漫画『HUNTER×HUNTER』のヨークシンシティ編は、シリーズ屈指の人気を誇るエピソードです。
幻影旅団との緊迫した攻防が描かれるこの章で、メイン4人の一角であるレオリオ=パラディナイトがどのような役割を果たしたのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。
「レオリオはヨークシン編で活躍していない」という声も一部で見られますが、実際に読み返すと、戦闘以外の場面で欠かせない存在感を発揮しています。
この記事では、ヨークシン編におけるレオリオの具体的な行動や名シーン、念能力の習得条件や成長過程、さらに2026年最新の関連トピックまでを網羅的に解説していきます。
レオリオ=パラディナイトの基本プロフィール
レオリオ=パラディナイトは、『HUNTER×HUNTER』の物語序盤から登場するメインキャラクター4人のうちの1人です。
誕生日は3月3日で、初登場時の年齢は19歳。
身長193cm、体重85kgという恵まれた体格を持ち、濃紺のスーツにサングラスという出で立ちから、実年齢よりもかなり老けて見られる人物として描かれています。
287期ハンター試験の合格者であり、ハンターライセンスを取得した目的は「医者になるための学費を免除してもらうこと」でした。
幼少期に友人を病気で亡くした経験が、レオリオの人生を大きく方向づけています。
友人の病は適切な治療を受ければ回復できるものでしたが、治療費を工面できなかったために命を落としてしまいました。
この原体験から、金銭的な理由で治療を受けられない人々を救う医者を志すようになったのです。
普段は金・酒・女に目がない俗物的な振る舞いを見せますが、仲間クラピカの評価によれば「態度は軽薄で頭も悪い。
だが決して底が浅いとは思わない」とされています。
義理堅く人情に厚い本質を持ち、メイン4人の中では最も常識人で精神的に安定したキャラクターといえるでしょう。
ヨークシンシティ編の概要とレオリオの立ち位置
ヨークシンシティ編とはどんなエピソードか
ヨークシンシティ編は、原作コミックス第8巻から第13巻、2011年版アニメでは第39話から第58話に該当するエピソードです。
世界最大規模のオークションが開催される巨大都市ヨークシンシティを舞台に、複数の勢力が入り乱れる群像劇が展開されます。
物語の中心にいるのはクラピカで、同胞クルタ族を滅ぼした幻影旅団への復讐と「緋の眼」の回収を目的としています。
一方でゴンとキルアは、父ジンの手がかりとなるゲームソフト「グリードアイランド」のオークション落札を目指しています。
マフィアコミュニティ、幻影旅団、ゾルディック家の暗殺者など、多くの勢力が交錯する構成は、ファン投票で常に1~2位を争う高い評価を得ています。
ある投票サイトでは2026年1月時点で全編中1位(評価87.9点/100)を記録しており、シリーズ全体を通じた人気エピソードとして定着しています。
レオリオがヨークシンに向かった理由
レオリオがヨークシンシティに向かった最大の動機は、仲間との再会の約束を果たすためでした。
ハンター試験終了後、ゴン・キルア・クラピカ・レオリオの4人は「9月1日にヨークシンシティで落ち合う」と約束して別れています。
クラピカには復讐という明確な目的があり、ゴンとキルアにはグリードアイランド入手という具体的なミッションがありました。
しかしレオリオには、医大受験の勉強以外に個人的な目標がヨークシンにあったわけではありません。
純粋に「仲間と会う約束をしたから」という理由で、危険な街に足を運んだのです。
この行動原理こそが、レオリオというキャラクターの本質を象徴しています。
ヨークシン編におけるレオリオの活躍シーン
資金調達と腕相撲賭けの発案
ヨークシンシティに到着したレオリオは、ゴン・キルアと合流して「グリードアイランド」の落札資金を稼ぐ作戦に参加します。
レオリオが発案した資金稼ぎの方法は「腕相撲の賭け」でした。
