【ぐらんぶる】千紗と伊織は付き合う？最新24巻までの相関図をネタバレ考察

ダイビングとお酒、そして全力のバカ騒ぎを描く青春コメディ『ぐらんぶる』。

その破天荒なギャグ展開に隠れがちですが、読者の心を掴んで離さないのが、登場人物たちの複雑で甘酸っぱい恋愛模様です。

特に主人公・北原伊織とメインヒロイン・古手川千紗の関係は、多くのファンがその行方を見守っています。

「偽装カップル」から始まった二人は、果たして本当に付き合うことになるのでしょうか。

この記事では、原作最新24巻までの情報を基に、『ぐらんぶる』の恋愛相関図を徹底的に解き明かします。

伊織の彼女は誰になるのか、千紗が本当に好きな人は誰なのか、そして二人が付き合う未来は訪れるのか。

気になる恋愛事情を、ネタバレを含みつつ詳しく解説していきます。

【ぐらんぶる】千紗と伊織は付き合う？現在の恋愛相関図

【ぐらんぶる】最新刊までの恋愛相関図

『ぐらんぶる』の恋愛相関図は、主人公の北原伊織を中心に、複数のヒロインたちの想いが複雑に絡み合っているのが特徴です。

物語の主軸はあくまでダイビングとギャグですが、キャラクターたちの繊細な感情の動きが丁寧に描かれており、作品に奥深い魅力を与えています。

最新刊までの展開を踏まえると、恋愛相関図は以下のように整理できます。

登場人物	関係性・感情の矢印	備考
北原 伊織	主人公。千紗、桜子、愛菜から好意を寄せられる。	普段はクズだが、いざという時に頼りになる。
古手川 千紗	伊織 →（偽装彼氏から本物の好意へ）	メインヒロイン。伊織とは義理の従姉弟。典型的なツンデレ。
毒島 桜子	伊織 →（積極的なアプローチ）	伊織のバイト仲間。千紗の強力なライバル。
吉原 愛菜	伊織 →（片想いから失恋）→ 耕平	元「ケバ子」。作中屈指の常識人。耕平と交際中。
今村 耕平	⇔ 愛菜（交際中）	伊織の悪友。重度のアニメオタク。

この相関図の中心にいるのは、言うまでもなく北原伊織です。

彼の周りには、メインヒロインの千紗、積極的にアプローチする桜子、そしてかつて想いを寄せていた愛菜という魅力的な女性たちが集まっています。

物語初期は、伊織と千紗の「偽装カップル」関係が中心でしたが、物語が進むにつれて新たな恋のライバル・桜子が登場し、事態は一気に複雑化しました。

桜子の登場は、それまで自分の気持ちに無自覚だった千紗に大きな影響を与え、関係性を進展させる起爆剤となります。

さらに、伊織への片想いに区切りをつけた愛菜が、友人であった耕平と交際を始めるという予想外の展開も描かれました。

これは、主人公カップルだけでなく、脇を固めるキャラクターたちの恋愛模様もしっかりと描くという、作者の作風を示しています。

他にも、既に結婚を約束している御手洗と大橋りえのカップルや、両性愛者であることが示唆されている浜岡梓など、多様な恋愛観が描かれているのも『ぐらんぶる』の恋愛相関図の面白さと言えるでしょう。

