『地縛少年花子くん』は、学園の七不思議とオカルト少女が織りなすハートフル便所コメディとして、多くのファンを魅了しています。
その魅力の中心にあるのが、主人公の花子くんと八尋寧々(やしろねね)の甘酸っぱくも切ない関係性です。
二人の距離が縮まる重要なシーンとして描かれるのが「キスシーン」ですが、「キスシーンは何巻の何話で見られるの?」「アニメではどこまで描かれた?」「司とのキスってどういうこと?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、花子くんと寧々ちゃんのキスシーンが登場する巻数や話数を一覧で解説し、それぞれのシーンに込められた意味や背景、そして二人の恋愛模様の行方まで、原作のネタバレを含みながら徹底的に深掘りしていきます。

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花子くんと寧々ちゃんのキスは何巻?全シーンまとめ
アニメにも!花子くんの最初のキスシーン
『地縛少年花子くん』における花子くんと寧々ちゃんの記念すべき最初のキスシーンは、原作マンガの2巻第7話に描かれており、このエピソードはテレビアニメ第1期の4話にも登場します。
このシーンは、二人が七不思議の二番「ミサキ階段」の事件を解決した直後に訪れます。
怪異との戦いで心身ともに疲れ果て、よろけてしまった寧々ちゃん。
そんな彼女に対して、花子くんが「ご褒美」「元気の出るおマジナイ」と言って、不意に彼女の頬にキスをします。
突然の出来事に寧々ちゃんは顔を真っ赤にして動揺しますが、花子くんは飄々とした態度を崩しません。
しかし、このキスには単なる「おまじない」以上の意味が隠されていました。
のちに明らかになるのですが、これはしばらく怪異に襲われないようにするための「呪い(まじない)」だったのです。
寧々ちゃんの身を案じる花子くんの優しさが垣間見える、二人の関係性の始まりを象EMBEDDINGする重要なシーンと言えるでしょう。
待望の18巻!花子くんと寧々の感動のキス
花子くんと寧々ちゃんの関係において、決定的な転換点となったのが、原作18巻第86話で描かれる口へのキスシーンです。
これは、二人の間で初めて交わされた、頬へのキスとは全く意味合いの異なる愛情表現でした。
この感動的なシーンの背景には、非常に複雑で切ない物語があります。
寧々ちゃんの短い寿命を延ばすため、花子くんは彼女の親友である葵を身代わりとして彼岸に捧げ、この世とあの世を断絶させるという計画を実行しました。
これにより寧々ちゃんは命を永らえますが、花子くんたち怪異とは二度と会えなくなるはずでした。
しかし、寧々ちゃんは親友を犠牲にした未来を受け入れず、「好きな人に会いたい」という一心で、閉ざされた境界を越えて花子くんの元へ駆けつけます。
もう会えないと覚悟していた花子くんは、寧々ちゃんの来訪に驚き、喜び、そして「どうかしてるね 俺」と呟きながら、溢れる想いを抑えきれずに彼女を抱きしめ、深くキスを交わしたのです。
お互いの覚悟と愛情がぶつかり合った、シリーズ屈指の名場面としてファンの心に刻まれています。
【番外編】司が寧々にキスしたのはなぜ?
花子くんと寧々ちゃんの関係性を語る上で、もう一つ忘れてはならないのが、花子くんの双子の弟である「つかさ」が寧々ちゃんにキスをするという衝撃的なシーンです。
この出来事は、原作21巻第105話で描かれます。
学園祭の最中、何者かによって大時計が破壊され、かもめ学園全体の時間が停止してしまいます。
身動きが取れなくなった花子くんと寧々ちゃんの前に、つかさが現れます。
つかさは、思考はできても動けない寧々ちゃんに対し、「何考えてるかわかんないや」と言いながら、突然彼女の唇にキスをします。
この行動の真意は、作中では明確に語られておらず、多くの謎に包まれています。
つかさが寧々ちゃんに恋愛感情を抱いているとは考えにくく、彼の予測不能で純粋な好奇心や、兄である花子くんへの挑発、あるいは何か別の目的のための布石である可能性など、ファンの間では様々な考察が飛び交っています。
兄の最も大切な存在である寧々ちゃんを介して、何かを確かめようとしたのかもしれません。
いずれにせよ、花子くんの目の前で行われたこのキスは、物語に新たな不穏さと緊張感をもたらす重要なシーンとなりました。
美麗な公式キスイラストは存在する?
