国民的人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』と、多くの人に愛されるお菓子『たべっ子どうぶつ』。
一見すると何の接点もなさそうなこの二つですが、実はファンの間で語り継がれる深い繋がりがあります。
『ジョジョ』第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場する「靴のムカデ屋」というお店でのエピソードをご存じでしょうか。
物語の重要な局面で、登場人物が『たべっ子どうぶつ』を食べるシーンが描かれています。
この記事では、作中で「ラクダは最後に食べる」という印象的なセリフが何話に登場するのか、そもそも『たべっ子どうぶつ』にラクダは入っているのか、といった疑問に答えていきます。
さらに、物語の舞台のモデルとなった聖地「むかでや」の現在の情報や、ファン必見の特別なサービスについても詳しく解説します。
両作品の新たな魅力を発見する旅に、あなたをご案内します。
- 初回ログインで6回使える【70%OFF】クーポン配布中!
- 毎週金土日はコミックウィークエンドでPayPayポイント最大30%付与!
- 18,000作品以上の漫画が1冊まるごと無料
これから解説!ジョジョとたべっ子どうぶつの奇妙な関係
ジョジョの「むかでや」は何話に登場する?
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』において、「靴のムカデ屋」が登場するのは、TVアニメ版の第23話「シアーハートアタック その1」です。
このエピソードは、物語全体のターニングポイントとも言える非常に重要な回です。
その理由は、杜王町に潜む殺人鬼・吉良吉影を追跡していた空条承太郎と広瀬康一が、吉良のスタンド能力「シアーハートアタック」と初めて本格的に対峙する場面だからです。
承太郎たちが吉良の正体に迫る中で、手がかりを追って「靴のムカデ屋」を訪れます。
ちなみに、原作コミックスでは、29巻の「シアーハートアタック その①」からこのエピソードが始まります。
アニメ、原作ともに、この「靴のムカデ屋」での戦いは、第4部における屈指の名場面として知られています。
スタンド能力「エコーズ」がACT3へと進化を遂げるなど、広瀬康一の成長が描かれる点も見どころの一つです。
物語の緊張感が一気に高まり、吉良吉影というキャラクターの恐ろしさと能力の厄介さが読者や視聴者に強烈に印象付けられる、見逃せない回と言えるでしょう。
靴のムカデ屋に登場したたべっ子どうぶつ
緊迫した追跡劇が繰り広げられる中、「靴のムカデ屋」の店内で登場するのが、株式会社ギンビスのロングセラー商品「たべっ子どうぶつ」です。
これは、店主が自身の好物として店に常備していたもので、承太郎と康一に「おひとつどうです?」と親切に差し出す形で描かれます。
このシーンが印象的なのは、殺人鬼を追うシリアスな展開の中での、あまりにも日常的で平和なやりとりだからです。
特にTVアニメ版では、株式会社ギンビスの公式な協力により、パッケージもそのままに実名で登場しており、作品の世界に現実味を与えています。
このお菓子の登場は、この直後に起こる悲劇との鮮烈なコントラストを生み出しました。
シアーハートアタックとの死闘が始まる直前の、ほんの一瞬の平穏を象徴するアイテムとして、「たべっ子どうぶつ」は非常に効果的に使われています。
この何気ないお菓子の存在が、ファンの心に「靴のムカデ屋」のシーンをより深く刻み込む一因となっているのです。
ジョジョに登場した「むかで屋」の主人とは
「靴のムカデ屋」の店主は、物語の中では名前も明かされない一介の市民です。
彼は、杜王町で長年履物店を営んできたであろう、穏やかで人の好い初老の男性として描かれています。
その最大の特徴は、彼が持つ独自の「こだわり」です。
承太郎たちに「たべっ子どうぶつ」を勧めるときに放った「わたしは『ラクダ』は最後に食べるって決めているから…それ以外なら何を食べてもいいですよ」というセリフに、彼の性格が凝縮されています。
この店主は、スタンド使いでもなければ、特別な能力を持つわけでもない、ごく普通の一般人です。
