ワンピース1164話では、物語の核心に迫るゴッドバレー事件の全貌がついに明かされようとしています。
ロックス・D・ジーベックの真の姿や、イム様との因縁、そして黒ひげことティーチのルーツに関する衝撃的な事実は、これまでの考察を根本から覆すものでした。
今回の記事では、最新話で判明した「デービー・ジョーンズの正体」や「ロックスが悪魔化した理由」について、詳細なあらすじと共に深掘りしていきます。
なぜ伝説の海賊ロックスは敗れ去ったのか、そしてその意志はどのように現代へ受け継がれているのか、物語の重要なピースを埋めていきましょう。
ワンピース1164話ネタバレあらすじ速報|タイトルは「デービーの血」
第1164話のサブタイトルは「デービーの血」と冠されており、これまで謎に包まれていたDの一族の深淵に触れる内容となっています。
ゴッドバレー事件のクライマックスにおいて、イム様の介入により事態は最悪の方向へと加速していきました。
ロックスが「黒転支配(ドミリバーシ)」で悪魔化する
本話の冒頭で最も衝撃的だったのは、イム様がロックスに対して発動した「黒転支配(ドミリバーシ)」という能力です。
これまで圧倒的なカリスマ性と実力を見せていたロックスですが、イム様の漆黒の力に抗うことができず、その肉体を侵食されていきます。
自我を保とうと必死に抵抗するロックスでしたが、肉体は見るも無惨な「悪魔」のような姿へと変貌を遂げてしまいました。
この描写から、イム様の能力が単なる物理攻撃ではなく、対象の精神や肉体そのものを強制的に書き換えるような、恐るべき支配力を持っていることが伺えます。
デービー・D・ジョーンズこそがかつての「世界の王」だった
自我が消えゆく中で、ロックスはイム様に対し、自身の先祖である「デービー・D・ジョーンズ」こそが、かつての世界の王であったと叫びます。
伝説上の海賊として語られてきたデービー・ジョーンズですが、実は空白の100年に関わる「巨大な王国」の正統な王位継承者、あるいは王そのものであった可能性が浮上しました。
ロックスのこの言葉に対し、イム様は激しい怒りを見せて否定しており、デービーの名が世界政府にとって最大のタブーであることが確定します。
この発言は、ロックスが単なる支配欲で世界を狙っていたのではなく、一族の正当な復権を目指していたという新たな側面を浮き彫りにしました。
イム様の指令「ゴッドバレーの全生命を消去せよ」
ロックスを悪魔化させ、完全にコントロール下に置いたイム様は、非情な命令を下します。
それは、「デービーの夢を終わらせるため、ゴッドバレーに関わった全ての命を消去せよ」というものでした。
この命令には、敵である海賊だけでなく、島にいた海兵、奴隷、さらには天竜人までもが含まれているかのような無慈悲さが漂っています。
イム様にとって、自身の支配を脅かす「歴史の真実」を知る可能性のある者は、誰一人として生かしておく価値がないということなのでしょう。
結末|ロックスの涙とロジャー・ガープへの「俺を殺してくれ」
物語のラストシーンでは、悪魔化し暴走するロックスが、戦場に駆けつけたロジャーとガープと対峙します。
かつての好敵手たちを前に、ロックスの体は殺戮兵器として動こうとしますが、わずかに残った理性が奇跡を起こしました。
ロックスは涙を流しながら、頭に直接響くような声(あるいは覇気によるテレパシー)で「頼む、俺を殺してくれ」と懇願します。
最強の男が見せた悲痛な最期への願いは、ロジャーとガープに衝撃を与え、二人が手を組んでロックスを討つという歴史的な共闘の真の理由となりました。
ワンピース1164話の深掘り考察|デービー・ジョーンズと空白の100年
1164話で明かされた「デービー・ジョーンズ」というキーワードは、ワンピースの世界構造を理解する上で極めて重要な意味を持ちます。
ここでは、ロックスの発言を基に、空白の100年に何が起きたのかを考察します。
ロックスが語った「約束」とイム様の裏切りとは?
ロックスとイム様の間には、過去から続く「約束」という因縁が存在していたようです。
ロックスの口ぶりから推測すると、かつてデービー・ジョーンズとイム様(あるいは当時のネロナ家)の間で、世界の統治に関する何らかの契約が交わされていた可能性があります。
しかし、その約束はイム様によって一方的に破られ、デービー一族は歴史の闇へと葬り去られたのではないでしょうか。
「あいつが王だったことなど一瞬たりともない」というイム様の過剰な反応は、正当な王位を簒奪した者の後ろめたさと恐怖の裏返しとも受け取れます。
デービー・ジョーンズ vs ジョイボーイ!イム様が恐れた2人の王
ロックスはイム様に対し、「どっちが怖い?デービー・ジョーンズか、ジョイボーイか」と問いかけました。
この対比は、かつてイム様に敵対した勢力が一枚岩ではなく、異なる思想を持つ二人の王が存在したことを示唆しています。
ジョイボーイが「自由」を象徴する太陽の神ニカの意志を継ぐ者だとすれば、デービー・ジョーンズは「支配」や「闇」を司る対極の存在だったのかもしれません。
イム様はこの両者を極度に警戒しており、現代においてルフィ(ジョイボーイ)と黒ひげ(デービー)が同時に台頭してきた状況は、世界政府にとって悪夢そのものです。
Dの一族の正体は「デービー一族」なのか?
