コラソンが食べたナギナギの実!能力や最強説、後継者を解説

ワンピースの世界には数多くの「悪魔の実」が存在し、それぞれが持つユニークな能力は物語の大きな魅力となっています。

その中でも、ドンキホーテ・ロシナンテ(通称コラソン)が食べた「ナギナギの実」は、一見すると地味ながらも、物語の感動的なシーンで決定的な役割を果たしました。

「音を消す」というシンプルな能力は、直接的な戦闘力こそ高くないように思えますが、果たして本当に「ハズレ」の実なのでしょうか。

この記事では、コラソンとトラファルガー・ローの運命を繋いだナギナギの実に焦点を当て、その基本的な能力から、アプーのような音を使う能力者との相性、最強説、そしてコラソンの死後、能力が現在どうなっているのかという後継者の謎まで、あらゆる角度から深く考察していきます。

ローが覚醒によって見せた類似の技との関係性にも触れながら、ナギナギの実が秘める真の価値に迫ります。

目次

コラソンが能力者だったナギナギの実の基本情報

ナギナギの実はどんな見た目をしている?

結論から言うと、ナギナギの実がどのような「見た目」をしているのかは、現時点で原作・アニメ共に一切描かれておらず、完全に不明です。

作中には「悪魔の実図鑑」というものが存在し、サンジや黒ひげがそれを読んで一部の実の形を知っていましたが、ナギナギの実がこの図鑑に掲載されているかどうかも分かっていません。

能力者であったコラソンは、主に過去の回想シーンで登場します。

彼がいつ、どのような経緯でナギナギの実を口にしたのか、その具体的な描写が省略されているため、実そのものが登場する機会がありませんでした。

例えば、ルフィが食べた「ゴムゴムの実(ヒトヒトの実 幻獣種 モデル”ニカ”)」や、エースからサボへと受け継がれた「メラメラの実」のように、物語の中で「実」そのものがキーアイテムとして扱われるケースは少なくありません。

しかし、ナギナギの実は能力者のコラソン自身のキャラクター性と、その能力がもたらした奇跡に焦点が当てられているため、実のビジュアルは謎に包まれたままとなっています。

悪魔の実に共通する特徴として、果皮に唐草模様のような渦巻き模様があることが挙げられます。

もし今後、ナギナギの実が「実」の状態で再登場することがあれば、他の超人(パラミシア)系の実と同じように、何らかの果物をベースに渦巻き模様がデザインされた姿で描かれる可能性が高いでしょう。

天敵?ナギナギの実とアプーの能力相性

ナギナギの実は、音を主体に攻撃を仕掛けるスクラッチメン・アプーの「オトオトの実」にとって、まさに「天敵」と言える完璧なカウンター能力です。

その理由は、ナギナギの実が「あらゆる音を消し去る」という、極めてシンプルな原理に基づいているからです。

アプーの能力は、彼自身の体を楽器のようにして奏でた音楽を、相手に「聞かせる」ことで発動します。

斬撃や打撃など、様々な効果を持つ音を相手の耳に届けることで、物理的なダメージを与えるのです。

つまり、攻撃が成立するためには「音を聞く」というプロセスが絶対に必要不可欠となります。

ここでナギナギの実の能力が輝きます。

ナギナギの実の能力者は、ドーム状の見えない防音壁「サイレント」を作り出すことができます。

この壁の内側でアプーがどれだけ激しい音楽を奏でても、その音は一切外に漏れません。

逆に、壁の外にいる能力者がこの技を使えば、アプーの攻撃音は壁の内側にいる仲間に届かず、完全に無効化することが可能です。

さらに、自身や触れた相手から発せられる音を消す「凪(カーム)」という技を使えば、仮に防音壁がなくても、アプー本人に直接触れることで彼の演奏そのものを無音にできる可能性すら考えられます。

このように、攻撃の根幹である「音」そのものを存在しないことにしてしまうナギナギの実は、オトオトの実の能力を根本から封じ込める、絶対的なメタ能力と言えるでしょう。

この相性の悪さは、劇場版『ONE PIECE FILM RED』で登場した「ウタウタの実」など、他の音や声に関連する能力に対しても同様に有効であると考察されており、ナギナギの実の戦略的な価値の高さを示しています。

