エッグヘッド編の謎マザーフレイムの正体と影響を徹底解説

エッグヘッド編で物語の核心に触れる重要なキーワードとして登場したのが「マザーフレイム」です。

ルルシア王国を消滅させたあの一撃に関わっているとされるこの物質は、一体どのような正体を持っているのでしょうか。

作中ではベガパンクの発明品として語られていますが、単なる兵器なのか、それとも世界を変えるエネルギーなのか、多くの謎に包まれています。

この記事では、マザーフレイムの正体や役割、そして物語に与える衝撃的な影響について、現在判明している事実と有力な考察を交えて詳しく解説します。

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目次

エッグヘッド編の最重要物質「マザーフレイム」の正体とは?

エッグヘッド編で登場したマザーフレイムは、物語の根幹を揺るがす極めて重要な物質です。

その正体については、作中の描写やベガパンクの発言から徐々に明らかになってきました。

ここでは、マザーフレイムが具体的にどのようなものなのか、その機能や形状について解説します。

ベガパンクが発明した「消えない炎」と融合炉(パワープラント)

マザーフレイムの正体は、天才科学者Dr.ベガパンクが開発した「消えない炎」です。

ベガパンクは長年、世界のエネルギー問題を解決するために「永遠のエネルギー」を研究していました。

彼は「火はすべてのエネルギーに変換できる」と考え、何を燃やせば消えない炎を作れるのかを探求し続けた結果、マザーフレイムを生み出すことに成功しました。

この炎は、エッグヘッド島内にある「融合炉(パワープラント)」と呼ばれる施設で生成されています。

作中では、水槽のような容器の中に小さな炎が揺らめいている様子が描かれており、これがベガパンクの研究の集大成であることが示されました。

マザーフレイムは「兵器」ではなく「動力(エネルギー)」である理由

ルルシア王国を滅ぼしたあの一撃により、マザーフレイム自体が恐ろしい兵器であると誤解されがちですが、実際には「兵器」ではなく「動力(エネルギー)」です。

革命軍のドラゴンやイワンコフも、「ベガパンクはあからさまな人殺しの道具は作らない」と推測しており、この見解は事実と合致します。

マザーフレイムはあくまで、莫大な出力を必要とする何かを動かすための「燃料」としての役割を果たしています。

ベガパンク自身も、これを世界中の国々を豊かにするためのエネルギー源として開発しました。

しかし、その圧倒的なエネルギー供給能力が、結果として世界を滅ぼしかねない兵器の起動に使われてしまったのです。

水槽に浮かぶ炎の形状と「S-108」「A&Mu」の刻印

作中で描かれたマザーフレイムの保管容器には、非常に興味深い特徴があります。

水槽のような液体の中に炎が浮かんでおり、通常の物理法則では考えられない「水の中で燃える炎」という特殊な状態を維持しています。

さらに、その容器の表面には「S-108」および「A&Mu」という謎の文字が刻印されています。

これらの記号は単なる型番ではなく、マザーフレイムの性質や成分、あるいは開発における重要な意味を示唆している可能性があります。

この文字の意味については、後の考察パートで詳しく深掘りしていきます。

マザーフレイムがルルシア王国消滅に使われた真実と影響

マザーフレイムの存在が世界に知れ渡るきっかけとなったのは、ルルシア王国の消滅事件です。

なぜルルシア王国が標的となったのか、そしてマザーフレイムがどのように関与したのか。

ここでは、その恐るべき使用実態と、世界に及ぼした影響について解説します。

イム様が実験場にルルシア王国を選んだ「近い」という理由

世界政府の最高権力者であるイム様は、マザーフレイムを使用した兵器の威力を試すためにルルシア王国を標的に選びました。

五老星たちが実験場所について議論する中、イム様がルルシアを指定した理由は「近い」という極めて単純かつ冷酷なものでした。

当時、ルルシア王国では革命の火種がくすぶっていましたが、それが主な理由ではなく、単にマリージョアからの距離が近かったことが選定の決め手となったのです。

また、マザーフレイムという燃料が貴重であり、残量が限られていたため、遠方のターゲットを狙う余裕がなかったという事情も推測されます。

この判断により、一つの国家が地図上から跡形もなく消え去ることとなりました。

古代兵器ウラヌスを起動させるための「燃料」としての役割

ルルシア王国を上空から焼き払った「真っ黒い何か」の正体は、古代兵器ウラヌスである可能性が極めて高いとされています。

これまで世界政府が古代兵器を所有していながら使用しなかった理由は、それを動かすためのエネルギーが存在しなかったからです。

しかし、ベガパンクがマザーフレイムを発明したことで、長年眠っていた古代兵器を起動させることが可能になりました。

つまり、空を飛び国を滅ぼした兵器そのものがマザーフレイムなのではなく、マザーフレイムは古代兵器を動かすための「高出力バッテリー」や「燃料」として使われたということです。

