『葬送のフリーレン』を語るうえで欠かせないのが、フェルンとシュタルクの出会いから始まる関係性の変化です。
最初の印象は最悪だったにもかかわらず、旅を通じて少しずつ距離を縮めていく二人の姿に、多くのファンが心を動かされています。
「二人が出会ったのは何話?」「フェルンはなぜシュタルクを怖いと感じていた?」「現在の関係はどこまで進展しているの?」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、原作漫画とアニメ双方の情報を踏まえながら、フェルンとシュタルクの出会いの詳細、関係の進展、アニメでの評価、そして今後の展望までを網羅的に解説していきます。
フェルンとシュタルクの出会いは原作何話?基本情報を整理
フェルンとシュタルクが初めて出会うのは、原作第10話から第11話にかけてのエピソードです。
アニメでは第1期の第5話から第6話に該当し、「村の英雄」というサブタイトルで放送されました。
舞台は中央諸国のリーゲル峡谷沿いにある小さな村で、フリーレンとフェルンが紅鏡竜の討伐のためにこの地を訪れたことがきっかけとなります。
二人はそもそも戦力として新たな仲間を探していたのであり、恋愛的な動機は一切ありません。
かつての仲間であるアイゼンから紹介を受けた戦士シュタルクを訪ねるという、あくまで実務的な目的から始まった出会いでした。
この時点でフェルンは15歳から16歳頃、シュタルクもほぼ同い年と推定されており、二人にとってお互いが「初めてまともに関わる同年代の異性」だったと考えられています。
フェルンの最初の印象は最悪だった?出会いのシーンを詳しく解説
フェルンがシュタルクに抱いた最初の印象は、端的に言えば「最悪」でした。
村では紅鏡竜と睨み合いをして追い払った英雄として慕われていたシュタルクですが、実際には恐怖で身体が竦んでいただけで、竜が気まぐれに去っていったに過ぎなかったのです。
フリーレンに泣きながら縋り付いて弱音を吐くシュタルクの姿を見たフェルンは、深い軽蔑の目で見下ろし、「こいつは駄目です。
他を当たりましょう」と冷淡に切り捨てています。
冷静沈着でしっかり者のフェルンにとって、臆病で情けない態度を見せるシュタルクは到底信頼に値しない存在だったのでしょう。
しかし物語の転機は、その日の夜に訪れます。
フェルンはシュタルクが一人で崖を斧ひとつで切り拓く修行をしている場面を目撃し、彼に十分な実力があることを知りました。
さらにシュタルクの胸の内、つまり村の英雄として後に引けなくなっている覚悟を聞いたフェルンは、自分が初めて魔物と戦った日の経験をシュタルクに語ります。
フェルン自身にとっても恥ずかしい過去、いわゆる黒歴史を打ち明けながら背中を押すという行動は、彼女がシュタルクの本質を見抜いたからこそ取れたものだったと言えるでしょう。
翌日、シュタルクはフェルンの言葉に後押しされて紅鏡竜を見事に撃破し、フリーレン一行の仲間として旅に同行することになりました。
なぜフェルンはシュタルクを怖いと感じていたのか
出会い当初のフェルンがシュタルクに対して冷たく接していた理由は、単なる軽蔑だけではありません。
ファンの間では「フェルンはシュタルクのことが怖かったのではないか」という見方もありますが、これは正確には「同年代の男性への接し方が分からなかった」と解釈するのが妥当です。
フェルンは戦災孤児として勇者パーティーの僧侶ハイターに拾われ、森の奥の家で育てられました。
同年代の子どもと関わる機会が極端に少ない環境で成長したため、男女を問わず同世代との距離の取り方を知らなかったのです。
一方でシュタルクも、魔族に故郷の村を襲われて家族を失い、戦士アイゼンのもとで人里離れた場所で育てられた背景を持っています。
つまり二人とも、異性どころか同年代の人間と接する経験自体がほぼ皆無だったと言えるでしょう。
フェルンのぶっきらぼうな態度は怖いという感情からではなく、相手との適切な距離感を測りかねていた不器用さの表れだったと、多くの考察で指摘されています。
