『無職転生』のニナ・ファリオンは、剣神流の総本山「剣の聖地」で修行する若き天才剣士です。
父親は七大列強の一人でもある剣神ガル・ファリオン。ニナ自身も若くして剣聖の称号を得ており、エリスが剣の聖地へやってきたことでライバル関係になります。
最初はプライドが高く、エリスを快く思っていませんでした。しかし、エリスやルーデウス、自分よりはるかに強い者たちを知ったことで考え方が変化し、さらに剣を磨いていきます。
アニメ『無職転生Ⅲ』では、エリス修行編の新キャラクターとして本格登場。声優は戸松遥さんです。TVアニメ公式も、ニナを「エリスに対抗心を燃やす剣士」と紹介しています。
ここからは原作で描かれるニナの成長やその後にも触れます。
無職転生のニナ・ファリオンとは?剣神ガルの娘
ニナ・ファリオンは、剣神流の頂点に立つガル・ファリオンの娘です。
剣の聖地で幼いころから剣術を学び、Web版「燃えよ狂犬」の時点では18歳。16歳ですでに剣聖となっており、将来は剣王や剣帝にまで成長すると期待されていました。
剣神の娘という肩書だけで評価されている人物ではありません。ニナ本人にも高い才能があり、同世代の剣士の中ではトップクラスの実力者です。
一方で、剣の聖地という閉ざされた環境で剣一筋に育ったため、世間のことには疎いところがあります。
父親は剣神ガル・ファリオン
ニナの父・ガルは、剣神流の頂点に立つ「剣神」です。
七大列強にも名を連ねる世界屈指の剣士であり、エリスがオルステッドに対抗できる強さを求めて剣の聖地を訪れた際にも、その修行を見守る立場になります。
ただし、ニナへ剣を直接教えた師匠がすべて父ガルだったわけではありません。
Web版では、ニナに直接剣を教えた人物として、ジノ・ブリッツの父である剣帝ティモシー・ブリッツの名前も出ています。ニナはそこで剣神流の奥義「光の太刀」などを身につけました。
ニナは若くして剣聖になった天才剣士
剣神流には初級・中級・上級の先に、剣聖、剣王、剣帝、剣神という高位の称号があります。
ニナは16歳で剣聖に到達しています。
同じ剣の聖地には、従兄弟のジノ・ブリッツや、修行のためにやってきたエリスもいました。ニナ、ジノ、エリスは、将来を期待される若手剣士として互いに腕を磨くことになります。
ニナとエリスの関係は?最初は仲が悪いライバル
ニナを語るうえで欠かせないのがエリスとの関係です。
二人は最初から親しい友人だったわけではありません。むしろニナは突然現れたエリスを嫌い、強烈な対抗心を燃やしていました。
ところが、何度もぶつかり合いながら互いの強さを認めていくことで、単なる犬猿の仲から本当のライバルへと変化していきます。
剣の聖地に現れたエリスをニナは嫌っていた
エリスはオルステッドとの遭遇で圧倒的な実力差を思い知らされた後、「ルーデウスに相応しい強さ」を求めて剣の聖地へ向かいます。
そこで出会うのがニナです。
ニナからすれば、自分は幼いころから剣神流を学び、すでに剣聖にまで上り詰めたエリートです。
そこへ突然やってきたエリスは、剣だけでなく殴る、蹴るといった実戦的な戦い方まで使います。剣神流の型や道場での常識を重視していた当時のニナには、その戦い方を素直に認められませんでした。
二人の実力は次第に拮抗していきますが、ニナは長い間エリスをライバルというより「負けたくない相手」として意識しています。
エリスの目標がルーデウスだと知って意識が変わる
ニナに大きな影響を与えたのが、エリスが強さを求める理由です。
エリスは単純に剣神になりたいわけではありません。
龍神オルステッドという桁違いの強敵を見据え、そのオルステッドと戦ったルーデウスの隣に立つために自分を鍛えていました。
その事実を知ったニナは、エリスが自分とは違うところを見ていることに気づきます。
そこでニナは、エリスが語るルーデウスが本当にそれほどの人物なのか確かめるため、ラノア王国まで向かいました。
ニナはルーデウスと戦う?ラノア魔法大学で実力差を知る
ニナとルーデウスには直接的な因縁があるわけではありません。
ニナがルーデウスに興味を持ったきっかけはエリスです。「エリスがそこまで評価する男は本当に強いのか」という疑問から、ルーデウスのいるラノア魔法大学まで足を運びます。
しかし、ここでニナはそれまで自分が知っていた世界が非常に狭かったことを思い知らされます。
ニナはルーデウスを倒そうとラノアへ向かう
エリスからルーデウスの話を聞いた当初、ニナはその実力を疑っていました。
そこで自らラノア魔法大学へ向かい、ルーデウスを倒してしまおうと考えます。
ところが実際に現地へ行くと、ニナが想像していた状況とはまったく違いました。
ルーデウスはニナが考えていたような「大したことのない魔術師」ではなく、近距離から襲いかかる相手さえ短時間で制圧できる実力を持っていました。
バーディガーディとルーデウスを見て自分の未熟さを知る
さらにニナの価値観を変えたのが、不死魔王バーディガーディです。
ニナを含む大勢の挑戦者がバーディガーディへ挑みますが、まるで歯が立ちません。
