呪術廻戦モジュロのマルを徹底解説|術式や正体など全情報網羅

呪術廻戦のスピンオフとして2025年9月に連載が始まり、2026年3月に全25話で完結した呪術廻戦≡(モジュロ)。

物語の中心に立つキャラクターの一人が、異星からやってきた謎多き青年「マル」です。

マルの本名は何なのか、宿儺との意外な関連性はあるのか、双子の弟クロスとマルの間に何があったのか。

連載中から読者の間で多くの考察や議論が飛び交い、完結後もなお注目を集め続けています。

この記事では、マルの正体や術式の詳細から、物語における役割、読者からの評価、そして最新の単行本情報まで、あらゆる角度から徹底的に掘り下げていきます。

目次

マルとは何者か?基本プロフィールと作中での立ち位置

マルの本名「マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ」の由来と意味

マルの本名は「マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ」といいます。

作中ではこの長い名前を略して「マル」と呼ばれており、乙骨兄妹をはじめとする地球人たちも親しみを込めてこのあだ名を使用しています。

名前の構造はシムリア星人特有の命名規則に従っており、「ヴァル」は家名、「ヴル」は部族の系譜、「イェルヴリ」は血統を示す要素と推測されています。

双子の弟であるクロスの正式名「クロス・ヴァル・コラク・イェルヴリ」と比較すると、「ヴァル」と「イェルヴリ」が共通していることから、これらが家系を示す部分であることがわかります。

地球の文化とはまったく異なる命名体系が、マルというキャラクターの「異世界から来た存在」としての異質さを最初から印象づける要素になっているといえるでしょう。

シムリア星人ルメル族の戦士としての役割と使命

マルはシムリア星人の中でも「ルメル族」に属する戦士です。

ルメル族とは、母星シムリアで資源「ムル」を巡る争いにより住む場所を追われた被差別民にあたります。

5万人もの難民として地球に保護を求めてやってきた経緯があり、マルたちの旅路は決して穏やかなものではありませんでした。

ルメル族の社会では戦闘力が重視されており、力を持つ者ほど権力を有する傾向があります。

女性は「ロロルカ」と呼ばれる呪力を扱えないため戦士にはなれず、マルのような男性戦士が民族の護り手としての責務を担っています。

マルは幼少期から大人でも手がつけられないほどの実力を持ち、「あの双子に勝てるか?」と同胞内でも特別視される存在でした。

地球人年齢19歳のマルが査察役を担った経緯

マルの年齢は地球人に換算すると19歳です。

若さにもかかわらず査察役という重責を担った背景には、彼の卓越した能力と、地球人との共生に前向きな姿勢がありました。

ルメル族が宇宙船ナウナクスで地球に到達したのは西暦2086年のことで、呪術廻戦本編の「死滅回游」から68年後にあたります。

到着後、シムリア星人と地球の呪術師が共存できるかどうかを現地で見極める必要があり、マルが地球側の呪術師と直接接触する使者に選ばれました。

表向きは「安保条約を締結した某国から来た珍しい外国人呪術師」という立場を装い、乙骨憂太と禪院真希の孫にあたる乙骨真剣・憂花兄妹の任務に同行する形で地球での活動を開始しています。

マルの正体はシムリア星人|宇宙人である真実が明かされるまで

外国人呪術師という偽りの立場で乙骨兄妹に接触した目的

マルが偽りの身分を使ってまで乙骨兄妹に近づいた目的は、地球の呪術師に関する情報収集と共生の可能性を肌で感じ取ることでした。

呪術総監部の計らいにより、マルは監査役という名目で真剣と憂花の任務に帯同しています。

当初から穏やかで明るい性格を見せていたマルですが、日本の人間社会や呪術師社会の知識が中途半端に欠けている場面がたびたび描かれました。

クラスメイトから「オマエおかしいよ」と言われるシーンもあり、異星人であるがゆえの文化的ズレが序盤から伏線として張られていたことがわかります。

マルは地球を乗っ取ると捉えられないように、そしてシムリア星人の中に乗っ取ろうと考える者が現れないようにと、慎重に立ち回っていました。

額の第三の目と絆創膏に隠された秘密

マルのおでこには不自然な絆創膏が貼られており、連載初期から読者の間で大きな注目を集めていました。

実はこの絆創膏の下には「第三の目」が存在しています。

シムリア星人はロロルカ(呪力)の源として額に第三の目を有しており、これが地球の呪術師との最大の違いの一つです。

マルの場合、能力を使用する際に第三の目が開眼し、術式の全力発動と連動します。

さらに興味深いのは、この第三の目がマルの「戦士としての側面」と何らかの形で関連しているとされている点です。

作中ではマルの額の目が「それでも戦士か?」「真剣を侮辱するのか?」と語りかける場面があり、これがマルの中に潜む「別の何者か」なのか、それとも役割と本心の狭間で揺れるマル自身の葛藤の投影なのかは、最後まで明確には語られませんでした。

