【ダンダダン】カシマレイコはどうなった?かわいい素顔と結末

『ダンダダン』に登場する数多くの怪異の中でも、ひときわ強い印象を残す存在、それがカシマレイコです。

「最強の妖怪」と名高く、その圧倒的な能力と恐ろしいビジュアルで、主人公のモモたちを何度も窮地に追い込みました。

しかし、物語が進むにつれて彼女の悲しい過去が明らかになり、さらには「かわいい」と話題になる意外な一面も見せます。

この記事では、『ダンダダン』のカシマレイコがどのようなキャラクターで、作中でどうなったのかを徹底的に解説します。

彼女の初登場シーンから能力、悲しい過去、そして衝撃の結末まで、ネタバレを含みながら詳しく見ていきましょう。

目次

ダンダダンのカシマレイコはかわいい?最強と言われる過去と能力

ダンダダン カシマレイコの初登場シーンは9巻74話

カシマレイコが初めてその姿を現すのは、単行本9巻の第74話です。

物語の舞台は、主人公の綾瀬桃とバモラが学校への近道として足を踏み入れた、不気味な廃墟でした。

以前から桃の祖母である星子に「近づいてはいけない」と警告されていた場所であり、一歩入っただけで異様な気配が漂っていました。

その中心にいたのが、10mはあろうかという巨大な体躯、輪郭をはみ出すほど横に大きく裂けた口を持つ、ワンピース姿の女性、カシマレイコです。

彼女は「ワタシキレイ?」と問いかけながら、ゆっくりと、しかし確実に二人へと迫ります。

この問いかけは、日本の有名な都市伝説「口裂け女」を彷彿とさせ、読者に強烈な恐怖を与えました。

桃とバモラは必死に抵抗し、口裂け女の撃退呪文とされる「ポマード」を10回唱えることで、一時的に彼女を次元の間に飛ばすことに成功します。

しかし、これは撃退ではなく、あくまで一時しのぎに過ぎませんでした。

この出来事をきっかけに、カシマレイコは桃に目をつけ、執拗に追いかけることになります。

この初登場シーンは、彼女の異様なビジュアルと都市伝説を下地にした恐怖演出で、作中屈指のトラウマ回として多くの読者の記憶に刻まれています。

ダンダダン カシマレイコの過去にある戦争の悲劇とは

カシマレイコの圧倒的な強さと深い怨念の根源は、彼女の人間時代の悲しい過去にあります。

物語が進む中で、彼女がもともとは戦時中に生きていたごく普通の女性であったことが、断片的な回想シーンで描かれました(14巻117話、118話)。

彼女には愛する男性がおり、幸せな日々を送っていたようです。

しかし、その平穏は戦争によって無残にも打ち砕かれます。

激しい空襲によって街は火の海と化し、彼女は母親を失い、自身も両足を失う重傷を負いました。

そして、愛する人にもう一度会いたいと願いながらも、その想いは叶わずに命を落としてしまったのです。

この「会いたかった人に会えなかった」という強烈な無念と、戦争に対する凄まじい憎しみが、彼女を強力な怪異へと変貌させました。

この過去があるからこそ、彼女は宇宙人「深淵の者(クル)」が引き起こした空爆のような侵略行為に対して、自身の体験を重ね合わせ、我を忘れるほどの怒りを見せたのです。

カシマレイコは単なる恐ろしい妖怪ではなく、戦争によって全てを奪われた一人の女性の悲しみと怒りが具現化した存在であると言えます。

作中最強?ダンダダンカシマレイコのチート級能力

カシマレイコが最強の妖怪と称される理由は、そのチート級とも言える多彩で強力な能力にあります。

彼女の能力は物理的な攻撃から精神的な攻撃、さらには空間支配にまで及び、正攻法での攻略が極めて困難です。

カシマレイコの主な能力

能力の種類詳細な内容
鏡を使った空間支配手鏡や窓ガラスなど、反射するものであれば何でも利用可能。鏡に映った相手を「鏡の中」と呼ばれる無の空間に閉じ込める。閉じ込めた相手を一方的に攻撃でき、脱出はカシマレイコの意思次第。
声帯模写と精神攻撃他者の声色を完璧に模倣する能力。オカルンの声で桃を夜中に誘い出すなど、相手の親しい人物になりすまして精神的に追い詰める。