ベガパンクが夢見た平和利用のためのエネルギーが、皮肉にも古代の破壊兵器を目覚めさせる鍵となってしまいました。

使用後に発生した世界規模の地震と1mの海面上昇の因果関係

マザーフレイムを動力とした兵器が使用された直後、世界中で観測史上類を見ない規模の地震が発生しました。

ベガパンクはこの地震を予知しており、「自然災害とは言い切れない現象」であると断言しています。

さらに衝撃的なのは、この地震に伴って全世界の海面が約1メートルも上昇したという事実です。

ルルシア王国の跡地には巨大な穴が開き、海水が滝のように流れ込む現象が起きていますが、これはエニエス・ロビーの景観とも酷似しています。

マザーフレイムによる攻撃が地球環境そのものを激変させ、世界を海に沈める引き金になっていることが示唆されています。

マザーフレイムを巡るヨークの裏切りと五老星の狙い

エッグヘッド事件の裏側には、ベガパンクの分身(サテライト)の一人である「欲(ヨーク)」の裏切りがありました。

彼女はなぜマザーフレイムを世界政府に渡したのか。

そして五老星がエッグヘッドに対してどのような行動を取っているのかを解説します。

欲(ヨーク)が世界政府にマザーフレイムを送りつけた目的

ヨークがマザーフレイムを世界政府に送りつけた最大の目的は、自分自身が「天竜人」になるためです。

彼女は他のベガパンクたちを裏切り、本体(ステラ)が空白の100年について研究していることを五老星に密告しました。

その際、自らの有用性を証明し、交渉を有利に進めるための手土産として、完成したマザーフレイムの一部を政府に提供したのです。

ヨークにとってマザーフレイムは、自身の野望を叶えるための最強の切り札でした。

彼女は「あたいね、天竜人になるんだ」と語っており、その欲望のために世界を危険に晒す兵器の燃料を差し出すことも厭わなかったのです。

五老星がエッグヘッドの融合炉(パワープラント)を破壊できない事情

五老星はエッグヘッドに対してバスターコールを超える規模の艦隊を派遣し、ベガパンクの抹殺を図りました。

しかし、彼らには決して破壊してはならないものが3つありました。

それは「パンクレコーズ」「ヨーク」、そしてマザーフレイムを生み出す「融合炉(パワープラント)」です。

マザーフレイムは一度きりの使い捨てではなく、古代兵器を運用し続けるために継続的に必要なエネルギー源です。

その製造装置である融合炉を破壊してしまえば、世界政府は最強の切り札である古代兵器を二度と動かせなくなってしまいます。

そのため、五老星は島全体を消滅させるような攻撃を躊躇し、複雑な攻略戦を強いられることになりました。

ベガパンクが語る「二つの罪」と「イカロスの翼」が意味するもの

ベガパンクは世界への配信の中で、自らが「二つの罪」を犯したと語りました。

一つ目は禁じられた歴史である「空白の100年」を探求したこと。

そして二つ目は、永遠のエネルギーを追い求めた結果、「マザーフレイム」を作り出してしまったことです。

彼はこの状況を「イカロスの翼」になぞらえました。

ギリシャ神話のイカロスが、蝋で固めた翼で空を飛び、太陽に近づきすぎて翼が溶け墜落したように、ベガパンクもまた科学の力で「太陽(エネルギー)」に近づきすぎてしまったのです。

人類の発展を願った発明が、結果として世界を破滅に導く引き金となったことへの深い後悔が、彼の最期のメッセージには込められています。

【考察】マザーフレイムの元ネタや刻印の意味を深掘り解説

マザーフレイムの容器に刻まれた文字やその設定には、様々な元ネタや隠された意味があると考えられます。

ここでは、ファンの間で議論されている有力な考察を紹介し、その意味を深掘りします。

「A&Mu」の意味はアトム(原子)か、アトランティス&ムー大陸か

容器に刻まれた「A&Mu」という文字には、いくつかの解釈が存在します。

最も有力な説の一つは、「A」と「Mu」を組み合わせて「Atom(アトム)」、つまり「原子」を表しているというものです。

これはマザーフレイムが核融合などの原子力エネルギーをモデルにしていることを示唆しています。

また別の説として、「A」は伝説の大陸「アトランティス」、「Mu」は「ムー大陸」を指しているという見方もあります。

どちらも海に沈んだとされる伝説の文明であり、マザーフレイムの使用によって世界が海に沈むという現状とリンクします。

さらには、「A」が最初の文字、「Mu(無)」が終わりや消失を意味するという哲学的な解釈も可能です。

「S-108」が示すのは太陽(Sun)、煩悩の数、それとも元素番号?