地球人との共生を見極める使者としての覚悟

マルが単なる調査員ではなく「覚悟を持った使者」であることは、物語が進むにつれて明らかになっていきます。

シムリア星人が信仰する神聖生物「カリヤン」と地球の呪霊が類似していることに、マルは早い段階から気づいていました。

しかし共生を優先するために、あえてこの事実を黙っていたのです。

この判断は後にシムリア星人と地球人の間に深刻な緊張をもたらすことになりますが、マルが沈黙を選んだ理由は「両者の関係を壊したくなかった」という純粋な想いに基づいています。

穏やかで平和を愛する性格でありながら、シムリア星人全体の命運を背負うという重圧の中で、マルは常に最善の選択を模索し続けていました。

術式「混沌」と「調和」の能力を徹底解説|理の攪拌とは何か

「混沌」が引き起こす物理法則の破壊と概念干渉の全容

マルの術式「混沌」は、文字通りあらゆる物理法則を捻じ曲げる圧倒的な能力です。

作中で描かれた「混沌」の効果は多岐にわたります。

周囲の物体を自在に浮遊させる、プールの大量の水を一瞬で沸騰させた直後に氷結させる、天地を逆転させる、時計の針を暴走させるなど、術式の名が示す通りの「カオス」を創出しました。

さらに、対象の意識を錯乱状態に陥れることも可能で、呪詛師の守護霊を維持できなくするほどの精神干渉も見せています。

投げた瓦礫がありえない軌道を描いて飛ぶ場面もあり、この術式がいかに常識を超えた力であるかが伝わってきます。

効果の対象は重力、時間、温度、感覚、位置といった物理的要素だけでなく、概念そのものにまで干渉が可能とされています。

「調和」が可能にする言語通訳・位置特定・バランス調整

「混沌」と対をなすもう一つの術式が「調和」です。

「調和」は名前の通り、あらゆるもののバランスを最適な状態へと調整する力を持っています。

最もわかりやすい効果は言語の通訳機能で、シムリア星人と地球人という言語体系がまったく異なる異星間でも、この術式によって互いの言葉が自然に通じ合うようになります。

加えて、血の繋がりや生命の成長といった概念的な領域にも干渉できることが作中で示されました。

双子の兄弟であれば相手の居場所を正確に特定することも可能で、クロスとの関係において重要な役割を果たしています。

また、生命そのものの成長を促進・調整する力も備えており、「調和」は戦闘だけでなく創造や治癒にも応用できる多面的な術式であることがわかります。

宇宙船ナウナクスの建造すら実現した術式の規格外スケール

マルの術式がいかに規格外であるかを端的に示すのが、宇宙船ナウナクスの存在です。

ルメル族が地球にたどり着くために使用した宇宙船は、実はマルとクロスの術式によって建造されました。

マル自身は「私とクロスの術式だ」と訂正していますが、船内での自給自足を可能にする超技術、わずか2年で地球を発見し到達した驚異的な速度、言語体系の異なる異星人との会話を成立させるシステムなど、すべてが「混沌」と「調和」の力によって成り立っています。

つまり、この術式は戦闘における攻撃手段にとどまらず、文明そのものを動かすインフラとして機能しているということです。

宇宙船の建造から運用、星間移動まで可能にする術式は、呪術廻戦シリーズ全体を見渡しても類を見ないスケールといえるでしょう。

マルの強さは特級クラスか?一級呪術師を圧倒した戦闘力の考察

マルの戦闘力は作中の描写から、少なくとも一級呪術師のトップ層と同格、あるいは特級に迫るレベルと推測されます。

体術の練度も非常に高く、術式と組み合わせることで一級相当の呪詛師を一方的に圧倒する肉弾戦を展開しました。

さらに、作中である特級呪霊の調伏に際して「自分が代わりにやろうか」と申し出る場面があり、特級呪霊に対しても勝算を持っている様子が描かれています。

老練な呪詛師・武田からは術式を「”理”の攪拌」と評され、物理法則そのものを捻じ曲げる戦い方に対して、読者からも「カオスすぎて対策不可能ではないか」という声が多く上がりました。

