NARUTO ペイン六道の正体と能力全解説!長門との関係や最後

『NARUTO-ナルト-』において、主人公ナルトの前に立ちはだかる最強の敵の一人、ペイン。

圧倒的な力とカリスマ性で「暁」を率いた彼の存在は、物語に大きな衝撃を与えました。

「ペインの正体とは一体誰なのか?」「六道の能力にはどんな秘密があるのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ペイン六道のメンバー詳細から、本体である長門との悲しい過去、そしてナルトとの決着までを徹底的に解説します。

ペインというキャラクターを深く理解することで、作品に込められた「平和」へのメッセージをより深く味わうことができるでしょう。

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目次

『NARUTO-ナルト-』最強の敵・ペイン(ペイン六道)とは?

ペイン六道とは?輪廻眼を持つ「暁」のリーダー

ペイン六道とは、犯罪組織「暁(あかつき)」のリーダーとして登場する6人の忍の総称です。

彼らは「神」を自称し、雨隠れの里を支配しながら、尾獣を集めて世界に平和をもたらすことを目的としていました。

最大の特徴は、忍の始祖である六道仙人と同じ「輪廻眼(りんねがん)」を全員が持っていることです。

この瞳術により、視界を共有したり、強力な術を扱ったりすることが可能となり、個々が圧倒的な戦闘能力を誇ります。

単独でも一国を滅ぼすほどの力を持つ彼らが6人で連携することで、当時の忍界において最強クラスの敵として描かれました。

なぜ全員同じ顔・同じ眼をしているのか?

ペイン六道のメンバーが全員同じ輪廻眼を持ち、髪の色や顔立ちに共通点が見られるのには明確な理由があります。

それは、彼らが個別の意志を持つ人間ではなく、ある一人の人物によって遠隔操作されている「死体」だからです。

彼らの体にはチャクラを受信するための黒い棒(ピアスや杭のような形状)が多数埋め込まれています。

この棒を通じて操縦者のチャクラが送り込まれることで、輪廻眼の能力が投影され、全員が同じ眼を持つことになります。

つまり、彼らは操縦者の手足となって動く、精巧な生体兵器のような存在なのです。

ペイン六道のメンバー6人の名前と役割一覧表

ペイン六道は、仏教の六道輪廻(天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)にちなんだ名前が付けられています。

それぞれの個体が特化した能力を持っており、役割分担をすることで隙のない戦闘を行います。

各メンバーの特徴と役割は以下の通りです。

名前主な役割特徴的な能力
天道リーダー格・統率引力と斥力の操作(神羅天征など)
修羅道攻撃・破壊担当全身の兵器化、ミサイル発射
人間道情報収集・探索魂の引き抜き、記憶の読み取り
畜生道撹乱・戦力増強特殊な動物やペインの口寄せ
餓鬼道防御・チャクラ吸収忍術の無効化、チャクラ吸引
地獄道回復・尋問・蘇生閻魔による嘘の判別、ペインの復活

ペインの正体は長門と弥彦?本体と操作の仕組みを解説

ペインを裏で操る本体「長門(ながと)」の正体

ペイン六道を影で操っている本体の正体は、うずまき一族の末裔である「長門(ながと)」です。

長門は赤い髪を持ち、生まれつき輪廻眼を開眼していた(実際にはうちはマダラにより移植されていた)人物で、かつて自来也の弟子でした。

幼少期に戦争で両親を失い、その後も親友の死など多くの痛みを経験したことで、歪んだ平和思想を持つようになります。

彼自身は外道魔像とのリンクによる負担で痩せ細り、自力で動くことが困難なため、機械のような装置に入ってチャクラを送信し続けています。

リーダー格「天道」の正体は親友「弥彦(やひこ)」の遺体

ペイン六道の中で中心的な役割を果たし、普段「ペイン」として会話を行う「天道」。

その素体となっているのは、長門のかつての親友であり、暁の創設者でもある「弥彦(やひこ)」の遺体です。

弥彦は「対話による平和」を夢見ていましたが、雨隠れの指導者・半蔵の陰謀により、長門と小南を守るために自ら命を絶ちました。

長門は亡き親友の意志を継ぐ形として、弥彦の遺体を最強のペイン「天道」として作り変え、組織のリーダーとして据え置いたのです。

自来也が見抜いた「ほんものはいない」の意味とは?