原作第35話では、寒波で足止めされた際にシュタルクが背後からフェルンの頬を掴んだところ、力の強さに恐怖を覚えて激しく怒ってしまう場面が描かれています。
このエピソードは、フェルンが男女の体格差を強く意識した重要なシーンであり、思春期ならではのリアルな感覚として多くの読者の共感を呼びました。
出会いから現在までの関係進展を時系列で追う
フェルンとシュタルクの関係は、出会いの第10話から原作最新話に至るまで、少しずつ、しかし確実に変化を遂げています。
ここでは主要なエピソードを時系列で整理します。
城塞都市ヴァールでの打ち解け(原作第12話)
二人の関係が最初に大きく動いたのは、北方の関所で足止めを食らった場面です。
フリーレンは長期滞在を喜ぶ一方、フェルンは時間の浪費を恐れて不機嫌になります。
関所を通過する方法を二人で探すなかで、シュタルクは師匠アイゼンが生きているうちに旅の土産話を届けたいという想いを語りました。
この恩返しの気持ちは、かつてフェルン自身がハイターのために一人前の魔法使いを目指した経験と重なるものです。
シュタルクの言葉を聞いたフェルンは、それまで見せたことのない穏やかな笑みを浮かべました。
これが二人が心を通わせた最初の瞬間だったと言えるでしょう。
誕生日プレゼントの交換(原作第26話・第29〜30話)
フェルンはシュタルクの18歳の誕生日に銀のブレスレットを贈り、シュタルクは以降それを常に左手首に着用しています。
数週間後にはフェルンの誕生日が訪れますが、シュタルクはプレゼントを用意しておらず、フェルンの怒りを買って大喧嘩に発展しました。
仲直り後、二人で一緒にプレゼントを選びに行った結果、シュタルクが選んだのは鏡蓮華の意匠がついたブレスレットです。
鏡蓮華の花言葉は「久遠の愛情」であり、恋人への定番プレゼントだったことが僧侶ザインから明かされます。
シュタルク本人はその意味を知らずに選んでいましたが、フェルンは以降このブレスレットを肌身離さず着用し、嬉しそうに手入れをする描写が繰り返し登場しています。
社交ダンスと心の変化(原作第32話)
貴族オルデン卿の依頼で社交会に出席することになった二人は、三か月にわたってダンスの作法を仕込まれます。
シュタルクがフェルンの手を取って跪くシーンは、勇者ヒンメルがフリーレンに指輪を贈る場面と同じ構図で描かれており、意図的な対比表現として注目されています。
社交会でのダンスシーンは、アニメ第1期第15話で全話屈指の作画をもって映像化され、「神作画」として高い評価を受けました。
伝説のデート回(原作第66〜67話)
城塞都市ハイスで暇を持て余していたフェルンに対し、シュタルクがからかうつもりで「デートしようぜ」と誘ったところ、フェルンは読んでいた本を床に落として数秒硬直したのち、無表情のまま承諾しました。
デート当日、フェルンは普段と異なる花柄のワンピースで登場し、シュタルクは「フェルンってこんなに可愛かったっけ?」と自問しています。
二人がデートという行為を意識的に行い、距離を自覚的に縮めた重要なエピソードとして、ファンの間でも特に人気が高い回です。
看病とお姫様抱っこ(原作第76話・第102話)
魔族の将軍レヴォルテとの戦いで重傷を負い意識不明となったシュタルクを、フェルンは付きっ切りで看病しました。
単行本おまけページには、昏倒するシュタルクの手を握るフェルンの描写もあります。
さらに第102話では、魔力切れで空中から落下するフェルンをシュタルクがお姫様抱っこで受け止め、「歩けそう?」と問いかけると、フェルンは「無理。
運んで」と甘える場面が描かれています。
フェルンとシュタルクの関係が進展しない理由とは
多くのファンがもどかしく感じているのが、二人の関係がなかなか恋人に発展しないという点です。
この「進展しない理由」については、複数の要因が考えられます。
第一に、二人の恋愛に対する経験値が極端に低いことが挙げられます。
フリーレンの投げキッスに「エッチすぎる」「直撃を食らったら危なかった」と反応するほどの純粋さは、人里離れた環境で恋愛と無縁の養父に育てられた背景を考えれば当然とも言えるでしょう。
第二の要因として、フェルンとシュタルクの性格的な相性があります。
