NARUTO最大の伏線！オビトの正体は16話に隠されていた

『NARUTO』の物語で最大の衝撃の一つ、うちはオビトの正体。

多くのファンが「トビの正体は誰なのか」と考察を重ねましたが、その答え、そして驚くべき伏線が、実は物語の超初期、原作16話に仕込まれていたことをご存知でしょうか。

この記事では、「オビトの初登場はいつだったのか？」という疑問から、天才的と語り継がれる「NARUTO オビト 伏線」の全てを徹底的に掘り下げて解説します。

物語の奥深さと、作者・岸本斉史先生の緻密な計算に、きっとあなたも鳥肌が立つはずです。

【結論】オビトの正体はいつから？答えは原作16話にあり

オビトの初登場はアニメ339話ではなく、単本2巻だった

うちはオビトが物語に初めて明確に登場するのは、カカシの過去を描いた回想シーン（アニメ339話など）だと認識している方も多いかもしれません。

しかし、その存在を示唆する伏線は、それより遥か以前、なんと単行本2巻に収録されている第16話の時点で既に描かれていました。

これは単なる後付けの設定ではなく、連載初期から用意されていた驚くべき仕掛けだったのです。

全ての始まり：16話「お前は誰だ！！」の扉絵に隠された衝撃の伏線

問題の第16話「お前は誰だ！！」。

この話の扉絵には、寝込んでいるカカシのプライベートな部屋が描かれています。

そして、その枕元に置かれた一枚の写真にこそ、全ての謎を解く鍵が隠されていました。

そこには、若き日のカカシと共に、師であるミナト、仲間のリン、そしてゴーグルをつけた少年が写っています。

この少年こそが、後の物語で最大の敵の一人として立ちはだかる「うちはオビト」その人だったのです。

なぜこの伏線が「天才的」と語り継がれるのか？その理由を解説

この伏線が天才的と言われる理由は、単にキャラクターが描かれていただけではないからです。

扉絵に描かれた状況、タイトル、そして物語本編のセリフ、その全てがリンクし、一つの巨大な伏線を形成しています。

この時点では誰もが気にも留めなかったであろう一枚の絵が、十数年の時を経て、物語の核心に繋がるという壮大な構成。

それが、この伏線が今なお多くのファンに語り継がれる所以です。

徹底考察｜16話「お前は誰だ！！」に仕込まれた4つの謎

謎①：タイトルの「お前は誰だ」は白だけでなく、もう一人を指していた？

第16話のタイトル「お前は誰だ！！」は、表向きには再不斬を倒した仮面の少年「白」の正体を問うものです。

読者の視点では、まさに「白、お前は誰だ！」という状況でした。

しかし、このタイトルが描かれた扉絵には、白ではなくカカシと「謎の少年（オビト）」の写真が描かれています。

つまり、このタイトルは「白は誰だ？」という意味と同時に、扉絵に描かれた「この少年は誰だ？」という、読者への二重の問いかけになっていたと解釈できるのです。

謎②：扉絵のカカシの隣にいる少年は誰？ミナト班の写真の伏線

前述の通り、カカシの枕元には第七班の写真と並んで、もう一枚「ミナト班」の写真が置かれています。

連載当時は「カカシの子供時代かな？」「隣のゴーグルの子は誰だろう？」程度の認識だったかもしれません。

しかし、後になってこの少年が「神無毘橋の戦いで死んだはずの親友・うちはオビト」であり、カカシの写輪眼の元の持ち主であることが判明します。

カカシが今もなお、この写真を大切に飾っているという事実が、彼の過去と後悔の深さを物語っています。

謎③：598話のナルトの叫び「てめーは…誰だァァァァァ！！」との完璧なリンク

この伏線の最も鳥肌が立つポイントは、遥か未来の物語とのリンクです。

16話から500話以上も後の第598話。

ナルトは、ずっと正体を隠してきた仮面の男（トビ）の仮面を遂に破壊します。

その時にナルトが叫んだセリフが、まさに「てめーは… 誰だァァァァァ！！」でした。

16話のタイトル「お前は誰だ！！」への完璧なアンサーが、ここで示されたのです。

ナルトが問いかけた「誰だ！」の答えは、ずっと16話の扉絵の中にあった、という壮大な仕掛けには驚きを隠せません。

謎④：カカシの胸騒ぎ「何かを見落としている気がする」が示す本当の意味

16話のラストは、カカシの不吉なモノローグで締めくくられます。

「奴は死んだというのに… この言い知れぬ不安感は…」「重大な何かを‥ 何かを見落としている気がする…」

このセリフの「奴」は、表向きには倒したはずの「再不斬」を指しています。

しかし、これを扉絵の伏線と重ね合わせると、もう一つの意味が浮かび上がってきます。

カカシは「親友（オビト）は死んだはずだ」と思い込み、その親友が生きているという「重大な何か」を、この時から既に見落としていたのです。

このセリフは、再不斬と白の物語だけでなく、カカシとオビトの悲劇的な物語の始まりをも静かに告げていました。

