『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』は、物語が進むほど登場人物が増えていきます。
ルーデウスの子供たち、アスラ王国やシーローン王国の王族、剣の聖地の剣士、パウロの元仲間など、「名前は見たことがあるけれど、誰だったか分からない」という人物も少なくありません。
特にアルス、イゾルテ、パックス、サウロス、ジーク、レイダ、ランドルフなどは、それぞれ個別に調べられることが多い人物です。今回の人物群には、こうしたキャラクター名が多数含まれています。
ここからはMFブックス版原作小説の終盤や『蛇足編』までのネタバレを含みます。
アルス・ジーク・クリスなどグレイラット家の子供と親族
ルーデウスが結婚して家庭を持った後は、グレイラット家そのものが大きくなっていきます。
本編終盤や後日談では、ルーデウスの子供たちが一人の人物として成長し、親世代とは違った物語を歩み始めます。
アルス・グレイラットはルーデウスとエリスの息子
アルス・グレイラットは、ルーデウスとエリスの息子です。
赤い髪を持つ男の子で、原作Web版では誕生後にルーデウスがアルスを抱き、自分とエリスの子供であることを実感する場面があります。
本編ではルーデウスの子供の一人という位置づけですが、後日談では存在感が大きくなります。
書籍版『無職転生 ~蛇足編~3 ジョブレス・レッドカーペット』では、アルスの駆け落ちをきっかけにグレイラット家が大きく揺れます。KADOKAWAも「家族の最も大きな危機」をルーデウスとアルスの両視点で描く物語として紹介しています。
アルスは「主人公の息子」というだけでなく、ルーデウスが父親として試される後日談の中心人物でもあります。
ジークはジークハルト・サラディン・グレイラット
ジークは、ルーデウスとシルフィの息子です。
正式名はジークハルト・サラディン・グレイラット。誕生時には緑色の髪を持っていたため、幼少期に緑髪を理由にいじめられたシルフィに不安を抱かせました。
原作Web版ではルーデウスが「ジークハルト」と名付け、愛称をジークとしています。その後、ペルギウスから「サラディン」の名も与えられました。
ルーデウスの子供たちの中でも、本編後の時代へつながる人物です。
クリスはクリスティーナ・グレイラット
「無職転生 クリス」で探されるクリスは、クリスティーナ・グレイラットを指すことがあります。
ルーデウスの娘の一人で、シルフィとの間に生まれた子供です。
本編ではまだ幼い時期が中心ですが、『無職転生』はルーデウスが家庭を築いた後まで描くため、子供たちも次第にそれぞれの人生を歩むようになります。
クレアとテレーズはゼニスの実家・ラトレイア家
クレア・ラトレイアはゼニスの母で、ルーデウスの祖母です。
ミリス神聖国の名門ラトレイア家の人物で、家柄やミリス教の価値観を強く重んじます。ゼニスを巡る一件ではルーデウスと激しく対立するため、かなり厳しい印象を残す人物です。
テレーズ・ラトレイアはゼニスの妹で、ルーデウスにとって叔母にあたります。
神殿騎士団に所属し、ミリス神聖国編ではルーデウスとラトレイア家をつなぐ人物の一人になります。
イゾルテ・レイダ・オーベールなど剣の聖地と高位剣士
エリスが剣の聖地で修行を始めると、剣神流だけでなく水神流や北神流の達人も登場します。
TVアニメ第3期でも、ガル、ニナ、オーベール、イゾルテ、レイダといった剣士たちが公式キャラクターとして登場しています。
イゾルテ・クルーエルは水神流の剣士
イゾルテ・クルーエルは水神流を修める女性剣士です。
水神レイダ・リィアの弟子であり孫でもあります。アニメ第3期では日笠陽子さんが声を担当しています。
原作では水王として登場し、後にはアスラ王国で剣術指南役を務めます。
「イゾルデ」と表記されることもありますが、公式表記はイゾルテ・クルーエルです。
レイダ・リィアは水神流の頂点に立つ水神
