『ワンピース』の人気キャラクター、ロロノア・ゾロ。
そのユニークな名前の由来が、実在した海賊「フランシス・ロロノア」にあることはご存知でしょうか。
この記事では、麦わらの一味の剣豪ゾロのモデルとなったフランシス・ロロノアがどのような人物だったのか、その残虐な逸話から壮絶な最期、そして名前の謎までを徹底解説します。
ワンピースの世界をより深く楽しむための知識として、彼の生涯を紐解いていきましょう。
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『ワンピース』ロロノア・ゾロの名前の元ネタは実在した海賊フランシス・ロロノア
麦わらの一味の剣豪「ロロノア・ゾロ」のプロフィール
ロロノア・ゾロは、漫画『ワンピース』において、主人公ルフィが最初に仲間にした剣豪です。
「世界一の大剣豪」になるという野望を抱き、三刀流を駆使して戦う麦わらの一味の主力メンバーであり、精神的支柱としても描かれています。
クールでストイックな性格ですが仲間思いな一面も持ち、多くのファンから愛されるキャラクターです。
モデルとなったのは17世紀の海賊フランシス・ロロノア(フランソワ・ロロネー)
ゾロの名前「ロロノア」は、17世紀にカリブ海で活動した実在のフランス人海賊、フランシス・ロロノアが元ネタです。
彼の本来の呼び名は「フランソワ・ロロネー」が一般的ですが、日本では「フランシス・ロロノア」として広く知られています。
ゾロのキャラクター性と元ネタの人物に残虐性などの共通点はある?
結論から言うと、ロロノア・ゾロのキャラクター性とフランシス・ロロノアの人物像に、残虐性などの共通点はほとんどありません。
ゾロは仲間や弱者を守るために剣を振るう義理堅い人物として描かれていますが、元ネタであるロロノアは史上最も冷酷な海賊の一人として歴史に名を刻んでいます。
あくまで名前の由来として、その名が引用されたと考えるのが自然でしょう。
史上最も残忍な海賊?フランシス・ロロノアの人物像と逸話
本名はジャン=ダヴィッド・ノー|フランス出身のバッカニア
フランシス・ロロノアとして知られる海賊の本名は、ジャン=ダヴィッド・ノーと言います。
1630年頃にフランスのレ・サーブル=ドロンヌで生まれ、17世紀にカリブ海を拠点としたフランス系の海賊(バッカニア)として活動しました。
「スペイン人の災厄」と呼ばれた残虐非道な拷問の数々
ロロノアは、特にスペイン人を標的にしており、捕虜に対して容赦のない残虐な拷問を行うことで悪名を馳せました。
財宝のありかを吐かせるために敵の舌を引き抜いたり、スペイン兵の胸を切り裂いて心臓を抜き出し食べたという逸話も残っています。
その冷酷さから、彼は「スペイン人の災厄(Fléau des Espagnols)」と呼ばれ、人々を恐怖に陥れました。
マラカイボとジブラルタル襲撃事件の概要
1666年、ロロノアは8隻の船と650人(資料によっては700人)もの部下を率いて、現在のベネズエラにあった裕福な港町マラカイボとジブラルタルを襲撃しました。
この大規模な襲撃では、町を徹底的に略奪し、住民を拷問して財宝のありかを聞き出すなど、彼の残忍さが最も発揮された事件として記録されています。
フランシス・ロロノアの最期とは?先住民に食われたという死因の真相
なぜ殺された?パナマ遠征での失敗と座礁が引き金に
マラカイボ襲撃後も略奪を続けたロロノアですが、パナマへの遠征中に船が座礁し、窮地に陥ります。
飢えと先住民からの絶え間ない襲撃に苦しんだ彼は、食料を求めて内陸部へ向かいましたが、これが彼の運命を決定づけました。
壮絶な最期:生きたまま切り刻まれ焼かれた末に食べられた
ダリエン湾(現在のパナマとコロンビアの国境地帯)に上陸したロロノアとその部下は、現地の先住民であるクナ族に捕らえられてしまいます。
そして、彼は生きたまま体を切り刻まれ、火で焼かれた後に食べられるという、極めて壮絶な最期を遂げたと伝えられています。
自らの残虐行為が招いた皮肉な結末
ロロノアの最期は、彼自身が捕虜に対して行ってきた残虐行為と酷似しており、まさに因果応報ともいえる皮肉な結末でした。
彼の名は、その残忍な生涯と共に、「最も冷酷な海賊」として今なお歴史に刻まれています。
なぜ「フランソワ・ロロネー」とも呼ばれる?名前の由来を解説
「フランシス・ロロノア」は英語圏での呼び名が由来
