鬼滅の刃で珠代は死亡する？最期のシーンや原作漫画・アニメ情報を解説

「鬼滅の刃」に登場する美しくも悲しい鬼、珠世（たまよ）。

鬼でありながら鬼舞辻無惨の打倒を目指す彼女の運命は、多くの読者の心を打ちました。

特に無惨との最終決戦における珠世の壮絶な死亡シーンは、物語の大きな見どころの一つです。

この記事では、珠世が死亡する原作漫画の巻数や話数、アニメでの描かれ方、そして彼女の死が物語に与えた影響を、相棒である愈史郎との関係性も交えながら詳しく解説していきます。

『鬼滅の刃』珠代の死亡シーンと原作・アニメ情報

鬼滅の刃で珠代が死亡したのは漫画の何話？

「鬼滅の刃」において、珠世が死亡するのは単行本21巻に収録されている第180話「恢復（かいふく）」です。

彼女の死は、物語の最終局面である鬼舞辻無惨との総力戦の最中に描かれます。

この戦いに至るまでの流れも非常に重要です。

まず、16巻の第138話「急転」で、珠世は産屋敷耀哉の自爆作戦と連携し、自身の命を懸けて無惨に薬を吸収させることに成功します。

この時点ではまだ生きていますが、無惨を抑え込みながら共に「無限城」へと落下。

無惨は珠世を取り込んだまま肉の繭に閉じこもり、薬の分解を始めます。

そして、鬼殺隊の柱たちが上弦の鬼たちと死闘を繰り広げている間に、無惨は復活を遂げてしまいます。

その復活と同時に、珠世の死亡が確定的な形で描かれるのが21巻第180話なのです。

珠世の死は、長きにわたる彼女の復讐譚のクライマックスであり、物語が最終決戦へと向かう上での極めて重要な転換点と言えるでしょう。

無惨に頭を潰された鬼滅の刃・珠世の死亡シーン

珠世の最期は、「鬼滅の刃」の中でも特に衝撃的で壮絶なシーンとして知られています。

その死に様は、鬼の始祖である鬼舞辻無惨によって、頭部を無慈悲に握り潰されるというものでした。

無惨が薬の分解を終えて繭から復活した時、珠世はすでに抵抗する力を失い、頭部だけの状態で彼の手に掴まれていました。

無惨は「お前の薬など効きはしなかった」と勝ち誇りますが、珠世は最後の力を振り絞り、「お前は…今日…必ず…地獄に堕ちる…」と呪いにも似た言葉を告げます。

さらに「私の夫と子供をかえせ」と涙ながらに訴える珠世に対し、無惨は「ならばすぐさま死んで己が殺した身内の元へ行くがいい」と冷酷に言い放ち、一切の躊躇なく彼女の頭を握り潰しました。

原作では「バリバリ」という生々しい擬音と共に、彼女の頭蓋骨が砕け散る様子が描かれており、多くの読者に強烈なインパクトを与えました。

このシーンは、無惨の残虐性と、珠世の400年以上にわたる復讐の悲しい結末を象徴しています。

鬼滅の刃で珠代の死亡シーンはアニメで放送済み？

2024年6月現在、珠世の死亡シーンはまだアニメでは放送されていません。

アニメシリーズは「刀鍛冶の里編」が放送され、続いて「柱稽古編」が放送中です。

珠世の死亡シーンは、これらの物語のさらに後、最終決戦である「無限城編」の中で描かれます。

そのため、彼女の最期が映像化されるのは、今後のアニメシリーズを待つ必要があります。

現在、「無限城編」がどのような形式（TVシリーズか劇場版か）で制作されるかは公式に発表されていませんが、ファンの間では劇場版3部作になるのではないかといった憶測が飛び交い、大きな期待が寄せられています。

珠世の最期は物語の核心に触れる非常に重要な場面であり、アニメで描かれる際には、声優・坂本真綾さんの魂の込もった演技や、制作会社ufotableによる美麗かつ迫力ある映像表現がどのように融合するのか、多くのファンが固唾をのんで見守っています。