今回のエピソードにより、「Dの一族」のルーツの一つが「デービー一族」である可能性が極めて高くなりました。
特にマーシャル・D・ティーチ(黒ひげ)がロックスの息子であり、デービーの血を引く直系であることは、彼が「人の倍の人生」を歩む異形の体質を持つ理由とも繋がります。
Dの意志には、ジョイボーイのように「夜明け」をもたらす側面と、デービーのように「世界をひっくり返す(復権)」側面という、二つの性質が内包されているのかもしれません。
この二面性こそが、Dの一族が「神の天敵」と呼ばれる所以であり、一枚岩ではないD同士の戦いを示唆しているとも考えられます。
ワンピース1164話の重要シーン|黒ひげ(ティーチ)の出生と救出劇
ゴッドバレー事件の裏で進行していた、もう一つの重要なドラマがティーチの救出劇です。
幼少期の黒ひげがどのように生き延びたのか、その詳細がついに描かれました。
ティーチと母エリスを救ったのはバーソロミュー・くまの「解放の手」
悪魔化したロックスが家族さえも手にかけようとした絶体絶命の瞬間、彼らを救ったのはバーソロミュー・くまでした。
くまは手に入れたばかりのニキュニキュの実の能力を使い、ロックスの妻エリスと幼いティーチを戦場から弾き飛ばして逃がします。
これまで多くの人々を救ってきたくまですが、まさか後の四皇となる黒ひげの命まで救っていたとは、運命の皮肉を感じざるを得ません。
この行動は、相手が誰であれ命を救うという、くまの聖人のような優しさを改めて証明するシーンとなりました。
エリスの言葉「あいつに会うのはまだ早かった」の真意
ロックスの妻エリスは、夫の変貌を見て「あいつに会うのはまだ早かった」と涙ながらに語っています。
この言葉は、ロックスがイム様を倒すための準備を進めていたものの、ゴッドバレー事件という予期せぬ事態によって、不完全な状態で決戦に挑まざるを得なかったことを意味しています。
おそらく、ロックスにはイム様の能力に対抗するための「秘策」や「必要な要素」があり、それが揃う前に戦ってしまったことが敗因だったのでしょう。
ティーチが「人の夢は終わらねェ」と語った本当の意味
ジャヤ編でティーチが放った名言「人の夢は終わらねェ」は、このゴッドバレーでの悲劇が原点だったと考えられます。
父ロックスが無念のまま夢半ばで倒れ、母エリスと共に逃げ延びたティーチにとって、父の果たせなかった「デービーの夢(世界の王への復権)」を継ぐことこそが、人生の全てとなったはずです。
あのセリフは単なる海賊の浪漫ではなく、数百年続く一族の悲願と、父の無念を背負った男の重すぎる決意表明だったと言えるでしょう。
ワンピース1164話の戦闘描写|全盛期の伝説たちが激突
物語の後半では、悪魔化したロックスと伝説の海賊たちによる、次元を超えた戦闘が繰り広げられました。
その圧倒的なスケールは、これまでのワンピース史上でも屈指の描写となっています。
悪魔化ロックスの強さは?カイドウとリンリンを一撃でKO
完全に理性を失い悪魔となったロックスの強さは、まさに規格外でした。
若き日のカイドウとビッグ・マム(リンリン)が連携して止めようとしましたが、ロックスの一撃の前になす術なく吹き飛ばされてしまいます。
後に四皇として君臨する二人が、まるで子供扱いされるほどの力の差は、イム様の能力による強化がいかに凄まじいかを物語っています。
この圧倒的な暴力性が、カイドウに「力こそが全て」という価値観を植え付け、後の百獣海賊団の思想に影響を与えたのかもしれません。
白ひげ(ニューゲート)vs 悪魔化ロックス!覇王色の衝突
暴走するロックスに対し、唯一互角に近い立ち回りを見せたのが「白ひげ」エドワード・ニューゲートでした。
彼はかつての船長の剣戟をその腕で受け止め、覇王色の覇気を激突させます。
その衝撃は凄まじく、ゴッドバレー島の特徴的な山脈の一つを真っ二つにへし折るほどでした。
白ひげがロックス海賊団の中でも別格の存在であり、当時から世界最強クラスの実力を持っていたことが改めて証明されたシーンです。
ロジャーとガープが共闘した理由は「ロックスの願い」だった
これまで「天竜人を守るために手を組んだ」とされてきたロジャーとガープの共闘ですが、真実はもっと悲劇的で人間味のあるものでした。
二人は、悪魔の姿になりながらも涙を流し「殺してくれ」と願うロックスの最期の意志を汲み取ったのです。
彼らは共通の敵を倒すためではなく、誇り高き海賊としてのロックスを救済するために、その命を絶つという苦渋の決断を下しました。
ガープがこの事件を語りたがらないのは、単に海賊と手を組んだからではなく、友にもなり得た男を自らの手で殺さなければならなかった悲しみが理由だったと考えられます。
