『NARUTO-ナルト-』に登場するうちはオビトは、物語の鍵を握る非常に重要なキャラクターです。
当初は故人として語られていましたが、その正体や生存の謎、そして仲間思いの少年がなぜ闇に堕ちてしまったのか、多くの読者が心を揺さぶられました。
この記事では、原作漫画に基づき、物語の核心に触れるトビとしての正体、悲劇的な闇堕ちの理由、そして壮絶な最期に至るまでの全貌を徹底的に解説します。
オビトの複雑で魅力的な生涯を深く理解するための情報がここにあります。
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『NARUTO-ナルト-』のうちはオビトとは?原作での基本情報を解説
うちはオビトは、物語の主人公うずまきナルトや、その師であるはたけカカシの人生に極めて大きな影響を与えた忍です。
当初はカカシの回想シーンにのみ登場する故人とされていましたが、物語が進行するにつれて、その衝撃的な事実が次々と明らかになります。
うちはオビトの公式プロフィール(誕生日・年齢・声優など)
うちはオビトの公式プロフィールは以下の通りです。
項目 | 内容 |
忍者登録番号 | 010886 |
誕生日 | 2月10日(みずがめ座) |
年齢 | 13歳(第三次忍界大戦時)→ 31歳(第四次忍界大戦時) |
性格 | 仲間思い、マイペース(少年期) |
好きな言葉 | チームワーク、仲間(少年期) |
CV(声優) | 小森創介(少年期/カカシ外伝)、高木渉(大人/トビ)、潘めぐみ(少年期/疾風伝) |
少年時代は落ちこぼれと見なされがちでしたが、その心根は誰よりも仲間を大切にする優しい少年でした。
原作漫画で初登場したのは何巻?「カカシ外伝」での活躍
うちはオビトの過去が本格的に描かれるのは、原作漫画第27巻に収録されている「カカシ外伝~戦場のボーイズライフ~」です。
この物語では、第三次忍界大戦のさなか、後の四代目火影・波風ミナトが率いる「ミナト班」の一員として、はたけカカシ、のはらリンと共に任務に挑む姿が描かれました。
このエピソードは、オビトの人格形成やカカシとの関係性を理解する上で欠かせない重要な物語となっています。
仲間思いで火影を目指した少年時代の人柄
少年時代のオビトは、うずまきナルトとよく似た性格の持ち主でした。
「火影になる」という大きな夢を掲げ、エリート一族である「うちは」の名に誇りを持ちながらも、才能が開花せず悩む一面もありました。
お人好しで困っている人を見過ごせず、それが原因で遅刻することも日常茶飯事でしたが、その行動は常に仲間を思う優しさからくるものでした。
ミナト班(カカシ・リン・ミナト)での関係性は?
ミナト班において、オビトは天才忍者カカシに対して強いライバル心を抱いていました。
一方で、医療忍者であるのはらリンに淡い恋心を寄せていましたが、リンがカカシに好意を寄せていることを知り、複雑な心境を抱えていたようです。
指導者である波風ミナトは、そんな三人の関係性を理解し、チームワークの重要性を説く優れた師でした。
【最大の謎】うちはオビトはなぜ生きていた?トビの正体と生存の経緯
物語最大の謎の一つが、「死んだはずのオビトがなぜ生きていたのか」そして「仮面の男・トビの正体」です。
当初、死亡したとされていたオビトが、実は物語の裏で暗躍する黒幕の一人として生きていたという事実は、多くの読者に衝撃を与えました。
死亡したはずの神無毘橋の戦いの真相
オビトは第三次忍界大戦の「神無毘橋の戦い」において、敵の術からカカシを庇い、崩れてきた巨大な岩の下敷きになりました。
右半身を完全に潰され、誰もが死を確信する状況に陥ります。
この時、オビトは自らの死を悟り、上忍に昇格したカカシへのプレゼントとして、自身の左目の写輪眼を託しました。
この出来事により、オビトは木ノ葉隠れの里で殉職した英雄として、その名を慰霊碑に刻まれることになったのです。
うちはマダラに助けられた?岩をすり抜けた謎の答え
瀕死の状態だったオビトを救ったのは、伝説の忍であり、うちは一族の始祖ともいえる「うちはマダラ」でした。
岩に潰されたオビトは、偶然にもマダラが隠遁生活を送っていた地下のアジトへと落下します。
マダラはこの現象を「まるで岩の間をすり抜けたように」と表現しており、これがオビトの生存に繋がる奇跡の始まりでした。
柱間細胞の移植とリハビリ生活
うちはマダラは、初代火影・千手柱間の細胞から作られた人造人間(ゼツ)の体の一部を、失われたオビトの右半身に移植しました。
これにより、オビトは一命を取り留めるだけでなく、千手一族の生命力と木遁忍術の素養をも手に入れることになります。
その後、オビトはカカシとリンの元へ帰ることを目標に、懸命なリハビリに励みました。
「トビ」と名乗っていた理由とは?
