ナルトのサクラ嘘告白は何話?真意やクズと言われる理由を徹底解説

『NARUTO -ナルト-』の物語の中でも、特にファンの間で波紋を呼んだエピソードの一つが、春野サクラによるナルトへの「嘘告白」です。

なぜサクラはあのような行動に出たのか、その真意が理解できずにモヤモヤしている方も多いのではないでしょうか。

また、「クズ」「嫌い」といった辛辣な意見が出る一方で、彼女なりの覚悟があったことも見逃せません。

この記事では、サクラの嘘告白が描かれた話数や当時の状況、その裏にある真意やネット上での評価、そしてその後の関係性までを詳細に解説します。

複雑に絡み合うキャラクターたちの心情を整理し、物語の深層を理解するための手助けとなれば幸いです。

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目次

サクラの嘘告白は何話?アニメ・漫画の該当シーンを解説

物語の重大な転換点ともなったこのシーンは、アニメと漫画のそれぞれで以下のエピソードに収録されています。

まずは該当する話数と、その時の状況を整理しておきましょう。

アニメは疾風伝206話「サクラの想い」、漫画は単行本50巻469話

サクラがナルトに告白をするシーンは、アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』では第206話「サクラの想い」で描かれています。

原作漫画では、単行本50巻に収録されているナンバー469「サクラの告白!!」が該当します。

このエピソードは、物語が佳境に入る「五影会談編」の中に位置しており、サスケの闇堕ちが決定的となる重要な局面です。

鉄の国での五影会談直前という緊迫した状況背景

この告白が行われた場所は、五影会談が開催されている「鉄の国」という雪深い寒冷地です。

当時の状況は極めて緊迫しており、うちはサスケが暁の一員として雲隠れのキラービー(八尾の人柱力)を襲撃した容疑で、国際指名手配された直後でした。

木ノ葉隠れの里の同期メンバーたちも「サスケを木ノ葉の手で処理する」という苦渋の決断を下しており、サクラはその事実をナルトに伝えるために、サイやリー、キバと共にナルトのもとを訪れています。

告白のセリフ内容「ナルトのことが好きになった」の全容

サクラはナルトに対面するなり、突然「好きになった」と切り出します。

具体的なセリフの内容としては、「サスケくんのことはもう何とも思っていない」「あんな抜け忍のことはもうどうでもいい」「私のこと好きだって言ってたよね?私もナルトのことが好きになった」といった旨を伝えています。

サスケ一筋だったはずのサクラからの唐突な方向転換に、その場にいたヤマトや他の仲間たちも驚きを隠せない様子が描かれていました。

なぜサクラは嘘告白をしたのか?3つの真意と理由を考察

なぜサクラは、長年想い続けてきたサスケを否定し、ナルトに嘘の愛を告げるという行動に出たのでしょうか。

その背景には、彼女なりの悲壮な決意と、複雑な事情が絡み合っています。

サイの忠告が引き金?「サスケを連れ戻す約束」という呪縛からの解放

嘘告白に至った大きなきっかけの一つは、サイからの指摘でした。

サイはサクラに対し、ナルトがサスケを追い続けるのは、かつてサクラとした「サスケを必ず連れ戻す」という約束(一生の約束)を守るためであり、それがナルトを苦しめている呪縛になっていると忠告しました。

