クラピカの緋の目回収はどこまで進んだ?全経緯と残る最後の壁

『HUNTER×HUNTER』の物語において、クラピカによる緋の目の回収は最も重要なストーリーラインのひとつです。

幻影旅団に同胞を皆殺しにされ、一族の証である緋の眼を奪われたクラピカは、復讐と奪還を誓いハンターの道へ進みました。

しかし、回収の過程ではオークションで偽物を掴まされるリスクや、寿命を削る能力の代償、そして最後の所有者であるツェリードニヒという最凶の壁が立ちはだかっています。

この記事では、緋の目が奪われた経緯から回収の全容、残りのターゲット、そして今後の展開予想まで、時系列に沿って網羅的に解説していきます。

長期休載を経て連載が進む本作の最新情報も踏まえ、クラピカの壮絶な旅路を改めて整理していきましょう。

目次

緋の目とは?クルタ族だけが持つ世界七大美色の瞳

緋の目とは、少数民族クルタ族の人間が感情の昂りによって瞳を緋色に変化させる特異体質のことです。

死亡時に緋の眼の状態であれば、腐敗するまで永遠にその赤い輝きを保ち続けるという性質を持っています。

この美しさは「世界七大美色」のひとつに数えられるほどで、人体収集家の間では天文学的な価格で取引されてきました。

実際にヨークシンシティのオークションでは、緋の眼ひとつに対して29億ジェニーという破格の値がついた実績があります。

クルタ族は普段、黒いカラーコンタクトを装着して緋の目の発現を隠していました。

外界との接触を極力避け、人里離れた山奥でひっそりと暮らしていたのも、この特異体質を狙われることへの警戒からだったと考えられます。

しかし、世界七大美色としての価値に目をつけた者たちの手が、やがてクルタ族の集落に伸びることになるのです。

クルタ族が虐殺され緋の目が奪われた悲劇の全容

クルタ族の悲劇は、盗賊集団「幻影旅団」による集落襲撃によって引き起こされました。

0巻「クラピカ追憶編」の記述によれば、クルタ族はクラピカを含めて129人という少数民族でした。

幻影旅団は、緋の眼の色が怒りや悲しみによってより鮮やかになる性質を利用し、クルタ族の人々を凄惨な拷問にかけた上で殺害しています。

首を落とし、眼球をくり抜くという残虐な手口で緋の目を収奪したのです。

死体のそばには流星街の復讐メッセージが残されており、この事件は旅団の犯行として広く認知されています。

偶然にも村を離れていたクラピカだけが唯一の生き残りとなり、幻影旅団への復讐と仲間の眼の奪還を人生の目的として掲げるようになりました。

この虐殺事件こそが、クラピカによる緋の目回収の旅の原点です。

虐殺の裏に隠された真相の可能性

近年の連載で明らかになった情報により、クルタ族虐殺の背景は当初の認識よりも複雑である可能性が浮上しています。

第395話付近の描写で、0巻に登場した旅の女性「シーラ」が流星街の出身であり、幻影旅団の結成メンバーと深い関係を持っていたことがほぼ確実視されるようになりました。

