「どんでん返しの帝王」の異名を持つ人気ミステリー作家、中山七里氏。
その魅力は、緻密な伏線と衝撃の結末だけでなく、多彩なシリーズ展開と、作品同士がリンクする壮大な世界観にあります。
だからこそ、「中山七里作品を読んでみたいけど、たくさんありすぎてどれから読めばいいの?」「シリーズものはどの順番で読むべき?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
特に人気の「御子柴弁護士シリーズ」や「岬洋介シリーズ」、「犬養隼人シリーズ」などは、登場人物が複雑に絡み合うため、読む順番が非常に重要になります。
この記事では、中山七里作品の魅力を最大限に楽しむための「読む順番」を、シリーズごとに徹底解説します。
おすすめランキングや、ファンが選ぶ最高傑作も紹介するので、あなたにぴったりの一冊がきっと見つかるはずです。
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中山七里の作品を楽しむための読む順番とおすすめ

中山七里のおすすめシリーズと読む順番の重要性
中山七里作品の最大の魅力は、刊行された順番通りに読み進めることで、その面白さが倍増する点にあります。
なぜなら、中山七里氏の作品群は、それぞれが独立した物語でありながら、同じ世界観を共有しているからです。
例えば、あるシリーズで脇役だった刑事が、別のシリーズでは主人公として登場したり、過去の事件が新たな物語の伏線になっていたりします。
これは「スター・システム」と呼ばれる手法で、読者はシリーズを追いかけるごとに、登場人物の新たな一面や過去を知り、より深く感情移入できるようになります。
もし時系列を無視して読んでしまうと、キャラクターの関係性が分からなかったり、重要なネタバレを先に知ってしまったりする可能性があり、楽しみが半減しかねません。
もちろん、どの作品から読んでも単体で楽しめますが、中山七里ワールドを100%満喫したいのであれば、刊行順に読み進めることを強くおすすめします。
この後のセクションで各シリーズの読む順番を詳しく解説しますので、ぜひ参考にして、壮大な物語の世界へ足を踏み入れてみてください。
初心者にも最適!中山七里のおすすめランキング
「まずは一冊、中山七里作品を試してみたい」という方のために、作風の幅広さを体感でき、単体でも完結していて読みやすい初心者におすすめの作品をランキング形式で3作ご紹介します。
1位:『さよならドビュッシー』
中山七里氏のデビュー作にして、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した傑作です。
ピアニストを目指す少女を襲った悲劇と、彼女を支える天才ピアニスト岬洋介の活躍を描く、音楽とミステリーが融合した感動的な物語。
ミステリーとしての驚きはもちろん、クラシック音楽の美しい描写や、逆境から立ち上がる主人公の姿に心打たれます。
後述する「岬洋介シリーズ」の第一作目であり、ここから中山七里ワールドにハマる読者が後を絶ちません。
何から読むか迷ったら、まずこの作品を手に取れば間違いないでしょう。
2位:『連続殺人鬼カエル男』
衝撃的な内容で読者を震撼させた、サイコ・サスペンスの傑作です。
口にフックをかけられ、マンションの13階から吊り下げられるという猟奇的な死体。
それは、「カエル男」と名乗る犯人による連続殺人事件の始まりでした。
埼玉県警の渡瀬刑事と古手川刑事が、常軌を逸した犯人を追うストーリーは、ページをめくる手が止まらなくなること必至です。
グロテスクな描写も多いため読む人を選びますが、どんでん返しの帝王の真骨頂を味わいたい方には最適な一冊。
この作品の刑事コンビは、他のシリーズにも登場する重要なキャラクターです。
3位:『護られなかった者たちへ』
ミステリーの枠を超え、現代社会が抱える問題を鋭くえぐり出した社会派ミステリーの最高峰です。
東日本大震災から数年後、宮城県の都市で、福祉保健事務所の職員が縛り上げられて餓死させられるという不可解な事件が発生します。
容疑者として浮上したのは、過去に罪を犯した一人の男。
彼が本当に犯人なのか、そして事件の裏に隠された悲しい真相とは。
生活保護制度の矛盾点をテーマに、人間の尊厳とは何かを問いかける重厚な物語は、読後に深い感動と考えさせられる何かを残します。
読者が選ぶ!中山七里の最高傑作は?