ローの恩人コラソンとナギナギの実の関係

ナギナギの実は、コラソンが恩人としてトラファルガー・ローの命と未来を救う上で、決定的に重要な役割を果たした、二人の絆を象徴する能力です。

この能力がなければ、今のローは存在しなかったと言っても過言ではありません。

ローは幼い頃、フレバンス国の悲劇によって「珀鉛病」という不治の病に侵され、余命いくばくもない絶望的な状況にありました。

そんな彼を救うため、海軍からのスパイでありながら兄ドフラミンゴの海賊団に潜入していたコラソンは、すべてを投げ打ってローと共に旅に出ます。

コラソンの目的はただ一つ、あらゆる病を治すと言われる究極の悪魔の実「オペオペの実」をローに食べさせることでした。

ナギナギの実の能力が最も輝いたのは、オペオペの実の取引が行われたミニオン島での出来事です。

ドフラミンゴに裏切りが露見し、島全体が「鳥カゴ」に囲まれる絶体絶命の状況下で、コラソンはナギナギの実の能力「サイレント」を使用します。

この能力で作り出した音のしない空間にローを隠し、泣き叫ぶローの声や物音を完全に遮断しました。

これにより、ドフラミンゴや部下たちの追跡からローの存在を隠し通すことに成功したのです。

そして、コラソンは自らの命と引き換えに、ローが鳥カゴから脱出するまでの時間を稼ぎました。

撃たれて意識が遠のく中、「お前の影響で出る音は全て消えるの術だ」と笑いかけ、ローにかけた「凪(カーム)」の能力は、ただ音を消すだけでなく、ドフラミンゴの支配という名の「騒音」からローを解放し、静かな未来へと送り出すための、コラソン最後の愛情表現でした。

ローにとってナギナギの実は、単なる悪魔の実の能力ではなく、命の恩人であるコラソンの優しさと自己犠牲の記憶そのものなのです。

ナギナギの実はハズレ?なんjでの評価は

ナギナギの実は、その能力の地味さから、インターネット掲示板のなんj(なんでも実況J)などでは、しばしば「ハズレの実」として話題に上がることがあります。

しかし、物語が進むにつれてその特殊な有用性が明らかになり、現在では「使い方次第で化ける面白い能力」として再評価する声も多く見られます。

「ハズレ」と言われる主な理由は、やはり直接的な攻撃能力を持たない点にあります。

ワンピースの世界では、マグマを生み出したり、地震を起こしたりといった、一目で強さが分かる派手な能力が数多く登場します。

それらと比較すると、「音を消す」という能力は戦闘においてどう役立てるのかイメージしにくく、地味で役に立たないという印象を持たれがちでした。

作中でも、若き日のローがコラソンに対して「何の役に立つんだよ そんな能力っ!!」と言い放つシーンが描かれており、当初の評価を象徴しているかのようです。

しかし、物語の深掘りが進むと、この評価は大きく変わってきます。

評価が変わったポイント

  • 隠密・諜報活動での圧倒的有利足音や会話を完全に消せるため、潜入や暗殺、秘密の会談といった場面で無類の強さを発揮することが指摘されています。これは海軍のスパイであったコラソンの任務に最適な能力でした。
  • 特定の能力へのカウンター前述の通り、アプーの「オトオトの実」や、ビッグ・マムの「ソルソルの実」による魂への語りかけ(ソウルポーカス)など、音や声をトリガーとする強力な能力を無効化できる点が判明し、その戦略的価値が急上昇しました。
  • 日常生活でのメリット「安眠において右に出るものはいない」というコラソンのセリフから、騒音をシャットアウトして快適な睡眠を得られるといった、地味ながらも実用的な利点もネタとして楽しまれています。