珠世の死因と無惨を弱らせた4つの薬

珠世の直接的な死因は、前述の通り無惨による頭部の破壊です。

しかし、彼女の死は単なる敗北ではなく、無惨を倒すための壮大な計画の最終段階であり、その鍵を握っていたのが彼女と蟲柱・胡蝶しのぶが共同開発した4種類の薬でした。

珠世は自らが犠牲になることを覚悟の上で、これらの薬を無惨に注入したのです。

この薬は単一の効果ではなく、分解されることを見越して複数の効果が時間差で発動するように設計されていました。

薬の種類	効果
1. 鬼を人間に戻す薬	鬼を人間に戻すことで、無惨の強大な力を根源から奪おうとする薬。無惨はこの分解に多くの時間を費やした。
2. 老化の薬	1分間に50年という驚異的な速度で老化を促進させる。無惨が効果に気づいた時には、約9000年分も老化が進んでいた。
3. 分裂阻害の薬	過去に縁壱との戦いで見せた、肉体を1800個に分裂させて逃亡する能力を封じるための薬。これにより無惨の逃走経路を断った。
4. 細胞破壊の薬	上記3つの薬で弱ったところで効果を発揮し、無惨の体を内側から破壊する最後の切り札。

これらの薬が複合的に作用した結果、無惨は急激に弱体化し、鬼殺隊が勝利する最大の要因となりました。

つまり、珠世の死は、彼女の医者としての卓越した知識と、400年以上にわたる執念の結晶であり、鬼殺隊の勝利に不可欠な布石だったのです。

『鬼滅の刃』珠代の死亡と無惨討伐への貢献

そもそも鬼滅の刃で珠代が鬼になった理由

珠世が鬼になった背景には、深く悲しい理由があります。

彼女は人間だった頃、重い病を患い、死が目前に迫っていました。

その時、彼女が最も強く願っていたのは、まだ幼い我が子の成長を最後まで見届けることでした。

その母親としての切実な願いに付け込んだのが、鬼舞辻無惨です。

無惨は珠世の前に現れ、生き永らえる方法があると甘い言葉で誘いました。

子供の成長を見たい一心で、珠世はその申し出を受け入れてしまいます。

しかし、無惨は「鬼は人の血肉を喰らわねば生きていけない」という、あまりにも重要な事実を彼女に伝えていませんでした。

鬼へと変貌した珠世は、自らの理性を保つことができず、飢餓感に突き動かされるままに、最も愛し、守りたかったはずの夫と子供を自らの手で殺めてしまうのです。

この取り返しのつかない悲劇は、珠世に深い絶望と、無惨に対する消えることのない憎悪を刻み込みました。

彼女が400年以上もの長きにわたり無惨への復讐を誓い、そのための研究を続けた原動力は、この悲痛な過去にあります。

死亡後も無惨を苦しめた珠世の執念

珠世は肉体的に死亡した後も、その存在は無惨を苦しめ続けました。

彼女の執念は、まさに亡霊のように無惨に取り憑き、彼を精神的にも肉体的にも追い込んでいきます。

無惨は炭治郎との最終決戦の最中、自身の動きが明らかに鈍っていることに気づきます。

その原因が珠世に打ち込まれた薬にあると確信した無惨は、体内に取り込んだ彼女の細胞に薬の詳細を吐かせようとしました。

しかし、無惨の意識の中に現れた珠世は、嘲るような笑みを浮かべ、「言わない。無駄に増やした脳味噌を使って考えたらどうだ？」と不敵に言い放ちます。

このセリフは、彼女の普段の穏やかな姿からは想像もつかないほどの、底知れぬ憎悪を感じさせる名シーンです。

さらに、戦いの終盤、老化と細胞破壊の薬によって弱っていく無惨の背後に、珠世の幻影が何度も現れます。

「さぁ、お前の大嫌いな死がすぐ其処まで来たぞ」

