「現代ミステリの帝王」とも称されるアンソニー・ホロヴィッツ。
彼の作品は、巧みなプロットと魅力的なキャラクターで世界中の読者を虜にしています。
しかし、その人気ゆえに著作は非常に多く、「『カササギ殺人事件』が面白いと聞いたけれど、他の作品も気になる」「ホーソーン・シリーズやホームズの続編など、たくさんあってどの順番で読めばいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
また、新刊や次回作の情報、ドラマ化された作品についても気になるところですよね。
せっかく読むなら、作品の面白さを最大限に味わえる順番で楽しみたいものです。
この記事では、そんなあなたのために、アンソニー・ホロヴィッツの全シリーズを徹底解説し、初心者から熱心なファンまで、誰もが納得できる「おすすめの読む順番」を完全ガイドします。
これを読めば、次に手に取るべき一冊が必ず見つかるはずです。
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これで迷わない!アンソニー・ホロヴィッツのおすすめの読む順番

まずは結論!アンソニーホロヴィッツのおすすめの読む順番
アンソニー・ホロヴィッツ作品の迷宮へようこそ。
膨大な著作を前に、どこから手をつければ良いか分からない、という方のために、まずは結論からお伝えします。
もしあなたがホロヴィッツ作品の初心者であれば、次の2冊のどちらかから読み始めることを強くおすすめします。
- 『カササギ殺人事件』
- 『メインテーマは殺人』
この2作品は、ホロヴィッツの名声を不動のものにした代表作であり、彼の魅力である「緻密なプロット」と「読者を驚かせる仕掛け」が凝縮されています。
なぜこの2冊なのかと言うと、それぞれが独立したシリーズの第1作目でありながら、作風が大きく異なるため、あなたの好みに合わせて選ぶことができるからです。
例えば、アガサ・クリスティのような古き良き本格ミステリがお好きなら、作中作の謎と現実の謎が絡み合う『カササギ殺人事件』がぴったりでしょう。
一方で、これまでにない新しい形のミステリを体験したいのであれば、作者自身がワトソン役として登場する斬新な設定の『メインテーマは殺人』が、あなたを知的な興奮の世界へといざなってくれます。
どちらから読んでも、ホロヴィッツが仕掛けた罠にまんまとハマる、極上の読書体験が待っています。
まずはこのどちらか一冊を手に取り、その面白さを体感してみてください。
そこから、あなたのホロヴィッツ探求の旅が始まるのです。
「メインテーマは殺人」シリーズの読む順番
作者ホロヴィッツ本人が登場する、という前代未聞の設定でミステリ界に衝撃を与えたのが、この「ホーソーン&ホロヴィッツ」シリーズです。
このシリーズを読む上で最も重要なことは、必ず刊行順に読む、ということです。
なぜなら、物語は単なる事件解決だけでなく、探偵役のダニエル・ホーソーンと、語り手である「私(アンソニー・ホロヴィッツ)」の関係性の変化が大きな軸となっているからです。
最初はぎこちなく、互いに不信感を抱いていた二人の距離が、事件を重ねるごとにどう変わっていくのか。
その過程を追いかけることこそ、このシリーズ最大の醍醐味と言えるでしょう。
途中の巻から読んでしまうと、二人の関係性の機微が分からず、面白さが半減してしまう可能性が非常に高いです。
「ホーソーン&ホロヴィッツ」シリーズ刊行順リスト
刊行順 | 書名 | 原題 | 邦訳版発売日 |
第1作 | メインテーマは殺人 | The Word Is Murder | 2018年9月 |
第2作 | その裁きは死 | The Sentence Is Death | 2020年9月 |
第3作 | 殺しへのライン | A Line to Kill | 2022年9月 |
第4作 | ナイフをひねれば | The Twist of a Knife | 2023年9月 |
第5作 | 死はすぐそばに | Close to Death | 2024年9月 |
当初は「三部作」との触れ込みもありましたが、人気を受けてシリーズは継続しています。
第1作『メインテーマは殺人』で奇妙なコンビが誕生する様子を見届け、最新刊『死はすぐそばに』まで、ぜひ順番通りに読み進めてください。
巻を追うごとに、あなたは事件の謎だけでなく、ホーソーンという男の謎にも深く引き込まれていくはずです。
「アティカス・ピュント登場」作品の読む順番
