「ブリーチのストーリーはひどい」という評判を耳にしたことはありませんか。
週刊少年ジャンプで15年間連載され、累計発行部数1億3000万部を超える大人気作品であるにもかかわらず、ストーリー面では厳しい評価を受けることが少なくありません。
尸魂界編以降の失速、最終回の急展開、伏線の未回収など、さまざまな批判が存在します。
一方で、キャラクターデザインのセンスや千年血戦篇アニメでの再評価など、擁護の声も根強くあります。
この記事では、ブリーチのストーリーがひどいと言われる具体的な理由を7つの観点から検証し、その真相に迫ります。
これからブリーチを読もうか迷っている方、過去に挫折した方、そしてファンとして作品を客観的に見つめ直したい方にとって、参考になる情報をお届けします。
ブリーチのストーリーがひどいと言われる主な理由
ブリーチのストーリーに対する批判は、主に4つのポイントに集約されます。
連載期間が長くなるにつれて顕在化したこれらの問題は、多くの読者がモヤモヤを感じる原因となりました。
尸魂界編以降の失速とマンネリ化
ブリーチは尸魂界編までが最高傑作であり、それ以降は質が落ちたという評価が定着しています。
尸魂界編では、朽木ルキアを救出するという明確な目的があり、護廷十三隊という魅力的な敵組織の登場、藍染惣右介の衝撃的な裏切りなど、緊張感のある展開が続きました。
しかし、破面篇以降は「敵が現れる→倒す→解決→また新たな敵が現れる」というループ構造が目立つようになります。
特に虚圏編では、ザエルアポロ戦をはじめとする戦闘の遅いペースが批判の対象となりました。
バトル漫画として戦いの繰り返しは避けられないものの、尸魂界編のような緊張感やストーリーの推進力が失われたと感じる読者が多かったのです。
最終回が急ぎすぎて打ち切り疑惑が浮上
2016年に迎えた最終回は、多くのファンを困惑させました。
主人公・黒崎一護の真の卍解の能力が十分に描かれないまま、ラスボスであるユーハバッハとの決着がつけられたのです。
この急ぎ足のエンディングから、「打ち切りだったのではないか」という疑惑が広まりました。
ネット上では「おわりかたひどい」「藍染との戦いがピークだったな」「まだやってたの?」といった声が相次ぎました。
結果として、15年間続いた物語の締めくくりとしては物足りないという評価が定着してしまったのです。
伏線の未回収と設定の矛盾が多い
長期連載作品にありがちな問題ですが、ブリーチでは伏線の未回収や設定の矛盾が特に目立つと指摘されています。
代表的な例として、藍染が一護に対して「君の人生は私が操っていた」と発言したシーンがあります。
この重大な伏線は、詳しい説明がないまま藍染が退場してしまいました。
また、エスパーダの番号についても、当初は「1から10」と明言されていたにもかかわらず、後に「0から9」という設定に変更されています。
作中で「エスパーダの番号が1から10だと誰が言った?」というセリフが登場しましたが、すでに別のキャラクターが「1から10」と明言していたため、矛盾が生じました。
こうした細かい設定の不整合が積み重なり、ストーリー全体への信頼性を損なう結果となっています。
フルブリング編がつまらないと不評な理由
死神代行消失篇、通称フルブリング編は、シリーズの中で最も不評なエピソードとして知られています。
この編では、一護が死神の力を失った後の日常が描かれますが、主人公のキャラクター性が変化し、以前のような力強さが感じられなくなりました。
敵である月島秀九郎やXCUTIONの目的も曖昧で、物語の盛り上がりに欠けるという批判が多く寄せられています。
「一護は今までで一番泣き虫だし、バウント編みたいにつまらない」という辛辣な意見も見られます。
ただし、フルブリング編は千年血戦篇への橋渡しとして重要な役割を担っており、完全にスキップすることは推奨されません。
ブリーチのストーリーは本当にひどいのか?擁護意見も紹介
批判がある一方で、ブリーチには他の作品では真似できない独自の魅力が存在します。
ストーリー面での欠点を補って余りある要素を見ていきましょう。
キャラクターデザインとセンスは圧倒的に高評価
ブリーチの最大の強みは、久保帯人先生が生み出すキャラクターデザインとセリフのセンスです。
「ワンピース」「ナルト」と比較した場合、キャラクターデザインではブリーチが三作品中トップという評価が多数を占めています。