このように、ナギナギの実は派手さこそないものの、使い手の知恵と工夫次第で戦況を覆す可能性を秘めた、玄人好みの能力と言えるでしょう。

なんjなどでの評価の変遷は、ワンピースという物語がいかにキャラクターや能力を深く描き、読者の考察を促しているかを示す良い例となっています。

コラソンのナギナギの実の強さと今後の考察

ナギナギの実は最強?その能力を徹底考察

ナギナギの実が単独で「最強」かと問われれば、純粋な破壊力や戦闘能力の面では、他の強力な能力に一歩譲るかもしれません。

しかし、特定の状況下においては他のどんな能力にも代えがたい「オンリーワンの強さ」を発揮し、最強クラスの切り札になり得るポテンシャルを秘めています。

この能力の真価は、攻撃ではなく「無効化」と「ステルス性」という、極めて特殊な点に集約されます。

ナギナギの実の強さ具体的な考察内容
対・特殊能力メタ音や声を媒介とする能力(オトオト、ウタウタ、ソルソル等)を根本から無効化できる。これは物理的な防御では防げない攻撃に対する完璧な解答となる。
振動への干渉「音は空気の振動」という物理法則を拡大解釈すれば、白ひげや黒ひげが使う「グラグラの実」の振動そのものに干渉し、威力を減衰、あるいは無効化できるのではないかという壮大な考察も存在する。
究極のステルス性足音、衣擦れの音、呼吸音、武器の使用音など、行動に伴うあらゆる音を消せるため、暗殺や潜入任務においてこれ以上ないアドバンテージを得られる。ただし、見聞色の覇気で気配そのものを捉えられると、この利点は薄れる。
覚醒による可能性もしナギナギの実が「覚醒」すれば、能力は周囲の環境にも影響を及ぼす可能性がある。例えば、航海不能とされる「カームベルト(凪の帯)」のように、広大な範囲を永続的に無風・無音の空間に変えてしまうような、規格外の能力へと進化するかもしれない。

これらの点から、ナギナギの実は「最強の矛」ではなく、「最強の盾」あるいは「最強の隠れ蓑」としての側面が非常に強い能力と言えます。

相手の土俵を破壊し、自分の得意な状況を作り出す力は、単純な戦闘力以上に戦況を支配する要因となり得ます。

破壊的な力を持つ者が多いワンピースの世界において、全てを「無」に帰すナギナギの実の静かなる力は、異質でありながらも、間違いなく最強の一角を担う可能性を秘めた能力なのです。

ナギナギの実の能力は現在どうなっている?

コラソンがミニオン島で命を落としてから13年以上が経過した現在、彼が宿していたナギナギの実の能力は、世界のどこかで必ず「復活」しているはずです。

しかし、2025年現在に至るまで、その能力を新たに手にしたキャラクターは作中に登場しておらず、その行方は謎に包まれたままとなっています。

ワンピースの世界における悪魔の実には、「能力者が死亡すると、その能力は世界のどこかにある同種の果実に宿り、悪魔の実として再生する」という絶対的なルールが存在します。

このルールは作中でも何度か描かれてきました。

  • メラメラの実: ポートガス・D・エースの死後、ドレスローザのコリーダコロシアムの景品として登場し、最終的にサボが食べた。
  • スケスケの実: アブサロムの死後、黒ひげ海賊団のシリュウが能力を継承した。
  • バリバリの実: 黒炭せみ丸の死後、バルトロメオが能力者として登場した。

これらの前例から、ナギナギの実も同様に、世界のどこかで誰でも食べられる「果実」の形となって存在している、あるいは既に誰かが口にしている可能性が極めて高いです。

にもかかわらず、これほど物語の重要人物が持っていた能力が未だに再登場していないのは、作者である尾田栄一郎先生が、今後の重要な展開のための「伏線」として温存しているからだと考えられます。