オビトが「トビ」という偽名を使っていた理由は、自身の正体を隠し、うちはマダラの計画を代行するためです。
当初は「暁」の新メンバーとして、おどけたキャラクターを演じていました。
この名前は、彼のリハビリを助けた人造体「グルグル」の見た目や、オビト自身の名前ともかかっていると考えられています。
また、後にうちはマダラを名乗ることで、その伝説的な名前を利用し、世界に恐怖と影響力を及ぼそうとしました。
割れた仮面から正体が判明したのは原作漫画の第599話
第四次忍界大戦のクライマックス、うずまきナルトの螺旋丸によってトビの仮面が破壊され、ついにその素顔が露わになります。
その正体が、死んだはずの親友「うちはオビト」であったことを知ったカカシの驚愕は計り知れないものでした。
この衝撃的な展開は、原作漫画の第599話「うちはオビト」で描かれ、物語は一気に核心へと迫っていきます。
なぜ闇堕ちしたのか?仲間思いの英雄が絶望した悲劇的な理由
仲間思いで火影を夢見た少年が、なぜ世界を憎むほどの悪役(ヴィラン)になってしまったのか。
その理由は、彼の優しさそのものが引き起こした、あまりにも悲劇的な出来事にありました。
直接の引き金は、想い人「のはらリンの死」
オビトの心を完全に破壊し、闇に堕とす直接的な原因となったのは、彼が想いを寄せていた、のはらリンの死です。
リハビリを終え、リンとカカシが霧隠れの忍に囲まれ窮地に陥っていると知ったオビトは、急いで戦場へと向かいました。
しかし、そこで彼が目にしたのは、信じがたい光景でした。
カカシの雷切がリンを貫く瞬間を目撃した瞬間の絶望
オビトが戦場に到着したまさにその瞬間、目の前で親友であるはずのカカシの必殺技「雷切(千鳥)」が、リンの胸を貫いていました。
「リンを守る」と約束したはずの親友が、愛する人をその手にかけるという光景は、オビトの精神を完全に崩壊させるのに十分すぎました。
この瞬間、オビトにとっての世界は、光を失い地獄へと変わったのです。
リンの死がきっかけで万華鏡写輪眼が開眼
最も大切な人を失ったという強烈な精神的ショックにより、オビトの写輪眼は、上位の瞳術である「万華鏡写輪眼」へと開眼しました。
皮肉にも、同じ光景を目撃したカカシの左目(オビトから移植された写輪眼)も同時に万華鏡写輪眼を開眼しています。
この開眼により、オビトは物質をすり抜ける時空間忍術「神威」の能力を手に入れ、怒りと絶望のままに、その場にいた霧隠れの忍たちを皆殺しにしました。
【黒幕の存在】リンの死はマダラが仕組んだ罠だった
この悲劇には、さらなる裏がありました。
実は、リンが霧隠れに狙われ、カカシの手に掛からざるを得ない状況になったのは、すべてうちはマダラが仕組んだ巧妙な罠だったのです。
マダラは、リンを三尾の人柱力にし、木ノ葉で暴走させる計画を霧隠れに吹き込みました。
さらに、リンの心臓には自害できないように呪印を施しており、彼女は里を守るため、自らカカシの術に飛び込むという選択しか残されていませんでした。
マダラは、オビトの深い愛情を利用し、彼を絶望させることで、自身の計画の忠実な後継者に仕立て上げようとしたのです。
現実世界を憎み「月の眼計画」に傾倒した目的とは
リンのような優しい人間が犠牲になる理不尽な現実世界に絶望したオビトは、うちはマダラの思想に傾倒していきます。
その目的は、全ての人間を幻術の世界に閉じ込める「月の眼計画」を発動させることでした。
彼は、争いも悲劇もなく、リンが生きていて、皆が幸せに暮らせる「夢の世界」こそが真の平和だと信じ、その実現のために己の過去も名前もすべて捨て、世界の敵となる道を選んだのです。
第四次忍界大戦の黒幕へ…原作でオビトが犯した罪と行動のすべて
闇に堕ちたオビトは、「トビ」そして「うちはマダラ」を名乗り、数々の悲劇の裏で糸を引く存在となります。
彼の行動は、ナルトやサスケの運命を大きく狂わせ、忍の世界全体を揺るがす大事件へと繋がっていきました。
ナルトの両親を死に追いやった「九尾事件」を引き起こした張本人
ナルトが生まれた日、木ノ葉隠れの里を九尾が襲った「九尾事件」は、実はオビトが引き起こしたものでした。