護廷十三隊の隊長たちはそれぞれ個性的な外見と性格を持ち、敵キャラクターであるエスパーダたちも魅力的にデザインされています。
また、「憧れは理解から最も遠い感情だよ」「あまり強い言葉を遣うなよ。
弱く見えるぞ」といった名言の数々は、今でもファンの間で語り継がれています。
ストーリーに批判があっても、このキャラクターセンスだけでブリーチを読む価値があるという意見は根強いのです。
尸魂界編は今でも名作として語り継がれている
尸魂界篇は、少年漫画史に残る名編として高い評価を維持しています。
処刑されようとしている朽木ルキアを救うため、一護たちが尸魂界に乗り込むというシンプルながら熱い展開が展開されます。
護廷十三隊の隊長・副隊長たちとの戦いは、それぞれが見せ場を持ち、卍解という新たな力の登場も相まって最高潮の盛り上がりを見せました。
そして、温厚な五番隊隊長と思われていた藍染惣右介の裏切りは、読者に大きな衝撃を与えた名シーンです。
この尸魂界編があまりにも完成度が高かったからこそ、それ以降の展開に物足りなさを感じる読者が増えたとも言えます。
千年血戦篇アニメで原作の弱点が大幅に補完された
2022年から放送が始まったアニメ「千年血戦篇」は、原作の弱点を見事に補完し、「原作超え」との高評価を得ています。
久保帯人先生本人が総監修として参加し、原作では描かれなかった戦闘シーンや未登場の卍解が追加されました。
例えば、卯ノ花烈との戦いでは約50%がアニメオリジナルコンテンツで構成され、原作では駆け足だった展開が丁寧に描き直されています。
原作漫画では不評だった千年血戦篇が、アニメ版では好評に転じたことは、作品の再評価において重要な転換点となりました。
第4クール「禍進譚」は2026年7月に放送予定であり、最終回がどのように補完されるか注目が集まっています。
各編ごとのストーリー評価を徹底比較
ブリーチは複数の長編エピソードで構成されており、各編によって評価が大きく異なります。
どの編がどのような評価を受けているのか、整理して見ていきましょう。
死神代行篇・尸魂界篇の評価と魅力
| 編名 | 巻数 | 評価 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 死神代行篇 | 1〜8巻 | 高評価 | 世界観の導入、キャラクター紹介 |
| 尸魂界篇 | 9〜21巻 | 最高評価 | 護廷十三隊との戦い、藍染の裏切り |
死神代行篇は、一護がルキアと出会い、死神の力を得て虚と戦う日々を描いた導入編です。
ストーリーのテンポが良く、主要キャラクターの魅力が丁寧に描かれています。
続く尸魂界篇は、ブリーチの最高傑作として広く認知されています。
「ブリーチは尸魂界編まで」という評価が存在するほど、この編の完成度の高さは際立っています。
破面篇・虚圏篇がグダグダと言われる理由
| 編名 | 巻数 | 評価 | 批判点 |
|---|---|---|---|
| 破面篇 | 21〜48巻 | 賛否両論 | 展開の遅さ、エスパーダの扱い |
| 虚圏篇 | 破面篇の一部 | やや低評価 | テンポの悪さ |
破面篇では、藍染が率いる破面たちとの戦いが描かれます。
エスパーダという魅力的な敵キャラクターが登場する一方で、戦闘が長引き、テンポが悪くなったという批判があります。
特に問題視されているのは、エスパーダの強さ設定の不整合です。
7番のゾマリに対して白夜が卍解で辛勝したにもかかわらず、1番のスタークに対して京楽が始解で勝利するなど、番号と強さの関係が曖昧になりました。
こうした設定の甘さが、バトル漫画としての緊張感を損なう結果となっています。
死神代行消失篇が最も不評な理由とは
死神代行消失篇(フルブリング編)は、全17巻中最も短い編でありながら、評価は最も低くなっています。
死神の力を失った一護の苦悩と、フルブリングという新たな力の獲得が描かれますが、物語の方向性が見えにくく、読者を惹きつける要素に欠けていました。
敵組織XCUTIONのメンバーも、過去の敵キャラクターと比較すると印象に残りにくい存在です。
ただし、一護の人間性や内面の成長に焦点を当てた意欲的な試みであり、再評価の声も存在します。
「みんな前に進んでて、一護と視聴者が置いてけぼり食らってる感じ。
その切なさが好き」という肯定的な意見もあります。
