【呪術廻戦】宿儺の一人称から探る!話し方や実在の伝承も解説

『呪術廻戦』における絶対的な強者、呪いの王・両面宿儺。

その圧倒的な存在感は、多くの読者を惹きつけてやみません。

彼のキャラクターを深く理解する上で、特有の「一人称」や「話し方」は非常に重要な要素です。

この記事では、宿儺の一人称「俺」から見える彼の性格や価値観を徹底的に掘り下げます。

さらに、謎に包まれた本来の姿、多彩な技の数々、そして彼を封印した人物の謎にも迫ります。

また、物語の元ネタとなった「両面宿儺」が実在したという伝承についても、画像とともに詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

宿儺の一人称「俺」から見えるキャラクター性

宿儺の話し方から滲み出る絶対的王の風格

宿儺のキャラクター性を最も色濃く反映しているのが、その話し方です。

彼の一人称は一貫して「俺」であり、このシンプルな選択が、逆に彼の揺るぎない自信と自己肯定感を際立たせています。

彼の言葉は常に尊大で、他者を完全に見下した視点から発せられます。

これは、宿儺が自分以外の存在を基本的に対等と見なしておらず、自らが世界の中心であり絶対的な強者であるという価値観に基づいているためです。

例えば、作中では「伏して拝め」「頭が高い」「不愉快だ」といった命令形や高圧的な物言いが頻繁に見られます。

虎杖悠仁を「小僧」と呼び、まるで虫けらのように扱う態度は、彼の傲岸不遜な性格を象徴しています。

一方で、宿儺は単なる暴君ではありません。

自分を楽しませる存在や、強者に対しては一定の敬意や興味を示すことがあります。

特級呪霊である漏瑚との戦いでは、その強さを認め「貴様は強い」「誇れ」といった言葉をかけました。

また、五条悟との最終決戦においても、命を懸けた攻防の中で高揚感を見せるなど、強者との戦いを純粋に楽しむ戦闘狂としての一面も持ち合わせています。

このように、宿儺の話し方は、絶対的な強者としての傲慢さ、快楽主義的な価値観、そして強者に対する独自の美学が複雑に絡み合った、彼の王たる風格そのものを表しているのです。

謎に満ちた両面宿儺の本来の姿とは?

両面宿儺の本来の姿は、作中でも最大の謎の一つであり、その異形のビジュアルは読者に強烈なインパクトを与えます。

結論から言うと、彼の本来の姿は「腕が4本、顔(口)が2つある異形の存在」です。

この姿は、彼が生きていた千年前の平安時代から変わらないとされています。

なぜこのような姿をしているのか、その理由は作中で明確には語られていません。

しかし、公式ファンブックにおいて、作者である芥見下々先生が「元々人間だったが、死後に呪いの王になったわけではなく、生前からこの姿だった」とコメントしています。

このことから、宿儺は生まれながらにして常人とはかけ離れた存在であったことがうかがえます。

作中でこの本来の姿がはっきりと描かれたのは、渋谷事変において一時的に肉体の主導権を得た際や、伏黒恵の肉体を受肉して完全復活を遂げた後のシーンです。

4本の腕から繰り出される体術や印を結ぶ速度は常軌を逸しており、2つの口で別々の詠唱を行うなど、その異形の肉体構造が戦闘において絶大なアドバンテージとなっていることがわかります。