彼は人柱力であるうずまきクシナの出産で封印が弱まる瞬間を狙い、九尾のコントロールを奪って里を襲撃させました。
この事件により、ナルトの両親である波風ミナトとクシナは命を落とし、ナルトは孤独な幼少期を過ごすことになります。
「うちは一族抹殺事件」をうちはイタチと共に実行した共犯者
うちはサスケの人生を狂わせた「うちは一族抹殺事件」にも、オビトは深く関与しています。
彼はクーデターを計画していたうちは一族を殲滅する任務を受けたうちはイタチに協力し、共に一族の人間を手にかける共犯者となりました。
この事件が、サスケの復讐心の根源となります。
犯罪組織「暁」を裏で操り、世界を混乱に陥れた
各国から抜け忍を集めた犯罪組織「暁」も、元々は平和を目的とした組織でしたが、オビトが裏のリーダーとして介入することで変質しました。
彼は長門(ペイン)を利用して暁を事実上のテロ組織へと作り変え、尾獣の捕獲を進めさせることで「月の眼計画」の準備を着々と進めていたのです。
十尾の人柱力となり、忍連合軍の前に立ちはだかる
第四次忍界大戦では、復活した十尾をその身に取り込み、六道仙人に匹敵する力を持つ「十尾の人柱力」となります。
その圧倒的な力でナルトや忍連合軍を絶望の淵に追い込み、ラスボスの一角として忍の世界そのものに終焉をもたらそうとしました。
うちはオビトの能力と術を一覧で紹介!その強さを徹底解剖
うちはオビトは、写輪眼の能力に加え、柱間細胞や十尾の力を取り込むことで、作中屈指の強さを誇るキャラクターとなりました。
彼の多彩な能力が、数々の戦局を支配してきました。
代名詞ともいえる時空間忍術「神威(カムイ)」のすり抜けと転送能力
オビトの万華鏡写輪眼に宿る固有の瞳術が「神威」です。
右目に宿るこの能力は、自身を異空間に転送することで、あらゆる物理攻撃を「すり抜け」て無効化するという、ほぼ無敵の防御能力を誇ります。
また、触れた対象を異空間に吸い込んだり、自身が異空間を経由して高速で移動したりすることも可能です。
うちは一族の基本忍術である火遁(豪火球の術など)
うちは一族が得意とする火遁忍術も、オビトは少年時代から高いレベルで使いこなしていました。
特に「火遁・豪火球の術」は彼の得意技であり、闇堕ちした後も、さらに強力になった火遁系の術を多用しています。
柱間細胞によって使用可能になった木遁忍術
うちはマダラによって右半身に移植された柱間細胞の影響で、オビトは初代火影の代名詞であった「木遁忍術」をも使用可能です。
対象を拘束する「挿し木の術」などを使い、多くの敵を苦しめました。
万華鏡写輪眼と輪廻眼の瞳術
自身の万華鏡写輪眼による「神威」のほか、物語の終盤ではマダラの輪廻眼を移植し、その力の一端を使用しました。
これにより、六道の術など、神の領域とされる術を行使することが可能になります。
十尾の人柱力(六道仙人モード)としての絶大な力
第四次忍界大戦で十尾を取り込んだオビトは、「十尾の人柱力」となり、六道仙人と同等の力を手にしました。
この状態では、あらゆる忍術を無効化する「求道玉」を操り、その戦闘能力は火影たちをも圧倒するレベルに達しています。
原作での壮絶な最期とは?改心から死に至るまでの全軌跡
世界の敵となったオビトですが、その物語は単なる悪役として終わりません。
かつての自分と同じ夢を持つナルトとの出会いが、彼の凍てついた心を溶かし、壮絶ながらも英雄的な最期へと導きます。
うずまきナルトの説得で心境に変化「火影になりたかった」
ナルトとの激しい戦いの中で、オビトは彼のまっすぐな言葉と諦めない心に、かつて火影を目指していた純粋な自分自身の姿を重ね合わせます。
ナルトに「火影になろうとしたオビト」を肯定されたことで、自らの過ちに気づき始め、心の奥底に封じ込めていた後悔と本当の夢を思い出しました。
戦争の犠牲者を蘇らせようとするも黒ゼツに乗っ取られる
改心したオビトは、自らの命と引き換えに、戦争で命を落とした者たちを蘇らせる究極の蘇生忍術「外道・輪廻天生の術」を使おうとします。
