『青のミブロ』に登場する平山五郎というキャラクターについて、どのような人物なのか気になっている方は多いのではないでしょうか。
隻眼の剣士として芹沢鴨に忠誠を誓う平山五郎は、作中では芹沢五人衆の一人として描かれていますが、実在した人物でもあるため、史実とフィクションの境界が分かりにくいという声も少なくありません。
さらに、アニメ第二期「芹沢暗殺編」の放送が進む中で、平山五郎がいつ、どのように死亡するのかという点にも注目が集まっています。
この記事では、『青のミブロ』における平山五郎のキャラクター像を軸に、史実の経歴や作品独自のアレンジ、芹沢暗殺事件での最期、そしてファンからの評価まで幅広く掘り下げていきます。
作品をより深く楽しむための手がかりとして、ぜひ最後までお読みください。
青のミブロとはどんな作品か
『青のミブロ』は、安田剛士による歴史漫画で、講談社の『週刊少年マガジン』にて2021年46号から連載されている作品です。
新選組の前身である壬生浪士組、通称「ミブロ」を舞台に、少年の視点から幕末の京都を描いている点が大きな特徴となっています。
主人公のちりぬにおは、史実には存在しないオリジナルキャラクターであり、土方歳三や沖田総司といった実在の人物たちと交わりながら成長していく姿が物語の中心に据えられています。
漫画の第一部は全122話・全14巻で完結し、第二部『青のミブロ-新選組編-』が2024年から連載中です。
テレビアニメは2024年10月に第一期が放送開始となり、全24話で放送されました。
続く第二期「芹沢暗殺編」は2025年12月20日から読売テレビ・日本テレビ系列で放送が始まり、2026年2月時点でも放送が続いています。
アニメーション制作はMAHO FILMが担当し、監督は羽原久美子、音楽は林ゆうきが手がけています。
舞台版も2025年4月に東京と京都で上演されるなど、メディアミックス展開が活発に行われている点も見逃せません。
平山五郎とは|青のミブロでの立ち位置と役割
平山五郎は、『青のミブロ』において芹沢鴨を中心とする「芹沢五人衆」の一人として登場するキャラクターです。
壬生浪士組での役職は副長助勤であり、芹沢派の武力面を支える存在として描かれています。
作中では平間重助とセットで行動する場面が多く、二人が並んで芹沢に付き従う光景は、芹沢派の結束を象徴する描写として印象的に映ります。
外見上の最大の特徴は、髭面に眼帯を付けた隻眼の風貌です。
神道無念流の免許皆伝という設定が与えられており、花火の事故で左目を失明したものの、心眼を開いたことで左側からの攻撃にはめっぽう強いという独自の戦闘スタイルが付与されています。
芹沢鴨の尊王攘夷思想に心酔し、片腕として最後まで忠義を貫く人物として物語に深みを加えている存在です。
アニメでの声優は乃村健次が担当しており、低音で渋みのある声質が豪快な武人としてのキャラクター性と合致しているとファンの間で評価されています。
また、2025年4月に上演された舞台版では秋山皓郎がキャストを務めました。
芹沢五人衆における平山五郎の位置づけ
芹沢五人衆とは、芹沢鴨をリーダーとする水戸藩出身の一派を指し、新見錦、野口健司、平間重助、そして平山五郎の5名で構成されています。
この中で平山五郎は、剣術の腕前において芹沢に次ぐ実力者として位置づけられています。
新見錦が組織運営や外交面での参謀的役割を担い、野口健司が比較的おとなしい性格として描かれる一方、平山五郎は武力面で芹沢を直接的に支える存在です。
平間重助が勘定役として実務面を担当していることを考えると、平山は芹沢派における「武の右腕」と表現できるでしょう。
芹沢暗殺事件では、五人衆のうち芹沢と平山が死亡し、新見は事前に切腹、平間は逃亡、野口は事件後に切腹という運命をたどります。
平山の死亡は芹沢派の武力的崩壊を決定づける出来事として、物語上でも重要な意味を持っています。
平山五郎と平間重助の違い