レイダ・リィアは、水神流の最高位である「水神」の称号を持つ達人です。
イゾルテの祖母であり師匠でもあります。
水神流は相手の攻撃に対応して反撃する技術を得意とする流派で、レイダはその頂点に立つ人物です。
アスラ王国の王位争いではルーデウスたちと敵対する側に立ち、その実力を見せることになります。
オーベール・コルベットは北帝
オーベール・コルベットは北神流の使い手で、「北帝」の称号を持つ剣士です。
北神流らしく、真正面から剣技だけで勝負するのではなく、罠や奇策を交えた戦いを得意とします。
アニメ第3期では小西克幸さんが声を担当。公式でも北神流の使い手で北帝の称号を持つ人物として紹介されています。
ガル・ファリオンはエリスを鍛えた剣神
「ガルファリオン」「ガル」で探される人物は、ガル・ファリオンです。
剣神流の頂点に立つ「剣神」であり、七大列強にも名を連ねます。
エリスがオルステッドへの雪辱を目指して剣の聖地へ向かった後、その覚悟を認めて修行をつけた人物です。
娘のニナ・ファリオンも若くして剣聖となった天才剣士で、エリスとは修行仲間でありライバルのような関係になります。原作ではジノ・ブリッツも若い天才剣士として登場します。
ジノ・ブリッツは後に剣神へ到達する
ジノ・ブリッツは、剣の聖地にいた若い剣聖です。
登場当初はニナより下に見られる場面もありますが、その後の成長は非常に大きく、やがて剣神の座にまで到達します。
『無職転生』では、最初に強者として描かれた人物が永遠に頂点にいるわけではありません。ジノの成長は、次の世代へ時代が移っていくことを感じさせるエピソードの一つです。
ドーガは巨大な戦斧を使う北帝
ドーガはアスラ王国に仕える大柄な騎士です。
無口で素朴な印象が強く、見た目から実力を読み取りにくい人物ですが、実際には北帝級の実力者です。
後半ではルーデウス側の戦力として戦いに参加します。
派手な言動をするタイプではないものの、原作終盤で登場する高位剣士の一人です。
パックス・ランドルフ・ベネディクトなどシーローン王国の人物
シーローン王国は、ザノバやパックスの故郷です。
序盤ではロキシーやリーリャを巡る事件の舞台ですが、原作後半になると国家の未来そのものがオルステッドの計画と結び付いていきます。
パックス・シーローンは後に王となる
パックス・シーローンは、シーローン王国の王子です。
序盤ではロキシーへの執着が強く、ルーデウスたちを捕らえようとする敵役として登場します。
その後は国外へ送られますが、原作後半でシーローン王国へ帰還し、王となります。
オルステッドが知る本来の歴史では、パックスは王となった後に共和制を提案し、「シーローン共和国」を誕生させる人物でした。
ところが現在の歴史ではパックスが死亡したことで共和国は誕生せず、オルステッドが知る未来も大きく変化します。
単なる序盤の嫌な王子ではなく、「ルーデウスの存在によって歴史が変化している」ことを示す人物でもあります。
ベネディクトはパックスの妻
ベネディクトは王竜王国の王女で、パックスの妻です。
パックスがシーローン王国へ戻った際にもそばにおり、王妃となります。
パックスの人生を後半まで追うと、序盤とは違った人間関係や立場が見えてきます。
ランドルフ・マリーアンは七大列強第五位「死神」
ランドルフ・マリーアンは、七大列強第五位「死神」です。
王竜王国の騎士であり、パックスがシーローン王国で王となった際にはそのそばに控えています。
オルステッドによれば北神二世の孫で、かつて七大列強の一人を倒したことで「死神」の称号と列強の座を得ました。
ルーデウスから見ても接近戦を避けたいほどの強敵です。
一方で、戦いに嫌気が差して料理人を目指した過去を持つなど、『無職転生』らしい意外な一面もあります。
ジンジャーはザノバと関係の深い騎士
ジンジャー・ヨークは、シーローン王国の騎士です。
ザノバのそばに仕える人物として登場し、彼の立場や行動にも深く関わります。