クルタ族の虐殺を最初に「発見した」のも、森に迷い込んだ旅の女性とされており、これがシーラを指しているという見方が広く支持されています。

さらに、クルタ族が緋の目の発現を抑える目薬の研究のために流星街から人を攫っていた可能性も示唆されています。

もしこれが事実であれば、旅団による襲撃は単なる金銭目的ではなく、流星街への報復という側面を持っていたことになります。

加えて、カキン帝国第4王子ツェリードニヒが虐殺の依頼者だったのではないかという説も根強く、真相は未だ物語の最大の謎のひとつです。

クラピカが緋の目を回収するために歩んだ道のり

クラピカの緋の目回収は、綿密な計画と大きな犠牲の上に成り立っています。

ハンター試験に合格した後、クラピカはまず念能力を習得し、幻影旅団との戦闘に備えました。

具現化系の能力者として右手に5本の鎖を具現化し、それぞれに異なる能力を付与するという高度な戦闘スタイルを構築しています。

緋の目の回収にあたっては、闇市場に流通する情報を掴むためにマフィア組織「ノストラードファミリー」の用心棒として潜入するという大胆な手段を選びました。

ヨークシンシティ編での最初の回収と挫折

ヨークシンシティのオークションは、クラピカにとって最初の大きな回収チャンスでした。

ノストラードファミリーのボスの娘であるネオンが人体収集家であり、オークションに出品される緋の眼を狙っていたため、クラピカは護衛の立場を利用して接近を図ります。

しかし、ここで大きな障害が立ちはだかりました。

幻影旅団がオークション会場の品物を丸ごと強奪し、団員コルトピの念能力「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」で精巧な偽物を作成してオークションに戻したのです。

つまり、ネオンがオークションで落札した緋の眼は偽物であり、本物は旅団の手に渡っていました。

コルトピのコピー品は24時間で消滅するため、ネオンの元に残ったものも一時的な幻に過ぎなかったことになります。

ただし、後にクラピカがノストラードファミリーの実質的なボスに昇格した過程で、「マフィアの娘」経由の緋の眼を自身のコレクションに含めたと語っていることから、最終的には本物を別ルートで確保したとみられています。

ノストラードファミリーのボスとしての活動

ヨークシンシティ編の後、クラピカは地道な活動を続けました。

ゴンたちがグリードアイランド編やキメラアント編を経験している裏側で、クラピカはノストラードファミリーの実質的なリーダーとして組織を運営しています。

賭博と用心棒業という合法的な活動で資金を確保しつつ、構成員のネットワークを活用して緋の眼の所在を突き止め、ひとつひとつ回収を重ねていきました。

クラピカ自身が「脅し、すかし」ながら仲間の眼を取り戻してきたと語っており、交渉だけでは済まない後ろ暗い手段も用いたことが作中で仄めかされています。

マフィア組織を利用するという選択は、闇市場での情報収集と資金力の両面で緋の眼の回収を可能にした反面、クラピカ自身を裏社会に深く沈めることにもなりました。

クラピカが回収した緋の目の所有者リストと謎の塾講師

第339話から第344話にかけて、クラピカが暗黒大陸編開始までに回収を完了した緋の眼の元所有者の肩書きが明かされています。

所有者の肩書き 補足
マフィアの娘 ネオン=ノストラードと推定される
投資家 富裕層の個人コレクター
芸術家 美的価値から収集したとみられる
企業役員 社会的地位のある人物
資産家 億単位の資金力を持つ人物
政治家 権力層の人体収集家
弁護士 高額所得の専門職
医師 同上
音楽家 芸術関連の富裕層
牧師 宗教関係者
教祖 同上
詐欺師 違法な手段で入手した可能性
塾講師 職業と購入価格の不釣り合いが謎

この13種の肩書きの中で、読者の間で最も議論を呼んでいるのが「塾講師」の存在です。

緋の眼は1対で数億ジェニーという価格帯で取引されており、一般的な教育職の収入では到底手が届きません。

マフィアの娘や資産家、政治家といった他の所有者が軒並み富裕層であることを考えると、塾講師だけが明らかに異質です。

この不自然さから、塾講師は単なる職業名ではなく何らかの裏の顔を持つ人物であるか、あるいは今後の伏線として意図的に配置された存在ではないかと一般的に考えられています。