だからこそ、彼の存在が、吉良吉影という異常な殺人鬼が潜む日常の恐ろしさを際立たせています。
彼の平和な日常は、吉良のスタンド「シアーハートアタック」によって、いとも簡単に、そして無慈悲に破壊されてしまいます。
彼のキャラクター造形は、この後の悲劇をより一層際立たせ、読者や視聴者に強烈なインパクトを与えるための重要な役割を担っていると言えるでしょう。
たべっ子どうぶつのラクダは最後に食べるこだわり
「わたしは『ラクダ』は最後に食べるって決めている」という店主のセリフは、ジョジョファンの間で非常に有名な言葉です。
このこだわりは、単なるお菓子の食べ方の好みというだけではありません。
彼自身の生き方や、ささやかでも大切にしている自分だけのルールを象徴するものとして解釈できます。
多くの人が無意識に食べてしまうビスケット一つひとつに対しても、自分なりの流儀を持ち、それを貫く。
そんな彼の人物像が、この一言から浮かび上がります。
この「こだわり」というテーマは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ全体を貫く重要な要素の一つです。
例えば、第5部のブローノ・ブチャラティの「正しいと信じるから行動する」という覚悟や、吉良吉影自身の「植物のような平穏な人生」への異常な執着も、一種のこだわりと言えます。
店主のささやかなこだわりは、吉良の歪んだこだわりと対比されることで、彼の人間らしさをより一層引き立てています。
そして、このセリフが彼の最期の言葉となったことで、ファンにとって忘れられない、切なくも印象深い名言として記憶されているのです。
店主がたべっ子どうぶつを食べる印象的な場面
店主が「たべっ子どうぶつ」について語る場面は、彼の生前の躍動感あふれる最後の姿であり、日常と非日常のコントラストが最も際立つシーンです。
彼が承太郎たちと和やかに会話しているその直後、吉良吉影が放った自動追跡型スタンド「シアーハートアタック」が店内に侵入します。
スタンド能力を持たない一般人である店主には、スタンドの姿を視認することができません。
彼に聞こえたのは「コッチヲ見ロ…」という不気味な声と、肩に何かが這い上がってくるような得体の知れない感覚だけでした。
得体の知れない恐怖に顔を歪ませたのが、彼の最後の表情となります。
このシーンは、読者や視聴者には見えている脅威が、登場人物には見えていないという演出によって、サスペンスを極限まで高めています。
平和な日常が前触れもなく破壊される瞬間の恐怖と、店主の無念さが描かれたこの場面は、物語の緊張感を一気に引き上げました。
そして、承太郎と康一が直面する脅威の大きさを読者に痛感させ、これからの戦いがより苛烈なものになることを予感させる、重要な役割を果たしたのです。
ジョジョとたべっ子どうぶつ、その後の広がる世界とは
ジョジョで話題!たべっ子どうぶつのラクダとは
作中で店主がこだわっていた「ラクダ」のビスケットは、本当に「たべっ子どうぶつ」に含まれているのでしょうか。
結論から言うと、定番のバター味の「たべっ子どうぶつ」には、ラクダ(CAMEL)のビスケットがしっかりとラインナップされています。
この事実は、株式会社ギンビスの公式ウェブサイトでも確認することが可能です。
「たべっ子どうぶつ」は、動物の形をしたビスケットに、その動物の英語名がプリントされているのが特徴で、楽しく英語が学べる知育菓子としても親しまれています。
定番のバター味には、全46種類のどうぶつたちのビスケットが入っており、その中の一つとしてラクダもちゃんと存在しているのです。
作中のセリフが、現実の商品に基づいた非常にリアルな設定であったことがわかります。
以下に、登場する動物の一部を紹介します。
動物名(日本語) | 動物名(英語) | 登場状況 |
ラクダ | CAMEL | 含まれる |
ライオン | LION | 含まれる |
ゾウ | ELEPHANT | 含まれる |
キリン | GIRAFFE | 含まれる |
クマ | BEAR | 含まれる |
サル | MONKEY | 含まれる |
このように、ラクダは他の主要な動物たちと並んで、「たべっ子どうぶつ」の仲間として愛され続けているのです。
たべっ子どうぶつにラクダは入ってないの?
