『ONE PIECE』エッグヘッド編で衝撃の裏切りを見せたステューシーは、多くの読者に驚きを与えました。
「歓楽街の女王」としての顔、CP-0の諜報員としての顔、そしてベガパンクの協力者としての真の顔。
三重のペルソナを持つ彼女が20年以上も世界政府に潜伏し続けた目的は、いったい何だったのでしょうか。
敵なのか味方なのか判然としない立ち位置や、革命軍との間接的な関係、スパイとしての活動の全貌など、ステューシーをめぐる疑問は尽きません。
この記事では、原作の描写とビブルカードの公式情報をもとに、ステューシーの目的・正体・能力・今後の展開を網羅的に整理していきます。
ステューシーの正体はMADSが生み出したクローン人間
ステューシーの正体は、かつて存在した科学者集団MADSによって作られた、史上初のクローン人間成功体です。
この事実は原作第1072話で明かされ、読者に大きな衝撃を与えました。
クローンの元となったオリジナルは、ミス・バッキンガム・ステューシーという人物です。
彼女はかつてロックス海賊団に所属し、MADSにも「居候」として関わっていた自称科学者でした。
MADSにはベガパンク、シーザー・クラウン、クイーン、ヴィンスモーク・ジャッジといった天才科学者たちが集結しており、ステューシーはこの研究所で血統因子を用いたクローン技術の成果として誕生しています。
つまりステューシーにとって、ベガパンクは自分を生み出した「創造主」にあたる存在なのです。
オリジナルのミス・バッキンとの関係
クローン元であるミス・バッキンガム・ステューシーは、現在「ミス・バッキン」と呼ばれる老婆として知られています。
自称・白ひげの愛人であり、エドワード・ウィーブルの母親を名乗る人物です。
マルコの証言によると、バッキンは40年近く前に白ひげと同じ船に乗っていました。
これはロックス海賊団が活動していた時期と一致しており、バッキンがロックス海賊団の一員だったことを裏付けています。
エルバフ編の回想では、ロックス海賊団時代のバッキンが白ひげに猛アタックしている姿が新たに描かれました。
同じく船にいたグロリオーサとのやり取りなど、当時の人間関係がより鮮明になっています。
クローンのステューシーはオリジナルの若い頃の姿をそのまま再現した存在であり、ビジュアル面では全く別人のように見えるバッキンとの関係は、多くの読者を驚かせました。
クローン技術が物語全体に与えるインパクト
ステューシーの存在は、『ONE PIECE』の世界におけるクローン技術の可能性を読者に示す重要な起点となっています。
同じ血統因子を利用した技術は、七武海をモデルとした新型兵器セラフィムにも応用されました。
さらにウィーブルが白ひげのクローンである可能性も考察されており、バッキンがロックス海賊団時代に白ひげの血統因子を入手し、MADSに提供していたのではないかという説が広く支持されています。
クローンでありながら自我と自由意志を持つステューシーの存在は、「作られた命にも心はあるのか」という哲学的な問いを物語に持ち込んでおり、単なる設定上のギミックにとどまらない深みを与えています。
ステューシーの目的はベガパンクへの忠誠に基づく潜伏活動
ステューシーが20年以上にわたってCP-0に潜伏し続けた目的は、ベガパンクへの忠誠心に基づくスパイ活動だったと考えられています。
第1073話でベガパンクは「彼女はずっと我々の味方だったのだ」と断言しました。
一方で「意図してなかったが…そういう結果になった」とも語っており、ステューシーがCP-0に入ること自体はベガパンクの計画ではなかったことが明らかになっています。
ここから読み取れるのは、ステューシー自身の意思でCP-0に潜入し、自らの判断でベガパンクのために情報を収集し続けてきたという事実です。
CP-0に潜伏した理由は天竜人の情報収集
ステューシーがあえてCP-0を潜伏先に選んだ理由として、天竜人に関する情報を直接入手できる立場だったことが広く指摘されています。
CP-0は世界政府の諜報機関の中でも最高位に位置し、天竜人の直属として活動する組織です。
ベガパンクはかつてドラゴンとの会話で「標的は見失うな」と発言しており、この「標的」は天竜人を指すと一般的に解釈されています。
ドラゴンは革命軍の総司令官として世界政府の打倒を目指しており、ベガパンクとドラゴンの志が一致している描写が原作に複数存在します。
つまりステューシーのスパイ活動は、ベガパンク個人のためであると同時に、天竜人の支配体制に対抗するための情報戦の一環だった可能性が高いのです。
革命軍と直接つながっていたかどうかは原作で明言されていませんが、間接的に革命軍の目的と連動していたことは多くの読者が指摘しています。
「歓楽街の女王」としての裏社会での活動
ステューシーはCP-0の諜報員であると同時に、裏社会では「歓楽街の女王」という異名を持つ有力者でもありました。
