デービーバックファイトの伏線！ロックス編でついに回収された謎

『ONE PIECE』の物語の中で、かつて「なぜ描かれたのか？」「つまらない」といった声も聞かれたデービーバックファイト編。

しかし、最新の展開で、このエピソードが伝説のロックス海賊団に繋がる壮大な伏線だったことが判明し、多くの読者を驚かせました。

この記事では、長年の謎だったデービーバックファイトの本当の必要性や、ロックスとの関係、そしてまだ残されている伏線について、これまでの考察と最新情報を交えて徹底的に解説します。

この記事を読めば、デービーバックファイト編が『ONE PIECE』の物語においていかに重要な役割を持っていたかが、深く理解できるでしょう。

【結論】デービーバックファイトはロックス海賊団結成を描くための壮大な伏線だった

結論から言うと、デービーバックファイト編は、後に語られる「ロックス海賊団」がどのようにして結成されたのかを読者に理解させるための、非常に重要な伏線でした。

当初は物語の本筋と関係ない箸休め回と思われていましたが、20年以上の時を経て、その真の意図が明らかになったのです。

最新話で判明！ロックス海賊団はデービーバックファイトでメンバーを集めていた

最新のエピソードにおいて、かつて世界最強と謳われたロックス海賊団が、海賊同士のゲーム「デービーバックファイト」を利用してメンバーを集めていたことが描かれました。

船長のロックス・D・ジーベックが、目ぼしい強者たちをこのゲームで次々と自身のクルーに加えていったのです。

これにより、一見すると何の脈絡もなかったフォクシー海賊団とのエピソードが、伝説の海賊団の成り立ちを説明するための重要な布石だったことが確定しました。

白ひげやビッグ・マムがロックスの船にいた謎がついに解明

これまで、後の四皇となる白ひげ（エドワード・ニューゲート）やビッグ・マム（シャーロット・リンリン）、金獅子のシキといった、他人の下に付くとは思えない個性と実力を持った大海賊たちが、なぜロックスの船に集っていたのかは大きな謎でした。

しかし、彼らがデービーバックファイトの敗北によって強制的にロックス海賊団へ移籍させられた、という事実が判明したことで、この長年の疑問に納得のいく答えが示されました。

彼らは自らの意思で集ったのではなく、ゲームのルールによって集められた「寄せ集めの凶悪集団」だったのです。

なぜ20年以上も前に描く必要があった？読者へのルール説明という仕掛け

作者である尾田栄一郎先生が、なぜロックス海賊団の結成方法を20年以上も前に描いておく必要があったのでしょうか。

その理由は、読者への「ルールの事前説明」という巧妙な仕掛けにあります。

もしロックスの過去編でいきなりデービーバックファイトが登場しても、読者はその理不尽なルール（仲間を奪われる、拒否できないなど）をすぐには理解できません。

先にルフィたちとフォクシー海賊団の戦いを描くことで、読者はチョッパーが奪われた時の悔しさや、ゲームの絶対性を体感できます。

この共通認識があるからこそ、白ひげたちがいかに不本意な形で集められたのかを、読者はスムーズに理解し、物語に深く没入できるのです。

当初は「つまらない」「不要」の声も？描かれた理由に関する過去の考察まとめ

ロックス海賊団との繋がりが明らかになるまで、デービーバックファイト編はファンの間でその必要性が議論され、「つまらない」「本筋に関係ない」といった否定的な意見も少なくありませんでした。

ここでは、伏線が回収される前に語られていた、このエピソードが描かれた理由に関する主な考察を振り返ります。

なぜデービーバックファイト編は評価が低かったのか？

デービーバックファイト編の評価が一部で低かった主な理由は、空島編とウォーターセブン編という壮大な長編に挟まれていた点にあります。

緻密に繋がっていく『ONE PIECE』のストーリーの中で、突如として登場したギャグテイストの強いフォクシー海賊団とのエピソードは、前後のシリアスな展開から浮いているように感じられました。

そのため、物語のテンポを削ぐ「不要な閑話休題」と捉える読者もいたのです。

考察①：ウォーターセブン編への布石としての青雉（クザン）登場

伏線回収以前の最も有力な考察は、このエピソードが海軍大将・青雉（クザン）を登場させるための装置だったというものです。

デービーバックファイトの最後に現れた青雉は、ニコ・ロビンの過去と深く関わる重要人物です。

後のウォーターセブン編やエニエス・ロビー編で物語の核となるロビンとCP9の対立を前に、読者に対して青雉という圧倒的な脅威と、ロビンが抱える闇を事前に示しておく必要があったと考えられていました。

考察②：「仲間」や「組織」の絆を再確認させるテーマ性

デービーバックファイトは、仲間を賭けて戦うゲームです。

このエピソードを通じて、ルフィが発した「俺の仲間は死んでもやらん」というセリフは、彼の船長としての覚悟を象徴しています。

仲間を失うことの重大さを読者に疑似体験させた上で、続くウォーターセブン編でウソップやロビンが一時的に一味を離れる展開を描くことで、その衝撃や悲しみを何倍にも増幅させる効果があったのではないか、という考察もされていました。

