『ダンダダン』の恐竜の正体は？カミッシーと人気キャラを解説

『ダンダダン』には、読者の心を掴んで離さない魅力的なキャラクターが数多く登場します。

その中でも、突如として現れる巨大な恐竜のような怪異の存在は、多くの読者の関心を集めました。

この記事では、「ダンダダンに登場する恐竜はいったい何者なのか？」という疑問にお答えします。

恐竜の正体である「カミッシー」の名前の由来や元ネタ、さらには作中で恐竜と間違われやすい女の子「バモラ」についても詳しく解説します。

また、カミッシーが他の人気キャラクターや最強と名高いキャラクターたちと比較して、どの程度の強さを持つのか、ランキングを交えながら考察していきます。

ダンダダンに登場する恐竜の正体とは？

ダンダダンの恐竜の名前は「カミッシー」

『ダンダダン』に登場する恐竜のような怪異の名前は「カミッシー」です。

この名前は、作中の主要キャラクターであるオカルトマニアの高校生、オカルン＜高倉健＞によって名付けられました。

物語の舞台である「神越市（かみこしし）」に出現したことと、非常に有名な未確認生物（UMA）である「ネッシー」を掛け合わせて、「カミッシー」という愛称がつけられたのです。

セルポ星人がモモ＜綾瀬桃＞たちを襲撃するために雇った存在として登場し、その巨体と圧倒的なパワーでモモとオカルンを苦しめました。

初登場シーンでは、その巨大さといかにも凶暴そうな見た目で、強烈なインパクトを読者に与えています。

ちなみに、雇い主であるセルポ星人はカミッシーの名前を特に呼んでいないため、この「カミッシー」という呼び名はあくまでオカルンが付けた通称となります。

恐竜の元ネタはUMAのネッシー

カミッシーの元ネタとなっているのは、イギリスのスコットランドに存在するネス湖で目撃されたとされる、世界で最も有名な未確認生物「ネッシー」です。

ネッシーは、恐竜時代に生きていた首長竜「プレシオサウルス」の生き残りではないかという説が有名で、長い首と小さな頭が特徴として語られています。

最古の目撃情報は西暦565年頃まで遡ると言われており、20世紀以降は写真や映像も数多く公表され、世界的なオカルトブームの一翼を担いました。

『ダンダダン』に登場するカミッシーも、このネッシー伝説をベースにしており、首長竜のようなフォルムを持っています。

しかし、作中では元ネタのネッシーよりも遥かに攻撃的で、口から強力な水圧のレーザーを発射するなど、怪獣としての側面が強く描かれているのが特徴です。

近年の研究では、ネッシーの正体は巨大なウナギやチョウザメ、あるいは流木などの見間違いではないかという説が有力ですが、『ダンダダン』の世界では紛れもない脅威として存在しています。

ダンダダンに登場する主なキャラ一覧

『ダンダダン』の魅力は、カミッシーのような敵キャラクターだけではありません。

人間、妖怪、宇宙人といった多種多様な種族が入り乱れる、個性豊かな登場人物たちこそが物語の核となっています。

ここでは、物語を彩る主要なキャラクターを一覧形式で紹介します。

キャラクター名	種別	簡単な説明
モモ＜綾瀬桃＞	人間（超能力者）	幽霊を信じる女子高生。強力な念動力の使い手。
オカルン＜高倉健＞	人間（妖怪化）	宇宙人を信じるオカルトマニア。ターボババアの力を宿す。
綾瀬星子	人間（霊媒師）	モモの祖母。作中トップクラスの実力を持つ霊媒師。
ターボババア	妖怪	高速で走る老婆の妖怪。後に招き猫に憑依し味方になる。
セルポ星人	宇宙人	生殖機能を取り戻すため地球に来た宇宙人。
アクロバティックさらさら	妖怪	赤い服の妖怪。後にアイラに力を受け継がせる。
ドーバーデーモン（シャコ）	宇宙人	戦闘民族の宇宙人。強力なパンチが武器。
バモラ	宇宙人（シュメール人）	怪獣スーツを着て戦う美少女宇宙人。
円城寺仁＜ジジ＞	人間（妖怪化）	モモの幼馴染。強力な妖怪「邪視」の力を宿す。
カシマレイコ	妖怪	最強クラスの戦闘力を持つとされる女性の妖怪。
サンジェルマン伯爵	？？？	怪異の力を集める謎多き「オカルトコレクター」。