千年血戦篇の原作とアニメの違い
| 項目 | 原作漫画 | アニメ版 |
|---|---|---|
| 評価 | 賛否両論 | 高評価 |
| 戦闘描写 | 駆け足 | 大幅に拡張 |
| 未登場卍解 | なし | 追加で登場 |
| 補完シーン | なし | 多数追加 |
千年血戦篇は、原作漫画とアニメ版で評価が大きく異なる珍しいケースです。
原作では久保先生の健康問題もあり、多くの要素が描き切れないまま終了しました。
アニメ版では、原作者監修のもと、本来描きたかったであろう要素が補完されています。
戦闘シーンの拡張、新規キャラクターの活躍シーン追加など、原作ファンが待ち望んでいた内容が次々と実現されています。
ブリーチの具体的な矛盾点と未回収の伏線一覧
ストーリーがひどいと言われる根拠として、具体的な矛盾点や未回収の伏線を挙げる読者は少なくありません。
代表的なものを整理して解説します。
エスパーダの番号設定の矛盾
エスパーダの番号については、連載中に設定の変更が行われました。
当初、エスパーダの一人が「番号は1から10」と明言していたにもかかわらず、後にヤミーが「0番」として登場します。
作中で「エスパーダの番号が1から10だと誰が言った?」というセリフが使われましたが、すでに言及されていたため矛盾が生じています。
もし設定変更を行うのであれば、「これは極秘で下っ端は知らなかった」などのフォローが必要でしたが、作者がそれを怠ったと批判されています。
こうした細かな設定ミスの積み重ねが、作品全体への信頼を損なう一因となりました。
藍染の発言と行動の整合性問題
藍染惣右介は、ブリーチにおいて最も魅力的なヴィランの一人です。
しかし、彼のモチベーションや最終目的については、明確な説明がないまま物語が進行しました。
「君の人生は私が操っていた」という一護への発言は、非常に重大な伏線として読者の期待を集めました。
しかし、この発言の詳細は説明されることなく、藍染は無間に幽閉されます。
藍染が霊王を殺そうとしていた理由、尸魂界の体制に対する不満の詳細など、掘り下げるべき要素が放置されたままです。
結果として、藍染は「ただの強いやつがイタズラしているだけ」という印象を持たれることになりました。
キャラクターの強さがバラバラな理由
バトル漫画において、キャラクターの強さの整合性は非常に重要です。
ブリーチでは、この整合性に問題があるという批判が根強くあります。
前述のエスパーダの例に加え、主人公・一護の強さも一定しません。
尸魂界篇の終盤で白夜を圧倒した一護が、破面篇の序盤では格下の敵に苦戦するなど、パワーバランスの調整に疑問を感じる読者がいます。
「物語の都合でキャラクターが強くなったり弱くなったりする」という印象を与えてしまい、バトルの緊張感を削いでいるのです。
回収されなかった主要な伏線まとめ
ブリーチには、回収されないまま終了した伏線が複数存在します。
主要なものを挙げると、「真血」という単語の意味が5年間放置されたこと、一護の父親が死神だった件が長期間説明されなかったことなどがあります。
特に一護の父・一心については、同居しているにもかかわらず一護が詳細を聞かなかった理由として「聞かれたくなさそうだったから」という説明がなされ、不自然さが指摘されました。
これらの未回収伏線は、後に回収されたものもあれば、そのままになったものもあります。
伏線の多さ自体は作品の魅力にもなり得ますが、回収されないまま終わると読者にフラストレーションを与えることになります。
アニメオリジナル(フィラー)がひどいと言われる理由
ブリーチのアニメ版には、原作にないオリジナルエピソード(フィラー)が大量に存在します。
このフィラーの質と量が、アニメ版の評価を下げる一因となっています。
バウント編が黒歴史扱いされる理由
バウント編は、アニメオリジナルとして制作された全46話の長編エピソードです。
この編が「黒歴史」と呼ばれる最大の理由は、久保帯人先生が監修に関わっていないと言われている点です。
人間の魂を吸収して生きる「バウント」という種族との戦いが描かれますが、キャラクターに魅力がなく、ストーリーの質も原作に比べて著しく低いと評価されています。
展開がチンタラと進み、46話という長さに見合った内容がないという批判が多くあります。
「とんでもなくつまらない。
とにかく当たり障りない感じで作りました」という辛辣なレビューも見られます。
