【俺だけレベルアップな件】光の破片とは?所有者と設計者の正体を解説

『俺だけレベルアップな件』の壮大な物語において、物語の核心を握る謎の一つが「光の破片」の存在です。

この神秘的な力は、世界の秩序を巡る支配者と君主の永きにわたる戦いと深く関わっており、主人公・水篠旬の運命をも大きく左右します。

「光の破片とは一体何なのか?」「誰が所有しているのか?」そして、物語の黒幕ともいえる「設計者」の正体や、カルテノン神殿の謎について、多くのファンが考察を巡らせています。

この記事では、これらの疑問に答えるべく、「光の破片」の正体から所有者一覧、そして関連する重要なキャラクターや出来事まで、原作の情報を基に徹底的に解説していきます。

目次

俺だけレベルアップな件|光の破片の正体と支配者

光の破片と支配者の関係とは?

結論として、「光の破片」とは、世界の秩序と調和を維持しようとする存在「支配者」たちの力の源そのものです。

支配者たちは、世界の破壊を目論む「君主」たちと永い間戦い続けてきました。

しかし、神々に等しい力を持つ彼らが直接地上で争えば、世界そのものが崩壊してしまいます。

そのため、支配者たちは直接介入するのではなく、強靭な精神力と肉体を持つ人間を「器」として選び、自らの力の欠片である「光の破片」を分け与えることで、君主との代理戦争を行わせる道を選びました。

つまり、光の破片を宿した人間は、支配者の代行者として、常人では到底及ばない超常的な力を手に入れ、君主と戦う使命を背負うことになるのです。

主人公・水篠旬の父である水篠潤一郎が、長年行方不明になりながらも君主と戦い続けてこられたのは、彼がこの光の破片を宿す「器」の一人だったからです。

この支配者と君主の対立構造、そしてその代理戦争の駒として選ばれた人間たちという設定が、『俺だけレベルアップな件』の物語に壮大なスケールと深みを与えています。

光の破片を持つのは誰?所有者一覧

作中では、全部で7つの「光の破片」が存在することが示唆されています。

その所有者たちは、いずれも国家権力級と称されるほどの圧倒的な実力を持つハンターです。

現在判明している所有者と、その詳細を以下にまとめました。

所有者国籍/所属備考
水篠 潤一郎日本主人公・水篠旬の父親。支配者の力を受け継ぎ、長年君主と戦い続けた。物語終盤で力尽き死亡。
トーマス・アンドレアメリカスカベンジャーギルドのマスター。「ゴリアテ」の異名を持つ国家権力級ハンター。霊体化能力を持つ。
クリストファー・リードアメリカ国家権力級ハンター。強力な炎を操る能力を持つが、君主たちとの戦いで死亡。
後藤 清臣日本日本ハンター協会の会長。80歳を超えてもなおS級の実力を保持していたが、酷寒の君主との戦いで死亡。
劉 志剛(リウ・ヂーガン)中国中国の七つ星級ハンター(S級を超える最高ランク)。「人類最強のハンター」とも称される。
シッダルタ・バッチャンインド国家権力級ハンター。作中での具体的な戦闘描写は少ないが、世界最高峰の実力者の一人。
(不明)イギリス?残り一つの破片の所有者は明確には描かれていない。イギリス王家が関わっている可能性が示唆されている。

