アニメ『Dr.STONE』を見て、主人公・千空が掲げる「E=mc²」という数式に興味を持った方も多いのではないでしょうか。
一見すると難しそうなこの公式ですが、実は千空がゼロから文明を創り上げていく上で、非常に重要な意味を持っています。
この記事では、「E=mc²」の読み方や簡単な意味から、作中での役割、そして「この公式だと太陽は軽くなっているの?」という面白い疑問まで、科学に詳しくない方にもわかるように徹底解説します。
この記事を読めば、『Dr.STONE』をさらに深く楽しめること間違いなしです。
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アニメ『Dr.STONE』の千空が掲げる科学の基礎「E=mc²」とは?
主人公・千空の服にも書かれている世界一有名な公式の意味
千空の服に書かれている「E=mc²」とは、物理学者アルベルト・アインシュタインが発見した、質量(モノの重さ)とエネルギーが本質的に同じものであることを示す公式です。
これを「質量とエネルギーの等価性」と呼びます。
簡単に言うと、「質量をエネルギーに変えることができ、逆にエネルギーを質量に変えることも可能である」という、科学の常識を覆した画期的な発見でした。
なぜ千空はこの公式を「科学の基礎」として重要視しているのか?
千空がこの公式を重要視しているのは、文明が滅んだストーンワールドで科学文明を復活させる上で、最も基本的なルールだからです。
つまり、「無からエネルギーは生まれない」ということです。
何かを作ったり動かしたりするためのエネルギーは、必ず何か(質量)を元にして生み出さなければなりません。
千空はこの科学の大原則を胸に、地道な素材集めと実験を繰り返し、ゼロから文明の灯をともしていくのです。
【中学生にもわかる】E=mc²の読み方と意味を簡単に解説
E=mc²の正しい読み方は?→「イー・イコール・エムシー二乗」
この公式の正しい読み方は、「イー・イコール・エムシーじじょう」または「イー・イコール・エムシースクエア」です。
物理の数式だと思うと難しく感じますが、読み方自体はシンプルです。
E、m、cはそれぞれ何を表しているの?(エネルギー、質量、光速)
公式を構成するアルファベットには、それぞれ次のような意味があります。
記号 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
E | エネルギー | 物体を動かしたり、熱や光を発生させたりする力 |
m | mass(マス) | 物質の量、いわゆる「質量」のこと |
c | celeritas(光速度) | 光の速さ(秒速約30万km) |
つまり、この式は「エネルギー(E) = 質量(m) × 光の速さ(c)の2乗」という関係を表しています。
この公式の本当のすごさとは?「ほんの少しのモノから莫大なエネルギーが生まれる」
「E=mc²」の本当のすごさは、ごくわずかな質量から、想像もできないほど巨大なエネルギーが生まれることを示している点にあります。
その理由は、式の中にある「c²(光の速さの2乗)」に隠されています。
光の速さは秒速約30万kmというとてつもない速さですが、それをさらに2乗するため、非常に大きな数字になります。
この巨大な数字が質量に掛け合わされるため、たとえ1gのようなごくわずかな質量であっても、それが全てエネルギーに変わると、都市を動かすほどの莫大なエネルギーになるのです。
なぜ質量とエネルギーの関係に「光の速さ(光速)」が出てくるの?
これは少し難しい話になりますが、アインシュタインがこの公式を導き出す元となった「特殊相対性理論」が、「光の速さは、誰がどんな状況で見ても常に一定である」という原理に基づいているからです。
この不変の光速を基準として時間や空間、そして質量とエネルギーの関係を考え直した結果、両者を結びつける定数として「光の速さ」が登場した、とイメージすると分かりやすいかもしれません。
E=mc²から生まれる疑問「太陽は少しずつ軽くなってる?」に答えます
結論:はい、太陽はエネルギーを放出して少しずつ軽くなっています
『Dr.STONE』を見て「E=mc²」を知った方の中には、「エネルギーを放出している太陽は、少しずつ軽くなっているのでは?」と気づいた方もいるかもしれません。
その通り、結論から言うと太陽は莫大なエネルギーを放出し続けることで、実際に少しずつ軽くなっています。
なぜ軽くなる?太陽が輝く「核融合」で質量がエネルギーに変わる仕組み
太陽が光り輝くエネルギーは、「核融合」という反応によって生み出されています。
太陽の中心部では、超高温・超高圧の状態によって、4つの「水素」の原子核が合体して1つの「ヘリウム」の原子核に変わっています。
このとき、ヘリウムの質量は、元の4つの水素の質量の合計よりも、ほんのわずかに軽くなります。
この消えたように見える質量(質量欠損)が、「E=mc²」の法則に従って莫大な熱や光のエネルギーに変換されているのです。
減った質量はどこへ行くの?→光や熱のエネルギーになって宇宙へ
核融合によって質量から変換されたエネルギーは、光や熱として太陽から宇宙空間全体に放出されます。
私たちが地球で感じている太陽の暖かさや明るさは、まさに太陽の質量がエネルギーに変わった姿なのです。
太陽は、1秒間におよそ400万トンもの質量をエネルギーに変えて放出していると計算されています。
太陽はいつか消えてしまう?数十億年後の未来について
1秒間に400万トンも軽くなっていると聞くと、太陽がすぐになくなってしまうのではないかと心配になるかもしれません。
しかし、太陽自体の質量がとてつもなく巨大なため、心配は無用です。
現在のペースでエネルギーを放出し続けても、太陽の寿命はあと50億年以上あると考えられています。
寿命を迎えた太陽は消えてなくなるわけではなく、燃料である水素を使い果たし、「赤色巨星」と呼ばれる巨大な星に変化し、最終的には静かに冷えてその一生を終えると考えられています。
『Dr.STONE』作中でのE=mc²の役割と登場シーンは?