自来也は雨隠れの里への潜入調査とペインとの死闘の末に、ある重要な真実に辿り着きました。

それが、瀕死の中で残したダイイングメッセージ「ほんものはいない」の意味です。

自来也は戦ったペインたちが、かつて自分が旅の中で出会った忍たちの変わり果てた姿であることに気づきました。

そして、目の前にいる6人のペインの中に本体(長門)は存在せず、彼らは遠隔操作されている端末に過ぎないと見抜いたのです。

この情報は後に木ノ葉隠れの里へ伝えられ、ナルトたちがペインを攻略する上で決定的な手掛かりとなりました。

なぜ長門は死体を操るのか?黒い棒(受信機)の役割

長門が自ら戦場に出ず、死体を操って戦う理由は、彼自身の身体的制約とリスク回避にあります。

かつて半蔵との戦いで外道魔像を口寄せした際、長門は背中に黒い棒を突き刺され、生命力を著しく吸い取られました。

その結果、足が不自由になり、動くことすらままならない状態となってしまったのです。

そこで彼は、チャクラの受信機となる黒い棒(チャクラロッド)を死体に埋め込み、自分の分身として操る方法を選びました。

この棒を通じて高周波のチャクラを送ることで、離れた場所からでも意のままに死体を動かし、強力な術を発動させることが可能になります。

チート級の強さ!ペイン六道それぞれの能力と術を徹底解説

天道(てんどう):引力と斥力を操る「神羅天征・地爆天星」

天道はペイン六道の中で最強の戦闘能力を持ち、引力と斥力を自在に操る能力を持っています。

代表的な術である「神羅天征(しんらてんせい)」は、あらゆる物体や忍術を弾き飛ばす強力な防御兼攻撃技です。

また、「万象天引(ばんしょうてんいん)」を使えば、対象を強制的に引き寄せることができ、回避不可能な攻撃へと繋げます。

さらに奥義である「地爆天星(ちばくてんせい)」は、強力な引力を持つ黒い球体を作り出し、周囲の地面や岩ごと敵を封じ込める封印術です。

ただし、強力な術を使用した直後は数秒間能力が使えなくなるという弱点も存在します。

修羅道(しゅらどう):ミサイルや怪腕の火矢を使う全身兵器

修羅道は、肉体をからくり兵器のように改造された、物理的な攻撃力に特化したペインです。

腕や頭部を展開して無数のミサイルを発射したり、ロケットパンチのように腕を飛ばす「怪腕の火矢」を使用したりします。

また、鋸状の刃物を備えた尻尾のような機材で敵を捕縛し、攻撃することも可能です。

人間離れした怪力と多彩な兵器による攻撃は、近距離から中距離において圧倒的な破壊力を発揮します。

人間道(にんげんどう):相手の魂を引き抜き記憶を読み取る

人間道は、直接的な戦闘よりも情報収集や尋問に特化した能力を持っています。

相手の頭部に手を置くことで、瞬時にその人物の記憶を読み取ることが可能です。

さらに恐ろしいのは、そのまま相手の魂を引き抜き、即死させる能力も併せ持っている点です。

この能力により、ペインは敵の拠点や人柱力の居場所などの重要情報を迅速に入手していました。

畜生道(ちくしょうどう):分裂犬など特殊な口寄せの術

畜生道は、口寄せの術を専門とするペインで、多種多様な巨大生物を召喚して戦います。

呼び出される生物には、攻撃を受けると分裂して数が増える犬、空を飛ぶ怪鳥、巨大なサイやムカデなどがいます。

これらの生物も輪廻眼を持っており、視界を共有しているため、死角からの攻撃が通用しません。

さらに、畜生道は他のペインたちを自分の元へ口寄せすることも可能で、潜入や奇襲、戦力の集結において重要な役割を果たします。

餓鬼道(がきどう):あらゆる忍術とチャクラを吸収・無効化

餓鬼道は、防御の要とも言える存在で、あらゆるチャクラを吸収する「封術吸印(ふうじゅつきゅういん)」を使用します。

敵が放った忍術をそのまま吸い取って無効化するだけでなく、接触した相手の体から直接チャクラを奪うことも可能です。

この能力により、通常の忍術攻撃はペインに対してほとんど意味をなさなくなります。

ただし、物理的な体術攻撃は吸収できないほか、ナルトとの戦いでは仙術チャクラを吸収しすぎて石化してしまう場面もありました。