このように、世界の均衡は、各国に散らばった光の破片の所有者たちによって、かろうじて保たれていたのです。

彼らの存在が、君主による一方的な侵略を食い止める防波堤の役割を果たしていました。

物語の黒幕?設計者の正体に迫る

『俺だけレベルアップな件』の物語の根幹を揺るがす最大の謎の一つが、「設計者」の存在です。

主人公・水篠旬にレベルアップ能力を持つ「システム」を与え、彼の運命を裏で操っていたこの存在の正体は、多くの読者の考察を呼びました。

その驚くべき正体は、物語の始まりの場所である「カルテノン神殿」に安置されていた、一体の天使の石像でした。

この設計者は、かつて世界の創造主である「絶対者」に仕えていた偉大な魔道士であり、君主と支配者の永い戦いを終わらせるため、ある壮大な計画を企てていました。

その計画とは、二代目となる新たな「影の君主」を育成し、戦いの流れを変えることです。

初代影の君主アスボーンは、支配者でありながら君主側に寝返った特異な存在であり、その強大な力は戦局を左右する鍵でした。

設計者は、アスボーンの力を継承するにふさわしい人間の器を探し出すため、「プレイヤーシステム」という名の壮大な育成兼選別試験を作り上げたのです。

水篠旬は、その試験の被験者として選ばれた、というわけです。

カルテノン神殿2回目の訪問と謎

物語の序盤、水篠旬はカルテノン神殿で絶望的な死を経験し、プレイヤーとして覚醒します。

そして物語が進み、S級ハンターとして絶大な力を手に入れた彼は、再びあの因縁の場所、カルテノン神殿へと足を踏み入れます。

この2回目の訪問は、原作漫画123話から描かれており、物語の全ての謎が解き明かされる重要な転換点となりました。

1回目の訪問では、神像の圧倒的な力の前に為すすべもなかった旬ですが、2回目は違います。

レベルアップを重ねた彼は、神殿の掟に隠された真意を看破し、ガーディアンである石像たちを次々と破壊していきます。

そしてついに、システムの創造主である「設計者」本人と直接対峙するのです。

設計者は、旬が自身の計画の最終段階に至ったことを認め、最後のテストとして直接戦いを挑んできます。

この戦いの中で、旬はなぜ自分がプレイヤーに選ばれたのか、システムの真の目的は何なのか、そして自分に与えられた「影の君主」という力の意味を理解していくことになります。

カルテノン神殿は、単なるダンジョンではなく、水篠旬という存在を根底から作り変えた、物語のまさに聖地であり、原点だったのです。

俺だけレベルアップな件|光の破片を巡る戦い

光の破片と敵対する九君主とは?

「光の破片」を持つ支配者たちと、世界の存亡をかけて戦う宿敵、それが「九君主」です。

彼らは絶対者によって「闇」から生み出された存在であり、それぞれが固有の軍団を率いる王として、圧倒的な力を持っています。

君主たちの目的は、地上の全てを破壊し、世界を混沌に陥れることです。

そのため、支配者の力である光の破片を持つハンターたちを、最大の障害とみなし、執拗にその命を狙います。

作中に登場する九君主は以下の通りです。

君主の称号率いる軍団備考
破滅の君主アンタレス狂竜の軍団「竜帝」の異名を持つ最強の君主。本作のラスボス。
白炎の君主バラン悪魔の軍団悪魔の城の主。作中で最初に登場した君主。
酷寒の君主シラード雪男の軍団氷を操る君主。後藤清臣を殺害した。
牙の君主ラカン獣の軍団獣人型の君主。肉弾戦を得意とする。
疫病の君主ケレシャ蟲の軍団唯一の女性君主。ベル(アリの王)の生みの親。
剛体の君主タルナーク悪鬼の軍団ゴブリンやオークを率いる。クリストファー・リード殺害に関与。
幻界の君主ヨグムント魔霊の軍団ゲートを操る能力を持つ。主に後方支援を担当。
太初の君主レギア巨人の軍団巨人族を率いる。支配者に敗れ、封印されていた。
影の君主アスボーン影の軍団元は光の使者(支配者)。後に水篠旬がその力を継承する。

この九君主と、光の破片を持つハンターたちとの戦いが、物語の主軸を成しているのです。

国家権力級ハンターと光の破片

「国家権力級ハンター」とは、S級ハンターの中でもさらに別格の実力を持ち、その存在自体が一国の軍事力に匹敵するとされる、世界でわずか数名しかいない最強のハンターたちに与えられる称号です。