作者は全て計算済み？国内外のファンからの驚きの声まとめ

「そこに気つくとは・・やはり天才か」国内ネットでの反応

この伏線が明らかになった際、日本のネットコミュニティやSNSでは驚きと称賛の声が溢れました。

「NARUTOは伏線をはって回収するのがホントに上手」「まさかこんな初期から描かれていたとは…」といった感心の声が多数寄せられました。

特に、リアルタイムで連載を追い、長年トビの正体を考察してきたファンにとって、その答えがすぐ手の届く場所にあったという事実は、大きな衝撃を与えたようです。

海外ファンも絶賛「岸本先生の最も優れたイースターエッグ」

この驚きは国境を越え、海外のファンコミュニティでも大きな話題となりました。

「岸本先生の最も優れたイースターエッグ（隠し要素）の一つだ」「1年前に読み返して気づいて、マジで『うわっ』って声出た」など、その緻密なプロットに絶賛の声が上がっています。

白とオビト、二人の仮面の人物が同じ「お前は誰だ？」という問いで繋がる構成は、海外のファンにも深く刺さったようです。

この伏線は意図的か偶然か？NARUTOの緻密な物語構成を分析

これほどまでに完璧に繋がる伏線を「ただの偶然」と考えるのは難しいでしょう。

『NARUTO』という作品は、他にも数多くの伏線が丁寧に回収されており、物語全体が非常に緻密に計算されて構築されていることが分かります。

イタチの真実や、作中に散りばめられた小さな謎が、後の大きな物語に繋がっていく手法は、作者・岸本斉史先生の手腕の高さを証明しています。

オビトの伏線は、その中でも特に象徴的な例と言えるでしょう。

改めて知りたい「うちはオビト」とは何者か？

オビトの基本情報：カカシとの関係から目的まで

うちはオビトは、かつてのはたけカカシ、のはらリンと同じく、四代目火影・波風ミナトが率いた「ミナト班」の一員でした。

かつては落ちこぼれでしたが、火影になることを夢見る、ナルトによく似た真っ直ぐな少年でした。

しかし、第三次忍界大戦中の神無毘橋の戦いで、カカシとリンを庇って岩の下敷きとなり、殉職したとされていました。

死の間際、彼は自身の写輪眼をカカシに託します。

なぜトビとして仮面を被っていたのか？

死んだと思われていたオビトは、うちはマダラに救われ、生き延びていました。

しかし、想い人であったリンの死を目の当たりにしたことで世に絶望し、マダラの「月の眼計画」を引き継ぐことを決意します。

彼が「トビ」としておどけたキャラクターを演じ、仮面で顔を隠していたのは、自身の正体を隠し、計画を遂行するためでした。

その裏には、かつての自分を捨て、深い絶望と悲しみを隠す目的もあったのかもしれません。

オビトの最後はどうなった？彼の行動が物語に与えた影響

第四次忍界大戦の黒幕としてナルトたちの前に立ちはだかったオビトですが、ナルトとの対話を経て、かつての自分を取り戻します。

最終的には自らの過ちを認め、ナルトたちを庇って大筒木カグヤの攻撃を受け、命を落としました。

彼の行動は忍の世界に大きな戦乱をもたらしましたが、その存在はカカシの人生を決定づけ、結果としてナルトの成長にも深く関わることになりました。

彼の物語は、愛と憎しみ、絶望と希望が複雑に絡み合った、『NARUTO』を象徴するテーマの一つです。

オビトだけじゃない！NARUTOの鳥肌が立つ秀逸な伏線

イタチがサスケに遺した「記憶」に隠された謎

うちはイタチが死の間際にサスケに見せた真実の記憶。

そこには、うちは一族のクーデター計画や、親友シスイの死、そして父フガクとの最後の会話など、多くの謎が含まれています。

特にフガクの「考え方は違ってもお前を誇りに思う」という言葉は、一族の真の目的が単純な里への反逆ではなかった可能性を示唆しており、今なお深い考察を呼んでいます。

347話「寄り道！！」のタイトルに隠された二重の意味

347話「寄り道！！」は、表向きにはサスケと水月が寄り道をするエピソードです。

しかし、この話の中では木ノ葉丸もナルトに会うために「寄り道」をしていました。

この木ノ葉丸の行動が、後にペイン襲来時にナルトの居場所を特定する重要な鍵となります。

何気ないタイトルの裏に、物語の重要な分岐点を仕込むという、非常に秀逸な伏線の一つです。

フガクがサスケに託した名前に込められた本当の想い

うちはフガクは、三代目火影・猿飛ヒルゼンの父である「猿飛サスケ」から名前をもらい、次男に「サスケ」と名付けました。

里へのクーデターを計画していた男が、なぜライバル一族であり、里の英雄の名を息子につけたのか。

この事実からは、フガクの心の奥底にあった里への忠誠心や、ヒルゼンへの敬意が感じられ、うちは事件の真相が単純なものではなかったことを物語っています。

まとめ：NARUTO オビトの伏線の謎を解き明かす