『ONE PIECE』の物語において、世界政府の頂点に君臨する五老星は、長年にわたり謎に包まれた存在でした。
エッグヘッド編で怪物形態への変身や本名が明かされたことで、五老星への注目度はかつてないほど高まっています。
それと同時に「五老星の声優は誰なのか」「いつから同じキャストなのか」「他のキャラクターとの兼役はあるのか」といった疑問を持つファンも急増しました。
この記事では、五老星を演じる声優5名の詳細なプロフィールや代表作はもちろん、キャスト表記の変更の経緯、他作品との比較、声優の高齢化に伴う交代リスクまで、気になる情報を網羅的に解説していきます。
五老星とは?世界政府最高権力の正体
五老星とは、『ONE PIECE』の世界における天竜人の最高位にして、世界政府の最高権力を握る5人の人物の総称です。
聖地マリージョアにあるパンゲア城の「権力の間」で世界情勢について議論を交わし、合議制によって意思決定を行っています。
海軍元帥であるサカズキ(赤犬)でさえ、五老星の前では中間管理職に過ぎないという圧倒的な権力構造が特徴的です。
ただし、五老星の「さらに上」にはイム様という謎の存在がおり、五老星はイム様に対して跪く描写が原作第906話で描かれました。
実質的な最高権力者はイム様であり、五老星はイム様の意志を世界に反映させる存在という位置づけになっています。
原作第233話で初登場した五老星ですが、ジャンプ掲載基準で約21年間もの間、個々の本名は一切明かされていませんでした。
第1073話でサターン聖の名前が初めて判明し、第1086話で残る4名の名前も一気に公開されたことは、ファンの間で大きな衝撃をもって迎えられました。
5人の名前にはそれぞれ太陽系の惑星(土星・金星・火星・水星・木星)が織り込まれており、各自が「○○武神」という内閣の大臣に相当する肩書きを持っています。
五老星の声優キャスト一覧表
五老星を演じる声優5名の情報を以下の表にまとめました。
全員が長いキャリアを持つベテラン声優であり、アニメ初登場時から一度も交代することなく同じキャストが担当し続けています。
| キャラクター名 | 肩書 | 名前に含まれる惑星 | 声優名 | 所属事務所 |
|---|---|---|---|---|
| ジェイガルシア・サターン聖 | 科学防衛武神 | 土星(Saturn) | 野田圭一 | 青二プロダクション |
| イーザンバロン・V・ナス寿郎聖 | 財務武神 | 金星(Venus) | 緒方賢一 | オフィス海風 |
| マーカス・マーズ聖 | 環境武神 | 火星(Mars) | 園部啓一 | 81プロデュース |
| トップマン・ウォーキュリー聖 | 法務武神 | 水星(Mercury) | 平野正人 | 青二プロダクション |
| シェパード・十・ピーター聖 | 農務武神 | 木星(Jupiter) | 増谷康紀 | 青二プロダクション |
5名中3名が青二プロダクション所属です。
『ONE PIECE』の音響スタッフは伝統的に青二プロの重鎮を起用する傾向が強く、五老星のキャスティングもこの方針に沿ったものと考えられています。
サターン聖の声優は野田圭一
野田圭一のプロフィールと経歴
ジェイガルシア・サターン聖を演じる野田圭一氏は、1943年9月16日生まれの山口県出身で、青二プロダクションに所属する声優です。
1968年にアニメデビューを果たしており、声優としてのキャリアは50年を超える大ベテランにあたります。
NHK『クローズアップ現代』のナレーションを長年担当していたことでも知られ、声優業だけでなくナレーターとしても幅広く活躍してきました。
2025年3月に開催された「第19回声優アワード」では功労賞を受賞しており、業界全体からその長年の功績が認められています。
主な代表作
野田圭一氏の代表作として特に有名なのは、『グレートマジンガー』の主人公・剣鉄也です。
ほかにも『サイボーグ009』の008(ピュンマ)や、『バビル2世』のロデム、『がんばれ!!ロボコン』のガンツ先生の声など、昭和を代表するアニメ作品に数多く出演しています。
ファンの間では「サターン聖がソーセージを齧るシーンを見ると、ロボコンのガンツ先生の声が脳内に浮かぶ」といった声も聞かれ、往年の代表作と五老星の威厳あるキャラクター像とのギャップが話題になることもあります。