ファンの間では、この姿の由来について「元々は結合双生児だったのではないか」という考察も存在します。

二人の人間が一つの肉体を共有する形で生まれ、その結果として類まれなる呪力と能力を得たのではないか、という説です。

真実はまだ謎に包まれていますが、この常人離れした本来の姿こそが、彼が「呪いの王」として千年もの間、恐怖の象徴であり続ける根源の一つと言えるでしょう。

圧倒的な強さを示す宿儺の技一覧

呪いの王・両面宿儺の強さの根幹をなすのが、彼の多彩かつ強力無比な呪術の数々です。

彼の術式は、主に斬撃を操る「御廚子(みづし)」と、詳細不明ながら圧倒的な火力を誇る炎の術式の二つが確認されています。

これらを自在に操り、千年前の呪術全盛期から現代に至るまで、最強の存在として君臨し続けているのです。

ここでは、宿儺が使用する主な技を一覧でご紹介します。

術式系統技名効果・特徴
領域展開伏魔御廚子(ふくまみづし)必中効果範囲内の対象に、絶え間なく斬撃を浴せ続ける。結界で空間を分断しない「神業」と称される領域。
斬撃術式解(かい)対象を選ばず、あらゆるものを斬り刻む基本的な斬撃。
捌(はち)呪力を持つ対象に特化し、相手の呪力量や強度に応じて自動で最適化される斬撃。
炎の術式開(フーガ)術式の詳細を相手に開示(オープン)することで火力を上げる縛りを利用した炎の矢。
竈(カミノ)渋谷で漏瑚を葬った際に使用した高火力の炎。詳細は不明。
その他領域展延(りょういきてんえん)自身の領域を展開せず、相手の術式を中和する技術。
反転術式(はんてんじゅつしき)欠損した肉体を瞬時に再生する高度な呪力操作。

