ハンターハンター レツの正体は人形?映画限定キャラの真実を解説

劇場版ハンターハンター「緋色の幻影」に登場するレツというキャラクターをご存知でしょうか。

映画を観た多くのファンが「レツの正体は何なのか」「なぜ男装していたのか」「原作に登場するキャラクターなのか」といった疑問を抱いています。

レツは映画オリジナルキャラクターでありながら、物語の核心に深く関わる重要な存在です。

この記事では、レツの正体や背景設定、キルアとの関係性、そしてファンからの評価まで、気になるポイントをすべて解説していきます。

映画を観る前の予習として、あるいは観た後の理解を深めるための参考として、ぜひ最後までお読みください。

目次

レツとは何者?基本プロフィールと登場作品

レツは劇場版ハンターハンターに登場する映画オリジナルキャラクターです。

旅をしながら人形劇を披露する人形師として描かれており、物語のキーパーソンとして重要な役割を担っています。

ここでは、レツの基本情報と登場作品について詳しく見ていきましょう。

レツが登場する映画「緋色の幻影」の概要

レツが登場するのは、2013年1月12日に公開された「劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」です。

この映画は漫画「HUNTER×HUNTER」初の劇場作品であり、日本テレビ放送網開局60周年記念作品として制作されました。

物語の中心となるのは、クルタ族の生き残りであるクラピカの復讐劇です。

クラピカが何者かに緋の目を奪われるところから物語が始まり、ゴン、キルア、レオリオの4人が事件の真相を追っていきます。

興行収入は12.1億円を記録し、公開初週には映画観客動員ランキング1位を獲得しました。

原作者である冨樫義博の約10年前の未公開ネームをベースに制作されており、原作ファンからも注目を集めた作品となっています。

旅する人形師として描かれるレツの外見と性格

レツは金髪のロングヘアとターコイズブルーの目を持つ少女です。

ただし、物語の序盤では男装しており、帽子の下に長い髪を隠した少年のような姿で登場します。

服装は水色のオーバーオールに青い手袋、黄色いスニーカーという出で立ちで、一見すると少年にしか見えません。

性格は明るく親しみやすい一方で、キルアと言い合いになる場面では負けん気の強さも見せています。

ゴンとキルアの友情を羨ましく思っており、「二人の関係が羨ましい」と素直に口にする場面もありました。

手作りの人形を「親友」と呼ぶなど、孤独な旅の中で人形に深い愛着を持っている様子が描かれています。

声優は平野綾が担当

レツの声を担当したのは、人気声優の平野綾さんです。

平野綾さんは「涼宮ハルヒの憂鬱」の涼宮ハルヒ役や「DEATH NOTE」の弥海砂役など、数々の人気作品で主要キャラクターを演じてきた実力派声優として知られています。

映画公開に際しては、ゴン役の潘めぐみさん、キルア役の伊瀬茉莉也さんと共に特別ユニットを結成し、劇中歌を担当するなど積極的なプロモーション活動も行われました。

平野綾さんは公開前のイベントにも参加し、ジャンプフェスタ2013では会場を探索しながら読者に状況を解説する様子をブログで発信するなど、作品への思い入れの深さを見せていました。