数ある名作の中で、多くの読者が「最高傑作」として名前を挙げるのが、前述のランキングでも紹介した『護られなかった者たちへ』です。
この作品が最高傑作と評される理由は、単なる謎解きの面白さを超えた、深い社会性と感動的な人間ドラマにあります。
物語の核心にあるのは、日本の「生活保護制度」です。
本当に助けを必要としている人に支援が届かず、一方で不正受給がまかり通る。
この社会の歪みが、一つの悲劇的な殺人事件へと繋がっていきます。
東日本大震災という未曽有の災害が、登場人物たちの人生にどのような影を落としたのかも丁寧に描かれており、物語に圧倒的なリアリティと深みを与えています。
ミステリーとして見事などんでん返しが用意されているのはもちろんのこと、読み終えた後には、犯人への憎しみよりも、社会の理不尽さに対するやるせない怒りと、登場人物たちへの深い共感が胸に残るはずです。
ただ面白いだけでなく、心を揺さぶられ、社会について考えさせられる。
そんな唯一無二の読書体験ができるからこそ、『護られなかった者たちへ』は中山七里の最高傑作と呼ばれているのです。
中山七里作品の登場人物・相関図の楽しみ方
中山七里作品の醍醐味の一つは、シリーズの垣根を越えて登場する魅力的なキャラクターたちです。
彼らの関係性を知ることで、物語はさらに重層的で奥深いものになります。
ここでは、特に重要なクロスオーバーする登場人物たちを紹介します。
これを頭に入れておくだけで、作品を読む楽しみが何倍にも広がるでしょう。
登場人物 | 主な登場シリーズ | 役割・特徴 |
---|---|---|
渡瀬 篤 | カエル男、御子柴礼司 | 埼玉県警捜査一課のベテラン警部補。古手川の相棒。 |
古手川 和也 | カエル男、御子柴礼司 | 埼玉県警捜査一課の若手巡査部長。渡瀬の相棒。 |
光崎 藤次郎 | 御子柴礼司、ヒポクラテス | 帝都大学医学部法医学教室の権威ある教授。 |
岬 恭平 | 岬洋介、御子柴礼司 | 天才ピアニスト岬洋介の父。やり手の検事正。 |
犬養 隼人 | 犬養隼人、毒島 | 警視庁捜査一課の刑事。元は毒島の部下だった。 |
毒島 真理 | 毒島 | 元警視庁捜査一課の敏腕刑事。現在はミステリー作家。 |
例えば、『連続殺人鬼カエル男』で猟奇事件に挑んだ渡瀬と古手川の刑事コンビは、『御子柴礼司シリーズ』にも登場し、主人公である弁護士・御子柴と対峙します。
また、天才ピアニスト岬洋介の父である岬恭平は、有能な検事正として『御子柴礼司シリーズ』で重要な役割を果たします。
このように、ある作品の登場人物の過去や家族が、別の作品で明らかになることも少なくありません。
「あの時のあの人物が、ここでこう繋がるのか!」という発見は、まさしく中山七里ワールドならではの快感です。
シリーズを順番に読み進め、あなただけの頭の中の相関図を完成させていくのも、一つの大きな楽しみ方と言えるでしょう。
全網羅!中山七里の作品一覧
ここでは、2024年までに出版された中山七里氏の作品をシリーズごとに一覧でご紹介します。
多作で知られる作家のため、単発作品も数多く存在します。
次に読む一冊を選ぶ際の参考にしてください。
シリーズ名 | 巻数 | タイトル | 刊行年 |
---|---|---|---|
岬洋介シリーズ | 1 | さよならドビュッシー | 2010 |
2 | おやすみラフマニノフ | 2010 | |
3 | いつまでもショパン | 2013 | |
4 | どこかでベートーヴェン | 2016 | |
5 | もういちどベートーヴェン | 2019 | |
6 | 合唱 岬洋介の帰還 | 2020 | |
7 | おわかれはモーツァルト | 2021 | |
8 | いまこそガーシュウィン | 2023 | |
御子柴礼司シリーズ | 1 | 贖罪の奏鳴曲(ソナタ) | 2011 |
2 | 追憶の夜想曲(ノクターン) | 2013 | |
3 | 恩讐の鎮魂曲(レクイエム) | 2016 | |