フィラーの多さが視聴者離れを招いた
ブリーチのアニメには、バウント編以外にも多数のフィラーエピソードが存在します。
問題なのは、これらのフィラーが原作ストーリーの途中に挿入される形式を取っていたことです。
戦闘中や重要な展開の間にオリジナルエピソードが入り込むため、物語の流れが中断され、視聴者をイライラさせる結果となりました。
「ブリーチのオリジナルエピソードの多さにイライラした人って結構いた」という声は、海外ファンの間でも共通しています。
このフィラーの問題が、アニメ版を途中で脱落する視聴者を生む原因となったのです。
スキップしても問題ないフィラー一覧
ブリーチをこれから視聴する方のために、スキップ可能なフィラーを整理します。
| フィラー名 | 話数 | スキップ推奨度 |
|---|---|---|
| バウント篇 | 64〜109話 | 高 |
| バウント尸魂界強襲篇 | 92〜109話 | 高 |
| 新隊長天貝繍助篇 | 168〜189話 | 高 |
| 斬魄刀異聞篇 | 230〜265話 | 中 |
| 護廷十三隊侵軍篇 | 266〜316話 | 中 |
斬魄刀異聞篇は、斬魄刀の擬人化という独自のコンセプトが評価されており、時間に余裕があれば視聴しても良いでしょう。
基本的には、原作に沿ったエピソードのみを視聴し、千年血戦篇に進むことをおすすめします。
ワンピース・ナルトと比較したブリーチの評価
ブリーチは「ワンピース」「ナルト」と並び、2000年代のジャンプを支えた三大作品の一つです。
しかし、他の二作品と比較すると評価が低くなりがちな理由を分析します。
ストーリーの一貫性で劣る理由
三作品を比較した場合、ストーリーの一貫性と複雑さでは、ワンピースとナルトがブリーチを上回るという評価が一般的です。
ワンピースは「ひとつなぎの大秘宝を見つける」という明確な最終目標があり、そこに向かって物語が進行しています。
ナルトも「火影になる」という夢を軸に、忍者世界の歴史や因縁が複雑に絡み合うストーリーが展開されました。
一方、ブリーチは尸魂界篇以降、明確な最終目標が見えにくくなりました。
「尸魂界篇の後、もうブリーチのプロットが何なのかわからなくなった」という意見は、多くの読者が共感するところです。
キャラデザでは三作品中トップの評価
ストーリー面では劣るとされるブリーチですが、キャラクターデザインでは三作品中最高という評価を得ています。
久保帯人先生のスタイリッシュなデザインセンスは、ファッション性の高さでも知られています。
護廷十三隊の死覇装、エスパーダの白い衣装、滅却師の制服など、各勢力のビジュアルアイデンティティが明確に確立されています。
「ブリーチが唯一得意なのはキャラクターデザイン」という意見がある一方で、それだけで読む価値があるという擁護意見も存在します。
ワンピースはキャラクターデザインの好みが分かれやすい傾向にあり、この点でブリーチを支持するファンは根強くいます。
なぜブリーチだけ格下扱いされるのか
「ナルトとブリーチはDBとワンピースと比べると格落ち感がある」という意見が存在します。
この評価の背景には、いくつかの要因が考えられます。
まず、累計発行部数の差があります。
ワンピースが5億部以上、ナルトが2億5000万部以上であるのに対し、ブリーチは1億3000万部と、数字上の差が存在します。
次に、最終回の印象の差があります。
ナルトは賛否両論ありながらも大団円を迎えましたが、ブリーチは急ぎ足の終わり方が批判されました。
最後に、フィラー問題があります。
アニメ版のフィラーの多さと質の低さが、作品全体のイメージを下げる結果となりました。
ただし、これらは相対的な評価であり、ブリーチ単体で見れば十分に名作と呼べる作品であることに変わりありません。
ブリーチの最終回がひどいと言われる真相
最終回への批判は、ブリーチのストーリー評価を語る上で避けて通れない問題です。
その真相を、公開されている情報から解説します。
久保帯人の健康問題と連載終了の経緯
ブリーチの最終章が駆け足になった最大の理由は、久保帯人先生の健康問題です。
久保先生は、連載最後の5年間(2011年以降)常に体調不良に悩まされていたと明かしています。
週刊連載という過酷なスケジュールの中、15年間にわたって作品を描き続けた負担は計り知れません。