回収した緋の眼について、クラピカはすべて手厚く献花して弔っており、仲間の遺品として丁重に扱っている様子が描かれています。

現存する緋の目は全部で36対?総数をめぐる議論

作中で「現存する緋の眼は36対」とされていますが、この数字にはいくつかの疑問が存在します。

0巻によればクルタ族の総人数はクラピカを含めて129人であり、クラピカ本人を除くと128人分の眼が奪われた計算になります。

しかし、128対ではなく36対と記されていることから、両者の整合性について様々な解釈がなされています。

ひとつは、36対という数字が「闇市場に流通が確認されている数」であり、残りは行方不明または旅団やツェリードニヒが未公開で保管しているという説です。

もうひとつは、全員の眼球が必ずしも良好な状態で保存されたわけではなく、商品価値のある状態で現存しているのが36対に限られるという解釈です。

いずれにしても、作中でこの数字の根拠は明確に説明されておらず、今後の展開で真相が明かされる可能性が残されています。

最後の壁・ツェリードニヒが所持する緋の眼の特殊性

クラピカにとって最後にして最大のターゲットが、カキン帝国第4王子ツェリードニヒ=ホイコーロです。

ツェリードニヒは単なるコレクターではなく「アーティスト」を自称する人物であり、人体収集に対して異常なまでの執着を見せています。

通常の収集家が眼球のみを保管するのに対し、ツェリードニヒは頭部ごと保存するという手法を取っていることが扉絵で描写されました。

この頭部がクラピカの幼馴染パイロのものではないかという推測は、読者の間で広く共有されています。

パイロはクラピカ追憶編でクラピカの親友として登場した人物であり、目と足が不自由でありながらもクラピカを支え続けた温厚な少年でした。

もしツェリードニヒがパイロの頭部を所持しているならば、クラピカにとって最も感情を揺さぶられる対決となることは間違いありません。

ツェリードニヒの念の才能がもたらす絶望的な戦力差

ツェリードニヒは念を習得して日が浅いにもかかわらず、作中で最も危険な念能力者のひとりとして描かれています。

念の修行を始めてわずかな期間で「刹那の10秒」と呼ばれる未来予知に近い能力を発現させており、念の才能においては歴代キャラクターの中でも突出した存在です。

さらに王位継承戦では守護霊獣の加護も受けており、クラピカが直接攻撃を仕掛けることは極めて困難な状況にあります。

クラピカの最強の拘束技である「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」は、幻影旅団以外に使用すると自身が死亡するという制約が課されているため、ツェリードニヒには使えません。

この戦力差をどのように克服するかが、緋の目回収の最終局面における最大の焦点となっています。

第406話で注目されたコレクションの違和感

2024年に掲載された第406話では、ツェリードニヒの緋の眼コレクションが改めて描写され、その内容に「違和感がある」として大きな話題となりました。

具体的な違和感の内容については読者間で複数の説が飛び交っていますが、ツェリードニヒが緋の眼を単に美術品として収集しているのではなく、クルタ族虐殺そのものに何らかの形で関与していたことを示唆する描写ではないかという見方が有力です。

クロロが緋の目を狙った「本当の理由」がツェリードニヒとの取引に基づくものだったという考察も、第410話時点で活発に議論されています。

エンペラータイムの代償とクラピカの残り寿命問題

クラピカの切り札である「絶対時間(エンペラータイム)」は、緋の眼発動時にのみ使用できる特質系能力です。

通常は具現化系であるクラピカの念系統が特質系に変化し、全系統の念能力を100%の精度で使用可能になるという破格の効果を持っています。

しかし、その代償は極めて重大です。

発動中は1秒につき1時間の寿命が縮むという制約があり、これは通常の3,600倍の速度で死に近づくことを意味します。

使用時間 喪失する寿命
1分間 60時間(2.5日)
1時間 3,600時間(150日)
24時間 86,400時間(約10年)

仮にクラピカの残り寿命が60年以上あったとしても、エンペラータイムを連続使用した場合、わずか6日余りで命が尽きる計算になります。

作中でクラピカがこれまでにどれだけの時間エンペラータイムを使用したかは明確に示されていませんが、ヨークシン編から暗黒大陸編にかけて複数回の使用が確認されており、相当量の寿命が既に失われているとみられます。