偽装カップルから始まった二人の関係

伊織と千紗の関係性が多くの読者を惹きつける理由は、その始まり方が非常に特殊だった点にあります。

二人の関係は、恋愛感情からではなく、お互いの大学生活における利害が一致した「偽装カップル」としてスタートしました。

このユニークな設定が生まれた背景には、彼らが通う伊豆大学機械工学科の極端な環境があります。

作中で語られるように、この学科の男女比は「140：3」という、男性が圧倒的に多い状況です。

そのため、数少ない女子学生である千紗は、多くの男子学生から過剰なアプローチを受け、うんざりしていました。

その状況を打破するため、千紗は伊織に「彼氏のフリ」をしてもらうことを提案します。

一方、伊織にとってもこの提案はメリットがありました。

学内でも屈指の美少女である千紗と付き合っていると公言することで、周囲の男子学生からの嫉妬を向けられつつも、合コンなどの面倒な誘いを断る口実にもなりました。

このように、二人の関係は当初、お互いの大学生活を円滑に進めるための、いわば「ビジネスパートナー」のようなドライなものだったのです。

しかし、この「偽装」こそが、二人の距離を急速に縮める重要なきっかけとなりました。

「恋人のフリ」をするために行動を共にする時間が増え、ダイビングサークル「PaB」の活動や様々なイベントを通じて、お互いの知らなかった一面を発見していきます。

特に、普段はふざけてばかりの伊織がダイビングに真摯に取り組む姿を目の当たりにした千紗は、徐々に彼への見方を変えていきました。

偽りの関係から始まった二人が、本物の感情を育んでいく過程こそが、『ぐらんぶる』の恋愛物語の根幹をなしているのです。

千紗の好きな人は伊織？隠された本音

物語の序盤、千紗は伊織に対して「ゴミを見るような冷たい目」を向けるなど、好意とは程遠い態度を取っていました。

しかし、物語が進むにつれて、その態度の裏に隠された本音が少しずつ明らかになっていきます。

結論から言えば、千紗が本当に好きな人は伊織で間違いありません。

彼女は伊織のことを、単なる義理の従姉弟や偽装彼氏としてではなく、一人の男性として強く意識しています。

その本音が明確に示されたのが、原作18巻で描かれた「催眠術」のエピソードです。

友人の耕平が精神崩壊したのを助けるため、「二番目に大事なものを一番大事なものに置き換える」という催眠術が使われますが、この時、偶然そばにいた千紗も催眠術にかかってしまいます。

そして、千紗の「二番目に大事なもの」が「伊織」であることが判明したのです。

彼女にとって一番大事なのは「海」ですが、人間の中では伊織が最も大切な存在であるという事実が、彼女の深層心理として描かれました。

さらに決定的なのが、19巻での梓による「偽装カップル関係を解消してもいいのでは？」という提案に対する千紗の反応です。

この提案を聞いた桜子が「フリーになった伊織」に猛アタックを始めると、千紗は「私、まだ別れた気ないんだけど」と、関係の終了を断固として拒否します。

これはもはや、男子学生からのアプローチ避けという当初の目的のためではなく、伊織を桜子に取られたくないという明確な嫉失と独占欲の表れです。

また、22巻では、伊織との関係が継続できるとわかった瞬間、安堵から思わず伊織に抱きついてしまうという、普段の彼女からは考えられない素直な行動も見せています。

表面上はツンとした態度を取りながらも、伊織からもらったキーホルダーを大切にしていたり、彼が心の底からダイビングを楽しんでいる姿を見て密かに微笑んだりと、彼女の伊織への想いは様々な場面で描かれてきました。

これらの描写から、千紗が伊織に抱いている感情が本物であることは疑いようがありません。

伊織の彼女候補は千紗だけじゃない？

物語の主人公である伊織は、その特殊な環境と彼自身の魅力によって、千紗以外にも複数の女性から好意を寄せられる、いわゆる「ハーレム状態」にありました。

普段はお酒とバカ騒ぎに明け暮れるクズな一面が目立ちますが、いざという時に見せる優しさや、他人の大切なものを決して馬鹿にしない真摯な姿勢が、女性たちの心を惹きつけています。

伊織の彼女候補として、特に重要な役割を果たしたのが以下のキャラクターたちです。

毒島桜子

伊織のアルバイト先の同僚で、当初は伊織のことを毛嫌いしていました。
しかし、自分が失恋で落ち込んでいる時に、伊織が自分の価値観を否定せず、励ましてくれたことをきっかけに、本気で恋に落ちます。
以降は「伊織争奪戦に参加する」と宣言し、千紗の最大の恋のライバルとして、ストレートな愛情表現で積極的にアプローチを続けます。
彼女の存在が、停滞しがちだった伊織と千紗の関係を大きく動かす原動力となりました。

吉原愛菜（ケバ子）

当初所属していたテニスサークル「ティンカーベル」でいじめに近い扱いを受けていたところを、伊織と耕平に救われたことをきっかけに伊織へ好意を抱くようになります。
派手な見た目とは裏腹に、作中では数少ない常識人で、酔うと北九州弁が出てしまう可愛らしい一面も持っています。
伊織への想いを胸に秘めながらも、最終的には自分の気持ちに区切りをつけ、後述する耕平と交際を始めることになります。