地獄道(じごくどう):嘘を見抜きペインを蘇生・復活させる能力

地獄道は、ペイン六道の生存率を高める非常に重要なサポート役を担っています。

「冥府の王(閻魔のような像)」を口寄せし、捕らえた敵に対して尋問を行います。

嘘をついた者の魂を引き抜いて殺害するという能力を持ちますが、真の脅威はその蘇生能力にあります。

破壊されたペインを冥府の王の口に入れることで、無傷の状態で復活させることができるのです。

そのため、ペインを攻略する際は、真っ先に地獄道を倒すことが定石とされています。

外道(げどう):長門本体が使う「輪廻天生の術」とは

外道とは、ペイン六道を操る長門自身が持つ、生と死を司る能力のことを指します。

その究極の術が「外道・輪廻天生の術(げどう・りんねてんせいのじゅつ)」です。

これは、冥府の王を呼び出し、死者の魂を現世に呼び戻して蘇生させるという禁術中の禁術です。

死後間もない者であれば、肉体の損傷を含めて完全に生き返らせることができますが、術者には莫大なチャクラ消費と生命力の代償が伴います。

長門はこの術を使うことで、自らの命と引き換えに、木ノ葉襲撃で犠牲になった人々を蘇らせました。

伝説の「ペイン編」あらすじ!自来也の死からナルトとの決着・最後

自来也vsペイン:師弟対決と正体看破の代償

雨隠れの里に潜入した自来也は、かつての弟子である小南とペイン(長門)に遭遇します。

仙人モードとなった自来也は、ガマブン太や二大仙人の力を借りて奮戦し、一度は3体のペインを倒すことに成功しました。

しかし、地獄道の能力によりペインたちは復活し、最終的には6体全員と対峙することになります。

圧倒的な戦力差と片腕を失う重傷を負いながらも、自来也は命を懸けてペインの正体を見抜き、その情報を暗号として託しました。

偉大な忍・自来也の死は、ナルトや木ノ葉の忍たちに深い悲しみと、ペインを倒す決意を与えました。

木ノ葉隠れの里襲撃:カカシの奮戦と里を消し飛ばした一撃

九尾を狙って木ノ葉隠れの里に侵攻したペイン六道は、里の各地で破壊と殺戮を繰り返しました。

はたけカカシは天道・修羅道と交戦し、チョウジたちと連携して追い詰めますが、天道の底知れぬ能力の前に力尽き、命を落とします(後に蘇生)。

綱手を含む里の忍たちが必死の抵抗を続ける中、ペイン(天道)は「世界に痛みを」という言葉と共に、最大出力の神羅天征を発動。

その一撃は木ノ葉隠れの里を一瞬にしてクレーターのような更地へと変え、多くの犠牲者を出しました。

ナルトvsペイン:仙人モードと九尾暴走の激闘

壊滅した里に、妙木山での修行を終えたナルトが仙人モードで帰還します。

ナルトは自来也から託された情報と新たに習得した仙術、そして螺旋手裏剣を駆使し、次々とペインたちを撃破していきました。

しかし、天道の能力が回復すると戦況は一変し、ナルトは捕らえられ、助けに入ったヒナタも目の前で倒されてしまいます。

激しい怒りによりナルトは九尾の力を暴走させ、尾が8本まで出現する事態となりましたが、精神世界で父・波風ミナトと再会し、封印を組み直すことで正気を取り戻します。

最終的にナルトは、影分身を使った巧みな戦術で天道の隙を突き、螺旋丸を叩き込んで勝利を収めました。

ペイン(長門)の最後:ナルトとの対話と平和への願い

ペイン六道を全て倒したナルトは、チャクラの受信機を逆探知し、本体である長門の元へ向かいます。

憎しみを抑えて対話を試みるナルトに対し、長門は自身の過去と「痛みによる平和」の正当性を語りました。

しかし、ナルトは自来也の信じた「人が本当の意味で分かり合える時代」を諦めないことを宣言し、その覚悟を示します。

兄弟子であるナルトの揺るがない信念に心を打たれた長門は、かつての自来也の教えを思い出し、ナルトに未来を託すことを決意。

最後の力で輪廻天生の術を使い、木ノ葉の人々を蘇らせた後、長門は静かに息を引き取りました。

「痛みを知れ」ペイン(長門)の心に刺さる名言と声優情報

