君の横顔を見ていた書籍ガイド|全巻の魅力と完結情報を徹底解説

講談社の少女漫画雑誌「別冊フレンド」で連載され、第48回講談社漫画賞・少女部門を受賞した話題作『きみの横顔を見ていた』。

高校1年生の男女4人が全員片想いをしているという斬新な設定と、エピソードごとに視点が切り替わる群像劇スタイルが多くの読者の心を掴んできました。

2026年1月に本編が完結し、最終巻となる単行本5巻の発売も目前に迫っています。

この記事では、作品のあらすじや各巻の見どころ、電子書籍での購入方法、読者からの評判、そして完結を迎えた最新情報まで、『きみの横顔を見ていた』に関するあらゆる情報を網羅的にお届けします。

これから読み始めようか迷っている方にも、既に読んでいてもっと深く知りたい方にも役立つ内容となっています。

目次

きみの横顔を見ていたとは?作品の基本情報

『きみの横顔を見ていた』は、いちのへ瑠美による少女漫画作品です。

講談社の「別冊フレンド」にて2022年4月から連載が開始され、2026年1月13日発売の同誌2月号に掲載された第20話をもって本編が完結しました。

単行本は講談社コミックス別冊フレンドレーベルから刊行されており、2026年4月13日に発売予定の5巻で完結となります。

ジャンルは青春恋愛群像劇で、高校1年生の男女4人がそれぞれ片想いをしているという設定が最大の特徴です。

エピソードごとに主人公が入れ替わり、同じ出来事を異なる視点から描く構成は、少女漫画としては珍しいスタイルといえるでしょう。

2024年5月には第48回講談社漫画賞の少女部門を受賞しており、同回では少年部門の『葬送のフリーレン』、総合部門の『メダリスト』と並ぶ受賞作として大きな注目を集めました。

項目 内容
作品名 きみの横顔を見ていた
著者 いちのへ瑠美
出版社 講談社
掲載誌 別冊フレンド
レーベル 講談社コミックス別冊フレンド
連載期間 2022年4月〜2026年1月(全20話)
巻数 全5巻(5巻は2026年4月13日発売予定)
受賞歴 第48回講談社漫画賞 少女部門(2024年)

