大な暖水渦に巻き込まれ、そこでジュエリー・ボニーと出会います。
その後、巨大なサメのロボットに襲われながらも、未来島エッグヘッドへと上陸しました。
そこでルフィたちは、Dr.ベガパンクの分身(サテライト)であるリリスやアトラス、そして本体(ステラ)と遭遇します。
ベガパンクは自身の脳をパンクレコーズとして島に保管し、6人のサテライトと記憶を共有していることが判明しました。
さらに、この島にはかつて高度な文明を持った「ある王国」の技術が眠っていることや、空白の100年に関する仮説が語られます。
CP0の襲来とセラフィムの脅威
ベガパンクが禁忌とされる歴史の研究をしていることを察知した世界政府は、サイファーポール(CP0)にベガパンク抹殺を命じます。
かつての強敵であるロブ・ルッチやカク、そしてステューシーがエッグヘッドに侵入しました。
彼らは新型パシフィスタである「セラフィム」を率いて攻撃を開始します。
セラフィムは元王下七武海の幼少期の姿をしており、ルナーリア族の血統因子や悪魔の実の能力を持つ最強の人類です。
ルフィはギア5(ニカ)の姿で覚醒したルッチと激突し、圧倒的な力を見せつけました。
裏切り者の正体とヨークの野望
島内ではフロンティアドームの制御不能や、ベガパンク本体の失踪など不可解な事件が多発します。
内部に裏切り者がいることが確定し、疑心暗鬼の中で探索が進められました。
その正体は、ベガパンクのサテライトの一人である「欲(ヨーク)」でした。
ヨークは「天竜人になること」と「唯一のベガパンクになること」を目論み、世界政府に情報をリークしていたのです。
彼女はセラフィムを操り、本体や他のサテライト、さらにはCP0さえも陥れようと画策していました。
バーソロミュー・くまとボニーの悲しき過去
エッグヘッド編の裏の主役とも言えるのが、バーソロミュー・くまとその娘ボニーです。
ボニーは父くまを元に戻すためベガパンクを追っていましたが、研究所内で父の記憶の塊に触れることになります。
そこで明かされたのは、くまがバッカニア族という絶滅種族の生き残りであり、生まれながらに奴隷階級として虐げられてきた壮絶な過去でした。
くまは最愛の女性ジニーを天竜人に奪われ、彼女が病(青玉鱗)に侵されて捨てられた後、彼女が遺した娘ボニーを男手一つで育て上げました。
しかしボニーも同じ病を発症し、彼女を救うためにくまはベガパンクと取引を行い、自我を失う改造手術を受け入れてパシフィスタとなったのです。
すべては娘の命と未来を守るための、愛ゆえの自己犠牲でした。
五老星の集結と世界への配信
事態を重く見た世界政府は、バスターコールを超える規模の軍艦をエッグヘッドに集結させます。
そこには海軍大将黄猿だけでなく、最高権力者である五老星の一人、ジェイガルシア・サターン聖も乗船していました。
さらに、ベガパンクの放送を阻止するために、魔法陣のような能力を使って他の五老星全員がエッグヘッドに召喚されます。
彼らは不気味な妖怪のような姿に変身し、不死身に近い再生能力でルフィたちを追い詰めました。
この絶望的な状況下で、ベガパンクの死をトリガーとして、全世界に向けた「世界の真実」の配信が始まります。
衝撃の結末と明かされた世界の真実
ベガパンクが告げた「世界は海に沈む」
ベガパンクの配信で最も世界を震撼させたのは、「この世界は海に沈む」という事実でした。
彼は、かつて存在した巨大な王国と20の連合国(現在の世界政府)との間で起きた戦いにより、海面が200メートル上昇したことを明かします。
そして、古代兵器がいまだに存在し、それらが再び使われれば世界が沈没することを示唆しました。
ルルシア王国を消滅させた「マザーフレイム」というエネルギー兵器が、その引き金になり得ると警告したのです。
鉄の巨人エメトとジョイボーイの覇気
五老星の猛攻からルフィたちを逃がすため、かつてマリージョアを襲撃した伝説の鉄の巨人「エメト」が再起動します。
エメトはルフィのニカの姿にかつての相棒ジョイボーイを重ね、ルフィを守るために戦いました。
そして最後の切り札として、体内に封印されていた「ジョイボーイの最大級の覇気」を解放します。
この規格外の覇気によって五老星たちの変身は強制的に解かれ、彼らはマリージョアへと押し返されました。
サターン聖の死と新たな五老星
ルフィたちが巨兵海賊団と共にエルバフへ向けて脱出した後、エッグヘッドにはサターン聖だけが残されました。
任務に失敗し、ジョイボーイを逃したサターン聖に対し、影の支配者であるイム様は見切りをつけます。
サターン聖は突如として黒い炎に包まれ、急速に老化して白骨化し、死亡するという衝撃的な最期を遂げました。
そして、サターン聖の後任として、神の騎士団最高司令官であるフィガーランド・ガーリング聖が新たな五老星(科学防衛武神)に任命されるという波乱の展開で幕を閉じます。
まとめ:エッグヘッド編は最終決戦への狼煙
エッグヘッド編は、ルフィたちが「四皇」としての格を見せつけた戦いであると同時に、世界の秘密が一気に噴出した転換点でした。
ベガパンクの配信により、ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)を手に入れた者が世界の運命を握ることが公然の事実となります。
これにより、海賊、海軍、革命軍、そして世界政府による「ワンピース争奪戦」が本格化することになりました。
サターン聖の死とガーリング聖の加入により、世界政府側の動きもより過激になることが予想されます。
次なる舞台は、巨人族の住む「エルバフ」。
シャンクスやキッドの動向、そして火ノ傷の男など、残された伏線がどのように回収されていくのか、今後の展開から目が離せません。