術式のポテンシャルと戦闘描写を総合すると、マルの実力は呪術廻戦世界において最上位クラスに位置づけられると考えて差し支えないでしょう。

マルと宿儺の関係性|シムリア星人と両面宿儺が似ている理由

シムリア星人の代表と宿儺の外見が酷似する謎

読者の間で大きな話題となったのが、シムリア星人の代表として紹介された存在と両面宿儺の外見的類似性です。

シムリア星人の代表は両面宿儺に匹敵するレベルの力を持つとされ、顔にあるあざや雰囲気がどことなく宿儺と重なります。

呪術廻戦本編で最強の敵として君臨した宿儺と、遠い宇宙からやってきた異星人のトップが似た外見をしているという事実は、両者の間に何らかの根源的なつながりがあることを暗示しているといえるでしょう。

マル自身も額に第三の目を持ち、頬に独特の模様がある点で宿儺との視覚的な共通項が存在します。

宿儺との関連性に着目した考察は連載中から活発に行われ、完結後もなおファンの想像力をかき立てるテーマとなっています。

天元との類似点から浮かぶ「日本人の祖先=シムリア星人」説

宿儺だけでなく、天元との類似性も注目すべきポイントです。

シムリア星人の外交特使ジャバロマは、呪術廻戦本編に登場した天元を彷彿とさせる姿で描かれました。

天元は日本の結界を維持する不死に近い存在であり、長い年月の中で人間とは異なる姿に変容した人物です。

ここで浮上するのが「日本人の祖先にシムリア星人がいたのではないか」という仮説になります。

世界中で日本人のみが呪力を持つという設定と、シムリア星人の能力が呪術師のそれと酷似している事実を組み合わせると、古代にシムリア星人が日本に接触し、呪力の源を伝えた可能性が浮かび上がってきます。

この仮説が正しければ、天元や宿儺の姿がシムリア星人に似ているのは偶然ではなく必然ということになるでしょう。

呪力を極限まで高めた存在が行き着く姿という考察

もう一つの有力な考察が、呪力を極限まで高めた生物は最終的にシムリア星人のような姿に行き着くというものです。

宿儺は千年を超える時の中で圧倒的な呪力を蓄え、四本の腕と二つの顔を持つ異形の存在となりました。

天元もまた、不死の術式の影響で人間離れした姿へと変貌しています。

シムリア星人が額の第三の目から呪力に相当する力を放出するという共通構造を考えると、呪力という力そのものが生物の形態を一定方向に変化させる性質を持っているのかもしれません。

つまり、シムリア星人の外見は進化の結果であり、地球の呪術師がその力を極めた先にある「到達点」を示唆している可能性があるわけです。

呪術廻戦という作品が描いてきた「呪い」のテーマが、モジュロによって宇宙規模にまで拡張されたといえるでしょう。

クロスとマルの関係|双子の兄弟が対立から和解するまでの軌跡

双子でありながら正反対の性格と冷え切った関係の原因

マルの双子の弟であるクロスは、兄とは正反対の性格を持つ人物として描かれています。

マルが穏やかで温厚なのに対し、クロスはドライでクールな振る舞いが目立ち、マルを「愚兄」と呼ぶなど厳しい態度を崩しません。

二人の関係が冷え切った原因は、マルの戦士としての頑固さにありました。

かつてルメル族の代表ドゥーラがデスクンテ族のダブラとの決闘で命を落とした際、マルは悲しみよりも「全力で戦わなかったダブラへの怒り」を優先してしまったのです。

この姿勢をクロスは「おかしい」と真正面から指摘しました。

後になってマルは自分がクロスを傷つけ続けていたことに気づきますが、それ以来二人はうまく話すことができなくなっていったのです。

術式を共有する双子の呪術的な特殊性と強さの秘密

呪術廻戦の世界において、双子は「同一の存在」として扱われ、本来持つべき力が二分されて弱体化するのが通常の法則です。

本編でも禪院真希と真依の双子がこの法則の影響を受けていました。

しかし、マルとクロスはシムリア星人であるためか、この法則が適用されず二人とも強力な能力を保持しています。

術式は兄弟で共有しており、片方が使用するともう片方がそれを感知できる仕組みです。

マルが物語序盤で術式の使用を控えていたのは、地球での活動をクロスに悟られないようにするためでした。

二人が揃って「混沌」と「調和」を行使することで宇宙船の運用すら可能になるという設定は、双子であることが弱点ではなく最大の武器として機能する珍しいケースといえます。