ザノバがラノア魔法大学でルーデウスと友人になった後も、彼との縁が続く人物です。
サウロス・ピレモン・トリスなどアスラ王国の人物
アスラ王国はエリスの故郷であると同時に、アリエルの王位争いが描かれる舞台でもあります。
グレイラット家の複数の分家や上級貴族が関係するため、姓が似た人物も多く、人間関係が分かりにくくなりやすい地域です。
サウロスはエリスの祖父
サウロス・ボレアス・グレイラットは、エリスの祖父です。
フィットア領を治めていた大貴族で、ルーデウスがエリスの家庭教師としてボレアス家に入った頃には領主として大きな権力を持っていました。
豪快で気性が激しく、エリスの性格にも通じる部分があります。
フィットア領転移事件の後は領地壊滅の責任を負わされ、処刑されます。
エリスにとって家族を失った転移事件の被害を象徴する人物の一人です。
ピレモン・ノトス・グレイラットはパウロの弟
ピレモンはノトス・グレイラット家の当主で、パウロの弟です。
そのためルーデウスにとっては叔父にあたります。
兄のパウロとは性格や生き方が大きく異なり、アスラ王国の政治の中で家を守ることを優先します。
息子のルークがアリエルに仕えているため、アリエルの王位争いでは親子の立場にも亀裂が生じます。
トリスはトリスティーナ・パープルホース
「トリス」と「トリスティーナ」は同じ人物です。
本名はトリスティーナ・パープルホース。
アスラ王国の貴族パープルホース家に生まれましたが、幼い頃に誘拐され、その後は盗賊として生きていました。
彼女の出自が明らかになることは、アリエルが政敵を追い詰める際の一材料になります。
グラーヴェルはアリエルと王位を争う王子
グラーヴェル・ザフィン・アスラは、アスラ王国の王位継承を巡ってアリエルと争う人物です。
アリエルが国外へ逃れ、ラノア魔法大学まで身を寄せていた背景には、こうしたアスラ王国の激しい権力争いがあります。
ルーデウスがオルステッドと手を組んだ後は、アリエルを王にすることも大きな目的の一つになります。
エリナリーゼ・タルハンド・ヴェラなど冒険者の人物
『無職転生』では、ルーデウスより上の世代の冒険者も長く物語に関わります。
特にパウロの元パーティ「黒狼の牙」に関係する人物や、転移事件後に家族を捜した冒険者たちは、グレイラット家との縁が深い存在です。
エリナリーゼの呪いとは?
エリナリーゼ・ドラゴンロードは、パウロが所属していた「黒狼の牙」の元メンバーです。
長耳族の女性戦士で、ロキシーやタルハンドとともに転移事件後のルーデウスたちを捜していました。アニメでもクリフとの恋愛や結婚が描かれています。
エリナリーゼが頻繁に男性と関係を持つ背景には、彼女が抱える呪いがあります。
単なる性格ではなく、定期的に男性と関係を持たなければ命に関わる性質を持っており、クリフはその呪いを軽減するための研究を続けます。
二人はその後も夫婦として暮らし、息子クライブが生まれます。
タルハンドは黒狼の牙の元メンバー
タルハンドはドワーフの魔術師で、パウロやエリナリーゼと同じく黒狼の牙の元メンバーです。
転移事件後はロキシー、エリナリーゼと行動をともにし、各地で行方不明者を捜します。
転移迷宮編ではゼニス救出にも参加しており、パウロ世代の仲間として長く登場する人物です。
ヴェラとシェラはパウロの捜索隊に参加した冒険者
ヴェラとシェラは、転移事件後にパウロと行動をともにする冒険者です。
家族やフィットア領の行方不明者を捜すパウロを支えました。
ルーデウスが父パウロと再会する場面でも、パウロの周囲にいる人物として登場します。
ギュエス・トーナ・ミニトーナはドルディア族
ギュエスは大森林に住むドルディア族の人物です。
ルーデウスたちが獣族の村に滞在した際に関わります。
トーナやミニトーナなど、ドルディア族には複数の人物が登場するため、「獣族の誰だったか分からない」となりやすい部分です。