浜岡梓

ダイビングサークル「PaB」の先輩で、伊織たちをからかったり、セクハラまがいの言動をしたりすることも多いですが、いざという時には頼りになるお姉さん的存在です。
作中では両性愛者（バイセクシャル）であることが示唆されており、伊織に対しても単なる後輩以上の特別な感情を抱いているような描写が見られます。
二人の関係を客観的に見つつ、時に核心を突くような発言で物語をかき回す、重要なトリックスターと言えるでしょう。

このように、伊織の周りには個性豊かな彼女候補たちが存在し、それぞれの想いが交錯することで、『ぐらんぶる』の恋愛模様はより一層面白く、深みのあるものになっているのです。

ぐらんぶるで千紗と伊織が付き合う未来と原作の展開

原作で二人が付き合うのは何話？

多くの読者が最も気にしている「伊織と千紗はいつ付き合うのか？」という疑問ですが、結論から言うと、原作最新24巻の時点では、二人が明確に恋人同士になったという描写はまだありません。

二人の関係は「お互いを強く意識しているが、正式な恋人ではない」という、もどかしくも甘酸っぱい状態が続いています。

では、なぜこれほどまでに恋愛関係の決着が引き延ばされているのでしょうか。

その理由として、原作者である井上堅二氏の作風が挙げられます。

井上氏の代表作である『バカとテストと召喚獣』においても、主人公とメインヒロインの恋愛関係がはっきりと成就したのは、物語の最終巻でした。

この前例を踏まえると、『ぐらんぶる』でも同様に、伊織と千紗が正式に付き合うのは物語のクライマックス、あるいは最終話近くになる可能性が非常に高いと推測されます。

しかし、付き合ってはいないものの、二人の関係が大きく進展したエピソードはいくつも存在します。

特に重要なのが、19巻第77話「キャットファイト」です。

この回で千紗は、桜子に対抗するために偽装カップル関係の継続を強く主張し、伊織への独占欲を初めて明確に表に出しました。

また、22巻で伊織との関係継続が決まった際に、安堵から思わず彼に抱きついたシーンも、千紗の感情が行動として爆発した重要な場面です。

これらのエピソードを経て、二人の心は確実に近づいています。

正式に「付き合う」という形になるのはまだ先かもしれませんが、そこに至るまでの過程で描かれる二人の心の動きこそが、この作品の恋愛面での最大の魅力と言えるでしょう。

2025年に放送が決定しているアニメ2期では、これらの関係が進展するエピソードが描かれることが予想されており、ファンの期待はますます高まっています。

千紗の気持ちを動かした桜子の登場

もし毒島桜子というキャラクターが登場しなかったら、伊織と千紗の関係は「便利な偽装カップル」のまま、長く停滞していたかもしれません。

桜子の登場は、それまで自分の恋愛感情に無自覚で、どこか鈍感だった千紗の心を大きく揺さぶり、行動を促すための重要な「触媒」となりました。

桜子は、千紗とは対照的に、自分の「好き」という気持ちを隠さず、非常にストレートに伊織へアプローチします。

積極的にデートに誘い、好意を言葉にし、時には大胆な行動で伊織に迫る桜子の姿は、恋愛に対して奥手で消極的だった千紗にとって、まさに脅威そのものでした。

千紗は、桜子という初めて直面する「本気の恋のライバル」によって、「このままでは伊織が取られてしまうかもしれない」という強い危機感を抱くようになります。

その危機感が、千紗の隠された感情を表面化させました。

桜子が伊織と仲良くしているのを見てあからさまに不機嫌になったり、嫉妬心を燃やしたりする姿は、それまでのクールな千紗からは考えられないものでした。

そして前述の通り、19巻で桜子に対して「伊織は私の彼氏ですから」と宣言するに至ります。

これは、偽装関係を守りたいという建前を完全に超えた、千紗の本心からの叫びでした。

ライバルの存在を目の当たりにすることで、千紗は初めて「自分は伊織を他の誰にも渡したくない」「自分は伊織のことが好きなんだ」と、自身の本当の気持ちと向き合わざるを得なくなったのです。