ゴンの腕力を活かして挑戦者から賭け金を巻き上げるという作戦で、レオリオは呼び込みと仕切り役を担当しています。
ここでゴンの対戦相手として偶然現れたのが、幻影旅団のメンバーであるシズクでした。
ゴンはシズクとの腕相撲に苦戦しつつも勝利を収め、この場面は物語全体における幻影旅団との「初接触」として重要な意味を持っています。
レオリオの世間慣れした交渉力と、とっさの機転が光るシーンです。
幻影旅団を欺いた「チンピラ演技」の詳細
ヨークシン編におけるレオリオ最大の見せ場は、オークション会場ロビーでの「チンピラ演技」です。
クラピカの作戦に基づき、レオリオは幻影旅団のメンバーが集まるロビーに単身で潜入しました。
受付係に対して横柄に振る舞い、大声で威圧するチンピラを演じることで、旅団メンバーの注意をレオリオに引きつける役割を果たしています。
この演技は7時きっかりの停電と連動しており、レオリオが旅団の意識を自分に向けている隙にゴンとキルアが行動を起こすという段取りでした。
注目すべきは、元劇団員でもある幻影旅団の団長クロロすら、レオリオの演技を見抜けなかった点です。
多くのファンが指摘するように、レオリオが元々チンピラ気質の振る舞いを得意としていたことが、演技の自然さにつながったと考えられています。
クロロは「変なやつだ」程度の認識しか持たず、警戒心を抱かないまま停電を迎えることになりました。
ただし、この作戦は紙一重で成功した側面もあります。
腕相撲の場にいた幻影旅団メンバーはシズクだけで、シズクは天然な性格からレオリオの顔を覚えていませんでした。
もしフェイタンやフィンクスのような好戦的なメンバーが同じ場にいれば、レオリオの顔が割れていた可能性が高く、作戦は失敗に終わっていたでしょう。
クラピカの作戦を支えた運転手・連絡役
レオリオはヨークシン編を通じて、クラピカのサポート役としても重要な機能を果たしています。
幻影旅団を追跡する際にはクラピカやゴンを乗せた車の運転を担当し、戦闘に参加できない代わりに移動手段と退路を確保していました。
また、ゴンやキルアとクラピカの間の連絡役としても動いており、情報のハブとなって作戦全体を裏方から支えています。
クラピカが復讐心に駆られて車を飛び出して幻影旅団を尾行し始めた際も、レオリオは冷静に状況を判断して対応にあたりました。
メイン4人の中で最も常識的な判断ができるレオリオだからこそ、こうしたサポートが成立していたといえます。
ヨークシン編でのレオリオの念能力と成長の条件
ヨークシン時点では「纏」のみの習得にとどまる
ヨークシン編の時点で、レオリオが習得していた念能力は「纏(テン)」のみでした。
念能力の基本である四大行のうち「絶」「練」「発」は未習得の状態で、メイン4人の中では念に関するスキルの習得が大幅に遅れていたことになります。
ゴンとキルアは天空闘技場編で念能力を本格的に学び、クラピカはヨークシン編以前に師匠について集中的な鍛錬を終えていました。
レオリオだけが念の基礎段階にとどまっていた理由は、医大受験の勉強を優先していたためです。
戦闘訓練よりも将来の目標である医者への道を歩むことを選んだ結果であり、レオリオの一貫した信念が表れています。
それでも「纏」は習得済みだったため、オーラの存在自体は認識できる状態にありました。
逆に「絶」を覚えていなかったことで、停電時に旅団メンバーから探知されないよう全力で距離を取る必要があったという指摘もファンの間ではなされています。
その後の念能力の飛躍的な成長
ヨークシン編で仲間と別れた後、レオリオは医大に合格しつつ独学で念能力の修行も続けていたと推測されています。
念能力者としての飛躍が明確に描かれたのは、ヨークシンから作中時間で約11か月後の会長選挙編です。
第325話で約10年4か月ぶりに再登場したレオリオは、放出系の念能力を初めて披露しました。