この表を見てもわかるように、本作には非常に多くのユニークなキャラクターが登場します。

彼らが織りなす予測不能なストーリー展開が、『ダンダダン』が多くの読者を惹きつける理由の一つと言えるでしょう。

恐竜と間違われる女の子「バモラ」とは

「ダンダダンの恐竜」と検索した際に、一部の読者がイメージしているかもしれないのが、怪獣のようなスーツをまとって戦う宇宙人の女の子「バモラ」です。

彼女は恐竜そのものではありませんが、その見た目から怪獣や恐竜のような存在として認識されることがあります。

バモラの正体と目的

バモラの正体は、別の銀河から地球へ逃れてきた「シュメール人」の生き残りの少女です。

彼女は故郷を「深淵の者（クル）」という侵略者に滅ぼされ、戦争の最中に地球へワープしてきました。

当初は、オカルンが持つ「金の玉（イチモツ）」を奪うことで子孫を残せると考え、敵として登場します。

しかし、モモやオカルンとの戦いを経て和解し、現在は彼らと行動を共にする仲間の一人となりました。

バモラの能力と怪獣スーツ

バモラ自身に高い戦闘能力はありませんが、彼女が着用する「怪獣スーツ」は絶大な力を発揮します。

このスーツは「ビッグママ」と呼ばれる存在によって作られた兵器で、着用することで巨大化したり、自身の姿を透明化させたりすることが可能です。

スーツのデザインは日本の特撮怪獣を彷彿とさせ、名前の元ネタは『ウルトラマン』に登場する怪獣「ゴモラ」ではないかと考えられています。

そのため、カミッシーが「恐竜」ならば、バモラは「怪獣少女」といったイメージが近いかもしれません。

ダンダダンの恐竜は最強？人気キャラと比較

読者が選ぶダンダダンの人気キャラを紹介

カミッシーは印象的な怪異ですが、読者からの人気という点では、やはり人間味あふれるメインキャラクターたちに軍配が上がります。

過去に少年ジャンプ＋の公式サイトで行われた第1回キャラクター人気投票の結果を見ると、その傾向は明らかです。

人気投票トップ3の結果

1. 第1位：オカルン＜高倉健＞ (38,699票)本作の主人公。最初は気弱なオカルトマニアでしたが、仲間を守るために戦う中で成長していく姿が多くの支持を集めました。友情や恋愛に対する一途な思いも人気の理由です。
2. 第2位：モモ＜綾瀬桃＞ (25,763票)本作のヒロイン。普段は強気でギャルのような振る舞いですが、根は優しく仲間思いです。圧倒的な超能力で敵をなぎ倒す戦闘シーンの格好良さに、多くの読者が魅了されています。
3. 第3位：ターボババア (22,920票)当初は恐ろしい敵妖怪として登場しましたが、招き猫に憑依して以降はマスコット的な存在に。口は悪いものの、モモたちに協力する姿が「怖くて可愛い」と人気を博しました。