もう一つの刻印「S-108」についても、多角的な考察がなされています。

「S」は「Sun(太陽)」の頭文字であり、ベガパンクが目指した「地上の太陽」を意味している可能性があります。

数字の「108」は、仏教における「煩悩の数」として有名であり、人間の尽きない欲望(ヨークの行動など)を象徴しているとも取れます。

科学的な視点では、元素周期表の108番元素「ハッシウム」に関連付ける説もあります。

また、日本の暦や神話に関連して、何らかの日付や数を暗号化している可能性も否定できません。

いずれにせよ、この数字には作者である尾田栄一郎先生の意図が隠されていることは間違いありません。

手塚治虫『火の鳥』や現実の核融合エネルギーとの関連性

マザーフレイムの設定には、手塚治虫の名作『火の鳥』からの影響が見え隠れします。

「消えない炎」や「永遠の命(エネルギー)」を巡って権力者が争う構図は、『火の鳥』のテーマと共通しています。

また、現実世界の科学技術に照らし合わせると、マザーフレイムは「核融合エネルギー」をモデルにしている可能性が高いです。

核融合は「地上の太陽」と呼ばれ、夢のエネルギーとされる一方で、制御を誤れば危険な側面も持ち合わせます。

ベガパンクが「太陽に近づきすぎた」と語った言葉は、まさに核融合技術への挑戦とそのリスクを比喩しているようにも聞こえます。

マザーフレイムと古代兵器・他勢力との今後の関連予想

マザーフレイムの登場により、今後のワンピース世界の勢力図は大きく変わろうとしています。

最後に、マザーフレイムが今後どのように物語に関わってくるのか、古代兵器や他勢力との関連を予想します。

古代兵器プルトンやポセイドンとの動力源の違いはあるか

古代兵器ウラヌスを動かすためにマザーフレイムが必要だとすれば、他の古代兵器であるプルトンやポセイドンはどうなのでしょうか。

戦艦であるプルトンもまた、巨大な動力を必要とするはずであり、マザーフレイムがその鍵となる可能性があります。

一方で、ポセイドンは「人魚姫しらほし」という生物そのものであり、海王類を動かす力を持っています。

ポセイドンは生物的なエネルギーや意思によって稼働するため、マザーフレイムのような燃料は不要かもしれません。

このように、古代兵器それぞれで動力源の性質が異なる可能性があり、それが今後の争奪戦の行方を左右するでしょう。

エネルの扉絵(月の壁画)や空島ビルカとの共通点

扉絵連載「エネルのスペース大作戦」で描かれた月の壁画には、マザーフレイムのような形状の物体やエネルギーに関する描写が見られます。

月の都市ビルカには高度な文明が存在し、電気エネルギーで動くロボット兵も描かれていました。

ベガパンクの技術が「古代のエネルギー」に近づいたものであるなら、そのルーツは月の文明にあるのかもしれません。

空島や月に関連する技術が、マザーフレイム開発のヒントになった、あるいは起源が同じである可能性は十分に考えられます。

麦わらの一味(サニー号・フランキー)の強化に使われる可能性

マザーフレイムの技術やエネルギーが、麦わらの一味の戦力強化につながる展開も期待されます。

特にサウザンド・サニー号の「ガオン砲」や「クー・ド・バースト」は大量のコーラを消費しますが、もしマザーフレイムのような高効率エネルギーを搭載できれば、航行能力や戦闘力は飛躍的に向上します。

また、サイボーグであるフランキーがこの技術を解析し、自身の動力源に取り入れる可能性もあります。

エッグヘッドでベガパンクの知識に触れたフランキーが、マザーフレイムの概念を応用して新たな兵器や機能を開発する未来は、決して夢物語ではないでしょう。

まとめ:エッグヘッド マザーフレイムの全貌と今後の展開

  • マザーフレイムの正体はベガパンクが開発した「消えない炎」であり動力源。
  • 兵器そのものではなく、古代兵器などを動かすための「燃料」である。
  • ルルシア王国消滅はイム様が実験として古代兵器を使用した結果。
  • 使用後に世界規模の地震と1mの海面上昇が発生し、世界沈没の危機を招く。
  • ヨークが天竜人になるために世界政府へマザーフレイムを送りつけた。
  • 五老星は融合炉(パワープラント)を守るためエッグヘッド破壊を躊躇した。
  • 刻印の「A&Mu」はアトムやアトランティス、「S-108」は太陽などを意味する説が有力。
  • ベガパンクの「太陽に近づきすぎた」という言葉は科学の暴走への悔恨。
  • 今後は他の古代兵器や月の文明との関連性が明らかになる可能性がある。
  • 麦わらの一味のサニー号やフランキーの強化に応用される展開も期待される。
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