このように、桜子の存在は単なる三角関係の要素にとどまらず、メインヒロインである千紗を成長させ、二人の関係を次のステージへと押し上げるための、物語に不可欠な役割を果たしたと言えるでしょう。

まさかの耕平と愛菜が付き合う展開に！

『ぐらんぶる』の恋愛模様を語る上で、伊織と千紗の関係と並んで衝撃的だったのが、今村耕平と吉原愛菜のカップル成立です。

この展開は、多くの読者の予想を裏切るものであり、作品の恋愛描写に新たな深みを与えました。

物語の序盤、愛菜は伊織に片想いをしており、耕平は二次元を愛するオタクとして、三次元の恋愛からは一歩引いたポジションにいました。

しかし、愛菜が伊織への恋愛感情で悩む中、その相談相手となっていたのが耕平でした。

恋愛相談を通じて、二人の間には友情と、お互いの良い部分を理解し合う強い信頼関係が築かれていきました。

この関係が愛情へと変わる決定的な転機となったのが、23巻で描かれた「伊豆秋祭ミスコン」です。

このイベントで愛菜は、伊織の心が自分には向いていないことを悟り、失恋を確信します。

深く落ち込む愛菜を親身になって支えたのが、他ならぬ耕平でした。

耕平は、愛菜がテニスサークルで不遇な扱いを受けていた頃から、彼女の努力や内面の良さをずっと認め続けていた人物です。

失恋の痛手の中で、常に自分の味方でいてくれた耕平の優しさと誠実さに、愛菜の心は大きく動かされます。

そして、失恋を乗り越える過程で、愛菜は自分にとって耕平がどれほど大きな存在であるかに気づき、二人は交際をスタートさせるのです。

この展開に対して、読者からは「恋愛相談相手と付き合うのはリアルで良い」「意外だけどお似合い！」という肯定的な意見が上がる一方で、「これまでの伊織への想いは何だったのか」「愛菜のキャラクターの印象が変わってしまった」といった賛否両論が巻き起こりました。

しかし、このカップルの成立は、『ぐらんぶる』が単純なハーレムラブコメではなく、登場人物それぞれに人生があり、現実的で等身大の恋愛を描く作品であることを示しています。

アニメで千紗を演じる声優は安済知佳

アニメ版『ぐらんぶる』の魅力を語る上で欠かせないのが、声優陣の素晴らしい演技です。

特に、メインヒロインである古手川千紗の声を担当しているのは、数々の人気作品で活躍する実力派声優の安済知佳さんです。

安済さんの演技は、千紗という複雑な内面を持つキャラクターに命を吹き込み、その魅力を最大限に引き出しています。

安済知佳さんは、『響け!ユーフォニアム』の高坂麗奈役や、『リコリス・リコイル』の錦木千束役などで知られ、クールな役から快活な役まで幅広く演じ分ける高い表現力に定評があります。

『ぐらんぶる』で演じる千紗役では、その実力を遺憾なく発揮しています。

伊織に向ける「ゴミを見るような目」の冷たいトーンや、的確なツッコミで見せるクールな一面。

その一方で、ふとした瞬間に見せる優しさや、伊織を意識して戸惑う声の揺らぎなど、千紗の持つ典型的な「ツンデレ」の魅力を絶妙に表現しています。

また、ギャグシーンでの振り切ったリアクションも見事で、作品の持ち味であるコメディ要素にも大きく貢献。

さらに、ダイビングについて熱く語るシーンでは、真摯で情熱のこもった演技が、キャラクターの芯の強さを際立たせています。

ちなみに、安済さん自身にも声優の榎木淳弥さんという従兄がいるという、作中の設定と重なる興味深い共通点もあります。

こうした背景も、もしかしたら彼女が演じる千紗のリアリティに、わずかながら影響を与えているのかもしれません。

2025年7月から放送が予定されているアニメ第2期では、原作の恋愛模様がさらに深く描かれるエピソードが含まれます。

千紗の心境が大きく変化していく重要な局面を、安済さんがどのように演じるのか、ファンからの期待は高まるばかりです。

まとめ：ぐらんぶるで千紗と伊織が付き合う可能性を徹底考察