深刻な燃え尽き症候群に陥っていた可能性も指摘されており、自身の判断でエンディングを急いだとされています。
連載終了後、「15年連載したので15年休む」という発言も話題となりました。
本当に打ち切りだったのか編集部の見解
「打ち切りだったのではないか」という疑惑に対し、少年ジャンプ20周年記念ライブストリームで編集長が見解を示しています。
編集長は、ブリーチが「健康上の理由でシリーズを終えた」と明言しました。
つまり、編集部から急かされて打ち切りになったわけではなく、作者の体調を考慮した判断だったということです。
ただし、結果的にエンディングが急ぎ足になってしまったことは事実であり、読者が物足りなさを感じるのは無理もありません。
公式には打ち切りではないものの、本来描きたかった内容をすべて描けなかったという意味では、不本意な終わり方だったと言えます。
描きたかったのに描けなかったエピソード
久保先生は、健康問題がなければ描きたかった要素が多数あったことを示唆しています。
一護の真の卍解の詳細な能力描写、未登場のまま終わったキャラクターの卍解、各キャラクターの戦後のエピソードなど、ファンが見たかった要素は数多く残されています。
2021年に発表された読み切り「獄頤鳴鳴篇」では、最終回後の世界が少し描かれましたが、まだまだ語られていない要素は多いです。
千年血戦篇のアニメ化は、これらの「描きたかったのに描けなかった」要素を補完する機会となっており、久保先生の監修のもと、本来の構想に近い形での完結が期待されています。
実写映画ブリーチの評価がひどい理由
2018年に公開された実写映画も、ストーリー面で厳しい評価を受けました。
アニメや漫画とは異なる文脈での「ひどい」評価について解説します。
キャスティングのミスマッチ問題
実写映画で最も批判されたのは、キャスティングの問題です。
主演の福士蒼汰さん(一護役)と杉咲花さん(ルキア役)について、「原作キャラクターのイメージと合わない」という意見が多く寄せられました。
特にルキア役については、ビジュアル面での違和感を指摘する声が目立ちます。
一方で、吉沢亮さん(石田雨竜役)やMIYAVIさん(朽木白哉役)については好意的な評価もあり、キャストへの評価は分かれています。
少年漫画のアクション作品を実写化する際の難しさが、この映画でも顕在化しました。
ストーリー改変と圧縮の失敗
映画は原作漫画1巻から8巻までの「死神代行篇」を108分に圧縮しています。
成功例として挙げられる「るろうに剣心」や「キングダム」が4〜5巻分を映画化したのに対し、ブリーチは詰め込みすぎたという批判があります。
一護の仲間たちの掘り下げが不十分になり、浦原との修行シーンもほとんどカットされました。
また、ルキアが死神の力を取り戻せる条件が原作と異なるなど、ストーリー改変も問題視されています。
死神代行篇は後の展開への伏線が多く含まれているため、原作ファンにとっては改変が許容しにくいエピソードでした。
興行収入5.4億円で赤字の可能性
映画「BLEACH」の興行収入は約5.4億円にとどまりました。
VFXを多用した大作映画としては、10億円の興行収入があっても赤字だった可能性が指摘されています。
原作ファンからの厳しい評価が口コミで広まり、一般層への訴求も限定的だったことが要因と考えられます。
続編の公式発表はなく、実写映画シリーズとしては一作で終了した形となっています。
ただし、VFX技術やアクションシーンの迫力は高く評価されており、原作を知らない視聴者には楽しめる作品だったという意見もあります。
千年血戦篇アニメが原作超えと評価される理由
原作漫画への批判が多かった千年血戦篇ですが、アニメ版では評価が一転しています。
「原作超え」と呼ばれる理由を詳しく見ていきましょう。
久保帯人監修による補完シーンの追加
千年血戦篇アニメの最大の特徴は、久保帯人先生本人が総監修として深く関わっている点です。
原作連載時には健康問題で描けなかった要素が、アニメでは補完される形で実現しています。
例えば、原作では数コマで終わった戦闘シーンが、アニメでは数分間にわたって丁寧に描かれています。
キャラクターの活躍シーンも追加され、原作では出番が少なかったキャラクターにもスポットライトが当たるようになりました。
「原作から採用されたものは、ほとんどの場合、うまく適応または拡張されている」という評価は、ファンの間で広く共有されています。