クロスが薬丸に撃たれ生死不明に|マルが抱いた後悔と願い

物語の転機となったのは、クロスが地球側の呪術師・薬丸によって撃たれるという事件です。

薬丸はシムリア星人に対して不信感を抱く対立派の呪術師で、剣に手をかけたクロスの行動を敵対とみなし発砲しました。

クロスは重傷を負い、治療が難航する中で生死不明の状態に陥ります。

この出来事によってマルの感情は大きく揺さぶられました。

「もう一度話して謝りたかった」という強い後悔がマルの行動原理を変え、以降の物語において兄弟の和解が重要なテーマとして浮上していきます。

「もう誰も傷ついてほしくないし死んでほしくない」というマルの言葉は、クロスへの想いが凝縮された台詞として多くの読者の心に刻まれています。

最終話で描かれた兄弟の和解とキャッチボールの意味

最終話である第25話「明るい未来」では、マルとクロスの和解が正面から描かれました。

調和の儀を一人で背負おうとするマルのもとに、マルの術式で復活を遂げたクロスが駆けつけます。

「やろう、私達で」というクロスの言葉は、長い間断絶していた兄弟の絆が修復された瞬間を象徴するものでした。

さらに最終話のエピローグでは、乙骨兄妹と共にキャッチボールをするマルとクロスの姿が描かれています。

戦士として生きることしか知らなかった二人が、穏やかな日常の中で何気ない遊びに興じているこのシーンは、物語全体を通じてマルが追い求めた「共生」と「平和」の理想が実現した証として、読者に深い余韻を残しました。

マルと乙骨真剣の対決|仲間だった二人が戦った理由と結末

「地球から出て行ってくれ」真剣がマルに突きつけた決断

物語後半の最大の山場は、それまで仲間として行動を共にしてきたマルと乙骨真剣が刃を交える展開です。

真剣がマルに戦いを挑んだ理由は、妹の憂花を守るためでした。

憂花はシムリア側の代表であるダブラとの決闘の代理人として戦うことになっており、真剣は妹の命を救うために「シムリア星人を連れて地球から出て行ってほしい」とマルに直訴します。