この中でも特に恐ろしいのが、領域展開「伏魔御廚子」です。

一般的な領域展開が結界を閉じて相手を閉じ込めるのに対し、宿儺の領域は結界を閉じません。

これは、相手に逃げ道を与えるという縛りを自らに課すことで、必中効果範囲を最大で半径200メートルにまで拡張するという神業です。

この領域内にいる者は、宿儺がイメージするだけで「解」と「捌」の斬撃を絶え間なく浴びせられ、建物ごと塵と化してしまいます。

これらの技の多様性と一つ一つの完成度の高さが、宿儺を絶対的な強者たらしめているのです。

宿儺の代名詞ともいえる技「捌」を解説

宿儺が操る数々の技の中でも、彼の戦闘スタイルを象徴するのが斬撃術式「捌(はち)」です。

この技は、前述の「解(かい)」と並ぶ彼の基本的な攻撃手段ですが、その性質は大きく異なります。

結論として、「捌」は呪力を持つ生物に対して特化した、極めて効率的な斬撃です。

この技が「解」と一線を画す点は、相手の呪力量や肉体の強度に応じて、自動的に最適な威力と斬撃の軌道が設定されるところにあります。

つまり、どれほど頑丈な相手であろうと、どれほどの呪力で身を固めていようと、「捌」はその防御を突破し、一撃で仕留めるために最適化された一太刀となるのです。

無差別に広範囲を攻撃する「解」が絨毯爆撃だとすれば、「捌」はターゲットを精密に狙う巡航ミサイルのような技と言えるでしょう。

この技の恐ろしさが顕著に表れたのが、十種影法術最強の式神・魔虚羅との戦闘シーンです。

あらゆる事象への適応能力を持つ魔虚羅に対し、宿儺は領域展開「伏魔御廚子」によって無数の「捌」を浴びせ続けました。

これにより、魔虚羅が斬撃に適応する前に、その存在を完全に消し飛ばすことに成功しています。

一方で、この「捌」は呪力を持たない無機物などに対しては効果が薄い、あるいは発動しない可能性が示唆されています。

対象を限定する縛りがあるからこそ、対呪術師、対呪霊において絶大な効果を発揮するのです。

宿儺の戦闘におけるクレバーさと、相手に応じて最適な手段を選択する冷徹な判断力を象徴する、まさに彼の代名詞と呼ぶにふさわしい技です。

宿儺の一人称に劣らぬ強さの謎と背景

宿儺が放つ技の詠唱は判明しているのか

宿儺の圧倒的な術式行使において、ファンの間でしばしば議題に上がるのが「詠唱」の存在です。

結論から述べると、宿儺が術式を使用する際の明確な詠唱は、作中ではほとんど描かれていません。

これは、彼の呪術師としてのレベルが規格外に高いためと考えられます。

呪術の世界では、術式を発動する際に「詠唱」という工程を挟むことで、術式の効果を増幅させたり、安定させたりすることができます。

しかし、熟練した術師は詠唱を省略しても、あるいは印を結ぶだけで術式を発動させることが可能です。

宿儺はまさにその頂点に立つ存在であり、ほとんどの術式を詠唱なし、あるいは極めて短い動作で発動させています。

例えば、彼の代名詞である領域展開「伏魔御廚子」は、印を結ぶだけで即座に発動しており、詠唱の描写はありません。

ただ、例外も存在します。

数少ない詠唱が確認されたのは、魔虚羅との戦闘で「解」を矢の形で放った場面です。

この時、宿儺は「龍鱗 反発 番いの流星」という短い詠唱を行っています。

これは、通常の斬撃とは異なる特殊な使い方をするために、術式に方向性を与える目的があったと推測されます。

また、漏瑚に対して炎の技「竈(カミノ)」を使用する直前には、口元が「■」で隠され、何らかの詠唱があったことが示唆されています。

しかし、その内容は不明のままです。

このように、宿儺が詠唱をすることは極めて稀であり、それが彼の計り知れない実力と、術式への深い理解度を物語っていると言えるでしょう。

千年前に両面宿儺を封印した人は誰か

千年の時を超えて現代に蘇った呪いの王・両面宿儺。

彼ほどの存在を、一体誰が、どのようにして封印したのかは、物語の大きな謎の一つです。

現時点で判明している結論は、「特定の個人が宿儺を倒したのではなく、平安時代の呪術師たちが総力を挙げて戦ったものの倒しきれず、結果として封印するに至った」というものです。

作中では、五条悟が「平安の世、呪術全盛期。術師が総力を挙げて彼に挑み、敗れた」と語っています。

この言葉が示す通り、当時の名だたる呪術師たちが束になっても、宿儺を殺すことは叶いませんでした。

彼の強さは、呪術界の歴史上でも突出しており、単独の術師がどうにかできるレベルを遥かに超えていたのです。

そこで呪術師たちが取った手段が、「封印」でした。

宿儺は死後もその肉体が消滅せず、強力な呪物として残り続ける特性を持っていました。

彼らは宿儺の死体を20本の指に切り分け、それぞれを特級呪物として日本各地に分散させて封印したのです。

これは、宿儺の魂と力を分割し、復活を阻止するための苦肉の策でした。

ファンの間では、この封印に「安倍晴明」や「菅原道真」といった、歴史上の偉大な人物をモデルにした呪術師が関わっていたのではないか、といった考察もされています。

しかし、作中では封印の主導者や中心人物については一切語られていません。

呪術界の総力を以てしても倒しきれず、その指一本一本が現代の特級呪霊に匹敵するほどの力を持ち続けるという事実そのものが、宿儺の規格外の強さを何よりも雄弁に物語っています。

両面宿儺は実在?画像で見る伝承の姿

『呪術廻戦』で描かれる両面宿儺は架空のキャラクターですが、その名前と異形の姿の元ネタとなった「両面宿儺(りょうめんすくな)」は、日本の伝承に実在する存在です。

驚くべきことに、その伝承は一つではなく、全く異なる二つの側面を持っています。

『日本書紀』における「凶賊」としての宿儺

まず一つ目は、8世紀に編纂された歴史書『日本書紀』の記述です。

ここでの両面宿儺は、朝廷に逆らう「凶賊」として描かれています。

「一つの胴体に二つの顔があり、それぞれ反対を向いていた。手足は各四本あり、二組の膝があったが、かかとはなかった。力強くすばしこく、左右に剣を帯び、四つの手で二張りの弓矢を用いた」と記されており、『呪術廻戦』の宿儺のビジュアルに非常に近いイメージです。