憑依能力鏡を持つ人間に一時的に憑依し、意のままに操ることが可能。漫画喫茶の店員を乗っ取って桃を襲撃する場面で使われた。
圧倒的な膂力(りょりょく)10mの巨体から繰り出される物理的なパワーは絶大。宇宙人の巨大な戦艦を素手で握りつぶすほどの力を持つ。

特に「鏡」を使った能力は反則的で、宇宙人の大艦隊を都内のビル群の窓ガラスを鏡代わりにして一網打尽にするという、規格外の活躍を見せました。

相手に抵抗の隙すら与えずに無力化するこの能力こそ、彼女が「最強」と言われる最大の所以でしょう。

ダンダダンでカシマレイコが最強と言われる理由

カシマレイコが『ダンダダン』作中で「最強」と断言されるのには、明確な理由が複数存在します。

一つ目の理由は、作中トップクラスの霊媒師である綾瀬星子(桃の祖母)ですら、「婆ちゃんですら倒せない」「誰も倒せない」と明言している点です。

数々の強力な妖怪や宇宙人を相手にしてきた星子が、明確に「敵わない」と認めている唯一無二の存在がカシマレイコなのです。

そのため、彼女が住み着いていた廃墟は、誰も手出しができずに放置されていました。

二つ目の理由は、その圧倒的な戦果にあります。

物語の大きな節目となった「深淵の者(クル)」との戦いにおいて、主人公たちが束になっても苦戦していた数万規模の宇宙人大艦隊を、カシマレイコはたった一人で、しかも一方的に殲滅してしまいました。

前述の通り、ビル群の窓を鏡として利用し、巨大な手を無数に出現させて艦隊を握りつぶし、残った軍勢もまとめて鏡の中に引きずり込んで叩き潰すという、もはや災害レベルの力を見せつけました。

主人公のオカルンやジジも強力な力を持ちますが、彼らの戦いが主に物理的なバトルであるのに対し、カシマレイコの能力は空間そのものを支配する次元の違うものです。

これらの作中描写から、彼女の「最強」という評価は決して大げさなものではなく、疑いようのない事実として確立されています。

結局ダンダダンのカシマレイコはどうなった?かわいい素顔と結末

ダンダダンで可愛いと話題になったカシマレイコの素顔

カシマレイコといえば、大きく裂けた口に無数の歯が並ぶ恐ろしい形相が特徴でした。

しかし、第120話で読者に衝撃が走ります。

「深淵の者(クル)」との戦いが一段落し、祝勝会の買い出しに向かう桃たちの前に、彼女は再び姿を現しました。

その時の彼女は、これまでの妖怪然とした姿とは全く違う、誰もが見とれるほどの美女だったのです。

本人曰く、「化粧をしてないだけ」とのこと。

つまり、あの恐ろしい顔は彼女の素顔ではなく、非常に濃い、あるいは呪術的な「化粧」によるものだったことが判明しました。

化粧を落とした素顔は、黒髪ロングの非常に整った顔立ちで、一部の読者からは「かわいい!」という声が上がり、大きな話題となりました。

このギャップは、彼女のキャラクターに新たな魅力を与え、ただ怖いだけの存在ではないことを印象づけました。

恐怖の象徴だった妖怪が見せた意外な一面は、カシマレイコの人気をさらに高める要因となったのです。

恋に目覚めたカシマレイコはどうなったのか【ネタバレ】

カシマレイコの物語は、意外な形で一つの区切りを迎えます。

「深淵の者(クル)」を殲滅した後、彼女は再び本来の目的であった桃を狙います。

しかし、桃を必死に庇うオカルンの姿を見て、彼女の心に変化が生まれました。

オカルンの姿が、かつて愛した恋人の面影と重なったのです。

さらに、桃とオカルンのじれったい関係性を見ているうちに、彼女の中にあった人間時代の「恋する気持ち」が蘇ってきました。

「なんでもっとガッていかないのポ⁉ 私ならもっとうまくやれるポ。ずっとイライラしていたら私も……“恋”したくなっちゃったポ〜」

そう語った彼女は、桃への執着を捨て、自身の恋を見つけることを決意します。

最終的に、桃に「もっと素直におなり」と恋のアドバイスを残し、「おとこどこじゃあああああ‼」と叫びながら、いつもの巨大な妖怪の姿に戻ってどこかへ走り去っていきました。