しかし、その術はマダラの復活を目論む黒ゼツによって利用され、オビトは身体を乗っ取られて不本意ながらマダラを完全に蘇生させてしまうのでした。
大筒木カグヤとの最終決戦でナルトとサスケを庇い死亡
物語の真のラスボス、大筒木カグヤとの戦いでは、黒ゼツの支配から解放されたオビトがナルトたちに協力します。
カグヤの放った強力な一撃からナルトとサスケを守るため、彼は自らの身を挺して盾となり、その攻撃を「神威」で転送して致命傷を負いました。
かつて仲間を庇って岩に潰された時と同じように、最期まで仲間を守るためにその命を使ったのです。
死の間際に「六代目火影はお前がなれ」とカカシに両目の力を託す
死の間際、オビトはチャクラ体となって現世に留まり、親友であるカカシと和解します。
そして、「六代目火影はお前がなれ」という言葉と共に、かつて片目だけを託した自身の万華鏡写輪眼の力を、期間限定でカカシの両目に与えました。
これにより、カカシは一時的に完全な「神威」の力を手に入れ、最終決戦に大きく貢献します。
物語の結末、浄土でのリンとの再会
肉体が完全に消滅したオビトは、死後の世界(浄土)で、ずっと待ち続けていたリンとついに再会を果たします。
長きにわたる絶望と贖罪の旅を終え、最も会いたかった人の元へ還ることができた瞬間でした。
心に響く!うちはオビトの名言・名セリフ集
うちはオビトは、その立場や心境の変化によって、対照的でありながらも心に残る多くの名言を残しています。
彼の人間性を象徴するセリフを紹介します。
「仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」
これは、少年時代のオビトが、任務遂行を優先しようとするカカシに対して放った言葉です。
「忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる……けどな…」という前置きから続くこのセリフは、オビトの仲間を想う信念を象徴しており、カカシのその後の忍道に大きな影響を与えました。
「なぜかと敢えて問うなら…お前がリンを見殺しにしたから…だろうな」
第四次忍界大戦でカカシと再会した際に、オビトが言ったセリフです。
かつて仲間を大切にしていた少年が、親友に対して憎しみを込めて放ったこの言葉は、彼の深い絶望と悲しみを物語っています。
「お前は…必ず火影になれ」
これは、最期にナルトへ託した言葉です。
かつて自身が夢見た「火影」という目標を、まっすぐに追い続けるナルトに託し、その夢を応援するエールとなりました。
一度は道を違えたものの、最期にはかつての自分を取り戻したオビトの魂の言葉です。
少年時代と闇堕ち後のセリフに見る心境の変化
オビトのセリフは、彼の経験した光と闇を色濃く反映しています。
少年時代の「オレは火影になる!!」といった希望に満ちた言葉と、闇堕ち後の「この世界で生き永らえた忍は皆クズになる」といった絶望的な言葉の対比は、彼の人生の過酷さを浮き彫りにしています。
まとめ:うちはオビト 原作の全貌を辿る
うちはオビトの物語は、希望と絶望、愛と憎しみが複雑に絡み合った、NARUTOの中でも特に深いテーマを持つ物語です。
この記事で解説した内容を振り返り、要点をまとめました。
- 少年時代のオビトは火影を目指す仲間思いの忍であった
- 神無毘橋の戦いで死亡したと思われたが、うちはマダラに救われ生存していた
- 想い人リンの死を目撃したことで絶望し、万華鏡写輪眼を開眼した
- リンの死はうちはマダラによって仕組まれた罠であった
- 「トビ」と名乗り、月の眼計画のために世界の裏で暗躍した
- 九尾事件やうちは一族抹殺事件など、数々の悲劇に関与した
- 時空間忍術「神威」をはじめ、木遁や六道の術など多彩な能力を持つ
- ナルトの説得によって改心し、かつての夢を取り戻した
- 最後はカグヤの攻撃からナルトとサスケを庇って命を落とした
- 死の間際にカカシと和解し、浄土でリンと再会を果たした
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