ホールケーキアイランド編で初登場した際は、裏社会の大物として四皇ビッグ・マムのお茶会に招待されています。
歓楽街を拠点とした裏社会での地位は、CP-0の諜報活動における隠れ蓑として機能していたと考えられます。
裏社会の情報網と天竜人直属の情報の両方にアクセスできるステューシーの立ち位置は、スパイとしてこれ以上ないほど戦略的なものだったといえるでしょう。
一部の考察では、歓楽街がMADSの実験やCP-0の情報活動の場としても利用されていたのではないかとする見方も存在します。
ステューシーは敵か味方か?三重スパイの実態
ステューシーが敵なのか味方なのかという問いは、エッグヘッド編の核心的テーマの一つでした。
結論としては、ステューシーは一貫してベガパンクの味方であり、世界政府やCP-0に対しては表向き従いながら内部から情報を流すスパイだったことが確定しています。
以下の表で、ステューシーの三つの顔を整理します。
| 表向きの顔 | 所属・肩書 | 実態 |
|---|---|---|
| 歓楽街の女王 | 裏社会の有力者 | CP-0の活動の隠れ蓑 |
| CP-0諜報員 | 天竜人直属の最高位スパイ機関 | ベガパンクのための情報収集拠点 |
| ベガパンクの協力者 | MADSクローン第1号 | 20年以上にわたる真の忠誠先 |
この三重構造を20年以上維持し続けた点に、ステューシーというキャラクターの異常なまでの能力と覚悟がうかがえます。
エッグヘッド編での裏切りの瞬間
エッグヘッド編においてステューシーが真の姿を明かしたのは、ベガパンクの「私の大ピンチを救ってクエーサー」という一言がきっかけでした。
この要請を受けたステューシーは、20年以上かけて築いたCP-0での立場を即座に放棄しています。
サテライトのエジソンが「わいらに味方したら居場所を失い政府に追われてしまうんやぜ!?」と警告したにもかかわらず、ステューシーは迷いなくベガパンクを選びました。
カクとルッチを吸血能力で眠らせるという方法で制圧したのは、殺害ではなく無力化を選んだ彼女の判断力と、元同僚への最低限の配慮が表れた行動だったといえます。
セラフィムの威権順位における戦略的役割
ステューシーの裏切りは、単なる人間関係の転換にとどまりません。
セラフィムの命令体系である「威権順位」において、戦局を大きく左右する意味を持っていました。
威権順位は、五老星を最上位とし、ベガパンク、戦桃丸、威権チップ所持者という順序で命令権が定義されています。
ステューシーとルッチは威権順位が同列であったため、互いの命令を上書きすることはできませんでした。
しかしステューシーがルッチとカクの意識を奪ったことで、ベガパンクのサテライトたちがセラフィムの命令権を実質的に掌握する状況が生まれたのです。
第1073話でステューシー自身がこの威権順位のルールを解説する役割を果たしており、物語上の情報提供者としても重要な機能を担いました。
ステューシーの悪魔の実はバットバットの実で確定
ステューシーの悪魔の実は、2024年11月に発売されたビブルカード「”未来島”エッグヘッドの天才達!!」にて、バットバットの実と正式に確定しました。
動物系(ゾオン系)の悪魔の実であることが判明しています。
ただしモデル名については記載がなく、ヴァンパイア、サキュバスなど複数の説が読者の間で依然として議論されている状況です。
能力の特徴と戦闘力
バットバットの実の能力として作中で確認されているのは、噛みつきによる吸血で相手を眠らせる効果、コウモリのような翼の出現、高い身体能力の三点です。
CP-0の所属として六式を修得しており、指銃、月歩、紙絵「残身」といった高等技術を使いこなします。
カクとルッチというCP-0屈指の実力者を奇襲とはいえ一瞬で制圧した点から、戦闘力はCP-0の中でもトップクラスだったことがうかがえます。
設定上の未解決の矛盾
ステューシーの能力をめぐっては、原作の設定との整合性に疑問が残る点も存在します。
ベガパンクは血統因子を用いて複製できるのは超人系(パラミシア系)の悪魔の実のみと明言しています。
しかしステューシーの能力は動物系であるバットバットの実です。
クローンであるステューシーにこの能力がどのように付与されたのか、またオリジナルのバッキンも同じ能力を持っているのかについては、原作で一切説明がされていません。
読者間ではクローン作成後にステューシー自身がバットバットの実を食べたという解釈が有力ですが、公式には未確定の状態が続いています。
ステューシーとカクの関係が示す人間ドラマ
エッグヘッド編では、ステューシーとカクの間にある感情的なつながりが丁寧に描かれました。
ステューシーが「ねぇカク…わたし…」と言いかけるシーンは、彼女がクローンとして作られた存在でありながら、人間と同じ感情を持つことを示す重要な場面です。
カクはステューシーが裏切り者であると知った上で、「逃げろ」と告げています。