つまり、彼女は成仏も消滅もしておらず、自らの意思で「恋人探し」という新たな目的のために旅立ったのです。

ダンダダン カシマレイコの強さは怨念だけではない?

カシマレイコの力の源泉は、当初、戦争で全てを失ったことによる「怨念」や「憎しみ」だけだと考えられていました。

実際に、空襲を彷彿とさせる光景に激しい怒りを見せたことから、その憎悪が彼女を動かす大きな原動力であることは間違いありません。

しかし、物語の終盤で見せた彼女の行動は、その強さが単純な怨念だけによるものではないことを示唆しています。

例えば、「深淵の者」との戦いでは、怒りに任せて街ごと破壊するのではなく、結果的に街や人々を守る形で力を振るいました。

これは、彼女の中に単なる破壊衝動だけでなく、かつて生きていた場所や人々への、無意識の守護意識が残っていたからかもしれません。

さらに、桃とオカルンの関係を見て「恋がしたい」と感じたように、彼女の中には憎しみだけでなく、「愛」や「憧れ」といった人間らしい感情も強く残っていました。

これらのポジティブな感情もまた、彼女の行動や力に影響を与える、もう一つの原動力となっている可能性があります。

カシマレイコの強さは、憎しみという負の感情と、愛という正の感情が複雑に絡み合った、非常に不安定で計り知れないものだと言えるでしょう。

カシマレイコの結末と今後の再登場の可能性【ネタバレ】

前述の通り、カシマレイコは物語から完全に退場したわけではありません。

彼女は倒されたり成仏したりしたのではなく、自らの意思で恋人探しの旅に出ました。

これは、彼女の物語がまだ終わっていないことを意味します。

特に、去り際に言い放った「また気が向いたら殺しにくる」というセリフは、今後の再登場を強く示唆する伏線と見て間違いないでしょう。

再登場する際には、どのような役割を担うのか非常に興味深いところです。

例えば、新たな恋を見つけて人間らしい感情を取り戻し、桃たちの心強い味方として現れるかもしれません。

あるいは、桃とオカルンの関係に嫉妬し、恋のライバルとして立ちはだかる可能性も考えられます。

いずれにしても、作中最強クラスの力を持つ彼女が再び物語に絡んでくれば、大きな波乱を巻き起こすことは必至です。

現在のところ、カシマレイコの物語は「一旦休止」という状態であり、今後の展開でキーパーソンとして再登場する可能性は非常に高いと言えます。

まとめ:「ダンダダン」カシマレイコはどうなった?かわいい姿と結末を解説

  • カシマレイコは漫画『ダンダダン』に登場する最強クラスの妖怪である
  • 初登場は単行本9巻第74話で、強烈なインパクトを残した
  • 正体は戦時中の空襲で恋人や家族を失い、無念の死を遂げた女性である
  • 鏡を自在に操り、相手を閉じ込めたり一方的に攻撃する能力を持つ
  • 作中最強の霊媒師・綾瀬星子ですら倒せないと認める実力者だ
  • 恐ろしい形相は化粧であり、素顔は「かわいい」と話題の美女である
  • 桃とオカルンの関係を見て、自身も「恋がしたい」という感情を取り戻す
  • 最終的に桃への呪いを解き、恋人を探すために自ら去っていった
  • 倒されたわけではないため、今後の再登場の可能性は非常に高い
  • その強さは憎しみだけでなく、愛や憧れといった人間らしい感情も影響している
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