4 | 悪徳の輪舞曲(ロンド) | 2018 | |
5 | 復讐の協奏曲(コンチェルト) | 2020 | |
6 | 殺戮の狂詩曲(ラプソディ) | 2022 | |
7 | 隠遁の譜(パルティータ) | 2024 | |
犬養隼人シリーズ | 1 | 切り裂きジャックの告白 | 2013 |
2 | 七色の毒 | 2013 | |
3 | ハーメルンの誘拐魔 | 2016 | |
4 | ドクター・デスの遺産 | 2017 | |
5 | カインの傲慢 | 2020 | |
6 | ラスプーチンの庭 | 2021 | |
刑事・渡瀬&古手川 | 1 | 連続殺人鬼カエル男 | 2011 |
2 | 連続殺人鬼カエル男ふたたび | 2018 | |
毒島シリーズ | 1 | 作家刑事毒島 | 2016 |
2 | 毒島刑事最後の事件 | 2020 | |
3 | 作家刑事毒島の嘲笑 | 2021 | |
嗤う淑女シリーズ | 1 | 嗤う淑女 | 2015 |
2 | ふたたび嗤う淑女 | 2019 | |
ヒポクラテス | 1 | ヒポクラテスの誓い | 2015 |
2 | ヒポクラテスの憂鬱 | 2016 | |
3 | ヒポクラテスの悔恨 | 2021 | |
4 | ヒポクラテスの悲嘆 | 2023 | |
宮城県警シリーズ | 1 | 護られなかった者たちへ | 2018 |
2 | 境界線 | 2021 | |
その他単発作品 | 魔女は甦る、静おばあちゃんにおまかせ、ヒートアップ、アポロンの嘲笑、テミスの剣、総理にされた男、闘う君の唄を、能面検事、 TAS 特別調査室、人面瘡探偵、秋山善吉工務店、銀齢探偵社、など多数 |
シリーズ別!中山七里の作品を読む順番を徹底解説

中山七里の「御子柴弁護士」シリーズを読む順番
「御子柴礼司シリーズ」は、かつて凶悪な少年犯罪を犯した過去を持つ悪徳弁護士・御子柴礼司が主人公のリーガル・サスペンスです。
このシリーズは、巻を重ねるごとに御子柴の謎に包まれた過去や人間性が明らかになっていく構成のため、必ず刊行順に読むことを強く推奨します。
順番を間違えると、物語の核心に触れるネタバレを知ってしまう危険性が非常に高いです。
順番 | タイトル | 刊行年 | あらすじ |
---|---|---|---|
1 | 贖罪の奏鳴曲(ソナタ) | 2011 | どんな手を使っても依頼人を勝訴させる悪徳弁護士・御子柴礼司。彼は高額な報酬のためなら、保険金殺人の容疑者さえも無罪にしてみせる。しかし、彼には誰にも知られてはならない暗い過去があった。 |
2 | 追憶の夜想曲(ノクターン) | 2013 | 恩師である稲見が殺人容疑で逮捕された。無実を信じ弁護を引き受ける御子柴だったが、彼の前には検事正・岬恭平が立ちはだかる。そして、御子柴の過去を知る人物が現れる。 |
3 | 恩讐の鎮魂曲(レクイエム) | 2016 | 御子柴はついに、自らが過去に犯した「死体配達人」事件の被害者遺族と対峙することになる。贖罪とは何か、本当の正義とは何かを問う、シリーズの核心に迫る一作。 |
4 | 悪徳の輪舞曲(ロンド) | 2018 | 御子柴の事務所に、かつての依頼人の母親が乗り込んでくる。無罪を勝ち取ったはずの息子が、再び事件を起こしたのだ。弁護士としての責任と、自らの過去が御子柴を苛む。 |
5 | 復讐の協奏曲(コンチェルト) | 2020 | かつて御子柴が更生を信じた少年が、無残な姿で発見された。彼を殺したのは誰なのか。御子柴は、復讐のために法廷に立つことを決意する。 |
6 | 殺戮の狂詩曲(ラプソディ) | 2022 | 御子柴の顧客であるIT企業で、社員が無差別殺傷事件を起こす。企業の責任を追及する御子柴だったが、事件の裏には巨大な陰謀が隠されていた。 |
7 | 隠遁の譜(パルティータ) | 2024 | 御子柴法律事務所が何者かに襲撃される。過去の依頼者か、それとも…。シリーズ最新作。 |
中山七里の「岬洋介」シリーズを読む順番