そして、この国家権力級ハンターとして認められている人物のほとんどが、「光の破片」の所有者です。

光の破片をその身に宿すことで、彼らは通常のS級ハンターでは到達不可能な領域の力を手に入れています。

例えば、アメリカのトーマス・アンドレやクリストファー・リード、中国の劉志剛などがその代表例です。

彼らは、一体でS級ダンジョンを攻略したり、君主クラスの敵ともある程度渡り合えたりするなど、文字通り桁違いの強さを誇ります。

つまり、「国家権力級」という称号は、その人物が支配者の力を宿した「器」であることを示す、一つの証と言えるのです。

彼らの存在が、人類が君主たちの侵略に対して、かろうじて抵抗できている最後の砦となっていました。

後藤会長の死亡と光の破片の関係

日本ハンター協会の会長であり、80歳を超えてもなおS級ハンターとして君臨していた後藤清臣。

彼の死は、物語に大きな衝撃を与えましたが、これもまた「光の破片」を巡る戦いが原因でした。

後藤会長は、実は日本に存在する光の破片の所有者の一人でした。

その類稀なる力ゆえに、彼は長年日本のハンター界の頂点に立ち続けることができたのです。

しかし、その力を持つがゆえに、彼は君主たちの標的となりました。

「酷寒の君主シラード」は、支配者の力を削ぐために後藤会長を襲撃。

後藤会長は、その老獪な戦闘技術と経験で善戦しますが、君主との圧倒的な力の差を埋めることはできず、壮絶な戦いの末に命を落とします。

S級ハンター、それも光の破片を持つほどの最高実力者でさえ、君主の前では敗れ去るという現実は、水篠旬をはじめとするハンターたちに、世界の危機が目前に迫っていることを痛感させる、非常に重い出来事となりました。

ベルの裏切り疑惑とその理由を考察

我進ギルドの頼れる戦力であり、影の軍団の中でも最強クラスの兵士であるベル。

彼に「裏切り」の疑惑がかけられたのは、彼の出自と、その忠誠心を試すような過酷な状況が重なったためです。

ベルは元々、済州島を蹂躙した「アリの王」であり、九君主の一人「疫病の君主ケレシャ」によって生み出された存在です。

君主に連なる出自を持つ彼が、本当に人間に、そして水篠旬に心から仕えるのか、という点は、読者にとって大きな関心事でした。

その疑惑が頂点に達したのが、生みの親であるケレシャとの戦いです。

ケレシャはベルに「お前は私の子だ、戻ってこい」と呼びかけます。

ここでベルがケレシャ側につく、つまり水篠旬を裏切るのではないか、と多くの読者が固唾を飲んで見守りました。

しかし、ベルの答えは明確でした。

彼は「私は王の影である」と宣言し、一切の迷いなく、かつての親と戦う道を選んだのです。

この行動は、彼がもはや君主の駒ではなく、水篠旬に絶対の忠誠を誓う、独立した意志を持つ存在であることを証明しました。

ベルの裏切り疑惑は、彼のキャラクターとしての深みと、主君への揺るぎない忠義を際立たせるための、巧みな演出だったと言えるでしょう。

まとめ:俺だけレベルアップな件の光の破片を巡る壮大な物語

  • 「光の破片」は、世界の秩序を守る「支配者」の力の源である
  • 支配者は、人間を「器」として光の破片を与え、君主との代理戦争を行わせている
  • 光の破片の所有者は、水篠潤一郎やトーマス・アンドレなど、世界で7人しかいない
  • 物語の黒幕「設計者」の正体は、カルテノン神殿の天使像であった
  • 設計者の目的は、新たな影の君主を育成し、絶対者へ復讐することだった
  • 「九君主」は支配者と敵対する存在で、光の破片を持つハンターを狙っている
  • 「国家権力級ハンター」の多くは、光の破片の所有者である
  • 後藤会長の死は、光の破片を巡る君主との戦いの激しさを示す出来事だった
  • ベルの裏切り疑惑は誤解であり、彼は水篠旬に絶対の忠誠を誓っている
  • 『俺だけレベルアップな件』の物語は、光の破片を巡る神々の代理戦争という壮大なスケールで描かれている
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