実写版ぐらんぶるはひどい？評価から成功の是非まで徹底解説

2020年に公開された実写映画『ぐらんぶる』は、その過激なギャグとキャストの体を張った演技で大きな話題を呼びました。

しかし、その一方で「実写版はひどい」という厳しい声も少なくありません。

原作漫画やアニメのファン、そして映画を初めて観る人々の間で、評価は大きく分かれています。

この記事では、「ぐらんぶるの実写はひどいのか？」という疑問に答えるため、ネット上の評価や口コミを徹底的に調査しました。

作品が「ひどい」と言われる理由から、逆に「成功だ」と評価されるポイント、さらには「親が泣いた」というキャッチコピーの真相や、劇中で強烈なインパクトを残す「バモス」という謎のダンスまで、多角的に作品の魅力と問題点に迫ります。

実写版ぐらんぶるはひどい？評価と理由を解説

実写版ぐらんぶるの評価は賛否両論

実写映画『ぐらんぶる』の評価は、まさに賛否両論です。

大手映画レビューサイトでは、5段階評価で平均3.4前後と、決して高いとは言えないものの、極端に低いわけでもないスコアが付けられています。

レビュー内容を見てみると、「くだらなくて最高に笑った」「何も考えずに楽しめる」といった高評価がある一方で、「原作と違いすぎる」「冒頭の繰り返しが長くて飽きる」といった手厳しい意見も目立ちます。

特に、映画オリジナルの展開である冒頭のタイムリープのようなシーンは、観る人を選ぶ大きな要因となっているようです。

このことから、本作は万人に受け入れられる作品ではなく、その独特のノリやギャグがハマるかハマらないかで、評価が真っ二つに分かれる「人を選ぶ映画」だと言えるでしょう。

「親が泣いた」キャッチコピーの真相

実写版『ぐらんぶる』の宣伝で使われた「出演者の親が4回泣いた」というキャッチコピーは、多くの人に衝撃を与えました。

しかし、これは感動的なストーリーで泣いたという意味ではありません。

その真相は、「自分の息子たちが、ここまで体を張って（主に裸で）バカなことをやっている姿を見て、親が（ある意味で）泣いてしまった」という、作品のコメディ性を象徴するジョークです。

主演の竜星涼さんや犬飼貴丈さんをはじめ、多くのキャストが劇中でほぼ全裸に近い姿で全力のギャグを披露しています。

このキャッチコピーは、そんな彼らの振り切った演技と、映画全体の「おバカ」な雰囲気を的確に表現しており、公開前から作品の方向性を明確に示していました。

原作ファンから見た実写化は成功した？

原作ファンからの評価という点では、実写化が「成功した」とは一概には言えないようです。

多くの原作ファンが指摘する問題点として、以下の点が挙げられます。

• 冒頭のオリジナル展開: 映画の序盤約30分続くタイムリープのような繰り返しシーンは原作にはなく、テンポが悪いと感じる人が多かったようです。
• キャラクター設定の変更: 特に今村耕平のキャラクターが、原作の「真性のアニオタ」という設定が薄れ、普通の青年に近くなっていた点に違和感を覚える声がありました。
• 物語のオチ: 伊織たちがダイビングを始める動機が、原作の「新しい世界を見たい」という純粋なものから、「離島から脱出するため」という映画オリジナルのものに変更されており、この点を「改悪」と捉えるファンは少なくありません。

これらの理由から、原作の持つギャグのテンポやキャラクターの魅力を重視するファンにとっては、物足りなさや違和感が残る結果となったようです。

中毒性あり？謎のダンス「バモス」とは

実写版『ぐらんぶる』を語る上で欠かせないのが、劇中で何度も登場するオリジナルソング「Vamos（バモス）」とそのダンスです。

これは原作にはない映画独自の要素で、ダイビングサークル「PaB」のメンバーが飲み会のたびに歌い踊る、非常にハイテンションな楽曲です。

スペイン語で「行こう！」を意味する「Vamos」という掛け声と共に始まるこの歌とダンスは、特に深い意味はないものの、その中毒性の高さから観客の脳裏に強烈に焼き付きました。