「岬洋介シリーズ」は、天才ピアニストでありながら、行く先々で事件に遭遇してしまう岬洋介が探偵役を務める、音楽ミステリーです。
各作品がクラシックの名曲をモチーフにしており、音楽の知識がなくても楽しめる美しい描写と、鮮やかなどんでん返しが魅力。
このシリーズも、主人公・岬洋介の成長や、彼を取り巻く人々の物語が続いていくため、刊行順に読むのがおすすめです。
順番 | タイトル | 刊行年 | あらすじ |
---|---|---|---|
1 | さよならドビュッシー | 2010 | 全身火傷の重傷を負いながらも、ピアニストになる夢を諦めない少女・遥。彼女の指導を引き受けた岬洋介は、火災事件の裏に隠された真相に迫っていく。シリーズの原点。 |
2 | おやすみラフマニノフ | 2010 | 音楽大学で起こった連続爆破事件。犯人の目的は何か。岬洋介は、音楽に仕掛けられた暗号を解き明かし、次の犯行を阻止しようとする。 |
3 | いつまでもショパン | 2013 | 岬洋介が国際ピアノコンクールに出場。しかし、彼の演奏を妨害するかのような脅迫や事件が次々と発生する。コンクールの行方と、犯人の正体は。 |
4 | どこかでベートーヴェン | 2016 | 岬洋介の新たな弟子は、聴覚を失った少女だった。彼女の才能を信じる岬だったが、彼女の周囲で不審な出来事が起こり始める。 |
5 | もういちどベートーヴェン | 2019 | 『どこかでベートーヴェン』の続編。岬洋介は少女と共に、過去の事件と向き合うことになる。 |
6 | 合唱 岬洋介の帰還 | 2020 | ある高校の合唱部を指導することになった岬洋介。しかし、部内ではいじめや脅迫が横行していた。合唱に隠された謎を解き明かす。 |
7 | おわかれはモーツァルト | 2021 | 岬洋介の祖父が遺した古い屋敷。そこには、モーツァルトの楽譜と、一族の秘密が隠されていた。 |
8 | いまこそガーシュウィン | 2023 | 舞台はニューヨーク。岬洋介は、ジャズとクラシックが融合する街で、新たな事件に巻き込まれる。シリーズ最新作。 |
中山七里の「犬養隼人」シリーズを読む順番
「犬養隼人シリーズ」は、警視庁捜査一課の刑事・犬養隼人が、現代社会が抱える闇に根差した難事件に挑む、社会派刑事ミステリーです。
安楽死や臓器移植、少年犯罪など、重厚なテーマを扱いながらも、エンターテインメント性の高いミステリーとして昇華させているのが特徴です。
主人公である犬養自身の家庭の問題や、娘との関係性の変化もシリーズを通して描かれるため、刊行順に読み進めることで、より深く物語を味わうことができます。
順番 | タイトル | 刊行年 | あらすじ |
---|---|---|---|
1 | 切り裂きジャックの告白 | 2013 | 臓器移植手術を受けた患者たちが、次々と伝説の殺人鬼「切り裂きジャック」の手口で殺害される。刑事・犬養隼人は、事件の裏にある医療の闇に迫る。 |
2 | 七色の毒 | 2013 | 7つの短編で構成される連作ミステリー。それぞれの事件の裏には、様々な「毒」が隠されている。犬養の推理が光る一作。 |
3 | ハーメルンの誘拐魔 | 2016 | 大規模な誘拐事件が発生。犯人は「ハーメルンの笛吹き男」を名乗り、子供たちの親から身代金を要求する。犬養は犯人の真の目的を探る。 |
4 | ドクター・デスの遺産 | 2017 | 末期患者に安楽死を施す謎の医師「ドクター・デス」。彼は救世主なのか、それとも殺人鬼なのか。犬養は倫理の狭間で苦悩する。 |
5 | カインの傲慢 | 2020 | エリート官僚が殺害された。捜査線上に浮かんだのは、ある省庁が隠蔽しようとする巨大な不正。犬養は組織の闇に切り込む。 |
6 | ラスプーチンの庭 | 2021 | 新興宗教の教祖が殺害された。教団内部の権力闘争か、それとも外部の犯行か。犬養は、信者たちの狂信的な世界に足を踏み入れる。 |
中山七里の毒島シリーズを読む順番