ツェリードニヒとの最終対決でエンペラータイムを使用すれば、さらに大幅な寿命の消耗が避けられません。

この問題に対する救済策として、B・W1号で医療チームに所属するレオリオの存在が伏線になっているという指摘が一般的になされています。

暗黒大陸編でクラピカが直面する複数のミッション

暗黒大陸編においてクラピカは、緋の目の回収だけでなく複数の目的を同時に遂行しなければならない状況に置かれています。

B・W(ブラックホエール)1号に乗り込んだクラピカは、表向きには第14王子ワブルの護衛という立場を取っています。

ワブルはまだ赤ん坊であり、その母オイトとともに王位継承戦という殺し合いに巻き込まれている無力な存在です。

クラピカはワブルとオイトを王位継承戦から脱出させると同時に、ツェリードニヒへの接触を図るという二重の任務を背負っています。

王位継承戦はカキン帝国の14人の王子が最後の1人になるまで争うバトルロイヤル形式であり、各王子には念獣(守護霊獣)が与えられています。

第1層の王族エリアでは各王子の陣営による駆け引きが展開され、下層では幻影旅団とヒソカの死闘が並行して進行中です。

これら複数のストーリーラインが交差する中で、クラピカは自身の寿命をすり減らしながらも、最後の緋の眼へと手を伸ばそうとしています。

連載の最新動向と緋の目回収ストーリーの今後

2026年3月時点での連載状況と今後の展望を整理します。

2024年10月から12月にかけて第401話から第410話までが週刊少年ジャンプに掲載された後、再び休載に入りました。

第410話では王位継承戦が大きく動き、特別戒厳令の発令というクラピカの作戦に関わる重要な展開が描かれています。

作者の冨樫義博氏は休載中もXを通じて定期的に原稿の進捗を報告しており、2026年2月24日時点で第420話の原稿完成を発表しました。

第411話から第420話までの10話分、つまり単行本1冊分のストックが完成したことになります。

前回も10話分のストックが溜まった段階で連載再開となったことから、同様のパターンでの再開が期待されています。

また、冨樫氏は2024年12月の時点で今後掲載予定の50話分のセリフと時系列を確認・調整中であることを明かしており、物語全体の構想が長期的に固まっていることが窺えます。

正式な連載再開日は2026年3月7日時点では未発表ですが、ファンの間では「いつ再開してもおかしくない」状態との認識が共有されています。

クラピカの結末をめぐるファンの間での議論

クラピカが最終的にどのような結末を迎えるかは、ファンの間で最も活発に議論されているテーマのひとつです。

冨樫氏が過去に幻影旅団を含め「全員死にます」というコメントを残したとされていることから、クラピカの死亡展開を予想する声は少なくありません。

エンペラータイムの寿命消耗という設定も、悲劇的な結末への伏線として広く認識されています。

一方で、レオリオが医療チームで活動しているという描写が、クラピカを医学的に救済するための布石ではないかという見方も根強く存在します。

クラピカ自身が「最後の緋の眼を取り戻したら、もう何も目的がない」と語っている点も見逃せません。

緋の目の回収という目的を達成した後のクラピカに何が残るのかという「目的喪失」の問題は、物語のテーマとして非常に重い意味を持っています。

復讐と奪還のみに生きてきた人間が、その目的を果たした先にどう生きるのか。

この問いに対する冨樫氏の回答が、クラピカというキャラクターの最終的な評価を決定づけることになるでしょう。

まとめ:クラピカの緋の目回収の全容と最新展開

  • クルタ族は幻影旅団の襲撃により虐殺され、緋の眼は人体収集家の間で高額取引される商品として流出した
  • クラピカはノストラードファミリーのボスとして裏社会に身を置きながら、地道に緋の眼を回収してきた
  • ヨークシンシティのオークションではコルトピの能力で作られた偽物が出回り、回収初期に大きな障害となった
  • 回収済みの所有者は13種の肩書きが判明しており、「塾講師」だけが不自然な存在として伏線の可能性がある
  • 現存する緋の眼は36対とされるが、クルタ族129人との整合性は未解明である
  • 残りのターゲットはカキン帝国第4王子ツェリードニヒが所持する緋の眼のみである
  • ツェリードニヒはパイロの頭部を所持している可能性が高く、クルタ族虐殺の黒幕説も浮上している
  • エンペラータイムは1秒につき1時間の寿命を消耗するため、ツェリードニヒとの対決はクラピカの命を直接脅かす
  • 冨樫義博氏は2026年2月時点で第420話までの原稿を完成させており、連載再開が間近と期待されている
  • 緋の目回収完了後のクラピカの「目的喪失」と生死の行方が、物語最大の関心事として議論され続けている
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