ナス寿郎聖の声優は緒方賢一
緒方賢一のプロフィールと経歴
イーザンバロン・V・ナス寿郎聖を演じる緒方賢一氏は、1942年3月29日生まれの福岡県出身です。
現在83歳という年齢ながら現役で活躍し続けており、五老星の声優陣の中では最年長にあたります。
1970年に『ゲッターロボ』でアニメデビューを飾り、以降50年以上にわたって第一線で活動を続けてきました。
所属はオフィス海風で、五老星声優陣の中で唯一、青二プロダクションや81プロデュース以外の事務所に在籍しています。
主な代表作
緒方賢一氏の代表作で最も広く知られているのは、『名探偵コナン』の阿笠博士でしょう。
1996年の放送開始から約30年にわたって同役を務め、2024年公開の映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』にも出演しています。
そのほか『らんま1/2』の早乙女玄馬、『魔法陣グルグル』のキタキタおやじ、『あたしンち』の父、『僕のヒーローアカデミア』のグラントリノなど、コミカルなキャラクターの印象が強い声優です。
こうした経歴から、シリアスな戦闘キャラクターであるナス寿郎聖を演じていることに意外性を感じるファンも少なくありません。
「阿笠博士の声で威圧的なセリフを放つギャップがたまらない」という声も多く、エッグヘッド編での活躍シーンへの期待が特に高い声優の一人です。
マーズ聖の声優は園部啓一
園部啓一のプロフィールと経歴
マーカス・マーズ聖を演じる園部啓一氏は、1960年9月16日生まれの東京都出身で、81プロデュースに所属しています。
65歳という年齢は五老星声優陣の中では比較的若い部類に入りますが、声優としてのキャリアは30年以上におよぶベテランです。
老人役を若い頃から多く演じてきたため、実年齢よりも上に見られがちな声優でもあります。
ONE PIECE内での多数の兼役
園部啓一氏は、五老星声優陣の中で最もONE PIECE内での兼役が多いことで知られています。
マーズ聖だけでなく、シルバーズ・レイリー(2代目)、イガラム、オニグモ、フーシャ村の村長など、多くのキャラクターを一人で演じ分けてきました。
特にレイリーとの兼役は注目に値します。
レイリーはルフィの覇気の師匠であり、味方サイドの超重要キャラクターです。
一方のマーズ聖は世界政府の最高権力者として敵サイドに立つ存在であるため、敵と味方の両方の重要人物を同一声優が演じているという異例の構図が生まれています。
ファンの間では「レイリーがマーズ聖と戦う展開になったらどうなるのか」というキャスティング面での興味深い議論もたびたび起こっています。
主な代表作
園部啓一氏の代表作としては、『平成イヌ物語バウ』の主役バウや、『ボボボーボ・ボーボボ』のところ天の助などが挙げられます。
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』や『ちびまる子ちゃん』の野口のじいさん役でも出演しており、善人から悪人まで幅広い役柄をこなすバイプレイヤーとして評価されています。
ウォーキュリー聖の声優は平野正人
平野正人のプロフィールと経歴
トップマン・ウォーキュリー聖を演じる平野正人氏は、1955年11月16日生まれの岩手県出身で、青二プロダクションに所属しています。
声優活動は1983年頃から開始しており、キャリアは40年以上です。
俳優としても活動しており、テレビドラマ『家族ゲーム』にレギュラー出演した経歴も持っています。
さらに大阪芸術大学の教員も務めており、後進の育成にも携わっている人物です。
主な代表作
平野正人氏の代表作としては、『美味しんぼ』の三河編集長や、『キン肉マン』のアナウンサー、『キテレツ大百科』の先生などが知られています。
劇場アニメ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』のカロック役も印象深い作品のひとつです。
エッグヘッド編では、ウォーキュリー聖が「封豨(ほうき)」という巨大な猪のような怪物に変身し、覇王色の覇気を込めた咆哮を放つシーンが描かれています。
70歳のベテランによる迫力ある叫びの演技がどのように表現されるか、アニメ化において特に注目されるポイントです。