レツの正体は人形だった?衝撃の真実を解説

映画の核心に迫る最大の謎、それがレツの正体です。

物語が進むにつれて明らかになるレツの真実は、多くの視聴者に衝撃を与えました。

ここからはネタバレを含む内容となりますので、未視聴の方はご注意ください。

レツはオモカゲの妹であり念能力で蘇った人形

レツの正体は、映画の敵役であるオモカゲの妹です。

しかし、作中に登場するレツは生身の人間ではありません。

オモカゲの念能力によって作り出された「生きた人形」なのです。

オモカゲは元幻影旅団のNo.4であり、現在ヒソカが所属するポジションの前任者にあたります。

人形を作り出し、それに魂を宿らせる特殊な念能力を持っており、死亡した妹レツを人形として蘇らせました。

レツは自分が人形であることを自覚しており、「本当の生」とは何かを常に考え続けているキャラクターとして描かれています。

本来のレツが死亡した経緯と兄の実験

本来のレツは、兄オモカゲの人形作りの実験によって命を落としました。

オモカゲは完璧な人形を作るために様々な実験を重ねており、その過程で妹を犠牲にしてしまったのです。

映画内のフラッシュバックシーンでは、オモカゲの工房でレツの姿をした人形の横に、目を失い倒れているレツの姿が映し出されます。

オモカゲ自身も「目を移植する技術を完成させる前にレツを実験台にしてしまった」と語っており、妹の目は実験の過程で失われてしまいました。

この悲劇的な過去が、オモカゲが「妹に相応しい目」を探し求める動機となっています。

レツの目は兄オモカゲから借りたものだった

作中でレツが持っているターコイズブルーの目は、実は兄オモカゲから借りているものです。

本来のレツの目は実験時に失われており、人形として蘇った後はオモカゲの目を使用していました。

物語終盤でオモカゲはレツから目を取り戻し、ゴンたちとの対決に臨みます。

目を失ったレツは一時的に視力を失った状態となりますが、それでも兄の暴走を止めようと行動を起こすのです。

この設定は、オモカゲが様々な人物から目を奪おうとする動機とも深く結びついています。

クラピカの緋の目やゴンの目を狙ったのも、すべては妹レツに相応しい目を見つけるためだったのです。

レツはなぜ男装していた?性別が女性だった理由

レツが最初から女性として登場しなかった理由は、多くの視聴者が疑問に感じるポイントです。

男装設定には物語上の意味があり、キルアとの印象的なシーンにもつながっていきます。

一人旅の危険から身を守るための男装設定

レツが男装していた理由は、一人で旅をする女性は危険だからです。

作中でレツ自身が「女性が一人で旅をするのは危ないから、いつも男の子のふりをしている」と説明しています。

この設定は、ハンターハンターの世界観における治安の悪さや、女性が一人で行動することのリスクを反映したものと言えるでしょう。

人形師として各地を巡りながら生計を立てているレツにとって、身を守るための合理的な選択だったのです。

ただし、この男装設定に対しては「必要性が薄い」「最初から女性キャラとして登場させるべきだった」という批判的な意見も存在します。

キルアに正体がバレた胸を押されるシーン

レツの性別が明らかになるのは、キルアとの口論がきっかけでした。

ゴンと親しげに話すレツに嫉妬したキルアが、怒りにまかせてレツを突き飛ばした際に胸に触れてしまいます。

その瞬間、キルアはレツが女性であることに気づき、「お前、女か?」と問いかけるのです。

ゴンはこの展開に驚きますが、レツは否定せずに自分が女性であることを認めました。

このシーンは小説版ではカットされており、映画と小説で描写が異なる部分となっています。

一部のファンからは「キルアの力で一般人を突き飛ばしたら大怪我するはず」という指摘もあり、議論を呼んだシーンでもあります。

ゴシックロリータ姿に変わった後の展開

男装姿の服が破損した後、レツは赤と黒のゴシックロリータドレスに着替えます。

ゴンとキルアが洋服店「Heavens Angels」でレツの服を買う場面では、店員から「まるで磁器人形のよう」と評されるシーンがありました。

この言葉にレツは複雑な表情を見せており、自分が実際に人形であることへの苦悩がにじみ出ています。

ゴシックロリータ姿になってからは、レツの雰囲気も大きく変化しました。

少年風の活発なイメージから、どこか儚げで神秘的な印象へと変わり、物語終盤に向けての伏線となっています。

レツとキルアの対比が映画の重要テーマ

緋色の幻影において、レツとキルアの関係性は単なるサブプロットではありません。

二人の境遇の類似性は、映画全体を貫く重要なテーマとして機能しています。

オモカゲの人形レツとイルミの人形キルア

レツとキルアには、共通する境遇があります。