サクラはこの言葉に責任を感じ、自分がナルトを好きになる(あるいはそう振る舞う)ことで、その「約束」を無効にし、ナルトを精神的な重荷から解放しようと考えたのです。

サスケを自らの手で殺すための「決別」と「嫌われる覚悟」

サクラの行動の裏には、「サスケは自分が殺す」という悲痛な覚悟がありました。

同期たちの総意としてサスケの処断が決まった以上、ナルトがそれを知れば必ず止めに入り、里とサスケの間で苦しむことになります。

それを避けるためには、ナルトに自分を嫌わせてでも諦めさせ、その間に自分が単独でサスケのもとへ向かい、愛する人の手で引導を渡そうとしました。

つまり、この告白は愛の告白ではなく、ナルトとの決別とサスケとの心中を意図したものでした。

ナルトを危険な任務から遠ざけたいという歪んだ優しさ

サクラの行動は、ナルトをこれ以上危険な目に遭わせたくないという優しさからくるものでもありました。

サスケは既に五影たちを敵に回すほどの危険人物となっており、関わればナルト自身も命を落とす可能性があります。

また、人柱力として里の重要戦力であるナルトを守るためにも、個人的な感情で動くサスケ追跡から手を引かせたかったのです。

しかし、その手段として「人の気持ちを操るような嘘」を選んでしまったことが、結果としてナルトを傷つけることになりました。

ナルトの返答と反応「自分に嘘をつく奴は嫌いだ」の意味

サクラの決死の演技に対し、ナルトは冷静かつ厳しい態度で応じました。

このシーンでのナルトの対応は、彼の成長とサスケへの揺るぎない想いを象徴しています。

ナルトはなぜサクラの嘘を一瞬で見抜けたのか?