E=mc²が登場するのはアニメ第1期の何話?
「E=mc²」の文字は、主人公・千空が復活するアニメ第1期の第1話から、彼の服に書かれているのが確認できます。
そして、千空がこの公式の意味について言及し、科学文明の復活を誓うのも同じく第1話の冒頭シーンです。
まさに物語の始まりを告げる、象徴的な数式と言えるでしょう。
「無からエネルギーは生まれない」千空の科学文明復活の誓い
作中で千空は、「E=mc²」を「科学の基礎」であり、「無からエネルギーは生まれない」という理論だと語ります。
これは、魔法や奇跡に頼るのではなく、あくまで科学的な法則に基づいて、地道な努力で文明を再建するという彼の強い決意表明です。
どんなに困難な状況でも、科学の法則という確かな土台がある限り、必ず道を切り拓けると信じているのです。
作中でE=mc²を使って直接アイテムが作られたことはある?
作中で「E=mc²」の原理を直接利用して、原子力発電のようなアイテムが作られることはありません。
この公式は、具体的なアイテム作りのレシピというよりも、千空の科学に対する姿勢や、物語全体のテーマを支える精神的な支柱としての役割が大きいです。
全ての科学技術は、この「質量とエネルギーは等価である」という宇宙の根本原理の上に成り立っている、ということを示しています。
E=mc²だけじゃない!『Dr.STONE』の科学はどこまで現実にありえる?
復活液(ナイタール液)やサルファ剤は本当に作れるのか?
作中で重要な役割を果たすアイテムには、現実に存在するものがモデルになっています。
石化を解く「復活液」の元となった「ナイタール液」は、実際に金属の組織を調べるために使われる腐食液です。
また、万能薬として作られた「サルファ剤」も、世界で初めて作られた化学療法の抗菌薬として実在します。
ただし、作中のように石化を治したり、あらゆる病気に効いたりする効果はフィクションです。
「ありえない」と言われる獅子王司のコールドスリープは実現可能?
千空が司を一時的に保存した「コールドスリープ(低温保存)」は、現代の科学技術では人間を長期間保存し、無事に蘇生させることは極めて難しいとされています。
細胞が凍結する際の損傷などの課題が解決できていません。
作中では、石化を解く際の治癒能力を応用するという、フィクションならではの設定によって可能になっています。
作中に登場する化学式や科学実験の現実性について
『Dr.STONE』に登場する鉄作りやガラス作りなどの化学反応や科学のロードマップは、基本的な原理としては現実に即しています。
しかし、原始的な環境で必要な純度の材料を大量に集めたり、温度管理を精密に行ったりすることは非常に困難です。
物語を面白くするための脚色や簡略化が含まれており、作中の手順をそのまま真似しても同じものが作れるわけではない点には注意が必要です。
まとめ:E=mc²はゼロから文明を築くための「希望の公式」
E=mc²が示す「質量とエネルギーは等価である」ことの重要性
「E=mc²」は、単なる物理の数式ではありません。
この宇宙では、質量さえあればエネルギーを生み出すことができるという、普遍的な法則を示しています。
文明が滅んだ世界で、千空が絶望せずにゼロから科学文明を再建できたのは、この揺るぎない科学の法則を信じていたからに他なりません。
『Dr.STONE』を通じて科学の面白さを再発見しよう
『Dr.STONE』は、エンターテインメントとして楽しめるだけでなく、科学の基本的な考え方や、先人たちが積み上げてきた知識の偉大さを教えてくれます。
作中の千空の姿を通して、「E=mc²」のような一見難しそうな数式にも、私たちの世界を動かす面白いドラマが隠されていることを感じられるはずです。
- E=mc²はアインシュタインが発見した質量とエネルギーが等価であることを示す公式である
- 読み方は「イー・イコール・エムシー二乗」が一般的である
- ごくわずかな質量から莫大なエネルギーが生まれることを意味する
- 太陽は核融合反応で質量をエネルギーに変えているため、少しずつ軽くなっている
- 太陽の寿命はあと約50億年あり、すぐになくなる心配はない
- 『Dr.STONE』では主人公・千空の服に書かれ、科学の基礎として描かれる
- 千空はこの公式を「無からエネルギーは生まれない」という科学の原則の象徴と捉えている
- 作中でE=mc²を直接利用したアイテムは作られていない
- 作中のサルファ剤やナイタール液は実在するが、効果はフィクションである
- 『Dr.STONE』は科学の基本原理は現実に即しているが、多くの点で物語的な脚色が含まれる
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