机を叩くと離れた場所からオーラの拳が出現し、ゴンの父親であるジン=フリークスを殴り飛ばすという衝撃的なシーンでした。
ジンはこの能力を一度見ただけで模倣し、「エコーのような探査」「腫瘍や血栓の外側からの破壊」への応用可能性を見出しています。
つまりレオリオの念能力には、戦闘だけでなく医療分野に転用できるポテンシャルが秘められているのです。
ヨークシン編での「纏のみ」という状態から、独学でここまで成長を遂げたことは、ジンに「伸びしろはデカイ」と評価される根拠となっています。
念能力のスキルを着実に上げていく姿は、地道な努力を惜しまないレオリオらしい成長曲線といえるでしょう。
メイン4人の比較で見るレオリオの独自の価値
戦闘力ではなく「人間力」で勝負するキャラクター
ヨークシン編時点でのメイン4人の戦闘力を比較すると、レオリオは最も低い位置にいたことは否定できません。
| キャラクター | 念能力レベル(ヨークシン時) | 身体能力の特徴 |
|---|---|---|
| キルア | 習得済(変化系) | 暗殺術+数トン級の腕力 |
| クラピカ | 完全習得(具現化系+特質系) | 緋の眼で全系統100% |
| ゴン | 習得済(強化系) | 高い潜在能力 |
| レオリオ | 纏のみ | 試しの門8トン(4人中最高) |
念能力では最下位でありながら、素の身体能力ではゾルディック家の「試しの門」を8トンまで開けるという4人中トップの腕力を誇っています。
しかしレオリオの真価は、戦闘力ではなく「人間力」にあります。
交渉力、状況判断力、人を安心させる性質は作中でも高く評価されており、センリツからは教師や医者に向いていると推薦されました。
ネテロ会長、ヒソカ、ジン、チードルといった実力者たちが揃ってレオリオのポテンシャルを認めている事実は、「ハンターの評価基準は戦闘能力だけではない」という作品のテーマを体現しています。
公式人気投票で見るファンからの支持
レオリオは公式人気投票で常にメイン4人の中では最下位に位置していますが、安定した支持基盤を持っているキャラクターです。
第1回人気投票では第5位(1,015票)、第3回では第5位(1,123票)を獲得しています。
各種ファンサイトの投票では概ね8~10位前後に位置しており、キルアやクラピカほどの爆発的な人気はないものの、「レオリオがいないとHUNTER×HUNTERは成り立たない」という声が根強く存在します。
派手な活躍がなくとも愛され続ける理由は、仲間への無償の献身と飾らない人柄にあるといえるでしょう。
旧アニメと新アニメでのレオリオの描写の違い
ヨークシン編におけるレオリオの描写は、1999年版(旧アニメ)と2011年版(新アニメ)で大きく異なります。
1999年版はテレビシリーズがヨークシン編の途中で最終回を迎えたため、主役4人を均等に描く方針のもと、原作にないレオリオの追加シーンが多数挿入されました。
旧アニメ版のレオリオのチンピラ演技は「迫真すぎて初見ではレオリオだと気づかない」レベルだったと、一般的に非常に高く評価されています。
一方、2011年版は原作に忠実な構成を採用しているため、レオリオのヨークシン編での出番は相対的に少なくなっています。
どちらのアニメ版でもレオリオの本質的な魅力は変わりませんが、ヨークシン編のレオリオをより深く楽しみたい場合は、1999年版の視聴も検討する価値があるでしょう。
ただし1999年版は現在の配信環境が限られているため、視聴手段を事前に確認しておく必要があります。
2026年最新のレオリオ関連トピック
原作漫画の連載再開への期待
2026年2月時点で、作者の冨樫義博氏はX(旧Twitter)を通じて第420話の原稿完成を報告しています。
2024年10月から12月にかけて第401話以降が掲載された後、再び休載に入っていましたが、定期的な進捗報告によって連載再開への期待が高まっている状況です。