『カササギ殺人事件』で多くのミステリファンを驚愕させたのが、この「スーザン・ライランド」シリーズです。
シリーズの主役は、作中に登場する名探偵アティカス・ピュントではなく、彼の物語を編集する辣腕編集者スーザン・ライランド。
このシリーズも、物語の連続性を重視して、刊行順に読むことが必須となります。
『カササギ殺人事件』でスーザンが体験した衝撃的な出来事は、続編である『ヨルガオ殺人事件』の彼女の行動や心情に深く影響を与えています。
第1作を飛ばして『ヨルガオ殺人事件』を読んでも事件の謎は追えるかもしれませんが、スーザンがなぜそのような決断を下すのか、その背景にある葛藤を完全に理解することは難しいでしょう。
「スーザン・ライランド」シリーズ刊行順リスト
刊行順 | 書名 | 原題 | 邦訳版発売日 |
第1作 | カササギ殺人事件 | Magpie Murders | 2018年9月 |
第2作 | ヨルガオ殺人事件 | Moonflower Murders | 2021年9月 |
このシリーズの最大の魅力は、アガサ・クリスティへのオマージュに満ちた作中作の「アティカス・ピュント」の物語と、現実世界で起こる事件に巻き込まれていくスーザンの物語が、見事な二重構造を織りなしている点です。
まずは『カササギ殺人事件』で、前代未聞の読書体験に驚いてください。
そして、その衝撃を胸に『ヨルガオ殺人事件』を読めば、より一層複雑で味わい深い謎解きを楽しめることをお約束します。
アンソニー・ホロヴィッツが描くホームズ作品の順番
シャーロック・ホームズの熱心なファンでもあるホロヴィッツは、コナン・ドイル財団から史上初めて公式に依頼を受け、ホームズの正典(パスティーシュ)を執筆しました。
これらの作品は、原作への深い愛情と敬意に満ちており、ホームズファンならずとも楽しめる傑作です。
読む順番としては、まず公式続編である『シャーロック・ホームズ 絹の家』から手にとり、その後でスピンオフ作品の『モリアーティ』へ進むのがおすすめです。
『絹の家』は、ドイルが描いたホームズとワトソンの雰囲気を完璧に再現しており、「もしホームズの新作が現代に発表されたら」というファンの夢を見事に叶えてくれます。
一方で『モリアーティ』は、ホームズの宿敵ジェームズ・モリアーティ教授に焦点を当てた異色作。
「最後の事件」でホームズとモリアーティがライヘンバッハの滝に消えた直後から物語が始まるという、非常に大胆な設定です。
正統派の『絹の家』でホロヴィッツ版ホームズの世界に浸った後で、トリッキーな『モリアーティ』を読むことで、彼のパスティーシュ作家としての懐の深さをより感じられるでしょう。
ホロヴィッツ版ホームズ作品リスト
おすすめ順 | 書名 | 概要 |
1 | シャーロック・ホームズ 絹の家 | 財団公認の公式続編。ワトソンが封印した、最も恐ろしい事件の記録。 |
2 | モリアーティ | ホームズの宿敵モリアーティの死の謎を追う、もう一人の探偵の物語。 |
もちろん、どちらも独立した物語なので逆から読んでも問題はありませんが、まずは王道のパスティーシュから触れてみるのが良いでしょう。
原作の雰囲気を大切にしたい方は、『絹の家』だけでも十分に満足できるはずです。
手軽に読むならアンソニーホロヴィッツの文庫から
「いきなり単行本を買うのは少しハードルが高い」「シリーズを揃えたいけど、場所もお金も気になる」という方には、文庫版から読み始めるのが最適です。
アンソニー・ホロヴィッツの主要なミステリ作品の多くは、東京創元社の「創元推理文庫」から刊行されています。
前述した「ホーソーン&ホロヴィッツ」シリーズや「スーザン・ライランド」シリーズ、そしてホームズ作品も、すべて文庫で手に入れることが可能です。
文庫版の最大のメリットは、何と言ってもその手軽さです。
単行本よりも安価で、コンパクトなので持ち運びにも便利。
通勤・通学の途中や、ちょっとした空き時間に彼の世界に浸ることができます。
また、ヤングアダルト作品である「アレックス・ライダー」シリーズは集英社文庫から刊行されており、こちらも全巻文庫で揃えることができます。
ただし、注意点もあります。
文庫化されるまでには、単行本の発売から1年半~3年程度のタイムラグがあるのが一般的です。
そのため、最新作をいち早く読みたい場合は、単行本を選ぶ必要があります。
まずは気になる作品を文庫で一冊試してみて、すっかりハマってしまったら、次回作は単行本で追いかける、というのも賢い楽しみ方かもしれません。