ナルトはサクラの告白を聞いてすぐに、「そんなこと冗談でも言うな」と拒絶し、「自分に嘘をつく奴は嫌いだ」と言い放ちました。

ナルトが即座に嘘を見抜けた理由は、誰よりもサクラのことを見てきたからこそ、彼女のサスケへの想いがどれほど強く深いものかを知っていたからです。

どれだけ言葉を並べても、サクラの心が簡単に変わるはずがないと、ナルトは確信していました。

告白を拒絶したナルトの「サスケへの想い」と男気

ナルトが告白を拒絶したもう一つの理由は、ナルト自身のサスケに対する行動原理にあります。

ナルトがサスケを追っているのは、単にサクラとの「約束」があるからだけではなく、ナルト自身の意志で「友を助けたい」と思っているからです。

サクラが気を使って約束を反故にしようとしても、ナルトのサスケを救いたいという根底の想いは変わりません。

安易な妥協案に乗らず、本質を見据えたナルトの態度は、非常に男らしいものでした。

ヤマトやカカシ、周囲のキャラクターの反応はどうだったか

この一連のやり取りを見ていた周囲の反応も印象的です。

ヤマトやカカシ、そして同行していたキバやリーたちも、サクラの不自然な言動やナルトの鋭い指摘に対し、複雑な表情を浮かべていました。

特にキバなどは、サクラがナルトを騙して一人でサスケのもとへ向かおうとしていることに気づき始めており、サクラの危うさを案じていました。

彼らはサクラの「覚悟」を理解しつつも、そのやり方が正しいのかどうか迷いを感じていたようです。

「クズ」「嫌い」と炎上した理由は?なんJや読者の評価まとめ

このエピソードは公開当時から現在に至るまで、読者の間で激しい議論を呼んでいます。

特にネット上ではサクラに対して厳しい意見が多く見られますが、その主な理由を分析します。

ナルトの純粋な恋心を利用した「打算的な行動」への批判

最も批判が集まった点は、ナルトのサクラに対する純粋な好意を利用しようとしたことです。

ナルトが自分のことを好きだという前提で、「私が好きと言えばナルトは言うことを聞くはずだ」という計算が見え透いてしまったため、読者に不快感を与えました。

相手の気持ちを軽んじているように見えるその態度は、「クズ」や「性格が悪い」と言われる最大の要因となっています。

覚悟を決めたはずなのに詰めが甘い?「自分勝手」という声

サクラは「一人でサスケを殺す」という覚悟を決めて行動しましたが、結果的にその計画は失敗します。

実際にサスケと対峙した際に情が捨てきれず、逆に殺されかけたところをナルトやカカシに助けられる展開となりました。

自分で決めたことを完遂できず、結果として周囲に迷惑をかけた点に対し、「詰めが甘い」「自分勝手で足手まとい」という厳しい評価が下されることもあります。

海外の反応や擁護派が語る「等身大の人間らしさ」という解釈

一方で、サクラを擁護する意見も少なくありません。

特に海外のファンや一部の読者からは、極限状態の中で必死に悩み、間違いを犯しながらも仲間を守ろうとした「人間らしさ」として評価する声もあります。

完璧なヒーローではない、感情に振り回される16歳の少女としてのリアリティが、サクラというキャラクターの深みであるという解釈です。

嘘告白シーンのコラ画像「サイコラ」などのネットミーム

このシリアスなシーンは、ネット文化の中で独特な形でミーム化し、広まっていきました。

特に「サイコラ」と呼ばれる画像は、掲示板などで頻繁に目にするものです。

ネット掲示板で広まった「そうだよ(便乗)」コラの元ネタ

インターネット掲示板「なんJ」や「ふたば☆ちゃんねる」などで有名なのが、サクラの告白シーンにサイが割り込んで「そうだよ」と同意しているコラージュ画像です。

実際にはサイはそのような発言はしていませんが、サクラの嘘告白があまりにも唐突で無理があったため、サイが無表情で肯定するというシュールな構図が笑いを誘い、ネタとして定着しました。

シリアスな場面がネタとして消費されるようになった経緯

本来は仲間を想うがゆえの悲痛な決断を描いたシーンですが、サクラの表情やセリフ回し、そしてナルトの真顔での拒絶というテンポの良さが、コラージュ素材として使いやすかったようです。

読者が抱いた「えっ?」という困惑やツッコミたい気持ちが、こうしたパロディ画像の拡散につながったと考えられます。

嘘告白のその後、サクラとナルト・サスケの関係はどうなった?

この騒動の後、第七班のメンバーたちの関係はどう変化していったのでしょうか。

物語の結末に向けた彼らの絆の修復と、その後の未来について解説します。

第四次忍界大戦での共闘と「第七班」の信頼回復

嘘告白の一件を経て、それぞれの本音と覚悟を知ったナルト、サクラ、サスケは、第四次忍界大戦の終盤でついに再集結します。

サクラは百豪の印を発動させ、ナルトやサスケと肩を並べて戦うまでに成長しました。

過去のわだかまりを超え、新たな三すくみとして共闘する姿は、第七班の絆が壊れていなかったことを証明する名シーンとなりました。

最終回・BORUTOにおけるサクラの現在とサスケとの結婚生活

物語の最終回、そして続編『BORUTO』では、サクラは長年の想いを実らせてサスケと結婚しています。

二人の間には娘のサラダが生まれ、サクラは「うちはサクラ」として家族を守りながら、医療忍者のトップとして里を支えています。

サスケは里の外で任務に就くことが多いですが、二人の心は強く繋がっており、かつての嘘告白のような迷いはもうありません。

結局サクラにとってナルトは「恋愛対象」だったのか?

結論として、サクラにとってナルトは「恋愛対象」ではありませんでした。

しかし、それは「どうでもいい存在」という意味ではありません。

家族や兄弟、あるいは戦友として、誰よりも大切な「最高の仲間」としての愛情を持っています。

嘘告白は間違いなく失敗でしたが、それほどまでにナルトのことを真剣に考え、苦しんでいたことの裏返しでもあったのです。

まとめ:ナルト サクラ 嘘告白の全容と真実

  • 嘘告白はアニメ『疾風伝』206話、漫画50巻469話で描かれた。
  • 状況は五影会談の直前、サスケが国際指名手配された緊迫した場面である。
  • 真意の一つは、ナルトを「サスケを連れ戻す約束」から解放することだった。
  • サクラはナルトに嫌われることで、彼を危険なサスケ追跡から遠ざけようとした。
  • 自身の手でサスケを殺すという、心中覚悟の悲壮な決意があった。
  • ナルトはサクラのサスケへの愛を知っていたため、即座に嘘を見抜いた。
  • 「クズ」と呼ばれる理由は、ナルトの恋心を利用した打算的な手段にある。
  • 覚悟を決めたものの実行できなかった詰め甘さが、批判を増幅させた。
  • その後、第四次忍界大戦を経て第七班の絆は修復された。
  • 最終的にサクラはサスケと結ばれ、ナルトとは最高の戦友となった。
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