「たべっ子どうぶつにラクダは入っていない」という噂を耳にしたことがあるかもしれませんが、これは基本的には誤解です。
前述の通り、最もポピュラーなピンクの箱の「たべっ子どうぶつ バター味」には、ラクダが含まれています。
では、なぜこのような誤解が生まれるのでしょうか。
理由の一つとして、商品の多様なバリエーションが考えられます。
例えば、青い箱が目印の「たべっ子水族館」は、海の生き物をテーマにしているため、当然ながら陸の動物であるラクダは含まれていません。
また、過去にはビスケットの種類に変遷があったことも事実です。
有名なエピソードとして、かつてコアラのビスケットが製造上の理由(耳が欠けやすい)で定番商品から一時的に外されていた時期がありました。
このような歴史的経緯から、「特定の動物が入っていないことがある」というイメージが広まり、ラクダについても同様の噂が立ったのかもしれません。
しかし、コアラは後に厚焼きタイプの商品などで復活しており、ラクダに関しては一貫してバター味のレギュラーメンバーとして存在し続けています。
結論として、定番商品を買う限り、「ラクダが入ってない」という心配は無用と言えるでしょう。
ジョジョの聖地「靴のムカデ屋」のモデル
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の舞台である架空の町「杜王町」は、作者の荒木飛呂彦先生の出身地である宮城県仙台市がモデルになっています。
そして、作中に登場する「靴のムカデ屋」にも、仙台市に実在するモデルとなったお店が存在します。
その名も、履物店の「むかでや」です。
このお店は、仙台駅から徒歩圏内にある「ぶらんどーむ一番街商店街」の中にあり、昭和9年創業という長い歴史を持っています。
作中では路面店のように描かれていますが、実際の店舗は「ツルハドラッグ ぶらんどーむ店」の2階にあります。
お店の入り口には、第4部の主人公・東方仗助のタペストリーが飾られていることもあり、ジョジョファン(通称:ジョジョラー)にとっては一目でわかる聖地となっています。
原作者の荒木先生自身も来店したことがあるという逸話も残っており、その聖地としての価値は揺るぎないものとなっています。
全国から多くのファンが、物語の世界観に触れるためにこの場所を訪れています。
聖地「むかでや」で貰える特別な領収書
仙台市に実在する「むかでや」が、単なるモデル店舗を超えて“聖地”として愛される最大の理由の一つが、ファン向けの特別なサービスにあります。
それが、作中のシーンを再現した領収書を発行してもらえるサービスです。
多くのファンがお目当てにしているのが、宛名を「吉良吉影」、但し書きを「ボタン付け代として」と記載した領収書です。
これは、吉良吉影が自身のスタンド「キラークイーン」から取れたボタンを付けるために「靴のムカデ屋」を訪れた、という原作のシーンに基づいたもの。
このユニークなサービスは、ファンからの要望に応える形で始まり、今では店主の「黄金のサービス精神」の象徴として、多くのジョジョラーに知られるようになりました。
さらに、吉良吉影だけでなく、東方仗助や川尻浩作といった他の登場人物の名前での発行にも対応してくれるというのですから、ファンにはたまりません。
店内には、ファンが置いていったジョジョ関連の小物やグッズも飾られており、お店全体がファンとの交流の場となっています。
この心温まるサービスが、「むかでや」を唯一無二の特別な聖地にしているのです。
まさかの展開!たべっ子どうぶつが映画化
『たべっ子どうぶつ』の人気は、お菓子の枠をとうに超えています。
その人気を象徴する出来事として、なんと映画化が決定しました。
その名も『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』で、2025年5月1日に劇場公開が予定されています。
この映画は、お馴染みのどうぶつたちがフル3DCGアニメーションとなってスクリーンで大活躍するという、ファン待望の作品です。
物語の舞台は、お菓子と人間が仲良く暮らす「スイーツランド」。
そこで大人気のスーパーアイドル「たべっ子どうぶつ」たちが、世界征服を企む最凶の「わたあめ軍団」に立ち向かう、という壮大なストーリーが描かれます。
映画オリジナルの新キャラクター「ぺがさすちゃん」も登場し、モフモフで可愛いどうぶつたちが繰り広げる、笑いと感動の冒険活劇となるようです。
主題歌は人気アイドルグループ・Travis Japanが担当し、声優陣にも松田元太さん(Travis Japan)や水上恒司さん、髙石あかりさんといった豪華な顔ぶれが揃っています。
長年愛され続けるロングセラー商品が、最新の技術で新たなエンターテインメントとして生まれ変わる。
この映画は、『たべっ子どうぶつ』というブランドが持つ無限の可能性を示す、大きな一歩となるでしょう。
まとめ:ジョジョとたべっ子どうぶつの繋がりから聖地の魅力まで
- 『ジョジョ』第4部アニメ23話で「靴のムカデ屋」が登場する
- 店主が「たべっ子どうぶつ」を承太郎たちに差し出すシーンが描かれる
- 店主は「ラクダは最後に食べる」というこだわりを持っていた
- このセリフが、彼の最期の言葉となった
- 定番の「たべっ子どうぶつ」には実際にラクダのビスケットが含まれる
- 「靴のムカデ屋」のモデルは仙台市に実在する履物店「むかでや」である
- 「むかでや」はジョジョファンの聖地として知られている
- 聖地では「吉良吉影」宛ての特別な領収書を発行してもらえる
- 「たべっ子どうぶつ」はお菓子の枠を超え、映画化も決定した
- 映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』は2025年5月1日に公開予定である
- 初回ログインで6回使える【70%OFF】クーポン配布中!
- 毎週金土日はコミックウィークエンドでPayPayポイント最大30%付与!
- 18,000作品以上の漫画が1冊まるごと無料