映画鑑賞後、「バモスの曲が頭から離れない」という声が続出し、SNSではダンスを真似る動画が投稿されるなど、本作を象徴するミームとして大きな盛り上がりを見せました。

この曲は映画のために作られたオリジナル楽曲であり、その振り付けは世界的なダンサーが担当しています。

ひどいだけじゃない！実写ぐらんぶるの魅力とキャスト

ヒロイン千紗（ちさ）役のキャストと評判

本作のヒロインである古手川千紗役を演じたのは、乃木坂46（当時）の与田祐希さんです。

原作の千紗はクールでダイビング一筋なキャラクターですが、与田さんの持つ可愛らしい雰囲気が役に合っていると、キャスティングは概ね好評でした。

演技については、「少しぎこちない」という意見も見られましたが、「とにかく可愛い」「Sっ気のある演技が良い」といった肯定的な声が多く、特にミスコンのシーンでの振る舞いは高く評価されています。

また、映画オリジナルの設定として、お酒を飲むと暴力的になる「酒乱」という一面が加えられており、原作とはまた違った千紗の魅力（？）を見ることができます。

キャストの全力の裸と演技は高評価

実写版『ぐらんぶる』が多くの観客から評価されている最大のポイントは、キャスト陣の体を張った全力の演技です。

主演の竜星涼さんと犬飼貴丈さんは、イケメン俳優としてのイメージを完全に捨て去り、ほぼ全編にわたって裸でキャンパスを駆け回り、変顔を連発します。

その振り切った演技には、「役者魂を感じた」「ここまでやってくれると笑うしかない」と、映画の内容に批判的な人からも称賛の声が上がっています。

また、ベテラン俳優である髙嶋政宏さんが、若者たちに混じって裸で踊るシーンも大きな見どころの一つです。

キャスト全員が羞恥心を捨てて役に臨んでいるからこそ、本作の突き抜けたバカバカしさが生まれているのです。

美しいダイビングシーンも見どころ

全編にわたって繰り広げられるハイテンションなギャグと裸祭りの中で、一服の清涼剤となっているのが、美しいダイビングのシーンです。

沖縄の海で撮影された水中映像は非常にクオリティが高く、透明度の高い青い世界や、色とりどりの魚たちが泳ぐ様子は、多くの観客を魅了しました。

普段の狂乱的な飲み会とのギャップが激しいからこそ、この静かで美しい海のシーンが一層際立ちます。

「ダイビングに興味が湧いた」「海の映像だけでも見る価値がある」といった感想も多く、コメディ一辺倒ではない、作品のもう一つの側面をしっかりと描いています。

実写版ぐらんぶるはどこで見れる？

実写映画『ぐらんぶる』は、各種動画配信サービスで視聴することが可能です。

2025年7月現在、以下のサービスで見放題配信やレンタルが行われています。

配信サービス	配信状況
Prime Video	見放題
U-NEXT	見放題
DMM TV	見放題
Hulu	レンタル

見放題プランに加入していれば追加料金なしで視聴できるサービスも多いため、気軽に楽しむことができます。

夏にぴったりのコメディ映画を観たい時や、何も考えずに笑いたい時に、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ：実写版ぐらんぶるはひどい？評価と魅力を総括

• 実写版『ぐらんぶる』の評価は「ひどい」という意見と「最高」という意見に分かれる
• 原作ファンからは、オリジナル展開やキャラクター設定の変更に不満の声がある
• 冒頭のタイムリープのような繰り返し演出は、特に賛否が分かれるポイントである
• 「親が泣いた」というキャッチコピーは、キャストの体を張った演技を象徴するジョークである
• 映画オリジナルの歌とダンス「Vamos（バモス）」は中毒性が高いと話題になった
• 主演の竜星涼と犬飼貴丈の、ほぼ全裸での全力の演技は高く評価されている
• ヒロイン千紗役の与田祐希は、その可愛らしさが好評であった
• コメディシーンとは対照的に、沖縄で撮影されたダイビングシーンは非常に美しい
• 何も考えずに笑えるおバカ映画として楽しむなら、成功作と言えるかもしれない
• Prime VideoやU-NEXTなどの動画配信サービスで視聴可能である