ピーター聖の声優は増谷康紀
増谷康紀のプロフィールと経歴
シェパード・十・ピーター聖を演じる増谷康紀氏は、1961年7月5日生まれの北海道札幌市出身です。
青二プロダクションに所属していますが、北海道大学を卒業後に一般企業で会社員として勤務し、その後声優に転向したという異色の経歴の持ち主として知られています。
声優業のほかに、TBS系『ひるおび』をはじめとする多数のテレビ番組でナレーターも務めてきました。
主な代表作
増谷康紀氏は、アニメよりもゲームや吹き替え作品での出演が目立つ声優です。
ゲーム『真・三國無双シリーズ』の関羽役や魏延役で広く知られているほか、『ウルトラマンネクサス』ではウルトラマンネクサス本体の声を担当しました。
アニメでは『デジモンアドベンチャー』のエテモンや、『PSYCHO-PASS サイコパス』のチェ・グソン、『パリピ孔明』のナレーションなどが代表的な出演作です。
ONE PIECE内ではピーター聖以外にも、ジャンバールやジャルマック聖、マクガイなど複数のキャラクターを兼任しています。
五老星の声優に関するよくある疑問
キャスト表記が「五老星」から個人名に変更された経緯
長年にわたり、アニメのエンディングクレジットでは五老星の声優は全員「五老星」という一括表記で記載されていました。
原作でキャラクターの本名が明かされていなかったため、声優自身も「自分が演じているキャラの名前を知らない」という状態が約20年続いていたことになります。
この表記に変更が入ったのは2024年9月22日の放送回からです。
原作での名前判明を受け、「サターン聖:野田圭一」「ウォーキュリー聖:平野正人」「ナス寿郎聖:緒方賢一」「マーズ聖:園部啓一」「ピーター聖:増谷康紀」という個人名での表記に切り替わりました。
鬼滅の刃の上弦キャストと比較されることが多い理由
五老星の声優陣は、『鬼滅の刃』の上弦の鬼のキャスト(宮野真守、置鮎龍太郎、石田彰、山寺宏一など)と比較されることが少なくありません。
「五老星の声優は鬼滅と比べると地味ではないか」という声がある一方で、本質的にはキャスティング方針の違いであるという見方が一般的です。
鬼滅の上弦は現在の人気声優を集めた「スター型キャスティング」であるのに対し、五老星は昭和から平成初期にかけて活躍する「職人型ベテラン」で固めたキャスティングといえます。
ONE PIECEの音響陣は初登場時からの継続起用を重視する傾向が強く、20年以上前に決まったキャストをそのまま維持しているという背景事情も理解しておく必要があるでしょう。
五老星のカラー版で判明した各キャラクターの特徴
原作コミックスのカラー版やアニメ化に際して、五老星の外見的特徴がより鮮明になりました。
サターン聖は白髪に眼鏡という知的な風貌、ナス寿郎聖は刀を持った侍のような出で立ち、マーズ聖は額に大きな傷跡がある厳格な顔つき、ウォーキュリー聖は大柄でひげを蓄えた重厚な雰囲気、ピーター聖は金髪の長髪が特徴的です。
カラーで各キャラクターの個性が視覚的に明確になったことで、声優の演じ分けとビジュアルの一致度に対する評価も高まっています。
五老星のアニメ登場回と声優の出番の変遷
初登場から20年間はほぼ会議シーンのみ
五老星のアニメへの登場回は、初登場の2004年頃から長い間、章の区切りに挿入される短い会議シーンがほとんどでした。
出番は「数年に一度、数秒から数十秒」というレベルであり、声優に求められる演技も落ち着いた口調での議論が中心でした。
人気投票でもA・B・C・D・Eのアルファベットでエントリーされるなど、あくまで「背景的な権力者」としての扱いだったのです。
エッグヘッド編で戦闘シーンが激増
状況が一変したのはエッグヘッド編からです。
2025年4月にTVアニメが深夜枠に移行して放送が再開されると、五老星の出番は飛躍的に増加しました。
サターン聖がエッグヘッドに上陸して牛鬼に変身するシーン、ボニーを抹殺しようとしてくまに殴り飛ばされるシーン、さらには残りの四老星を召喚する展開など、野田圭一氏の演技量は以前と比較にならないほど増えています。
2025年9月21日放送の第1144話「最凶の悪夢 五老星集結」では、5人全員が怪物形態で揃い踏みする場面がアニメ化されました。