著者いちのへ瑠美のプロフィールと代表作

いちのへ瑠美は、3月8日生まれのうお座、B型の漫画家です。

第41回別フレ新人まんが大賞で佳作を受賞し、漫画家としてのキャリアをスタートさせました。

代表作には全13巻にわたって連載された『きみはかわいい女の子』があり、別冊フレンドの人気作家として確かな地位を築いています。

ほかにも『サイレント・キス』(全2巻)や『ふたりのテーブル』(全2巻)といった作品を手がけてきました。

前作『きみはかわいい女の子』が比較的王道のラブコメ路線だったのに対し、『きみの横顔を見ていた』では群像劇という構成に挑戦しています。

視点人物を次々と切り替えながら、それぞれの心の機微を繊細に描き分ける力量は、キャリアを積んだ作家ならではの表現力といえるでしょう。

講談社漫画賞の受賞コメントでは「『きみ横』の中で生きてくれている登場人物たち。

何があっても、みんながみんならしく存在してくれていることが、大きな励みと支えになっている」と語っており、キャラクターへの深い愛情がうかがえます。

きみの横顔を見ていたのあらすじと登場人物

物語の舞台と全体像

物語の舞台は、ごく普通の高校です。

高校1年生の男女4人がそれぞれ異なる相手に片想いをしており、恋の矢印がすべて一方通行になっているという構図が物語の骨格を形成しています。

各エピソードで視点となる主人公が入れ替わるため、同じ出来事でも見え方がまるで異なり、すれ違いの切なさがより一層際立つ仕掛けになっています。

恋愛だけでなく、部活動や友人関係を通じた成長も丁寧に描かれており、「青春そのもの」と呼びたくなるような物語です。

森光(もり ひかる):平凡を極めた吹奏楽部員

1人目の主人公は、平凡を自認する高校1年生の森光です。

吹奏楽部でひたすら練習に励む彼女は、一重まぶたにささやかなコンプレックスを抱えています。

親友の美少女・高橋麻里に似合う男子を探す日々を送るなかで、クラスのムードメーカーである大谷慎太郎に心惹かれていきます。

しかし大谷の恋心は麻里に向かっており、光は自分の気持ちを押し殺して大谷の恋を応援するという切ない立場に置かれるのです。

大谷慎太郎(おおたに しんたろう):明るさの裏に揺れる心

2人目の主人公は、野球部に所属するクラスのムードメーカー・大谷慎太郎です。

明るく社交的な性格ですが、完全無欠のヒーローとしてではなく、悩みや弱さを抱えた等身大の男子高校生として描かれています。

麻里への片想いに一喜一憂しながらも、次第に「麻里の笑顔を守りたい」という気持ちへと変化していく姿が印象的です。

大谷のエピソードでは、好きな人の気持ちが自分に向いていないと気づいたときの葛藤がリアルに表現されています。

高橋麻里(たかはし まり):人見知り美少女の秘めた想い

3人目の主人公は、光の親友で容姿端麗ながらも極度の人見知りである高橋麻里です。

いじめを受けた過去があり、人付き合いに苦手意識を持っています。

国語教師で吹奏楽部顧問の松平先生に心惹かれ、読書感想文を褒められたことをきっかけに少しずつ変わろうとします。

麻里の恋は成就を目指すというよりも、憧れの人を追いかけることで自分自身が成長していく「推し」に近い恋愛観として描かれており、令和の時代ならではの感覚が反映されているといえるでしょう。

朝霧ひかる(あさぎり ひかる):ミステリアスな転校生

4人目の主人公は、大谷の友人でミステリアスな雰囲気を持つ朝霧ひかるです。

世の中を達観したような態度をとる影のあるキャラクターですが、そうした振る舞いの裏にある理由もエピソード4で明かされていきます。

朝霧の恋が動き出すことで、4人の関係性に大きな変化が生まれます。

物語の転換点を担う重要な存在であり、朝霧の視点で語られるエピソードが物語全体のクライマックスへとつながっていくのです。

単行本は全何巻?各巻の発売日と値段を一覧で紹介

『きみの横顔を見ていた』の単行本は全5巻で完結します。

本屋の店頭で購入する場合も、電子書籍で購入する場合も、まずは各巻の発売日と定価を把握しておくと計画が立てやすいでしょう。

以下に各巻の情報をまとめました。

巻数 発売日 定価(税込) ページ数 視点の主人公
1巻 2022年9月13日 528円 192ページ 森光
2巻 2023年5月12日 528円 176ページ 大谷慎太郎
3巻 2024年2月13日 528円 176ページ 高橋麻里
4巻 2024年8月9日 528円 176ページ 朝霧ひかる
5巻 2026年4月13日予定 627円 208ページ 松平(教師)+完結編

1巻から4巻までの定価は1冊あたり528円(税込)で、何円かかるか気になる方に向けてお伝えすると、4巻まで揃えた場合は合計2,112円程度です。

最終巻の5巻は他の巻よりもページ数が多い208ページとなっており、定価は627円(税込)に設定されています。

全5巻を揃えた場合の総額はおよそ2,739円で、少女漫画としては手に取りやすい価格帯といえます。

なお、一部の通販サイトでは1〜4巻の全巻セットが約2,156円(税込・送料別)で販売されているため、まとめ買いを検討する場合はセット販売を利用するとお得です。

電子書籍で読む方法と配信中のストア一覧

『きみの横顔を見ていた』は紙の本だけでなく、電子書籍でも購入して読むことができます。

通勤中やちょっとした空き時間にスマートフォンで読みたい方には、電子版が便利でしょう。

主な配信ストアは以下のとおりです。

ストア名 特徴
Kindle(Amazon) Amazonアカウントで手軽に購入可能
Palcy(パルシィ) 講談社公式アプリ。一部話数の無料配信あり
ebookjapan Yahoo!連携でPayPayポイント還元あり
コミックシーモア 月額読み放題プランあり
めちゃコミック 話売りに対応しており1話ずつ試せる
ブックライブ クーポン配布が頻繁で初回購入時にお得
honto 丸善・ジュンク堂と連携したポイント共通利用が可能