この伝承では、仁徳天皇の時代に飛騨国(現在の岐阜県北部)に現れ、人々を苦しめたため、朝廷から派遣された将軍・難波根子武振熊(なにわのねこたけふるくま)によって討伐されたとされています。

飛騨地方における「英雄」としての宿儺

一方で、両面宿儺が実際に現れたとされる岐阜県の飛騨・美濃地方では、彼を全くの別人として語り継いでいます。

こちらでの彼は、地域の開祖であり、人々を救った「英雄」または「豪族」として崇拝されているのです。

二つの顔で四方八方を見渡し、四本の手で民を導き、悪龍や鬼を退治したという伝説が数多く残されています。

岐阜県高山市にある千光寺には、江戸時代の僧・円空が彫ったとされる「両面宿儺像」が現存しています。

その像は、『日本書紀』の怪物のような姿とは異なり、二つの顔を持つものの、穏やかで神々しい表情をしています。

この二つの全く異なる伝承は、中央(大和朝廷)の歴史観と、地方の土着の信仰が衝突した結果ではないかと考えられています。

朝廷に従わなかった飛騨の有力な豪族が、中央の歴史書では「怪物・賊」として記録され、地元では変わらず「英雄」として語り継がれたのかもしれません。

『呪術廻戦』の宿儺は、この二面性のうち、「凶賊」としての側面を強く反映させたキャラクターと言えるでしょう。

ファン必見!宿儺の一番くじ情報まとめ

その圧倒的なカリスマ性と人気から、両面宿儺は「一番くじ」をはじめとする様々なグッズで商品化されています。

特にフィギュアは、彼の不敵な表情や力強いポージングが再現され、ファンからの人気が非常に高いアイテムです。

ここでは、過去に発売された主な一番くじの景品をいくつかご紹介します。

一番くじの景品として宿儺が登場する場合、作中のワンシーンを切り取った迫力ある造形が多く、ファンにとってはコレクションの目玉となり得ます。

例えば、「一番くじ 呪術廻戦 ~弐~」では、C賞に「両面宿儺フィギュア」がラインナップされました。

これは、虎杖の体から顔を覗かせ、嘲笑うかのような宿儺の印象的なシーンを立体化したものです。

また、最後のくじを引くと手に入るラストワン賞として、特別なカラーリングやポーズのフィギュアが登場することも少なくありません。

これらの商品は、発売されるとすぐに入手困難になることが多いため、情報をいち早くキャッチすることが重要です。

BANDAI SPIRITSの公式サイト「一番くじ倶楽部」や、公式X(旧Twitter)アカウントを定期的にチェックすることをおすすめします。

もし発売当時に入手できなかった場合でも、中古フィギュアショップやフリマアプリなどで探すことは可能です。

ただし、人気商品であるため、定価よりも高値で取引されていることがほとんどです。

購入する際は、商品の状態や価格をよく確認することが注意点として挙げられます。

これからも新たな一番くじで、宿儺の様々な姿がフィギュア化されることが期待されますので、ファンの方はぜひ注目し続けてください。

まとめ:宿儺の一人称「俺」に隠された魅力と謎を徹底解剖

  • 宿儺の一人称は「俺」であり、絶対的な自信と尊大さを象徴する
  • 話し方は常に高圧的だが、強者に対しては敬意や興味を示すこともある
  • 本来の姿は腕が4本、顔が2つある異形で、生前からその姿であった
  • 主な術式は斬撃を操る「御廚子」と、詳細不明の炎の術式である
  • 領域展開「伏魔御廚子」は結界を閉じない神業と評される
  • 「捌」は呪力を持つ対象に特化した、自動で最適化される斬撃である
  • 術式行使の際の詠唱は、一部の例外を除いてほとんど描かれない
  • 千年前の呪術師たちが総力で挑むも倒せず、20本の指に封印された
  • 元ネタとなった実在の伝承では「凶賊」と「英雄」の二つの顔を持つ
  • 一番くじでは彼の人気を反映し、多数のフィギュアが景品化されている
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次