考察③：ゾロとサンジの共闘が見られる箸休め回としての役割

シリアスなストーリーが続く『ONE PIECE』において、息抜きとなるギャグ回としての役割も指摘されていました。

特に、普段はいがみ合っているゾロとサンジが協力して戦う「グロッキーリング」は、ファンにとって非常に価値のあるシーンです。

物語の緊張を緩和させつつ、キャラクターの新たな一面を見せるファンサービス的な意味合いもあったと考えられます。

まだある？デービーバックファイトに隠された他の伏線と謎

ロックス海賊団に関する壮大な伏線が回収されましたが、デービーバックファイトにはまだ解明されていない謎や、今後の物語に関わる可能性のある要素が残されています。

発祥の地？海賊島「ハチノス」との関係性

作中でデービーバックファイトは「海賊たちの楽園」で生まれたゲームだと語られています。

そして、ロックス海賊団が結成された場所こそ、無法地帯である「海賊島ハチノス」です。

ロックスがハチノスでデービーバックファイトを用いてメンバーを集めたという事実から、このゲームの発祥の地がハチノスである可能性は非常に高いと言えるでしょう。

現在ハチノスを拠点とする黒ひげ海賊団が、今後このゲームを利用する展開も考えられます。

名前の由来となった「デービー・ジョーンズ」は今後物語に関わるのか？

デービーバックファイトの名前の由来は、悪魔に呪われて海の底に生きているという伝説の海賊「デービー・ジョーンズ」にあります。

作中でもロビンがこの伝説に言及しており、ロックスがこのデービー・ジョーンズを崇拝していたことも示唆されています。

単なる元ネタとしてだけでなく、この「デービー・ジョーンズ」自身が、魚人島で語られた「ノア」や海の悪魔と関連して、今後の物語に何らかの形で関わってくる可能性も否定できません。

アニメと原作の違いは？デービーバックファイト編のストーリーを比較

アニメ版のデービーバックファイト編は、原作とは異なるオリジナル展開が多く含まれています。

ここでは、原作とアニメ版の主な違いについて比較解説します。

原作漫画のデービーバックファイトの流れ

原作漫画（単行本33巻）におけるデービーバックファイトは、全3回戦で行われます。

1回戦の「ドーナツレース」で敗北しチョッパーを奪われますが、2回戦の「グロッキーリング」、3回戦の「コンバット」でルフィたちが勝利し、無事にチョッパーを取り返して終了するという比較的シンプルな構成です。

アニメオリジナルの追加ゲームと展開（チョッパーとロビンが奪われる？）

アニメ版（207話から）では、原作の3回戦の後にフォクシー側が延長戦を申し込み、さらにオリジナルゲームが追加されています。

「ぐるぐるローラーレース」や「海賊ドッジボール」といったアニオリのゲームが展開され、その過程で一度は取り返したチョッパーを再び奪われたり、新たにロビンまで奪われたりするなど、より長く複雑なストーリーになっています。

最終的にはルフィが勝利し全員を取り返しますが、原作よりも一味の苦戦が色濃く描かれました。

結局アニオリ版は見るべき？ネットでの評価

アニメオリジナル版については、評価が分かれる傾向にあります。

原作のテンポ感を重視するファンからは「不要な引き伸ばし」と感じられることがある一方、キャラクターたちのコミカルなやり取りや追加ゲームを楽しめるという肯定的な意見も見られます。

原作とは違った麦わらの一味の姿を見たい場合には、視聴してみる価値はあるでしょう。

デービーバックファイトの伏線に関するQ&A

ここでは、デービーバックファイトの伏線に関するよくある質問について、簡潔にお答えします。

デービーバックファイト編は何巻・アニメ何話で見れる？

原作漫画では、単行本33巻の第306話から読むことができます。

アニメでは、第207話から第219話までが該当します（一部オリジナル展開を含む）。

ゲームの「デービーバックファイトサンジ」はどんなキャラ？

スマートフォン向けゲームアプリ『ONE PIECE バウンティラッシュ』に登場する「サンジ（デービーバックファイト）」は、高い攻撃力を持つゲッタースタイルのキャラクターです。

原作の「コンバット」でのアフロ姿のルフィを彷彿とさせるように、ゲーム内でも特定の条件下でゾロを出現させて共闘するなど、ユニークな性能を持っています。

結局、デービーバックファイト編は面白い？つまらない？

この問いに対する答えは、ロックス海賊団の伏線が回収された今、大きく変化しています。

以前は「つまらない」と感じていた読者も、壮大な伏線であったことを知った上で読み返すと「面白い」「尾田先生はすごい」と再評価する声が多数です。

ただし、ギャグ中心の作風であることに変わりはないため、好みは分かれるかもしれませんが、物語の深みを理解する上で必読のエピソードと言えるでしょう。

まとめ：デービーバックファイトの伏線を徹底解説

この記事では、デービーバックファイト編に隠された壮大な伏線とその必要性について解説しました。

当初は不要とさえ言われたエピソードが、実は『ONE PIECE』の核心に迫るロックス海賊団の結成を描くための重要な仕掛けだったことがわかります。