物語が最終章に突入した今、この静かなる能力が再び動き出す日はそう遠くないかもしれません。

いつ、誰が、どのような形でこの能力を持って麦わらの一味の前に現れるのか。

それは味方か、それとも新たな強敵か。ファンの間では様々な憶測が飛び交っており、ワンピースの大きな謎の一つとして注目され続けています。

ナギナギの実の後継者は今後登場するのか

結論として、ナギナギの実の後継者が今後の物語で登場する可能性は非常に高いと断言できます。

その理由は、この能力が単なる戦闘ツールではなく、トラファルガー・ローの過去とコラソンの意志を繋ぐ、物語の根幹に関わる象徴的なアイテムだからです。

これほど重要な背景を持つ能力が、このまま語られることなく物語からフェードアウトするとは到底考えられません。

むしろ、最も劇的なタイミングで再登場するための伏線として、大切に保管されていると見るべきでしょう。

では、具体的にどのような後継者が考えられるでしょうか。

後継者候補の考察

  1. 諜報機関のメンバー(CP-0など)音を消す能力は、潜入や暗殺を得意とするサイファーポールのような組織にとって、まさに喉から手が出るほど欲しい能力です。世界政府が秘密裏に回収し、エージェントに食べさせている可能性は十分に考えられます。
  2. 黒ひげ海賊団彼らは「能力者狩り」を行っており、強力な悪魔の実を積極的に集めています。ナギナギの実の特殊な有用性に目をつけ、既に手中に収めているかもしれません。透明化能力を持つシリュウとのコンビは、コラソンとアブサロムの組み合わせを彷彿とさせます。
  3. 革命軍世界政府と敵対する革命軍にとっても、この能力は諜報活動や要人救出など、様々な局面で役立ちます。サボがエースのメラメラの実を継いだように、意志を継ぐ組織が手にする展開も考えられます。
  4. ローが回収し、仲間へ最もエモーショナルな展開として、ロー自身がコラソンの形見であるナギナギの実を探し出し、ハートの海賊団の誰かに託すというシナリオです。ベポやシャチ、ペンギンといった仲間がこの能力を継承すれば、ローとコラソンの絆が新たな形で未来へ繋がっていくことになります。

いずれにせよ、ナギナギの実の後継者が登場する時、それはローの過去と再び向き合う瞬間であり、物語が大きく動く引き金となることは間違いないでしょう。

ローは覚醒でナギナギの実の能力を使える?

ワノ国でのビッグ・マムとの激闘において、トラファルガー・ローはオペオペの実の「覚醒」により、ナギナギの実の能力と酷似した技「サイレント」を限定的に使用しました。

しかしこれは、ローがナギナギの実の能力そのものを使えるようになったわけではなく、あくまでオペオペの実の応用範囲の広さを示したものです。

ビッグ・マムを追い詰める最終局面で、ローは自身から離れた場所に特殊なROOM(手術室)を展開する「R・ROOM」を発動。

そのROOMでビッグ・マムを包み込み、彼女が発生させる一切の音を消し去りました。

この時ローは「俺の恩人ならこうする」と、かつて自分を救ってくれたコラソンの姿を重ねています。

これは、ローのコラソンへの深い感謝とリスペクトが、オペオペの実の覚醒能力に影響を与え、擬似的にナギナギの能力を再現させた結果と解釈できます。

能力比較ナギナギの実(本家)オペオペの実の応用技(ロー)
技名サイレント / 凪(カーム)サイレント
基本原理音を遮断する防音壁を生成するROOM内の空間そのものから音の発生を消す
効果範囲ドーム状の壁の内外ROOM(手術室)の内部限定
持続性能力者が任意で解除するまで覚醒技であり、体力の消耗が激しい

このように、両者は「音を消す」という結果は同じですが、そのプロセスと原理は異なります。

ローの技は、コラソンの能力を完全にコピーしたものではなく、あくまで「オペオペの実」という万能手術の能力を極限まで応用し、「騒音(ビッグ・マム)を黙らせる」という目的を達成した形です。

この出来事は、悪魔の実の能力が、単なる設定だけでなく、能力者の経験や想い、解釈次第で無限の可能性を秘めているという、ワンピースの奥深いテーマを象徴する名シーンと言えるでしょう。

まとめ:コラソンとナギナギの実の能力は物語の重要伏線

  • ナギナギの実は音を消す超人系の悪魔の実である
  • 能力者はドンキホーテ・ロシナンテ(コラソン)である
  • 作中で実の具体的な見た目は描かれていない
  • コラソンはこの能力でローの命を救った
  • 音を使う能力者(アプー等)の天敵となりうる
  • 一見地味だが応用範囲が広く、最強説も考察されている
  • コラソンの死後、実は世界のどこかで再生しているはずである
  • 2025年現在、ナギナギの実の後継者は登場していない
  • ローはオペオペの実の覚醒で類似の技を披露した
  • 今後の物語で再登場する可能性が高い重要伏線である

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