レツはオモカゲによって作られた人形であり、必要に応じて兄に操られる存在です。

一方、キルアもまた兄イルミによって頭に針を埋め込まれ、精神的に支配されています。

原作でキルアは「イルミの人形」として描かれており、自分の意思で行動できない場面が多々ありました。

映画ではこの設定を活かし、レツという「物理的な人形」とキルアという「精神的な人形」を対比させています。

二人とも兄という存在に支配され、自分の意思で生きることができない点で共通しているのです。

支配からの解放という共通のテーマ

映画のテーマの一つは「支配からの解放」です。

レツは兄オモカゲの支配から逃れ、自分の意思で行動することを望んでいました。

キルアもまたイルミの洗脳から解放され、本当の自分を取り戻すことを願っています。

物語終盤でレツは自らの意思で兄に刃を向け、支配からの解放を果たしました。

この行動は、キルアにとっても大きな影響を与えるものとなっています。

ただし、キルアがイルミの針を完全に克服するのは原作のキメラアント編であり、映画では完全な解決には至りませんでした。

キルアがレツに嫉妬した理由と友情の描写

キルアがレツに対して敵意を示した背景には、ゴンとの友情への強い執着があります。

キルアにとって「友達」という存在は特別なものであり、ゴンが簡単にレツを「友達」と紹介したことに戸惑いを感じたのです。

キルア役の伊瀬茉莉也さんも「キルアにとって友達は特別な存在なので、ゴンが簡単にレツを友達と紹介したことに戸惑った」とコメントしています。

この三角関係的な構図は、映画のドラマ性を高める要素として機能しました。

物語が進むにつれてキルアとレツは和解し、協力して困難に立ち向かうようになります。

最終的にキルアはレツを助けようとする姿を見せており、二人の関係性の変化も映画の見どころの一つとなっています。

映画でのレツの結末と最後のシーン

レツの物語は、感動的かつ悲劇的な結末を迎えます。

映画のクライマックスで描かれるレツの選択と最期は、多くの視聴者の心に残る場面となりました。

兄オモカゲを刺した理由と最期の言葉

物語の終盤、クラピカとキルアがオモカゲにとどめを刺そうとした瞬間、レツが背後から兄を刺します。

この行動の理由について、レツは「もし自分が生きていたなら、そうしてほしかったから」と語りました。

オモカゲは最期の瞬間、なぜ妹が自分を殺したのかを問いかけます。

レツは「あなたは神の人形師なんかじゃない」と告げ、兄を抱きしめながら見送りました。

この場面は、歪んだ愛情に縛られていた兄妹の解放を象徴するシーンとして描かれています。

オモカゲは妹を愛するがゆえに暴走し、レツはその愛情から兄を解放するために自らの手で終わりを告げたのです。

燃える建物の中で消滅したレツの運命

オモカゲの死後、アジトは炎に包まれていきます。

レツは玉座に座り、兄の亡骸を抱えたまま、燃え盛る建物の中に留まることを選びました。

ゴンたちに向かって「ありがとう、これで本当の生を生きられる」と告げるレツ。

キルアは助けようと駆け寄ろうとしますが、ゴンに制止されます。

レツは「人形としてではなく、人々の記憶の中で生き続ける」という選択をしたのです。

建物が崩壊し、レツは兄と共にこの世を去りました。

人形として蘇った少女が、最後に自分の意思で選んだ結末でした。

ゴンへの好意はあったのか?

作中ではレツがゴンに好意を抱いていたことが示唆されています。

オモカゲが「お前はゴンのことが好きなのか」と皮肉を込めて問いかけた際、レツは何も答えませんでした。

また、ゴンの優しさに触れて頬を赤らめるシーンも複数存在します。

レツにとってゴンは、初めて対等な友人として接してくれた存在でした。

人形として生きてきた彼女にとって、ゴンの真っ直ぐな優しさは特別なものだったのでしょう。

ただし、恋愛感情として明確に描かれているわけではなく、友情と憧れの中間のような感情として解釈することもできます。

レツは原作漫画に登場する?よくある疑問まとめ

レツについて調べると、様々な疑問が浮かんでくるものです。

ここでは、ファンからよく寄せられる質問に回答していきます。

レツは映画オリジナルキャラで原作には未登場

レツは完全な映画オリジナルキャラクターです。

原作漫画「HUNTER×HUNTER」には一切登場しません。

海外のファンコミュニティでも「レツは原作のどこに出てくるの?」という質問がよく投稿されていますが、答えは「映画のみ」となります。

同様に、敵役のオモカゲも映画オリジナルキャラクターです。

ただし、映画の設定は原作者・冨樫義博の未公開ネームをベースにしているため、完全なオリジナルストーリーというわけではありません。

原作の世界観を拡張する形で、映画独自のキャラクターが創造されました。

レツは念能力を使えるのか?