サンドワーム、馬骨、封豨、以津真天という異なる怪物に変身した五老星が一堂に会するこのエピソードは、声優5人による迫力の演技合戦として大きな反響を呼んでいます。
五老星の声優陣の高齢化と今後の展望
ワンピース全体で進む声優交代問題
『ONE PIECE』は1999年のアニメ放送開始から25年以上が経過しており、声優陣の高齢化は作品全体の課題となっています。
過去には白ひげ役の有本欽隆氏から大友龍三郎氏への交代、ミホーク役の青野武氏から掛川裕彦氏への交代、センゴク役の石森達幸氏から大川透氏への交代など、複数の声優交代が行われてきました。
2025年4月からはフランキー役が矢尾一樹氏から木村昴氏に交代しており、主要キャラクターでも世代交代が現実に起きています。
五老星声優陣は現時点で全員現役
五老星の声優で最も高齢なのは緒方賢一氏の83歳、次いで野田圭一氏の82歳です。
80歳を超える声優が2名在籍していることから、ファンの間では「同じキャストのまま物語の最後まで演じてもらえるだろうか」と心配する声が聞かれます。
ただし、2026年3月時点で5名全員が現役で活動を続けています。
緒方賢一氏は『名探偵コナン』の阿笠博士役として毎年のように劇場版に出演しており、野田圭一氏も2025年に声優アワード功労賞を受賞するなど、衰えを感じさせない活躍ぶりです。
また、ドラゴン役の柴田秀勝氏が87歳を超えてなお現役であることを考えると、ONE PIECEのベテラン声優陣の層の厚さが窺えます。
エッグヘッド編以降の物語における重要性
原作においても、五老星は今後の物語の核心に関わる存在であり続けることが確実視されています。
エッグヘッド編終盤では鉄の巨人エメトの覇気によって撤退を余儀なくされる展開がありましたが、物語上の役割が終わったわけではありません。
イム様の声優がテレビアニメでまだ正式に発表されていないこともあり、五老星とイム様の関係性がさらに掘り下げられる今後のエピソードは、声優ファンにとっても見逃せない展開となるでしょう。
五老星の声優が出演するゲーム・メディアミックス作品
エッグヘッド編での活躍を受けて、五老星のゲームやグッズへの展開は急速に拡大しています。
スマートフォンゲーム『ONE PIECE バウンティラッシュ』では、2025年10月にサターン聖が「超レジェンダリーキャラ」として実装されました。
2026年3月にはナス寿郎聖も追加実装されており、アニメと同じ声優陣がゲーム内のボイスを担当しています。
劇場版作品では、2022年公開の『ONE PIECE FILM RED』に五老星の5人全員が同じキャストで出演しました。
ここでも「五老星」という一括表記がされており、キャラクター個別の名前が公開される前の出演となっています。
フィギュア展開も活発で、2025年9月にはプレミアムバンダイから怪物形態の五老星をモチーフにした造形物が発表されるなど、関連商品の幅は今後も広がっていく見込みです。
まとめ:五老星の声優を徹底解説した完全ガイド
- 五老星は天竜人の最高位であり世界政府最高権力を握る5人組で、イム様に仕える存在である
- サターン聖の声優は野田圭一で、『グレートマジンガー』剣鉄也役などで知られる昭和アニメのレジェンドである
- ナス寿郎聖の声優は緒方賢一で、『名探偵コナン』阿笠博士役を30年近く演じ続ける83歳の現役ベテランである
- マーズ聖の声優は園部啓一で、ONE PIECE内ではシルバーズ・レイリーやイガラムなど最多の兼役を担当している
- ウォーキュリー聖の声優は平野正人で、『美味しんぼ』三河編集長役のほか俳優や大学教員としても活動している
- ピーター聖の声優は増谷康紀で、北海道大学卒の会社員から転身した異色の経歴を持つ
- 5人全員がアニメ初登場の2004年頃から一度も交代せず約20年以上同じキャストで演じ続けている
- 2024年9月の放送回からキャスト表記が「五老星」一括から各キャラクターの個人名に変更された
- エッグヘッド編で初めて本格的な戦闘シーンが描かれ、声優に求められる演技の幅が飛躍的に拡大した
- 緒方賢一(83歳)と野田圭一(82歳)は80歳超だが2026年3月時点で全員現役を維持しており、同じキャストでの今後の活躍が期待される