作中でセットで登場することが多い平山五郎と平間重助ですが、両者の役割と最期は明確に異なります。
平山五郎は隻眼の剣士であり、戦闘能力が高く描写されています。
芹沢への忠誠心も極めて強く、最後まで芹沢のそばを離れない人物として描かれている点が特徴的です。
一方の平間重助は、副長助勤と勘定役を兼任する実務担当です。
荒々しい芹沢派の中にあって、比較的穏やかな性格として描写されており、戦闘よりも組織運営に関わる場面が目立ちます。
最も大きな違いは、芹沢暗殺事件における結末です。
漫画版では、原田左之助が平間の暗殺を担当する予定でしたが、平山が先に殺害されたことで平間は逃亡に成功し、生き延びる展開となっています。
つまり、平山は芹沢とともに命を落とし、平間は芹沢派の唯一の生存者(野口を除く)として物語から退場するという対照的な結末が描かれているのです。
史実の平山五郎|実在した隻眼の剣士の生涯
平山五郎は実在した幕末の武士であり、文政12年(1829年)に生まれ、文久3年9月18日(1863年10月30日)に35歳で命を落としました。
史料が極めて少ない人物であるため、生涯の全容は不明な部分が多いものの、残された記録からはいくつかの重要な事実が確認できます。
安政4年(1857年)の時点では旗本遠山兵部少輔の家来であり、鏡新明智流の桃井春蔵に師事していました。
注目すべきは、のちに土佐勤王党を率いることになる武市半平太と同門であったという事実です。
翌年には播州姫路藩に所属し、鈴木派神道無念流を学んでいます。
安政6年(1859年)には神道無念流の堀川福太郎の門人となるなど、複数の流派・師匠のもとで腕を磨いた剣客であったことがうかがえます。
花火の事故で左目を失い隻眼となった経緯は史実に基づいており、目が潰れた左側から打ち込まれると猛烈に切り返し、逆に見えるはずの右側からだと隙があったという逸話が残されています。
文久3年(1863年)2月、清河八郎が率いる浪士組に参加し、芹沢鴨の六番組に配属されて上京しました。
浪士組が江戸に帰還した際、芹沢や近藤勇らとともに京都に残留し、壬生浪士組を結成しています。
以降は水戸派として芹沢と行動をともにし、5月には松平容保への拝謁の際に土方歳三や藤堂平助と剣術の稽古を披露した記録も残っています。
史実における平山五郎の最期
文久3年9月16日(一説には18日)の夜、島原の角屋で宴会を終えた芹沢鴨、平山五郎、平間重助は、屯所の八木邸に帰りました。
永倉新八の証言によると、平山は玄関で倒れて起き上がれないほど泥酔していたとされています。
八木邸の奥の十畳間で、平山は馴染みの芸妓・吉栄と同衾して寝入りました。
同じ部屋には屏風を挟んで芹沢とその愛妾のお梅も就寝していました。
深夜、数人の刺客が突然部屋に押し入り、芹沢と平山に斬りかかりました。
平山は起きる間もなく即死し、八木家の人々が駆けつけた時には首が胴から離れた状態だったと記録されています。
同衾していた吉栄は、たまたま便所に行っていたために難を逃れました。
暗殺の実行者は、土方歳三、山南敬助、沖田総司、原田左之助とされていますが、対外的には長州藩の仕業として処理されています。
平山五郎の墓は現在も京都の壬生寺に残されており、芹沢鴨の墓と並んで訪れることができます。
青のミブロと史実の違い|平山五郎に関する創作ポイント
『青のミブロ』は史実を大枠として踏襲しながらも、キャラクターの魅力を引き出すために多くの創作的アレンジが加えられています。
平山五郎に関しても、いくつかの重要な相違点が確認できます。
まず、剣術流派の扱いについてです。
史実の平山は鏡新明智流から始まり、複数の師匠のもとで神道無念流を学んだ経歴を持ちますが、作中では神道無念流の免許皆伝として一本化されています。
これは物語の分かりやすさを優先した整理であり、「隻眼でありながら免許皆伝の腕前を持つ豪傑」というキャラクター像を際立たせる効果を生んでいます。