特にPalcy(パルシィ)は講談社とピクシブが共同運営するマンガアプリで、一部のエピソードを無料で読める期間限定キャンペーンが実施されることがあります。

まだ作品を読んだことがなく、購入前に試し読みをしたい場合は、Palcyや各電子書店の無料試し読み機能を活用するのがおすすめです。

電子書籍の値段は紙の本と同等か、ストアによってはポイント還元やクーポン適用でやや安く購入できる場合もあります。

本屋が近くにない地域にお住まいの方や、場所を取らずに本を管理したい方には、電子版での購入が特に適しているでしょう。

完結までの経緯|休載から連載再開、そして最終回へ

『きみの横顔を見ていた』は、完結に至るまでにやや波乱の道のりをたどりました。

ここでは、休載から最終回までの経緯を時系列で振り返ります。

2024年11月:制作上の都合による休載

2024年秋頃、別冊フレンド公式サイトにて『きみの横顔を見ていた』の休載が告知されました。

制作上の都合によるもので、2025年初頭に発売予定だった5巻の刊行も延期となっています。

連載を楽しみにしていた読者にとっては辛い期間でしたが、編集部からは丁寧なお知らせが出され、完結への意志が示されていました。

2025年12月:待望の連載再開

約1年にわたる休載を経て、2025年12月13日発売の別冊フレンドにて連載が再開されました。

Palcyアプリでも同時配信が行われ、多くの読者が再開を歓迎する反応を見せています。

再開号には物語のこれまでを振り返るカラーページも掲載され、久しぶりに読む読者への配慮もなされていました。

2026年1月:本編最終回を迎える

2026年1月13日発売の別冊フレンド2月号にて、第20話となる最終話が掲載されました。

最終話の直前となる第19話の時点で、作者のいちのへ瑠美自身が「来月号が最終話となります」と告知しており、読者に心の準備を促していたのが印象的です。

高校生4人それぞれの恋の行方が描かれ、すべてが結実する形で物語は幕を閉じました。

完結後:番外編の連載がスタート

本編完結後、別冊フレンドでは2026年2月号から3号連続で番外編が掲載されています。

番外編では本編のサブキャラクターにスポットが当てられ、朝霧の友人である「一くん」をはじめとする人物たちの物語が展開されています。

ただし、2026年4月13日発売予定の単行本5巻にはこの番外編は収録されないことが発表されています。

番外編を読むには、別冊フレンド本誌またはアプリ配信を利用する必要がある点に注意が必要です。

5巻(最終巻)の内容と発売日情報

完結巻となる5巻は、2026年4月13日に発売予定です。

講談社の公式サイトによると、ISBNは9784065432068で、判型は新書サイズ、ページ数は208ページとなっています。

5巻では、これまでの4人の高校生に加え、5人目の主人公として国語教師で吹奏楽部顧問の松平が登場します。

15歳の春に電車の中で出逢ったひとに心惹かれた松平の過去が描かれ、彼女とともに生きていきたいと願った青春時代の物語が明かされるのです。

そして物語は再び高校生4人の夏へと戻り、朝霧との約束を果たすために光が大谷へ気持ちを伝える決意をする展開が描かれます。

「恋の始まり、終わりと続き。

すべてが結実する完結巻」と講談社公式でも紹介されている通り、全5巻の物語が美しく収束する構成です。

定価は627円(税込)で、1〜4巻と比べるとやや高めですが、ページ数の多さを考えれば十分に納得できる価格設定でしょう。

読者の評判と口コミ|なぜ高く評価されているのか

群像劇の構成力に対する評価

多くの読者が最も高く評価しているのが、視点が入れ替わる群像劇としての構成力です。

「4人全員を応援したくなる」「それぞれの視点から同じ出来事を見ると切なさが何倍にもなる」といった感想が数多く見られます。

講談社漫画賞の選考では、漫画家の安藤なつみも「各キャラクターの繊細な描写力と構成に脱帽した」と講評しており、プロからの評価も極めて高い作品です。

溺愛ブームとの差別化

近年の少女漫画では、ヒーローがヒロインを溺愛する展開が一つのトレンドになっています。

そうした流れのなかで、全員が片想いという本作の設定は「新鮮でリアル」と受け止められています。

「今の溺愛ブームに少し疲れていたので、この作品の切なさが心地よい」という声は、本作が独自のポジションを確立している証拠でしょう。

絵の繊細さと心理描写

いちのへ瑠美の画力に対する評価も非常に高く、特に一重まぶたと二重まぶたの描き分けといった細部へのこだわりが読者を感嘆させています。

「心の機微がじんわり染み込んでくる」「淡々とした雰囲気なのに感情が揺さぶられる」という感想に代表されるように、派手さではなく繊細さで読者の心を動かす作風が支持されています。