一度は「隣人」として認めたマルを追い出す決意をした真剣の表情には、友情と家族愛の間で引き裂かれる苦悩がにじんでいました。

マルはこの要求を拒否し、二人の激闘が幕を開けることになります。

リカと融合した真剣との激闘で何が起きたのか

戦闘序盤はマルが「混沌」と「調和」を駆使して優位に立ちました。

しかし局面は劇的に変化します。

真剣が身に着けていた祖父・乙骨憂太の形見の指輪からリカが出現し、真剣はリカと融合を果たしたのです。

リカとの融合により驚異的なパワーアップを遂げた真剣に対し、形勢は一転してマルが追い詰められる展開に変わります。

マルは相手の能力を分析する力にも長けており、指輪の正体を即座に見抜きましたが、リカの圧倒的な力の前では防戦を強いられました。

祖父の力を受け継いだ孫と、異星の戦士。

二人の決闘は呪術廻戦本編のバトルを彷彿とさせる熱量で描かれ、読者を大いに沸かせています。

トドメを刺せなかった真剣とマルが流した涙の意味

決着は意外な形で訪れました。

真剣はマルを追い詰めながらも、最後の一撃を打ち込むことをためらいます。

友として過ごした時間がありながら、目の前の相手を倒すことができなかったのです。

その隙をついてマルの一撃が真剣に入り、真剣が致命傷を負ってしまうという痛ましい結末を迎えます。

マルは大きなダメージを受けたものの生存し、倒れた真剣を前にして「地球に昔から住んでいるのは真剣達で、呪霊もその生活の一部で」と語りながら涙を流しました。

「居場所を奪われた者は、初めから居場所のない者は、どうすればいいのだ」というマルの問いかけは、戦いの勝敗を超えた根源的な問題を読者に突きつけるものでした。

その後、マルは自身の術式を駆使して真剣の治癒に成功し、二人は再び同じ道を歩み始めることになります。

マルと虎杖悠仁が交わした約束|調和の儀で呪霊を消す計画の全貌

68年後も不老のまま生きる虎杖がマルに託された役割

呪術廻戦本編の主人公である虎杖悠仁は、モジュロの時代でも若い姿のまま生き続けていました。

68年の歳月が流れたにもかかわらず不老の身であることが明かされ、かつての仲間たちを次々と看取る苦しみに耐えきれず、消息を絶っていた事実も判明します。

マルは真剣との戦いが終結した後、争いの根源となった呪霊のいない世界を作ろうと決意しました。

この計画の見届け人として白羽の矢を立てたのが虎杖です。

マルの術式に「選ばれた」存在として呼び出された虎杖は、マルの考えに同意し、計画の進行をサポートする役割を引き受けます。

二人は「あとは頼む」と互いにこれからの未来を託し合い、それぞれの行動を開始しました。

魂の通り道を作り替えて呪霊を消す具体的な方法

マルが実行した「調和の儀」の具体的な方法は、魂の通り道そのものを作り替えるという壮大なものでした。

まず、地球の全ての魂が通る「魂の通り道」を、魂の分岐・成形装置として再構築します。

これから生まれてくる魂の色を散らし、形を整えることで、ルメル族が呪霊とカリヤンを混同してしまう原因を根本から取り除こうとしたのです。

干渉する魂は非呪術師とこれから生まれてくる人間に限定し、呪霊のいない世界を自然な形で実現する方針が採られました。

虎杖との対話の中で、日本人から呪力を完全に無くしても呪霊は発生するという問題が浮上しますが、「完全に無くす」のではなく「可能な限り減らす」という現実的な着地点が見出されています。

残された課題については虎杖が長い時間をかけて対策を講じることになりました。

九十九由基と夏油傑の悲願がついに叶った瞬間

調和の儀の実行は、呪術廻戦本編で果たされなかった二人の人物の悲願を成就させるものでもありました。

九十九由基は呪力を持たない人間だけの世界を、夏油傑は呪霊のいない世界をそれぞれ理想として掲げていた人物です。

本編では叶わなかったこの願いが、68年の時を経てマルという異星の戦士の手によって形を変えて実現に向かったという構成は、シリーズ全体を貫くテーマの帰結として受け止められています。

東京にて一人で調和の儀を始めようとしたマルのもとに、復活したクロス、憂花、真剣が駆けつけ、四人で手を繋いで儀式を完遂するシーンは本作最大のクライマックスです。

マルの術式により東京の呪霊たちの魂が光となって天に昇っていく光景は、祓除とは異なる穏やかな消失反応として描かれ、物語に美しい決着をもたらしました。

マルに対する読者の評価と賛否|高評価と批判の両面を整理

「善良すぎる主人公」は新鮮か違和感か?意見が割れた理由

マルのキャラクター性について、読者の間では評価が二分しています。

多くの読者が「呪術廻戦本編にはいなかったタイプの素直で善良な主人公」として新鮮さを感じたと述べています。

平和を愛し、友情を大切にし、異文化を受け入れようとするマルの姿勢は、殺伐とした呪術廻戦の世界観に一筋の光を差し込む存在でした。

一方で、「本編が持っていた毒気や皮肉、リアルな空気感とのギャップに馴染めなかった」という声も少なくありません。

呪術廻戦はキャラクターの台詞に独特の「斜め」な感覚があることで知られていますが、マルの台詞は比較的ストレートで、そこに違和感を覚える読者もいたようです。

ただし、まさにその真っ直ぐさこそが「異星から来た存在」としてのマルの異質さを表現しているという解釈も成り立ちます。

術式が万能すぎるという批判と「マルが悪人なら世界が終わる」の考察

マルの術式「混沌」と「調和」については、「強すぎる」「何でもありに見える」という批判が一定数存在します。

概念レベルで何にでも干渉できる能力は、物語の緊張感を削いでしまう要因になりかねないという指摘は理解できるものです。

特に最終盤の「調和の儀」の展開については、術式一つで世界の根本構造を変えてしまうスケールに「デウス・エクス・マキナ的ではないか」との見方もあります。

しかし読者の間では「世界の法則すら捻じ曲げる力が悪用されなかったのは、マルが良識ある人物だったからに過ぎない」という考察が広まりました。

「マルが悪人だったら世界が終わっていた」「羂索が存命だったら間違いなくマルの体を狙っていた」といった声は、術式の危険性と同時にマルの人格の重要性を浮き彫りにしています。