2026年1月20日には、冨樫氏が「No.415原稿完成」の報告とともにレオリオの落書き写真を投稿し、ファンの間で大きな話題を呼びました。
描かれたレオリオの表情が普段と異なるダークな雰囲気だったことから「闇堕ちレオリオでは」という推測も飛び交い、キャラクターの新たな展開への関心が一気に高まっています。
暗黒大陸編のB・W号内では、レオリオはチードル率いる精鋭医療チームの一員として活動中です。
船内の医療スタッフ不足が深刻化する中、クラピカのエンペラータイムによる寿命短縮問題を医学的に救う展開が伏線として張られているという考察が、ファンの間で広く支持されています。
2026年3月のバースデーグッズとフィギュア
2026年3月はレオリオの誕生月にあたり、関連商品が集中的に発売されています。
集英社ジャンプキャラクターズストアでは、バースデイ缶バッジやアクリルフィギュア(2,200円税込)など複数のグッズが展開されました。
中でも注目を集めているのが、BANDAI SPIRITSから2026年3月20日に発売予定の「S.H.Figuarts レオリオ」です。
価格は9,900円(税込)で、会長選挙編でジンに放った念能力のエフェクトパーツが付属しています。
日常時と戦闘時を再現するための豊富な表情パーツも含まれており、レオリオの多面的な魅力を楽しめる仕様となっています。
モバイルゲーム「ネンサバ」でのレオリオ
2026年2月18日にリリースされた新作モバイルゲーム『HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR(ネンサバ)』にも、レオリオはプレイアブルキャラクターとして参戦しています。
Sレア「レオリオ(怒りの一撃)」が実装されており、原作の放出系能力を再現した遠距離攻撃が特徴です。
ゲーム攻略サイトの評価によると、攻撃範囲が狭く攻撃対象がランダムという特殊なアタッカーで、雑魚戦では接近されると弱いという弱点があります。
ゲーム内でスキルを上げていくことで真価を発揮するキャラクターであり、原作のレオリオが独学で念能力を磨いていった成長過程と重なる設計になっているといえるでしょう。
ヨークシン編グッズの展開状況
2025年7月にリーメントから発売された「petadoll HUNTER×HUNTER ヨークシン編」は、全6種のラインナップでしたが、レオリオは含まれていませんでした。
収録されたのはクロロ・ゴン・キルア・クラピカ・ヒソカ・センリツの6体で、レオリオファンからは「不在が残念」という声が多数上がっています。
ヨークシン編に登場するキャラクターでありながらグッズ展開で除外されるケースがあるため、レオリオ関連商品の購入を検討する際は、収録キャラクターを事前に確認することをおすすめします。
まとめ:レオリオのヨークシン編を振り返る完全ガイド
- ヨークシン編は原作8~13巻、アニメ39~58話に該当するHUNTER×HUNTER屈指の人気エピソードである
- レオリオがヨークシンに向かった動機は「仲間との再会の約束」であり、個人的なミッションは持っていなかった
- 資金調達のための腕相撲賭けを発案し、幻影旅団メンバーとの初接触のきっかけを作った
- オークション会場ロビーでのチンピラ演技は、団長クロロすら欺く迫真の名シーンである
- ヨークシン編時点の念能力は「纏」のみで、メイン4人中最弱だったが身体的な腕力は4人中最高だった
- 纏しか使えない条件下で幻影旅団の前に立った胆力は、ファンから高く評価されている
- ヨークシンシティは現時点でメイン4人が全員揃った最後のエピソードである
- 1999年版旧アニメではレオリオの追加シーンが多く、2011年版よりも出番が充実している
- 2026年3月にはS.H.Figuartsやバースデーグッズなどレオリオ関連商品が多数発売されている
- 暗黒大陸編でクラピカの寿命問題を医学的に救う展開が伏線として期待されており、レオリオの真の活躍はこれからと考えられている