花子くんと寧々ちゃんのキスシーンは原作の大きな見どころですが、作者のあいだいろ先生が描く美麗なイラストも作品の魅力の一つです。
ファンとしては、「二人のキスを描いた公式イラストは存在するのか?」という点が気になるかもしれません。
結論から言うと、マンガ本編のシーン以外で、二人がキスをしている瞬間を一枚絵として描いた公式イラストは、現時点ではほとんど公開されていません。
しかし、ファンを喜ばせる特別なイラストは存在します。
例えば、2020年5月23日の「キスの日」には、公式Twitterであいだいろ先生による特別な動画が公開されました。
これは、キャラクターにキスをおねだりしているかのような視点で描かれたショートムービーで、花子くんと寧々ちゃんの親密な雰囲気が伝わってくる、ファンにとってはたまらない内容でした。
このように、直接的なキスのイラストはなくとも、二人の距離の近さや愛情を感じさせる公式イラストは、雑誌の付録や記念企画などで時折公開されています。
これらの貴重なイラストは、二人の関係性をより豊かに彩る要素と言えるでしょう。
花子くんと寧々ちゃんのキス後の関係と恋の行方
二人は両思い?告白から見る関係性
花子くんと寧々ちゃんが「両思い」であることは、作中の様々な描写からほぼ確実と言ってよいでしょう。
二人の関係は、単なる怪異とその助手という枠をとうに超えています。
物語の序盤、寧々ちゃんはイケメンの源先輩に憧れていましたが、花子くんと数々の事件を乗り越える中で、彼の本当の優しさや弱さを知り、次第に惹かれていきました。
一方の花子くんも、純粋で真っ直ぐな寧々ちゃんに心を開き、彼女を守るためならどんな犠牲も厭わないほどの深い愛情を抱くようになります。
明確な「好きです、付き合ってください」という形の告白はありません。
しかし、前述の18巻での再会シーンで、寧々ちゃんが「花子くんに会いに来たの!」「好きな人に会いたいと思うのは普通でしょ!」と叫ぶ場面は、事実上の告白と受け取れます。
それに対する花子くんのキスもまた、言葉以上の愛情表現に他なりません。
二人はお互いがかけがえのない特別な存在だと認識しており、その絆は運命に抗う原動力となっています。
キスの後、花子くんと寧々ちゃんは付き合う?
感動的なキスシーンを経て、二人は「付き合う」ことになるのでしょうか。
これは多くのファンが抱く疑問ですが、物語の現状では、二人は一般的な意味での「恋人」という関係には至っていません。
その最大の理由は、二人が置かれているあまりにも特殊な状況にあります。
花子くんはトイレに憑く地縛霊であり、寧々ちゃんは余命いくばくもない生身の人間です。
彼らの間には、生者と死者、此岸と彼岸という、決して越えることのできない壁が存在します。
そのため、「デートをする」「毎日一緒に下校する」といった、普通の高校生カップルがするような「お付き合い」は物理的に不可能なのです。
彼らの関係は、「恋人」という言葉で定義できるほど単純なものではありません。
契約で結ばれた主従であり、共に戦う共犯者であり、そして互いの運命を背負い合う唯一無二のパートナーです。
「付き合う」という形式よりも、いかにして寧々ちゃんの命を救い、共に未来を歩むことができるか、という切実な問題が彼らの最優先事項となっています。
寧々ちゃんの死亡フラグと二人の切ない運命
『地縛少年花子くん』の物語に常に影を落としているのが、ヒロインである寧々ちゃんの「死亡運命」です。
七不思議の一番「三人の時計守」によって、寧々ちゃんの寿命が残り一年もないという衝撃の事実が明かされました。
花子くんは、寧々ちゃんと出会った当初からこの事実を知っており、彼女を救うために人知れず行動を続けてきました。
この「余命」という設定が、二人の恋愛模様に深い切なさをもたらしています。
花子くんが時に寧々ちゃんを突き放すような態度を取ったり、彼女の寿命を延ばすために非情な手段を選んだりするのも、すべては彼女を失いたくないという強い想いの裏返しなのです。
キスシーンをはじめとする二人の甘い時間も、常に「残された時間の短さ」という現実と隣り合わせにあります。
この変えられない運命にどう立ち向かっていくのか、そして二人は幸せな未来を掴むことができるのか。
この死亡フラグこそが、物語の最大のサスペンスであり、読者の心を強く揺さぶる核心部分と言えるでしょう。
結局キスシーンは何巻で読めるのか【おさらい】
これまで解説してきたキスシーンについて、どのキャラクターが、いつ、どのような状況でキスをしたのかを表にまとめました。
物語を読み返す際の参考にしてみてください。
シーン | キャラクター | 巻・話数 | 概要 |
頬へのキス (おまじない) | 花子くん→寧々 | 2巻7話 | 怪異から守るための「元気が出るおまじない」としてのキス。 |
頬へのキス (お返し) | 寧々→花子くん | 6巻29話 | 落ち込む花子くんを励ますため、寧々からしたお返しのキス。 |
額へのキス (過去) | 寧々→柚木普 | 8巻38話 | 過去で出会った生前の花子くん(普)の夢が叶うよう願うキス。 |
口へのキス (再会) | 花子くん↔寧々 | 18巻86話 | 彼岸で再会し、互いの想いが溢れた、初めての口へのキス。 |
口へのキス (謎) | つかさ→寧々 | 21巻105話 | 時間が止まった中で、つかさが一方的にした謎多きキス。 |
このように、キスシーン一つとっても、キャラクターの心情や物語の進展を象徴する重要な意味が込められています。
まとめ:花子くんと寧々ちゃんのキスに込められた切ない想い
- 花子くんと寧々ちゃんの最初のキスは原作2巻7話の頬へのキスである
- 最初のキスはアニメ1期4話でも描かれている
- 初めての口へのキスは原作18巻86話で、非常に感動的なシーンである
- 寧々は花子くんの弟・つかさからもキスをされている
- つかさが寧々にキスした理由は作中で明かされておらず謎に包まれている
- 二人は両思いだが、生者と死者という壁があり正式には付き合っていない
- 寧々には「寿命が一年未満」という死亡フラグが立っている
- 物語の核心は、寧々ちゃんの死亡運命に二人がどう立ち向かうかという点にある
- 作者による「キスの日」の記念イラストなどが公式SNSで公開されたことがある
- キスシーンは二人の関係性の変化を示す重要なターニングポイントとして描かれる

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