リニアやプルセナも同じドルディア族につながる人物ですが、世代や立場は異なります。
篠原秋人・レオなど物語の未来につながる存在
原作終盤になると、ルーデウス本人の人生だけでは終わらない要素も見えてきます。
ヒトガミとの戦い、ラプラスの復活、日本からの転移者などは、ルーデウスの死後の時代まで続いていく問題です。
篠原秋人は日本から召喚される人物
篠原秋人は、日本人の少年です。
ルーデウスやナナホシとは異なる時代に六面世界へ召喚される人物で、『無職転生』の転移・召喚現象の根幹に関わっています。
ただし、本編の中で篠原秋人の人生が最後まで詳しく描かれるわけではありません。
彼の存在は、ルーデウスの物語より先にも六面世界の歴史が続くことを示しています。
レオはグレイラット家で暮らす聖獣
レオは、大きな白い犬のような姿をした聖獣です。
グレイラット家で暮らすようになり、家族の護衛や子供たちの見守りも行います。
単なるペットではなく高い知性を持ち、未来の出来事とも関係する存在です。
クライブはクリフとエリナリーゼの息子
クライブ・グリモルは、クリフとエリナリーゼの息子です。
ルーデウスの子供たちと同世代になるため、後日談では親世代とは別の人間関係が生まれていきます。
『無職転生』は主人公の友人たちにも家庭ができ、その子供世代までつながっていく点が特徴です。
「ツバサ」「イゾルデ」「ペテルギウス」など紛らわしい名前
人物名を調べているつもりでも、実際には曲名だったり、名前の表記を少し違えて覚えていたりすることがあります。
特に『無職転生』は固有名詞が多いため、似た名前を別人として覚えないようにすると人物関係が追いやすくなります。
「ツバサ」はキャラクター名ではなくアニメの特別ED
「無職転生 ツバサ」で探される「ツバサ」は、人物名ではありません。
アンダーグラフの楽曲「ツバサ」を、ナナホシ役の若山詩音さんがカバーしたものです。
TVアニメ第2期第15話「遥か」の特別エンディングテーマとして使用されました。アニメ公式でも、第15話の特別EDテーマとしてナナホシ役の若山詩音さんが歌唱したことが発表されています。
日本へ帰ることを望むナナホシの心情と強く重なる楽曲です。
「イゾルデ」はイゾルテ・クルーエル
人物名としては「イゾルテ・クルーエル」が公式表記です。
「イゾルデ」という別の水神流剣士がいるわけではありません。
アニメ公式でもイゾルテ・クルーエル表記で統一されています。
「ペテルギウス」はペルギウスと混同されやすい
『無職転生』に登場する甲龍王の名前はペルギウス・ドーラです。
「ペテルギウス」ではありません。
空中城塞ケイオスブレイカーに住み、召喚や転移に関する知識も持つ人物で、ナナホシやルーデウスと深く関わります。
勇者アルスとルーデウスの息子アルスは別
作中には、過去の英雄「勇者アルス」の名も登場します。
ルーデウスとエリスの息子アルスは、この過去の勇者と同一人物ではありません。
ルーデウスが息子にアルスと名付ける際も、過去の勇者の名が意識されています。ジークの命名場面でも、男の子のアルスは「過去の勇者の名前から」付けたと説明されています。
無職転生の登場人物は所属と家族関係で覚えると分かりやすい
『無職転生』は、登場人物の数そのものが多いだけでなく、何年も前に登場した人物が後半で再び物語に関わる作品です。
アルスやジークはグレイラット家の次世代、イゾルテやレイダは水神流、パックスやランドルフはシーローン王国編、サウロスやピレモンはアスラ王国とグレイラット家につながっています。
名前だけを暗記するよりも、「誰の家族か」「どの国の人物か」「どの流派に属しているか」で覚えると、人物同士のつながりが見えやすくなります。
特に原作後半から『蛇足編』では、ルーデウスの子供世代にも物語が広がります。序盤では脇に見えた人物も後に大きな役割を持つため、人物関係を知っておくと『無職転生』の長い物語をより追いやすくなるでしょう。