ニナも剣神流の「光の太刀」を使って傷を与えるものの、バーディガーディはすぐに再生。最終的には敗北し、剣まで折られてしまいます。
ところが、そのバーディガーディをルーデウスは強力な魔術によって一撃で吹き飛ばします。
この光景を見たことで、ニナはルーデウスの実力だけでなく、自分が剣の聖地という狭い世界の基準だけで物事を判断していたことにも気づきました。
剣の聖地へ戻った後は、それまで以上に修行へ励むようになります。
剣を失った場合にも対応できるよう二本の剣を持ち、以前は否定していたエリスの体術も認めるようになりました。
ここからニナとエリスは、名実ともにライバルと呼べる関係になっていきます。
ニナの強さは?エリスには負けるが後に剣王となる
ニナは作中でもかなり強い剣士です。
ただし、剣の聖地編では「ニナが常にエリスより弱い」という単純な関係ではありません。長期間にわたって競い合い、互角に近い位置で腕を磨いていました。
最終的にはエリスに先を越される形になりますが、その敗北もニナの成長につながっています。
剣王を決める戦いではエリスに敗北
ガルは、剣聖の域を超えつつあったニナ、ジノ、エリスの三人から、新たな剣王を選ぶことにします。
そこで最も高く評価されたのがエリスでした。
ニナはエリスと戦いますが敗北し、剣王の称号はエリスに与えられます。
ニナにとって悔しい結果ではあるものの、ガルから「まだ伸びる」と告げられ、再び剣を取っています。エリスが去った後も、ジノとともに修行を続けました。
ニナ自身も後に剣王へ到達する
エリスに剣王の座を先に奪われたからといって、ニナの成長が止まったわけではありません。
原作の後の時期では、ニナは「剣王ニナ・ファリオン」として登場します。若いころから期待されていた通り、剣聖より上の領域に到達したことが分かります。
エリスへの敗北やルーデウスたちとの出会いは、ニナにとって挫折であると同時に、より強くなるきっかけでもありました。
ニナのその後は?ジノと結婚して家庭を築く
原作本編より先のニナは、剣だけを追い続ける人生から大きく変わっていきます。
幼いころから一緒だったジノ・ブリッツとの関係が変化し、最終的には夫婦となります。
蛇足編では「ニナ・ブリッツ」として登場し、エリスとも昔とはまったく違う関係を築いています。
ニナはジノ・ブリッツと結婚する
ジノはニナの従兄弟であり、幼いころから剣の聖地で一緒に育った人物です。
若いころのニナにとっては、自分より一歩後ろを歩くような存在でした。
しかしジノは後に急激な成長を遂げ、ニナを倒したうえでガルにも勝利し、新たな剣神となります。
最終的にニナとジノは結婚し、蛇足編では二人の子どもと暮らす家庭が描かれています。
剣士としては事実上引退へ
蛇足編のニナは、若いころのように「何としてでも剣神になる」と剣だけを追い続けてはいません。
ジノからは剣帝を名乗るよう勧められるほどの実力を認められていましたが、本人は次の子どもを妊娠していることもあり、剣士としては引退するつもりだと話しています。
かつては世界一の剣士になることを目指していたニナが、家庭や子育てにも自分なりの幸せを見つけていることが分かる場面です。
エリスとは親しい友人になる
若いころのニナとエリスは、顔を合わせれば張り合うような関係でした。
しかし蛇足編では、ニナがエリスを自宅へ招き、互いの結婚生活や子どもについて語り合っています。
ニナ自身もエリスを「友人」として子どもたちに紹介しており、かつての敵意はありません。
剣を通して何度も衝突した二人だからこそ、年月を経て気兼ねなく話せる関係になったともいえるでしょう。
アニメのニナ役の声優は戸松遥
TVアニメ『無職転生Ⅲ ~異世界行ったら本気だす~』でニナ・ファリオンを演じる声優は戸松遥さんです。
アニメ第3期では、エリスが剣の聖地で修行する「エリス修行編」が描かれ、その新キャラクターとしてニナと父ガルが登場しました。
TVアニメ公式では2026年3月にキャストが発表され、ニナ役が戸松遥さん、ガル役が稲田徹さんと発表されています。第2話のWEB限定予告では、ニナがナレーションも担当しました。
アニメからニナを知った場合は、エリスと張り合う態度だけを見ると気の強いライバルに映ります。
ただ、原作では敗北や出会いを重ねるほど考え方が変わっていく人物です。エリス修行編は、そんなニナの成長の始まりでもあります。
無職転生のニナはエリスと競いながら成長する剣神の娘
ニナ・ファリオンは、剣神ガル・ファリオンの娘であり、若くして剣聖となった剣神流の天才剣士です。
当初は突然現れたエリスに強い対抗心を抱きますが、ルーデウスやバーディガーディといった自分の常識を超える存在を知り、考え方を変えていきます。
エリスには剣王の座を先に奪われるものの、ニナ自身も後に剣王へ成長。原作後の蛇足編ではジノ・ブリッツと結婚し、家庭を築いています。
単なる「エリスのライバル」ではなく、敗北を受け入れて成長し、最後には剣以外の生き方も選ぶところまで描かれる人物です。