残念ながら、カミッシー（人気投票では「ネッシー」としてエントリー）は上位にランクインしていません。

この結果からも、読者はキャラクターの強さだけでなく、その内面や物語における役割を重視していることがうかがえます。

ダンダダンの最強キャラは誰なのか？

「『ダンダダン』で一番強いキャラクターは誰か？」というテーマは、ファンの間で常に議論の的となっています。

カミッシーも強力な怪獣ではありますが、作中にはそれを遥かに凌駕する規格外の能力を持つキャラクターが複数存在します。

最強候補として名前が挙がるのは、主に以下のキャラクターたちです。

最強候補のキャラクター

• サンジェルマン伯爵「オカルトコレクター」を名乗る謎の人物。他の怪異の能力を奪い、自在に操るという反則級のスキルを持っています。その実力は底が見えず、多くのファンからラスボスではないかと目されています。
• カシマレイコとある廃墟に棲みついていた女性の妖怪。「私キレイ？」と尋ねてくる都市伝説で有名ですが、作中では最強の霊媒師である星子ですら倒すことができなかったほどの圧倒的な戦闘能力を誇ります。鏡の中に相手を閉じ込める能力は非常に強力です。
• 深淵の者（クル）数多の星を侵略してきた宇宙人集団。個々の戦闘能力が非常に高く、強力な武器を装備して戦います。オカルンを変身状態でも瀕死に追い込むなど、その強さは折り紙付きです。

これらのキャラクターと比較すると、カミッシーは知能が低く、攻撃パターンが単調という弱点があります。

そのため、強力な怪異であることは間違いありませんが、「最強」の称号には一歩及ばないというのが一般的な評価と言えるでしょう。

最新のダンダダン最強ランキングを考察

様々なファンサイトや考察サイトで語られている「最強ランキング」を見ても、カミッシーが上位に食い込むことは稀です。

多くのランキングで共通して上位に挙げられているのは、やはり前述の最強候補たちです。

ある考察サイトのランキングを参考にすると、おおよそ以下のようになります。

1. 1位：サンジェルマン伯爵能力を奪うチートスキルと、未だ明かされていない謎の多さから、満場一致で最強とされています。
2. 2位：カシマレイコ星子でも封印がやっとだったという実績と、精神攻撃も含む厄介な能力から高評価です。
3. 3位：深淵の者（クル）集団としての戦闘力と、主人公たちを最も苦しめた敵としての実績が評価されています。
4. 4位：オカルン＜高倉健＞（変身後）ターボババアの力を得たオカルン。驚異的なスピードとパワーは作中屈指です。
5. 5位：円城寺仁＜ジジ＞（変身後）邪視の力を得たジジ。ポテンシャルは非常に高いですが、まだ力を制御しきれていない点が課題です。

このように、ランキング上位は「特殊なルールを押し付けられる」「能力をコピーできる」といった、単純なパワーだけでは測れない能力を持つキャラクターが占めています。

水中での戦闘に限ればカミッシーも善戦するかもしれませんが、総合的な強さでは、やはり彼らには及ばないでしょう。

魅力あふれるダンダダンのキャラたち

ここまでカミッシーの正体や強さについて解説してきましたが、『ダンダダン』の本当の魅力は、キャラクターたちの強さそのものよりも、彼らが織りなす人間（？）模様にあります。

幽霊と宇宙人、本来は相容れないはずの存在を信じるモモとオカルンが出会うことから物語は始まります。

最初は反発しあっていた二人が、共通の敵と戦う中で互いを理解し、惹かれ合っていく様子は、本作の大きな見どころです。

また、敵だったターボババアやセルポ星人が、ひょんなことから協力関係になり、コミカルなやり取りを繰り広げるのも面白い点です。

シリアスなバトルシーンと、思わず笑ってしまうようなギャグシーンの緩急が絶妙で、読者を飽きさせません。

カミッシーのような敵キャラクターも、ただ倒されるだけの存在ではなく、主人公たちが成長するための重要なきっかけを与えてくれます。

それぞれのキャラクターが持つ背景や目的が複雑に絡み合い、予測不能な物語を生み出しているのです。

強さや人気だけでなく、キャラクター同士の関係性に着目して読み返してみると、新たな発見があるかもしれません。

まとめ：ダンダダンの恐竜カミッシーと魅力的なキャラ達