フェルンは感情を言葉にせず相手に察してもらいたがるタイプであり、シュタルクは察しに鈍いタイプです。
フェルンが不機嫌な時にジト目の表情で圧をかけ、シュタルクがその理由も分からず怯えるという構図が幾度となく繰り返されています。
第三に、パーティー内に恋愛の助言ができる人物がいないことも大きな障壁です。
フリーレン自身も恋愛には極めて疎く、かつてヒンメルの想いにすら気づかなかった人物です。
僧侶ザインが同行していた時期には、フェルンとシュタルクの関係に一定の波風が立っていたことからも、第三者の存在が二人の進展に大きく影響すると考えられています。
ただし、こうした「はっきりしない関係性」こそが作品の核心的な魅力であるとの見方が一般的です。
読者やファンからは「このもどかしさがいい」「ゆっくり進むからこそ応援したくなる」といった声が多く聞かれます。
ヒンメルとフリーレンとの対比構造に注目
フェルンとシュタルクの関係を深く理解するうえで見逃せないのが、かつてのヒンメルとフリーレンの関係との対比構造です。
『葬送のフリーレン』には「リフレイン(繰り返し)」の手法が意図的に組み込まれており、新世代のフェルンとシュタルクの姿は旧世代のヒンメルとフリーレンの姿と重ね合わせて描かれています。
代表的な例として、原作第32話でシュタルクがフェルンの手を取って跪くシーンがあります。
これは原作第30話でヒンメルがフリーレンに指輪を贈る場面とまったく同じ構図で描かれたものです。
しかし両者には決定的な違いがあります。
ヒンメルの所作は王子のように洗練されていたのに対し、シュタルクの振る舞いは練習の成果としてぎこちないものでした。
そしてヒンメルの気持ちに最後まで気づかなかったフリーレンとは対照的に、フェルンはシュタルクに手を取られたあと、自分の手をじっと見つめ、初めての感情に戸惑う描写が描かれています。
アニメ第2期の第29話冒頭でも、馬車の上での会話シーンが第1期第1話の構図をオマージュしています。
第1期では「旅の終わり」を象徴する寂しさがあったのに対し、第2期では「旅の継続」を示す温かさに変わっており、過去と現在の対比が鮮やかに表現されました。
ただし複数のメディアや考察では、フェルンとシュタルクは「新しい世代」であり、過去の単純な繰り返しではないという点も強調されています。
同じ構図を経ながらも異なる結末に向かう可能性を持っていることが、この対比構造の奥深さと言えるでしょう。
アニメでの描写と評価|原作との違いはどこにある?
アニメ版『葬送のフリーレン』は、フェルンとシュタルクの恋愛模様を原作以上に丁寧に描写していると、複数の大手メディアが指摘しています。
制作スタジオのマッドハウスによるアニメオリジナル演出は「神アニオリ」とも呼ばれ、原作の行間を巧みに補完する形でファンから極めて高い評価を得ています。
アニメ第1期での注目演出
第15話の社交ダンスシーンは、原作では詳細が描かれていなかったダンスの動きを全話トップクラスの作画で映像化しました。
緊張で強張っていたフェルンの表情がシュタルクのリードで徐々にほぐれていく過程が丁寧に描写され、「顔面を破壊する魔法」と称されるほどの衝撃をファンに与えています。
アニメ第2期での注目演出
2026年1月から放送が始まった第2期では、さらに踏み込んだアニメオリジナル要素が追加されています。
第29話では、毒極竜から逃げる場面でフェルンが鏡蓮華のブレスレットを握りしめるカットが挿入されました。
これは原作には存在しない完全なアニメオリジナルであり、Bパートの回想シーンで初めて見せるという構成にも計算が感じられます。
同じく第29話では、シュタルクがフェルンに「ちゃんと褒めた?」と問いかける台詞や、魔物からの逃走時にフェルンを肩にかつぎフリーレンの首根っこを掴んで走る描写なども追加されました。
後者はヒンメルがフリーレンをかついだ過去回想との対比として機能しており、現在のパーティーの泥臭くも温かい関係性を際立たせています。
第32話「誰かの故郷」ではフェルンとシュタルクの初デートが映像化され、2026年2月の放送当日にSNS上で大きな話題を呼びました。