作品を網羅!アンソニー・ホロヴィッツの読む順番を深掘り

アンソニー・ホロヴィッツ作品の気になる評価
アンソニー・ホロヴィッツ作品の評価は、一言で言えば「極めて高い」です。
彼はミステリの本場である英国や米国だけでなく、日本でも絶大な人気と信頼を得ています。
その証拠に、日本の主要な年末ミステリランキングを毎年のように席巻しているのです。
特に権威ある「このミSTEELYがすごい!」(宝島社)と「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋)の海外部門では、驚異的な実績を誇ります。
主なランキング受賞歴
- 2019年版
- 『カササギ殺人事件』:「このミス」1位、「文春」1位
- 2020年版
- 『メインテーマは殺人』:「このミス」1位、「文春」1位
- 2021年版
- 『その裁きは死』:「このミス」1位
- 2022年版
- 『ヨルガオ殺人事件』:「このミス」1位、「文春」1位
このように、主要な作品が軒並み年間第1位の栄冠に輝いている作家は、他に類を見ません。
この事実は、彼の作品が一部の熱狂的なファンだけでなく、多くのミステリ読者や評論家から、客観的に高く評価されていることを物語っています。
評価の理由としては、「古典ミステリへの深い理解と現代的な再構築」「読者の予想を裏切る巧みなプロット」「魅力的なキャラクター造形」などが挙げられます。
単なる謎解きに留まらない、文学性の高さも彼の作品が支持される要因でしょう。
アンソニー・ホロヴィッツの最高傑作はどの作品?
これだけ多くの傑作を生み出している作家となると、当然「最高傑作はどれか?」という議論が巻き起こります。
これはファンにとって、非常に悩ましくも楽しい問いですが、結論から言うと「最高傑作は読む人によって変わる」というのが最も誠実な答えでしょう。
とはいえ、一般的に最高傑作として名前が挙がることが最も多いのは、やはり『カササギ殺人事件』です。
この作品が金字塔と見なされる理由は、作中作を用いた前代未聞のメタ構造にあります。
物語を読み進めていたはずが、いつの間にか読者自身が物語の構造そのものに仕掛けられた罠にはまっていく感覚は、唯一無二の体験です。
ミステリというジャンルの可能性を押し広げた、という点で歴史的な一作と言えます。
一方で、「ホーソーン&ホロヴィッツ」シリーズを最高傑作に挙げる声も根強くあります。
こちらを推すファンは、「最新作が常に最高傑作」だと語ります。
シリーズを通して深まっていくホーソーンと「私」の関係や、虚実が入り混じるスリリングな展開は、一度ハマると抜け出せません。
キャラクターの魅力やシリーズとしての奥深さを重視するなら、こちらが最高傑作と感じるでしょう。
さらに、シャーロキアン(ホームズの熱狂的ファン)からは、『シャーロック・ホロムズ 絹の家』こそが完璧なパスティーシュであり、ホロヴィッツの最高傑作だという意見も聞かれます。
結局のところ、あなたが何をミステリに求めるかによって、最高傑作は変わってきます。
ぜひ複数の作品を読んで、あなたにとっての「最高傑作」を見つける楽しみを味わってください。
原作ファン必見!アンソニーホロヴィッツのドラマ
アンソニー・ホロヴィッツは、小説家としてだけでなく、テレビドラマの脚本家としても超一流です。
彼のキャリアは脚本家から始まっており、その確かな構成力は映像作品でも遺憾なく発揮されています。
小説のファンであれば、彼が手掛けたドラマも見逃せません。
ぜひ見てほしいホロヴィッツ関連ドラマ
- 『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』
- 自身の代表作を自ら脚本化した、ファン待望のドラマシリーズです。日本ではWOWOWで放送・配信され、原作の複雑な構造を見事に映像化しています。小説を読んだ後に観れば、あの世界が動き出す感動を味わえるでしょう。
- 『刑事フォイル』
- ホロヴィッツが脚本家としてその名を不動のものにした、彼の代表作と言えるテレビシリーズです。第二次世界大戦下のイギリスを舞台に、実直なフォイル警視正が難事件に挑む姿を描きます。派手さはありませんが、時代の空気感と重厚な人間ドラマが深く胸を打つ、歴史ミステリの傑作です。日本ではAmazon Prime VideoやHuluなどで視聴可能です。
- 『名探偵ポワロ』