短期集中連載というフォーマットへの肯定的な評価

呪術廻戦モジュロが全25話の短期集中連載で完結したことについては、多くの読者から肯定的に受け止められています。

「人気作品の続編やスピンオフはこうあるべきだ」「長期連載にせず、きれいにまとめた判断が正解だった」という評価が目立ちます。

海外の読者からも「BORUTOのような長期続編ではなく、短編のスピンオフとして完結させたのは英断」との声が上がっていました。

ただし全25話という短さゆえに、シムリア星人の世界観やダブラ、クロスといったサブキャラクターの掘り下げが十分でないと感じる読者もいます。

呪霊消失というエンディングが本編の世界観を根本から変えてしまう点についても賛否が分かれており、「九十九由基と夏油傑の悲願が叶った」と喜ぶ声と「スピンオフ一作で決着させてよいのか」と疑問視する声の両方が見られます。

呪術廻戦モジュロの最新情報|単行本の発売日と今後の展開

単行本1巻・2巻の収録内容と最終3巻の発売予定日

呪術廻戦≡(モジュロ)の単行本は、2026年3月時点で既刊2巻が発売されています。

巻数 サブタイトル 発売日
1巻 特級事案 2026年1月5日
2巻 ドゥーラ・ヴァル・ボビディ・メチカ 2026年3月4日
3巻(最終巻) 未発表 2026年5月1日予定

1巻は物語の導入からマルの正体が判明するまでの展開を収録しており、2巻はマルにとって親のような存在であったドゥーラの名前がサブタイトルに冠されています。

最終巻となる3巻は2026年5月1日に発売予定であることが公式に発表されました。

調和の儀から最終話までのクライマックスが収録される見込みで、単行本派の読者にとっては待望の一冊となるでしょう。

モジュロ完結後に新たなスピンオフはあるのか

2026年3月30日時点で、呪術廻戦シリーズの新たなスピンオフに関する公式発表はまだありません。

しかし、モジュロの最終話では「マルの未来が今後描かれる可能性」を示唆するような余白が残されていました。

呪霊が消失した後の世界でマルとクロスがシムリア星人として地球に移住している姿が描かれており、ここからさらに物語が展開してもおかしくない布石は打たれています。

また、虎杖悠仁が今後長い時間をかけて呪霊対策を続けるという設定も、新たなストーリーの起点となりうる要素です。

芥見下々が原作を手がけるスピンオフとしてモジュロが成功を収めたことで、別の作画担当による新作が企画される可能性も否定できないでしょう。

アニメ3期との連動とシリーズ全体の今後の動向

呪術廻戦モジュロの連載期間は、アニメ3期「死滅回游 前編」の放送時期と重なっていました。

アニメ3期は2026年1月8日から3月26日まで全12話が放送され、モジュロと同時期に呪術廻戦の話題性が大きく高まった時期です。

今後はアニメ4期「死滅回游 後編」の放送も控えており、シリーズ全体の注目度は引き続き高い状態が維持されると見られます。

モジュロが描いた「本編完結から68年後」という時系列は、呪術廻戦の世界観を大きく拡張するものでした。

虎杖の不老、呪霊の消失、シムリア星人との共生という新たな設定は、今後のシリーズ展開において重要な土台となる可能性を秘めています。

まとめ:呪術廻戦モジュロのマルに関する全情報ガイド

  • マルの本名は「マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ」で、シムリア星人ルメル族の戦士である
  • 地球人年齢換算で19歳、地球人との共生を見極める査察役として乙骨兄妹に接触した
  • 額の第三の目はシムリア星人特有の器官で、術式発動時に開眼し戦士としての側面と深く関連する
  • 術式「混沌」と「調和」は概念干渉が可能な最上位クラスの能力で、宇宙船の建造すら実現した
  • 呪詛師からは「”理”の攪拌」と形容され、戦闘力は一級呪術師を圧倒し特級に迫るレベルである
  • シムリア星人と宿儺や天元の外見的類似は、日本人の祖先との関連や呪力の到達点を示唆する
  • 双子の弟クロスとマルは術式を共有しており、対立を経て最終話で和解を果たした
  • 乙骨真剣との決闘は友情と立場の対立を描いた物語最大の見せ場の一つである
  • 虎杖悠仁と共に「調和の儀」を実行し、九十九由基と夏油傑の悲願であった呪霊消失を実現した
  • 単行本は全3巻構成で、最終巻は2026年5月1日に発売予定である
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