大人の読者からの共感

10代の読者だけでなく、大人の読者からの支持も厚い作品です。

「自分の青春を思い出して胸が苦しくなる」「大人になった今だからこそ沁みる」という声が多く、幅広い年齢層が楽しめる普遍的な魅力を持っています。

嫌なキャラクターが登場しない優しい世界観も、安心して読める要素として好評を得ています。

注意点とデメリット|購入前に知っておきたいこと

高い評価を受けている本作ですが、読者によっては気になる点もあります。

購入前に知っておきたい注意点を整理しました。

まず、一部の読者から指摘されているのが、男子キャラクター2人(大谷と朝霧)のビジュアルがやや似ており、読み始めの段階では見分けにくいという点です。

物語が進むにつれてキャラクターの個性がはっきりと区別できるようになりますが、1巻の序盤では少し戸惑う可能性があります。

次に、作風の好みに関する点です。

本作はドラマティックな急展開やドロドロした三角関係を描くタイプの作品ではなく、淡々と繊細に感情が積み重なっていくスタイルです。

テンポの速い展開や刺激的な恋愛描写を好む方には、物足りなく感じられるかもしれません。

また、全20話・全5巻という構成はコンパクトにまとまっている反面、長期連載の少女漫画に慣れている方にはボリュームが少ないと感じる可能性もあるでしょう。

さらに、前述のとおり単行本5巻には番外編が収録されません。

単行本のみで作品を追いかけている方は、番外編の内容を読むには別冊フレンド本誌かアプリ配信を利用する必要がある点に留意してください。

最後に、全員片想いという設定の性質上、すべての読者が望む形で各キャラクターの恋が成就するわけではありません。

推しキャラの結末について、賛否が分かれる場面があることも覚悟しておくとよいでしょう。

少女漫画史における位置づけと令和の恋愛観

『きみの横顔を見ていた』は、少女漫画の歴史的な文脈のなかでも興味深い位置にある作品です。

日本の少女漫画は1960年代から恋愛を中心に描くようになり、1970年代には「乙女ちっくマンガ」と呼ばれるスタイルが確立されました。

平凡なヒロインがひたむきさで恋を成就させ、コンプレックスごと受け入れてくれる男性と結ばれるという王道パターンは、時代を超えて受け継がれてきたものです。

本作の森光は、まさにこの王道ヒロインの系譜に位置しています。

一方で、もう一人のヒロインである高橋麻里は、2010年代以降に増えた「コミュ症」と呼ばれるタイプの主人公です。

SNSの普及によって周囲の目をより強く意識するようになった現代の若者像が反映されており、令和ならではのヒロイン像といえます。

特筆すべきは、麻里の恋愛観が「推し」に近い感覚で描かれている点です。

恋の成就そのものを目指すのではなく、憧れの存在を追いかけることで自分自身が変わっていくという構造は、現代の若者文化を色濃く映し出しています。

男子キャラクターの描かれ方にも時代の変化が表れています。

昭和・平成の少女漫画で人気を博した「ちょっぴり意地悪なヒーロー」は、本作には登場しません。

大谷も朝霧も爽やかさとかっこよさを備えつつも、等身大の弱さを持つ存在として描かれています。

こうしたヒーロー像は、モラルハラスメントへの社会的な意識が高まった令和の価値観を反映しているのでしょう。

アニメ化や映像化の可能性について

2026年3月時点で、『きみの横顔を見ていた』のアニメ化や実写映像化に関する公式発表は行われていません。

ただし、講談社漫画賞を受賞した作品は映像化される実績が多く、同回受賞作の『葬送のフリーレン』がアニメ化で大きな成功を収めていることからも、今後のメディア展開に期待する声は少なくありません。

群像劇としての構成や、繊細な心理描写を映像でどう表現するかという点は、映像化にあたっての大きな課題にもなり得ます。

原作の魅力が「横顔」というモチーフに象徴される片想いの切なさにあるだけに、映像で表現する場合にはカメラワークや演出の工夫が求められるでしょう。

現時点ではあくまで可能性の段階ですが、完結を機にメディアミックスの動きが出てくるかもしれません。

新たな情報が発表された際には、講談社や別冊フレンドの公式サイトで告知されるはずです。

まとめ:きみの横顔を見ていたは令和を代表する青春群像劇

  • 『きみの横顔を見ていた』はいちのへ瑠美による少女漫画で、講談社「別冊フレンド」にて2022年4月から連載された全20話の青春群像劇である
  • 高校1年生の男女4人全員が片想いをしており、エピソードごとに視点人物が入れ替わる構成が最大の特徴である
  • 2024年5月に第48回講談社漫画賞・少女部門を受賞し、『葬送のフリーレン』『メダリスト』と並ぶ注目作となった
  • 単行本は全5巻で、1〜4巻は既刊、最終巻の5巻は2026年4月13日発売予定である
  • 全5巻を揃えた場合の総額はおよそ2,739円(税込)で、少女漫画としては手に取りやすい価格帯である
  • 電子書籍はKindle、Palcy、ebookjapan、コミックシーモアなど主要ストアで配信されており、一部無料配信もある
  • 2024年11月から約1年間の休載を経て2025年12月に連載再開し、2026年1月に本編が完結した
  • 本編完結後は別冊フレンドにて番外編が3号連続で掲載されたが、5巻には収録されない点に注意が必要である
  • 読者からは「群像劇の構成力」「繊細な画力と心理描写」「溺愛ブームとは異なる切なさ」が高く評価されている
  • 2026年3月時点でアニメ化・映像化の公式発表はないが、講談社漫画賞受賞作として今後のメディア展開に期待が集まっている
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