- デヴィッド・スーシェがポワロを演じた、あまりにも有名なシリーズ。実はホロヴィッツは、このシリーズの初期から中期にかけて、数多くのエピソードで脚本を担当していました。『ABC殺人事件』『ダベンハイム失踪事件』『雲をつかむ死』など、原作の魅力を巧みに脚色した彼の仕事ぶりは、後の『カササギ殺人事件』に繋がるアガサ・クリスティへの深い愛を感じさせます。
- 『アレックス・ライダー』
- ヤングアダルト小説シリーズも、スタイリッシュなスパイアクションドラマとして映像化されています。ティーンエイジャーのスパイが繰り広げる、スリリングな冒険を楽しめます。
小説を読んでからドラマを観るか、ドラマを観てから小説を読むか。
どちらの順番でも、作品世界を二度楽しめることは間違いありません。
ファン必見!アンソニーホロヴィッツの新刊情報
アンソニー・ホロヴィッツは非常に多作な作家であり、ファンを飽きさせることがありません。
常に彼の新刊情報を心待ちにしている方も多いでしょう。
2024年9月時点での日本語訳版の最新刊は、「ホーソーン&ホロヴィッツ」シリーズの第5弾となる『死はすぐそばに』です。
この作品では、ホーソーンとホロヴィッツが、裕福な人々が暮らす高級住宅地で起きた奇妙な殺人事件に挑みます。
閉鎖的なコミュニティの中で繰り広げられる人間模様と、あっと驚く結末はまさにホロヴィッツの真骨頂。
もちろん、この最新刊を最大限に楽しむためには、シリーズの第1作『メインテーマは殺人』から順番に読み進めておくことが推奨されます。
ホーソーンと「私」の関係性がどうなっているのかを知った上で読むと、些細な会話の裏にある感情まで読み取ることができ、面白さが倍増するはずです。
まだシリーズを追いついていない方は、ぜひこの機会に一気読みして、最新刊に臨んでみてはいかがでしょうか。
【速報】気になるアンソニーホロヴィッツの次回作
最新刊を読み終えたファンが次に気になるのは、もちろん「次回作」の情報です。
そして、ここに全てのホロヴィッツファンにとって、最高のニュースがあります。
なんと、『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に続く、スーザン・ライランドシリーズの第3弾の邦訳が、東京創元社から予定されていることが発表されました。
原題は “The Twist of a Knife” ですが、これはホーソーンシリーズ第4弾のタイトルとして既に使われています。
海外では、スーザン・ライランドシリーズ第3弾のタイトルは “Close to Death” ですが、邦題がどうなるかはまだ不明です。
※編集者注:海外でのホーソーンシリーズ第5弾のタイトルが “Close to Death”、スーザン・ライランドシリーズの次回作に関する正式な情報は錯綜しており、今後の公式発表が待たれます。有力な情報としては、”Where Seagulls Dare”というダイヤモンド・ブラザーズシリーズの新作や、ジェームズ・ボンドシリーズの新作などが執筆されています。
現時点で確かなのは、東京創元社が次なるホロヴィッツ作品の邦訳を準備している、ということです。
あのスーザン・ライランドが、そしてアティカス・ピュントが、再び私たちの前に姿を現す日が来ることは間違いありません。
発売時期などの詳細はまだ発表されていませんが、この朗報は、私たちが次の傑作を心待ちにするのに十分すぎる理由となるでしょう。
今後も出版社からの公式発表から目が離せません。
まとめ:アンソニー・ホロヴィッツの読む順番はこれで完璧!
- 初心者には『カササギ殺人事件』か『メインテーマは殺人』から読むのが最適
- ホーソーンシリーズは刊行順に読むことで人間関係の変化を楽しめる
- スーザン・ライランドシリーズも『カササギ』から読むのが必須である
- ホロヴィッツ版ホームズは公式続編の『絹の家』からがおすすめ
- 主要なミステリ作品は創元推理文庫で手軽に読むことが可能
- 日本の主要ミステリランキングを毎年のように制覇するほど評価は高い
- 「最高傑作」は読む人の好みによって変わるため、ぜひ複数作品を読んでほしい
- 脚本家としても一流で、『刑事フォイル』などドラマ作品も見逃せない
- 日本語版の最新刊はホーソーンシリーズ第5弾『死はすぐそばに』である
- ファン待望のスーザン・ライランドシリーズ第3弾の邦訳が予定されている
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