次に、芹沢との関係性の描写です。
史実では芹沢の「腰巾着」的存在と記録される平山ですが、作中では芹沢の尊王攘夷思想に心酔し、信念を共有する忠臣として掘り下げられています。
声優の乃村健次も「芹沢先生に最期までお供いたします」とコメントしており、単なる従属者ではなく、意志を持って芹沢に付き従う人物像が構築されています。
暗殺の描写においても大きな違いがあります。
史実では泥酔して寝込みを襲われ即死という悲惨な最期でしたが、漫画版では芹沢とともに粛清対象として扱われ、原田左之助が暗殺を担当する展開に変更されています。
また、芹沢鴨の最期が近藤勇との一騎打ちという作品オリジナルの演出で描かれるのに対し、平山の死亡シーンは比較的簡略に扱われています。
この描写の差は、物語における主軸が芹沢と近藤の対決に置かれていることを反映したものと考えられます。
| 比較項目 | 史実 | 青のミブロ作中 |
|---|---|---|
| 剣術流派 | 鏡新明智流から神道無念流へ複数流派を渡り歩く | 神道無念流の免許皆伝として統一 |
| 芹沢との関係 | 腰巾着的存在と記録 | 信念を共有する忠臣として描写 |
| 暗殺の状況 | 泥酔して寝込みを襲われ即死 | 芹沢派粛清の一環として暗殺 |
| 暗殺の実行者 | 土方・山南・沖田・原田の複数名 | 原田左之助が担当 |
| 死亡の描写 | 首が胴から離れていたと記録 | 比較的簡略な描写 |
平山五郎の死亡はいつ|芹沢暗殺事件での最期を解説
平山五郎が死亡するのは、漫画第一部の芹沢暗殺編にあたる12巻から13巻付近のエピソードです。
壬生浪士組の内部分裂が頂点に達し、近藤派が芹沢派の粛清に踏み切る場面で、芹沢鴨とともに命を落とします。
作中における芹沢暗殺事件の流れは、大枠では史実を踏襲しています。
朝廷から芹沢の召し捕りの命令が下ったことを背景に、会津藩から近藤らに芹沢処分の密命が下されるという経緯です。
ただし、漫画版では近藤と芹沢が正面から一騎打ちを交わすという作品オリジナルの展開が組み込まれており、芹沢の死には「討たれる」のではなく「託す」という独自の意味が付与されています。
平山五郎の死亡に関しては、芹沢の壮絶な最期と比較すると描写は控えめです。
原田左之助が暗殺の担当者として設定されており、芹沢派の粛清という大きな流れの中で処理される形となっています。
一方で、平山が最後まで芹沢のそばを離れなかったという点は、忠義の象徴として物語に余韻を残しています。
アニメ第二期での描写はいつか
テレビアニメ第二期「芹沢暗殺編」は2025年12月20日から放送が開始されており、2026年2月時点では第9話まで放送済みです。
物語は芹沢暗殺に向けた緊張が着実に高まっている段階にあり、平山五郎の死亡が描かれるのは今後の放送回になると予想されます。
第7話(通算31話)「最強の二人」では、芹沢と新見錦の幼馴染としての絆が描かれており、芹沢派内部の人間関係に焦点が当てられました。
声優の乃村健次はこの回の放送に際して「追加カットに平山・平間が出てますが…この2人が最強の二人ではありません(笑)」とSNSに投稿しており、平山と平間の登場シーンが増加していることがうかがえます。
第10話「土俵」は2026年2月28日に放送予定で、芹沢に付き従う覚悟を固めた太郎の姿が描かれます。
芹沢暗殺事件のクライマックスに向けて物語が加速しているため、平山の最期がどのように演出されるかはアニメファンにとって大きな注目ポイントです。
アニメ版では漫画にないオリジナル演出が加わる可能性もあり、平山五郎の死亡シーンに新たな見せ場が用意されるかどうかは未知数となっています。
平山五郎の人気と評価|ファンからの反応
平山五郎は、『青のミブロ』のキャラクター群の中では人気面で控えめな位置にあるのが現状です。
あるユーザー投票型のキャラクター人気ランキングでは、投票対象の全17キャラクター中17位という結果が確認されています。