レツは念能力を使用することができます。

作中では、自分の人形を意のままに操る「Soul Doll」という能力を見せています。

この能力を使って、イルミの姿をした人形を作り出す場面もありました。

兄オモカゲと同様に、特質系の念能力者である可能性が高いと考えられています。

ただし、戦闘能力は低く、ゴンやキルアのように敵と直接戦う場面はほとんどありません。

あくまで人形を操ることに特化した能力であり、バトル向きではないのです。

冨樫義博の未公開ネームが元になった設定

映画「緋色の幻影」は、当初は完全オリジナルストーリーとして制作される予定でした。

しかし、後に原作者・冨樫義博の約10年前の未公開ネームをベースにすることが発表されます。

このネームには、幻影旅団の元メンバーであるオモカゲの存在や、クラピカの過去に関するエピソードが含まれていたと言われています。

劇場パンフレットの裏表紙には、冨樫義博が描き下ろしたオモカゲのイラストが掲載されました。

原作者が直接関わった設定であることから、映画オリジナルでありながらも一定の正統性を持つ作品として位置づけられています。

レツに対するファンの評価と賛否両論

レツというキャラクターに対する評価は、ファンの間で大きく分かれています。

肯定的な意見と批判的な意見、両方の視点から見ていきましょう。

批判意見:ヒロインとしての魅力がないという声

レツに対する批判で最も多いのは「ヒロインとしての魅力が薄い」という意見です。

HUNTER×HUNTERには、ビスケ、センリツ、マチ、ネフェルピトーなど、個性的で魅力的な女性キャラクターが多数登場します。

それらと比較すると、レツは「弱そうに見えて実際に弱い」「戦闘能力がない」「意外性がない」と評されることがあります。

また、「ラスボスの関係者だと予想がついた」「裏切り展開が読めた」という指摘も見られました。

敵でも味方でもない微妙な立ち位置が、キャラクターとしての印象を曖昧にしているという批評もあります。

肯定意見:キルアとの対比が効果的という評価

一方で、レツの存在意義を評価する声も存在します。

特に「イルミの人形であるキルアとの対比として効果的」という意見は多く見られました。

オモカゲに操られる人形としてのレツと、イルミに支配されるキルアの構図は、映画のテーマを深める役割を果たしています。

最終的に自らの意思で兄を止めたレツの行動は、キルアの成長を促す触媒として機能したとも言えるでしょう。

また、ゴンとレツの友情にキルアが嫉妬するという構図を「女の子のキュンポイント」と評する声もありました。

男装設定への賛否と小説版との違い

男装設定については「意味がわからない」「最初から女性として出すべき」という批判が目立ちます。

「男の娘キャラかクラピカのような性別不明キャラにした方が人気が出たのでは」という意見も見られました。

興味深いのは、映画と小説版で描写が異なる点です。

映画でキルアがレツを突き飛ばすシーンは、小説版ではカットされています。

小説版の方がキルアの行動に違和感が少ないと評価するファンもおり、メディアによって印象が変わるキャラクターと言えるでしょう。

映画「緋色の幻影」を見る前に知っておきたいこと

映画を最大限に楽しむためには、いくつかの予備知識があると便利です。

視聴のタイミングや注意点について解説します。

視聴推奨タイミングはヨークシン編の後

映画「緋色の幻影」を観るベストなタイミングは、アニメのヨークシン編を視聴した後です。

映画には幻影旅団のメンバーが多数登場し、クラピカと旅団の因縁が物語の軸となっています。

ヨークシン編を知らないまま観ると、キャラクターの関係性や設定を理解しづらい部分があるでしょう。

逆に言えば、ヨークシン編まで視聴していれば、予備知識として十分です。

グリードアイランド編やキメラアント編の内容は、映画の理解に必須ではありません。

原作との矛盾点と注意すべきポイント

映画オリジナル作品であるため、原作との矛盾点がいくつか指摘されています。

最も多い批判は「人形の強さ設定がおかしい」というものです。

オモカゲの能力で作られた人形は「本人と互角の力を持つ」とされていますが、イルミの人形がゴンとキルアに倒されたり、クロロの人形がヒソカに瞬殺されたりする場面があります。

また、キルアの性格が原作と異なるという指摘も多く見られました。

特にレツを突き飛ばすシーンは「原作のキルアならそんなことはしない」と批判されています。

これらの点を踏まえた上で、映画オリジナル作品として楽しむ姿勢が大切です。

もう一つの映画「ラストミッション」との違い

劇場版HUNTER×HUNTERは2作品存在します。

1作目が「緋色の幻影」、2作目が「The LAST MISSION」です。

「緋色の幻影」は幻影旅団とクラピカの因縁を中心に、レツとオモカゲという新キャラクターが登場する物語となっています。

一方「The LAST MISSION」は、ハンター協会の闇の歴史に焦点を当てた作品です。

興行収入は「緋色の幻影」が12.1億円、「The LAST MISSION」が8.5億円と、1作目の方が好成績を収めました。

どちらを先に観ても問題ありませんが、公開順に視聴することをおすすめします。

まとめ:ハンターハンター レツの正体を振り返る

  • レツは劇場版「緋色の幻影」に登場する映画オリジナルキャラクターである
  • 正体は敵役オモカゲの妹であり、念能力で蘇った「生きた人形」である
  • 本来のレツは兄の人形作り実験の過程で死亡している
  • 作中のレツの目は兄オモカゲから借りたものである
  • 男装していた理由は一人旅をする女性が危険だからである
  • キルアに胸を押されたことで女性であることが発覚した
  • レツとキルアは「兄に支配される人形」という共通点を持つ
  • 物語終盤でレツは自らの意思で兄オモカゲを刺し、支配から解放された
  • 燃える建物の中で兄と共に消滅し、人々の記憶の中で生きることを選んだ
  • ファンからの評価は賛否両論であり、キルアとの対比を評価する声と魅力が薄いという批判が存在する
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