原作で描かれなかった卍解の登場
ファンが最も期待していた要素の一つが、原作で未登場だった卍解の描写です。
アニメでは、原作では見ることができなかったキャラクターの卍解が新たに登場する可能性が示唆されています。
「アニメ補完で檜佐木が卍解してくれたりしないかな」といったファンの期待に、制作陣が応えようとしている姿勢が見られます。
久保先生の監修により、本来の構想に基づいた卍解のデザインや能力が描かれることで、原作ファンの長年の疑問が解消されつつあります。
作画と演出のクオリティ向上
千年血戦篇のアニメは、旧アニメシリーズと比較して作画と演出のクオリティが大幅に向上しています。
新ブランド「PIERROT FILMS」制作になったことで、全体的な品質が底上げされました。
特に戦闘シーンのアニメーションは、原作の静止画では伝わりにくかった迫力を見事に表現しています。
「千年血戦篇のアニメは、相変わらずアニメオリジナルの補完要素が多いのはもちろんだけど、作画品質も上がっている」という評価が寄せられています。
10年以上の時を経てのアニメ化だったからこそ、技術の進歩を最大限に活かした映像表現が実現しました。
ブリーチは読むべきか?初心者向けガイド
ここまでの情報を踏まえ、これからブリーチに触れようとしている方へのガイドを提供します。
批判点を理解した上で、どのように作品を楽しむべきかを解説します。
アニメと漫画どちらから入るべきか
ブリーチを初めて体験する場合、漫画から入ることをおすすめします。
アニメ版は前述の通りフィラーが多く、原作の良さが薄まってしまう部分があるためです。
漫画で物語の流れを把握した後、千年血戦篇のアニメを視聴するという順番が最も効率的です。
ただし、時間に余裕がある方は、フィラーをスキップしながらアニメを視聴するのも一つの選択肢です。
音楽やアニメーションの魅力は、漫画では味わえない要素だからです。
フィラーをスキップする視聴順番
アニメで視聴する場合の推奨順番は以下の通りです。
1〜63話(死神代行篇・尸魂界篇)は原作に忠実なので視聴推奨です。
64〜109話(バウント篇)はスキップして問題ありません。
110〜167話(破面篇前半)は視聴推奨です。
168〜189話(新隊長天貝繍助篇)はスキップ可能です。
190〜229話(破面篇後半)は視聴推奨です。
230〜265話(斬魄刀異聞篇)は時間があれば視聴しても良いでしょう。
266〜342話は原作エピソードとフィラーが混在しているため、リストを確認しながら視聴してください。
343〜366話(死神代行消失篇)は千年血戦篇への繋がりのため視聴推奨です。
その後、千年血戦篇のアニメに進んでください。
尸魂界編までは万人におすすめできる理由
批判が多いブリーチですが、尸魂界編までは万人に自信を持っておすすめできます。
明確な目的、魅力的なキャラクター、衝撃的な展開、そしてスタイリッシュなバトルと、少年漫画の魅力が詰まっています。
「尸魂界編まで読んで、続きが気になれば読み進める」という楽しみ方が、最もリスクの少ないアプローチです。
たとえその後の展開に不満を感じたとしても、尸魂界編を読んだ経験は決して無駄にはなりません。
名言やかっこいいシーンは数多く、読んで損はない作品であることは間違いありません。
まとめ:ブリーチのストーリー評価の真相と楽しみ方
- 尸魂界編以降の失速、最終回の急展開、伏線の未回収がストーリー批判の主な理由である
- 久保帯人先生の健康問題が最終章の駆け足展開の原因であり、打ち切りではない
- フルブリング編は最も不評だが、千年血戦篇への橋渡しとして視聴・読了する価値がある
- キャラクターデザインとセリフのセンスは三大ジャンプ作品の中でもトップクラスの評価を得ている
- アニメのフィラー(特にバウント編)は久保先生監修ではなく、スキップしても問題ない
- 千年血戦篇アニメは原作の弱点を大幅に補完し「原作超え」と高評価されている
- 実写映画は興行収入5.4億円にとどまり、キャスティングとストーリー圧縮が批判された
- ワンピース・ナルトと比較するとストーリーの一貫性で劣るが、独自の魅力は健在である
- 初心者は漫画から入り、フィラーをスキップしてアニメを視聴する方法が最も効率的である
- 尸魂界編までは批判なく万人におすすめできる名作であり、そこまでは必ず読む価値がある