一方のルッチは裏切ったステューシーを容赦なく攻撃しており、カクを巻き添えにすることも厭いませんでした。
この三者の関係性は、CP-0という組織の中に存在する信念や感情の違いを浮き彫りにしています。
ステューシーにとってカクとの別れは、20年間の潜伏生活で築いた唯一の人間的なつながりを失う瞬間だったともいえるでしょう。
ステューシーは死亡したのか?生存説を検証
2026年3月時点で、ステューシーの生死は確定していません。
原作の描写を時系列で整理すると、まず第1091話でベガパンクを庇いルッチの攻撃を受けて重傷を負っています。
第1112話では仲間を助けるため戦地に残ることを決断し、第1125話「何をもって死とするか」でカクと別れた後は行方不明となりました。
ルッチからは「殺した」との報告がなされていますが、原作に明確な死亡描写は存在しません。
カクによる虚偽報告説が有力
多くの読者が支持しているのは、カクがステューシーを密かに逃がし、ルッチに虚偽の報告をしたという説です。
カクがステューシーに「逃げろ」と告げた場面との整合性が高く、またルッチの報告の文面が「殺した」という簡潔なものであることも、事実確認が不十分であった可能性を示唆しています。
クローン技術による予備体の存在を指摘する説もあり、仮にルッチの報告が事実だったとしても別の身体で復活する展開があり得るとする見方も少数ながら存在します。
いずれにせよ、ステューシーの物語上の役割から考えて、このまま退場するとは考えにくいというのが読者間の大方の見解です。
エッグヘッド後のステューシーの動向と今後の展開
エッグヘッド編終了後、原作はエルバフ編へと移行していますが、2026年3月の最新話までにステューシーは再登場していません。
この状況に対しては、物語的に消化不良であるという指摘が国内外のファンコミュニティで見られます。
海外の大手掲示板では「ステューシーの存在意義は何だったのか」という議論が立つなど、キャラクターの扱いに対する不満の声も上がっています。
ミス・バッキンとの再会の可能性
今後の展開として最も注目されているのは、クローンであるステューシーとオリジナルのミス・バッキンが対面するシナリオです。
両者を結びつけるのは、ウィーブルの存在です。
ウィーブルは現在世界政府に拘束されており、バッキンは息子の奪還のために奔走しています。
ステューシーが自身のルーツであるバッキンと協力してウィーブル奪還に動く展開は、物語の流れとして自然であり、広く予想されています。
クローンが自分のオリジナルと向き合うという構図は、『ONE PIECE』の中でも前例のないドラマを生む可能性を秘めています。
ビッグ・マムがステューシーを認識しなかった謎
ホールケーキアイランド編においてビッグ・マムがステューシーを見ても特に反応しなかった点は、未解決の伏線として読者の間で議論が続いています。
ビッグ・マムはロックス海賊団時代にバッキンと同じ船に乗っており、若い頃のバッキンの姿を知っていたはずです。
クローンであるステューシーはその姿をほぼそのまま再現した存在であるにもかかわらず、ビッグ・マムが何の反応も示さなかった理由は明かされていません。
裏社会の人物として認識しており外見の類似に気づかなかったとする説、あるいは気づいていたが意図的に触れなかったとする説が存在しますが、いずれも推測の域を出ていない状況です。
アニメとの連動状況
TVアニメ版では、エッグヘッド編が2025年12月28日の放送回で終幕しました。
ステューシーの裏切りが描かれた第1105話「麗しき反逆!内通者ステューシー」はすでに放映済みです。
2026年4月5日からはエルバフ編の放送が開始される予定であり、アニメでステューシーが再び描かれるかどうかは原作の展開次第となります。
まとめ:ワンピースのステューシーの目的を振り返る
- ステューシーの正体はMADSが生み出したクローン人間成功体第1号である
- クローンの元となったオリジナルは、元ロックス海賊団のミス・バッキンガム・ステューシーである
- 20年以上にわたりCP-0に潜伏していた真の目的は、ベガパンクへの忠誠に基づく情報収集活動だった
- CP-0は天竜人の直属機関であり、天竜人の動向を監視できる唯一の立場だった
- ベガパンクとドラゴンの志が一致していることから、革命軍の目的とも間接的に連動していた可能性がある
- 悪魔の実はバットバットの実(動物系)で、ビブルカードで正式に確定している
- エッグヘッド編でルッチの攻撃を受け重傷を負ったが、明確な死亡描写は原作に存在しない
- カクが虚偽報告をしてステューシーを逃がしたとする説が読者間で広く支持されている
- 今後はオリジナルのバッキンとの再会やウィーブル奪還への関与が有力な展開として予想される
- ビッグ・マムに認識されなかった理由など、未回収の伏線が複数残されている