ワンピース1164話の伏線回収|ゴッドバレー事件の裏側
メインの戦いの裏側でも、数々の重要な伏線が回収されています。
シャンクスの出自や、ロックス海賊団の船員たちの動向についても、新たな事実が判明しました。
ドラゴンが救えなかった赤ん坊とシャンクスの宝箱
戦場では、若き日のドラゴンが「赤ん坊一人救えないのか」と自身の無力さを嘆くシーンが描かれました。
これは、彼が救おうとしていた赤ん坊(おそらくシャンクス)が、混乱の中でロジャー海賊団の宝箱に紛れ込んでしまったことを示唆しています。
ドラゴンがこの事件をきっかけに「力」と「変革」の必要性を痛感し、後の革命軍結成へと動く動機になったことは間違いありません。
キャプテン・ジョンとシキの裏切り・宝箱争奪戦
ロックス海賊団の崩壊が決定的になる中、キャプテン・ジョンや金獅子のシキといった幹部たちは、船長の危機よりも財宝への執着を見せていました。
特にシキは、どさくさに紛れて重要な宝箱を持ち去ろうとするなど、海賊らしいしたたかさを発揮しています。
彼らの結束力の無さが、最強と呼ばれながらもロックス海賊団があっけなく壊滅した一因であることを象徴するエピソードです。
ロックスが狙っていた「2つの悪魔の実」とは何か?
ロックスには、イム様を倒すために必要としていた「2つの悪魔の実」があったようです。
今回の描写やこれまでの伏線から推測すると、一つはティーチが食べた「ヤミヤミの実」、もう一つはルフィが食べた「ヒトヒトの実 モデル”ニカ”」である可能性が高いでしょう。
闇の力で能力を封じ、太陽の力で解放する。
この二つの力が揃って初めて、イム様の支配を打ち破ることができるとロックスは確信していたのかもしれません。
ワンピース1165話以降の展開予想|ロックスの死と意志の継承
1164話の衝撃的な展開を受け、次回の1165話ではどのような結末が描かれるのでしょうか。
ゴッドバレー事件の完全なる終結と、現代へ繋がるミッシングリンクについて予想します。
黒ひげが狙う「ヤミヤミの実」はイム様対策だった?
ティーチが長年白ひげの船に潜伏してまでヤミヤミの実を求めた理由は、単なる強さへの渇望だけではないでしょう。
彼は、父ロックスがイム様の能力(ドミリバーシ)によって敗北したことを母から聞き知っており、その能力を無効化できる唯一の手段としてヤミヤミの実を必要としていたのです。
つまり、黒ひげの最終目標は海賊王になること以上に、父の仇であるイム様を倒し、世界を支配することにあると考えられます。
ゴッドバレー消滅のトリガーはバスターコールかマザーフレイムか
ゴッドバレー島が地図から消滅した理由は、ロジャーとガープの戦いの余波だけでは説明がつきません。
イム様の命令により、証拠隠滅のためにバスターコール以上の攻撃、あるいは古代兵器やマザーフレイムのような兵器が使用された可能性があります。
サターン聖などの五老星も現場に居合わせていることから、科学防衛武神としての力が使われたのかもしれません。
ガープがこの事件を語りたがらない「悲しき理由」
ガープにとってゴッドバレー事件は、英雄としての栄光の記録ではなく、守るべき正義と現実の矛盾を突きつけられたトラウマです。
天竜人の醜悪さを目の当たりにし、さらにイム様という世界の闇を知り、敬意を抱ける敵であったロックスを殺さざるを得なかった。
この経験が、彼を海軍大将の座から遠ざけ、自由な中将としての立場に固執させた最大の要因となったのでしょう。
まとめ:ワンピース 1164話 ネタバレ考察の全容
今回の1164話は、ワンピースの物語の根幹に関わる「デービー・ジョーンズ」と「イム様」の関係性が明かされる神回となりました。
ロックスの悲劇的な最期と、そこから繋がる黒ひげの運命は、今後の最終章を読み解く上で欠かせない要素です。
- ロックスはイム様の能力「黒転支配」で強制的に悪魔化された
- デービー・D・ジョーンズはかつての「世界の王」だった可能性がある
- イム様はデービーの血を恐れ、ゴッドバレーの全生命抹殺を命じた
- バーソロミュー・くまがエリスと幼少期のティーチの命を救った
- ティーチは父の無念と一族の夢を継ぐために生きてきた
- 悪魔化ロックスはカイドウとビッグ・マムを一撃で倒す強さだった
- 白ひげだけがロックスと互角に渡り合い、島の山を破壊した
- ロジャーとガープはロックスの「殺してくれ」という願いで共闘した
- ドラゴンは赤ん坊(シャンクス)を救えなかったことを悔やんでいた
- 黒ひげがヤミヤミの実を求めたのは対イム様用の切り札だったから