「お前を殺す為にお前より強くなる必要はない。お前を弱くすればいいだけの話」

このように、珠世は物理的な死を超えて、その呪いのような執念で最後まで無惨を蝕み続け、鬼殺隊の勝利を後押ししたのです。

鬼滅の刃における珠世と愈史郎の悲しい別れ

珠世の死は、彼女を心から敬愛し、一途に想い続けてきた愈史郎にとって、計り知れない悲しみをもたらしました。

二人の関係は単なる主従ではなく、深い絆で結ばれていました。

愈史郎は元々、病で死にかけていたところを珠世に救われ、彼女の手によって鬼になった唯一の存在です。

そのため、彼の珠世への忠誠心と愛情は絶対的なものでした。

珠世が無惨に殺された瞬間、遠く離れた場所で戦っていた愈史郎は、テレパシーのように彼女の死を感知します。

その衝撃で壁に激突し、膝から崩れ落ちる彼の姿は、読者の胸を強く打ちました。

しかし、愈史郎はその深い悲しみを、無惨への燃え盛る怒りへと変えます。

彼は自らの血鬼術を駆使して上弦の肆・鳴女の視覚を乗っ取り、無限城を地上へと押し上げるという、戦局を決定づける大活躍を見せました。

これは、珠世の仇を討ちたいという一心が成し遂げた奇跡と言えるでしょう。

公式ファンブックでは、最終決戦の前に愈史郎が珠世に「生まれ変わったら夫婦になってほしい」と告げ、珠世が微笑んで頷いたというエピソードも明かされています。

珠世の死は、この悲しくも美しい二人の関係に、永遠の別れをもたらしたのです。

珠世の死は無駄ではなかった！鬼殺隊への貢献

結論として、珠世の死は決して無駄死にではありませんでした。

むしろ、彼女の400年以上にわたる研究と、最後の自己犠牲がなければ、鬼殺隊が鬼舞辻無惨を倒すことは不可能だったと言っても過言ではないでしょう。

彼女の貢献は多岐にわたります。

鬼舞辻無惨を倒す薬の開発

最大の功績は、無惨を決定的に弱体化させた4種類の薬を開発したことです。

「人間に戻す薬」「老化の薬」「分裂阻害の薬」「細胞破壊の薬」という多角的なアプローチで、最強の鬼を内側から崩壊させました。

竈門禰豆子を人間に戻す

無惨打倒だけでなく、彼女の研究は炭治郎の妹・禰豆子を人間に戻すことにも成功しています。

これは物語のもう一つの大きなテーマに対する、決定的な答えを示しました。

愈史郎という強力な協力者

珠世が存在したからこそ、愈史郎は鬼殺隊の味方となりました。

彼の視覚を操る血鬼術は、無限城での索敵や情報共有、そして最後の局面で無惨を地上に引きずり出すなど、計り知れない貢献を果たしています。

珠世の死は、物語における悲劇的な出来事の一つですが、彼女の生き様と執念、そして鬼殺隊への多大な貢献は、鬼のいない世界を実現するための最も重要な礎となったのです。

まとめ：『鬼滅の刃』珠代の死亡と無惨討伐への多大な貢献

• 珠世は原作漫画21巻第180話で死亡する
• 死因は鬼舞辻無惨に頭部を握り潰されたことである
• 死亡シーンは非常に衝撃的で、アニメではまだ放送されていない
• 彼女の死は無惨を倒すための計画の一部であった
• 珠世と胡蝶しのぶが開発した4種類の薬が無惨を弱体化させた
• 病で死にかけた際、子供の成長を見たい一心で無惨に騙され鬼になった
• 死亡した後も幻影として現れ、無惨を精神的に追い詰めた
• 珠世の死は、彼女を慕う愈史郎の怒りを引き出し、彼の活躍のきっかけとなった
• 愈史郎とは来世で夫婦になる約束を交わしていた
• 彼女の犠牲と長年の研究がなければ、鬼殺隊の勝利はありえなかった