「毒島シリーズ」は、元警視庁の敏腕刑事で、現在は人気ミステリー作家という異色の経歴を持つ毒島真理(ぶすじま まこと)が主人公のシリーズです。
現役刑事たちが頭を悩ませる難事件に対し、毒島が作家ならではの視点と元刑事の経験から、安楽椅子探偵のように真相を解き明かしていきます。
前述の「犬養隼人シリーズ」の主人公・犬養は、毒島の元部下という設定であり、二つのシリーズは密接に関わっています。
そのため、犬養シリーズと並行して、刊行順に読むのがおすすめです。
順番 | タイトル | 刊行年 | あらすじ |
---|---|---|---|
1 | 作家刑事毒島 | 2016 | 毒舌家で偏屈な人気作家・毒島真理。彼の元に、警視庁の刑事たちが難事件の相談に訪れる。ユーモアと皮肉に満ちた安楽椅子探偵ミステリー。 |
2 | 毒島刑事最後の事件 | 2020 | 毒島が刑事時代に唯一解決できなかった未解決事件が、再び動き出す。過去と現在が交錯し、毒島は最後の戦いに挑む。 |
3 | 作家刑事毒島の嘲笑 | 2021 | 作家仲間や編集者が巻き込まれる出版業界の事件に、毒島が鋭く切り込む。業界の裏側を知る毒島ならではの推理が冴える。 |
その他シリーズ(古手川・渡瀬など)の読む順番
中山七里ワールドを語る上で欠かせないのが、主要シリーズ以外にも存在する魅力的なシリーズ群です。
特に『連続殺人鬼カエル男』で強烈な印象を残した刑事コンビ、渡瀬と古手川は、複数のシリーズに登場するキーパーソン。
彼らの活躍を知ることで、世界観はさらに広がります。
刑事・渡瀬&古手川シリーズ(カエル男シリーズ)
猟奇的な事件に定評(?)のある埼玉県警捜査一課のコンビ。シリアスな事件とは裏腹に、二人のどこかコミカルなやり取りも魅力です。
順番 | タイトル | 刊行年 | あらすじ |
---|---|---|---|
1 | 連続殺人鬼カエル男 | 2011 | 「きょう、カエルをつかまえたよ」という謎の犯行声明と共に始まる猟奇連続殺人。ベテラン刑事・渡瀬と若手の古手川が、凶悪犯「カエル男」を追う。 |
2 | 連続殺人鬼カエル男ふたたび | 2018 | あの惨劇から数年後。再び現れた「カエル男」を名乗る模倣犯。渡瀬と古手川は、悪夢のような事件に再び立ち向かう。 |
嗤う淑女シリーズ
人の心を巧みに操り、破滅へと導く謎の美女・蒲生美智留の暗躍を描くシリーズ。彼女は天使か、悪魔か。背筋が凍るようなピカレスク・ロマン(悪漢小説)です。
順番 | タイトル | 刊行年 |
---|---|---|
1 | 嗤う淑女 | 2015 |
2 | ふたたび嗤う淑女 | 2019 |
ヒポクラテスシリーズ
法医学教室を舞台に、研修医の栂野真琴が、偏屈な指導医・光崎教授のもとで成長していく姿を描く法医学ミステリー。光崎教授は「御子柴礼司シリーズ」にも登場する重要人物です。
順番 | タイトル | 刊行年 |
---|---|---|
1 | ヒポクラテスの誓い | 2015 |
2 | ヒポクラテスの憂鬱 | 2016 |
3 | ヒポクラテスの悔恨 | 2021 |
4 | ヒポクラテスの悲嘆 | 2023 |
まとめ:中山七里の作品を読む順番と楽しみ方のポイント
- 中山七里作品はシリーズ間の繋がりが魅力である
- 読む順番に迷ったら刊行順が最もおすすめである
- 初心者は『さよならドビュッシー』から入るのが王道である
- 最高傑作との呼び声高いのは『護られなかった者たちへ』である
- 御子柴礼司シリーズは主人公の過去が徐々に明かされる
- 岬洋介シリーズは音楽とミステリーの融合が楽しめる
- 犬養隼人シリーズは現代社会の問題を鋭く描く
- 渡瀬・古手川刑事は複数のシリーズに登場するキーパーソンである
- 登場人物の相関図を意識すると物語の深みが増す
- 各シリーズを順番に追うことで壮大な世界観を体感できる
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