アニメ史に残る名言「世界に痛みを」「痛みを知れ」

ペイン(天道)が木ノ葉隠れの里を破壊する直前に放った言葉は、作品を代表する名言として知られています。

「痛みを感じろ 痛みを考えろ 痛みを受け取れ 痛みを知れ」

「痛みを知らぬ者に 本当の平和は分からん」

「世界に痛みを」

これらのセリフは、戦争によって全てを奪われた長門の絶望と、痛みを通じてしか人は理解し合えないという悲痛な哲学を表しています。

圧倒的な力と共に発せられたこの言葉は、視聴者に強烈なインパクトを残しました。

平和への問い「オレの平和がお前の平和と何が違う?」

ナルトとの対話の中で、長門は正義と平和の矛盾について鋭く問いかけました。

「お前たちの言う平和はお前たちにとっての暴力だ」

「オレの平和がお前の平和と何が違う?」

大国が平和を享受する陰で小国が犠牲になっている現実を突きつけたこの問いは、ナルトに「平和とは何か」を深く考えさせるきっかけとなりました。

単なる悪役ではなく、独自の正義を持った敵として描かれたことが、ペイン編が傑作と評される理由の一つです。

ペイン・長門・弥彦を担当した声優キャスト紹介

ペインおよび関連キャラクターを演じた声優陣は、その重厚な演技でキャラクターの魅力を引き立てています。

  • ペイン天道 / 弥彦:堀内賢雄(ほりうち けんゆう)
    • 冷徹で神々しいペインの声と、快活でリーダーシップ溢れる弥彦の声を演じ分けました。
  • 長門(本体):森田順平(もりた じゅんぺい)
    • 病弱ながらも強い意志と苦悩を抱える長門の心情を見事に表現しています。
  • 長門(少年時代):前野智昭(まえの ともあき)
    • 純粋だった頃の長門を演じ、後の変貌との対比を際立たせました。

ペイン六道のモデルは?元になった忍たちの生前の姿

自来也が過去に出会った忍たちがモデルの理由

ペイン六道の素体となった6人の忍たちは、実は全員、自来也が旅の道中で一度出会ったことのある人物たちでした。

例えば、人間道は滝隠れの忍、餓鬼道は草隠れの忍、修羅道は傀儡師といった具合です。

これは偶然ではなく、長門が「自来也先生なら気づいてくれるかもしれない」という無意識の願いを持っていたからではないか、あるいは運命的な巡り合わせであったと考察されています。

自来也が彼らの顔を覚えていたことが、ペインの謎を解く決定的な鍵となりました。

新しい畜生道(女性)の正体はアジサイ

物語の途中で、自来也によって破壊された畜生道(男性)の代わりに補充された、女性の姿をした新しい畜生道。

彼女の正体は、雨隠れの里の忍「アジサイ」です。

アニメオリジナルのエピソードでは、中忍試験でテンテンたちと関わる様子が描かれました。

里のために任務に命を懸け、死後はその遺体がペインとして利用されることになりましたが、その可愛らしい容姿からファンの間でも人気のあるキャラクターです。

まとめ:ナルトのペイン六道の正体と能力を総復習

ペイン六道は、主人公ナルトにとって最大の試練であり、平和の意味を問う重要な存在でした。

本体である長門の過去や、弥彦との友情、そして自来也との師弟関係を知ることで、物語の深みはさらに増します。

最後に、ペイン六道についての重要ポイントをまとめます。

  • ペイン六道は長門が操る6体の死体である。
  • 全員が輪廻眼を持ち、視界を共有している。
  • リーダー格の天道の正体は、長門の親友・弥彦。
  • 各ペインは引力、口寄せ、吸収など固有の能力を持つ。
  • 最強の技「神羅天征」や「地爆天星」は天道が使用する。
  • 本体の長門はうずまき一族の末裔である。
  • 自来也を倒し、木ノ葉隠れの里を一時壊滅させた。
  • 最後はナルトと対話し、輪廻天生の術で人々を蘇生させた。
  • 名言「痛みを知れ」は作品のテーマを象徴している。
  • ペイン編はナルトが英雄として認められる転換点となった。
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