彼の通称はフランス語で「François l’Olonnais(フランソワ・ロロネー)」ですが、日本では「フランシス・ロロノア」としても知られています。
これは、フランス語の「François」が英語圏で「Francis(フランシス)」と表記されることや、「l’Olonnais」の発音が英語風に変化したことが理由と考えられています。
「フランソワ」は当時の「フランス人」を意味する言葉
「フランソワ」という名前は、現代では個人名として使われていますが、16~17世紀頃には「フランス人」を指す言葉としても用いられていました。
そのため、彼の通称は「オロネー出身のフランス人」という大まかな意味合いを持っていた可能性があります。
「ロロネー」は出身地レ・サーブル=ドロンヌに由来する異名
「l’Olonnais(ロロネー)」の部分は、彼の本名ではなく、出身地であるフランスのレ・サーブル=ドロンヌ(Les Sables-d’Olonne)に由来する異名(通り名)です。
これは「オロネー地方の者」という意味を持ちます。
当時の海賊は本名ではなく異名で知られる文化があった
17世紀の海賊の世界では、エドワード・ティーチが「黒ひげ」と呼ばれたように、本名ではなく異名で活動することが一般的でした。
異名を使うことで敵に恐怖を与え、自身の正体を隠す効果もあったため、「フランソワ・ロロネー」という名前が定着したと考えられます。
【補足情報】ゾロの家族構成は?父「ロロノア・アラシ」など家系図まとめ
ゾロの父親はロロノア・アラシ、母親はテラ
作中では長らく謎に包まれていたゾロの家族ですが、単行本105巻のSBS(質問を募集するコーナー)にて、彼の家系図が作者によって明かされました。
父親はロロノア・アラシ、母親はテラという名前で、父親は海賊との戦いで、母親は病気で亡くなっています。
祖母はワノ国・霜月家出身でリューマの子孫だった
さらに、ゾロの父方の祖母である霜月フリコが、ワノ国出身であることが判明しました。
彼女はワノ国の伝説の侍「刀神」霜月リューマの血を引いており、ゾロもその子孫にあたります。
ゾロのルーツがワノ国にあったことは、ファンにとって大きな驚きでした。
ゾロと幼馴染のくいなは遠い親戚関係にあたる
ゾロの生涯のライバルであり、亡き親友でもあるくいなも、実は霜月家の血筋です。
くいなの祖父・霜月コウ三郎と、ゾロの祖母・霜月フリコはワノ国を出国した同郷の人物であるため、ゾロとくいなは遠縁の親戚ということになります。
他のキャラクターの元ネタは?黒ひげのモデルとなった海賊の死因
“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチのモデルはエドワード・ティーチ
『ワンピース』には、フランシス・ロロノア以外にも実在の海賊をモデルにしたキャラクターが多数登場します。
例えば、四皇の一人である“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチの元ネタは、18世紀に活動した悪名高い海賊エドワード・ティーチです。
エドワード・ティーチの最期は酒に酔っているところを襲撃されるというあっけないもの
大海賊として恐れられたエドワード・ティーチですが、その最期は実にあっけないものでした。
彼は酒を飲んで酔いつぶれているところをイギリス海軍に襲われ、命を落としたとされています。
作中での強大なキャラクター像とは異なる、人間味のある逸話です。
まとめ:ワンピースのフランシス・ロロノアは実在した残虐な海賊だった
- ロロノア・ゾロの名前の元ネタは実在した海賊フランシス・ロロノアである
- フランシス・ロロノアは17世紀にカリブ海で活動したフランス出身の海賊だった
- 彼の本名はジャン=ダヴィッド・ノーとされている
- 捕虜への残虐な拷問で知られ、「スペイン人の災厄」と呼ばれ恐れられた
- 最期はパナマの先住民に捕らえられ、生きたまま食べられたと伝わる
- 「フランソワ・ロロネー」という呼び名が本来の通称である
- 名前の由来は「フランス人」という意味と、出身地にちなんだ異名を組み合わせたもの
- ゾロの仲間思いな性格と、元ネタであるロロノアの残虐性に共通点はない
- ゾロの血筋はワノ国の霜月家につながり、伝説の侍リューマの子孫であることが判明している
- 黒ひげなど、ワンピースには実在の海賊をモデルにしたキャラクターが多数存在する
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