同ランキングでは、1位の斎藤はじめ、2位の土方歳三、3位の沖田総司といった主要キャラクターが上位を占めており、芹沢五人衆のメンバーは全体的に下位に位置しています。
芹沢鴨ですら16位にとどまっていることを踏まえると、芹沢派キャラクター全体の人気が試衛館派や主人公グループと比べて低い傾向にあるといえるでしょう。
公式の第1回キャラクター人気投票の結果では、1位がちりぬにお、2位が土方歳三、3位が斎藤はじめとなっており、平山五郎は上位にランクインしていません。
人気が伸びにくい要因としては、作中での台詞や活躍シーンが他のキャラクターと比べて限定的であること、また物語の早い段階で退場するキャラクターであることが挙げられます。
一方で、第二期「芹沢暗殺編」の放送開始により、芹沢派メンバーへの注目度は上昇傾向にあります。
特に平山五郎が芹沢に最後まで忠義を尽くす姿が描かれることで、今後の評価が変化する可能性も十分に考えられます。
多くのファンが指摘しているのは、平山五郎の魅力が「派手な活躍」よりも「揺るがない忠誠心」にあるという点です。
歴史ファンの間では、史料の少ない人物にここまで個性を付与した作品のアレンジ力を評価する声も見られます。
青のミブロで平山五郎を楽しむための注目ポイント
平山五郎というキャラクターをより深く楽しむためには、いくつかの視点を持って作品に触れることをおすすめします。
まず注目すべきは、芹沢鴨との主従関係の変遷です。
物語序盤では芹沢に付き従う脇役的な存在に見えますが、芹沢暗殺編が進むにつれて、平山が芹沢のそばにいる理由や、忠誠を貫く覚悟の深さが少しずつ浮かび上がってきます。
特にアニメ第二期では、芹沢派のメンバーに新たなカットやシーンが追加されているため、漫画版とは異なる角度から平山の人物像を味わうことができます。
次に、史実との比較という楽しみ方があります。
実在の平山五郎が残した数少ない記録と、作品内のキャラクター像を照らし合わせることで、どの部分が史実に基づき、どの部分が創作によるものかを見極めるという読み方は、歴史漫画ならではの醍醐味です。
たとえば、花火の事故で左目を失ったという逸話は史実に基づいていますが、「心眼を開いた」という設定は作品独自のアレンジです。
さらに、平山五郎の死亡シーンを軸にした芹沢派の崩壊過程にも注目してください。
新見錦の切腹、芹沢と平山の暗殺、平間の逃亡、野口の切腹と、芹沢五人衆が一人ずつ退場していく展開は、壬生浪士組から新選組への移行という歴史的な変革を体現しています。
平山五郎という存在を通して、組織の中で信念を貫くことの重さと、時代の波に呑まれていく武士の哀しさを感じ取ることができるでしょう。
まとめ:青のミブロの平山五郎は忠義と悲運を体現するキャラクター
- 平山五郎は『青のミブロ』における芹沢五人衆の一人で、副長助勤の役職を持つ隻眼の剣士である
- 声優は乃村健次、舞台版では秋山皓郎がキャストを務めた
- 神道無念流の免許皆伝という設定で、花火の事故による左目の失明は史実に基づいている
- 史実の平山五郎は文政12年(1829年)生まれで、鏡新明智流と神道無念流を修めた実在の武士である
- 史実では文久3年9月の芹沢暗殺事件で泥酔中に寝込みを襲われ即死したと記録されている
- 漫画版では原田左之助が暗殺の担当者として設定され、史実の暗殺描写とは異なるアレンジが施されている
- 芹沢鴨の最期が一騎打ちとして劇的に描かれるのに対し、平山の死亡シーンは比較的簡略な扱いである
- キャラクター人気ランキングでは下位に位置するが、芹沢への揺るがない忠誠心に魅力を感じるファンも存在する
- アニメ第二期「芹沢暗殺編」は2026年2月時点で放送中であり、平山の死亡が描かれる回は今後の放送と予想される
- 史料が少ない実在の人物に独自の人間性を付与した点が作品のアレンジ力として評価されている