「もう付き合っちゃえよ」「ニヤニヤが止まらない」といった反響が国内外で多数確認されており、海外の大手アニメサイトでも高いスコアを維持し続けています。
アニメだけを視聴した場合と原作のみを読んだ場合とでは、二人の関係性に対する印象が異なる可能性がある点には留意が必要です。
公式グッズと関連書籍|ファン必見の最新情報
フェルンとシュタルクの人気を裏付けるように、公式からは二人にフォーカスした商品が続々と展開されています。
2025年12月18日には、アニメ第2期の放送記念として公式ファンブック「フェルン&シュタルクがわかる魔法」が刊行されました。
1冊丸ごとフェルンとシュタルクを特集した内容で、リーゲル峡谷での出会いから一級魔法使い試験編のオイサーストまでの歩みが、豊富な場面写真とともに振り返られています。
同日には「フリーレン&ヒンメルがわかる魔法」も同時発売されており、二組のカップリングを対比しながら楽しめる構成です。
2026年2月にはコトブキヤの新フィギュアブランド「OSHI WORKS」から、フリーレン・フェルン・シュタルクのフィギュア化も発表されました。
また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「ユニバーサル・クールジャパン2026」に『葬送のフリーレン』がラインナップされるなど、作品全体の展開が活発化しています。
ファンコミュニティにおいても「シュタフェル」のタグでpixivに投稿された作品は1000件を超え、作品内でも屈指の人気カップリングとなっています。
原作の現在と今後の展望|二人の恋の行方は
2026年2月時点で、フェルンとシュタルクの間に明確な告白や交際の描写は存在しません。
原作は2025年7月に約半年ぶりの連載再開を果たしましたが、同年10月に作者の体調を理由として再び休載に入っています。
最新の掲載話は第149話付近とされており、連載再開の時期は未定です。
最新単行本は2025年12月18日発売の第15巻が最新刊となっています。
物語の最新話時点における二人の関係について、「具体的な交際には至っていないものの、距離はかなり近づいている」というのが一般的な評価です。
フェルンがシュタルクに対してより感情を表に出すようになり、シュタルクもフェルンに対する理解を深めている様子が描写されていると、複数の考察で指摘されています。
注意すべきは、原作が休載中であるため、二人の最終的な結末はまだ誰にも分からないという点です。
「結婚するのか」「告白はあるのか」といった疑問については、連載再開を待つ必要があります。
ただしアニメ第2期は2026年3月まで放送予定であり、原作第7巻以降のエピソードがどのように映像化されるかにも引き続き注目が集まっています。
まとめ:フェルンとシュタルクの出会いから恋の行方まで
- フェルンとシュタルクの出会いは原作第10〜11話(アニメ第5〜6話)のリーゲル峡谷の村が舞台である
- 最初の印象は最悪で、フェルンは泣きつくシュタルクを「駄目なやつ」と一蹴した
- フェルンがシュタルクの実力と覚悟を知り、自らの過去を語って背中を押したことが関係の出発点となった
- 二人とも戦災孤児として人里離れた環境で育ち、同年代の異性と接した経験がほぼなかったことが関係性の根底にある
- 鏡蓮華のブレスレット(花言葉「久遠の愛情」)を互いに大切にする描写が、好意の象徴として繰り返し描かれている
- ヒンメルとフリーレンの関係との対比構造が意図的に作品内に組み込まれているが、二人は過去の単なる繰り返しではない
- 恋愛経験の皆無さ、性格の不一致、第三者不在の環境が、関係が進展しにくい主な要因である
- アニメ版は原作の行間を補完する「神アニオリ」で知られ、シュタフェル描写が意図的に強化されている
- 2025年12月に公式ファンブック「フェルン&シュタルクがわかる魔法」が刊行され、二人の人気は公式も認めるところである
- 原作は休載中で二人の最終的な結末は未確定だが、着実に距離が縮まっている描写が続いており、今後の展開に期待が高まっている
